【特集】

珠玉の全42タイトルが遊び放題! 「メガドライブミニ」特集

全42タイトルレビューやっていきます! まずはメガドラミニ開封レポートから

9月19日 発売

【メガドライブミニ】

価格:6,980円(税別)

【メガドライブミニ W】

価格:8,980円(税別)

 1988年にセガ・エンタープライゼス(現・セガゲームス)が発売した16ビットマシン、メガドライブの発売30周年を記念して、手のひらサイズのコンパクトボディになった「メガドライブミニ」がついに登場。メガドライブを代表する全40タイトルに、20年ぶりの新作となるシューティングゲームの「ダライアス」と、幻のソフトとなっていたパズルゲームの「テトリス」を加えた、合計42タイトルが遊べるのが特徴だ。

 今回、セガゲームスより製品一歩前の先行製造版をお借りすることができたので、本稿では「メガドライブミニ」の開封からセッティング方法、各種機能の特徴までを一挙にまとめてお伝えしよう。

「メガドライブミニ」開封:カンタン接続で、すぐにゲームが遊べる!

 本機を購入すると、「メガドライブミニ」本体のほかに「ファイティングパッド6B」コントローラー1個(※「メガドライブ W」は2個)と、HDMIケーブル、電源供給用のUSBケーブルが1本ずつ同梱されている。本体の各種スイッチなどの配置や形状は、元祖「メガドライブ」をそっくりそのまま再現し、ROMカセットの挿入スロットを指で軽く押すと、わざわざ開くように作り込むほどのこだわりぶりは、セガファンなら喜ばずにはいられないだろう。

 開封したら、まずは本体手前にあるUSBスロットにコントローラーをセットし、奥側にあるスロットにHDMIケーブルとUSBケーブルをつなぎ、それぞれのケーブルをテレビやモニターに接続すれば準備完了。あとは本体の電源スイッチをオンにするだけですぐに遊べる。なお、ACアダプターは同梱されていないのでご注意を。

【メガドライブミニ W】
元祖「メガドライブ」の後期型のデザインを忠実に再現したパッケージ。ちなみに、付属コントローラーが1個の「メガドライブミニ」は、初期型の「メガドライブ」のパッケージデザインになっている。なお、こちらのパッケージは先行製造版のため、製品版と一部仕様が異なる可能性がある
「メガドライブミニ」の本体。ご覧のとおりの手のひらサイズで、黄金色の「16-BIT」の文字ももちろんプリントされている
各種スイッチ類のデザインも忠実に再現。ちなみにボリュームはダミーで、リセットボタンの機能は元祖「メガドライブ」とは異なる(※詳しくは後述)
「ファイティングパッド6B」コントローラーと、HDMI、USBケーブルが同梱されている
ROMカセットの挿入スロットの開閉まで再現するこだわりぶり
手前のUSB接続端子にはコントローラーを、奥側の接続端子にはHDMI、USBケーブルをそれぞれつなげば準備完了だ

関連グッズ:ACアダプターと収納ケースも試してみた

 前述したようにUSBではなく、コンセントから電源を供給したい場合は、ACアダプターが別途必要だ。そこで今回試してみたのは、セガ公認のバッファロー製USB急速充電機「BSMPA2402P2」。自動で機種を判別して最適な充電ができるAUTO POWER SELECT機能を搭載し、2.4AのUSB急速充電器を2スロット搭載しているのが特長だ。同社のホームページでも「動作確認済み商品」と明記されているとおりで、「メガドライブミニ」のACアダプターとしても問題なく使用できた。

【関連グッズも試してみました】
バッファロー製のBSMPA2402P2
「メガドライブミニ」のACアダプターとしても使用可能。「メガドライブミニ」を遊びつつ、ついでにバッテリー残量20%未満のiPod touchを接続してみたところ、約20分で充電が完了した

メニュー画面にもこだわりの機能、サービスが満載!

 メニュー画面には収録タイトルのパッケージが表示され、遊びたいゲームにカーソルを合わせてAボタンを押すと簡単な紹介文が表示され、さらにボタンを押すとゲームが起動する。どのタイトルも起動時間が非常に速く、待ち時間によるストレスはまったくない。

【メニュー画面】
各タイトルのパッケージ写真がズラリと並ぶ。「スーパーファンタジーソーン」(※下段右から2番目)のみ表示が小さいのは、当時のパッケージサイズをわざわざ再現したからだ

 パッケージ画像をよく見ると、一部のタイトルは微妙に表示サイズが異なっている。特に「スーパーファンタジーゾーン」のパッケージ画像は、ほかのタイトルに比べてとても小さく表示される。これはオリジナル版のパッケージサイズが元々小さかったのを忠実に再現した演出であり、メガドラファンなら思わずニヤリとしてしまうことだろう。またメニュー画面で流れる、懐かしさと新しさが同居した古代祐三氏作曲の軽快なBGMも、セガファンならずとも注目ポイントだ。

 画面左上に表示された、「設定」にカーソルを合わせてAボタンを押すと設定モードに切り替わる。ここで「スクリーン設定」を選択すると、ゲーム画面を標準の962x672(※オリジナルの320x224を3倍にした解像度)と、フル画面の1280x720のいずれかに設定可能となり、さらに懐かしのブラウンテレビに似せた「CRTフィルター」の有無も選べる。「壁紙設定」では、3種類の壁紙のなかから任意の壁紙に変更することが可能だ。

 また、画面右上の「発売日順」と表示された部分にカーソルを合わせてAボタンを押すと、タイトル表示を五十音順、ジャンル、プレイ人数の順に切り替えられるようになっている。

Bボタンを押すと背表紙の表示に切り替わり、1画面内に全タイトルが表示されるようになる。写真をよ~く見ると、「ロード・ラッシュII」(※上段右から2番目)だけ当時のサイズを再現すべく、やや厚くなっているのがわかる
画面右上の「ソート」にカーソルを合わせてAボタンを押すとソート順が変更できる
設定モードを起動したところ
「スクリーン設定」を選ぶと、ゲーム画面を「標準」と「フル画面」のいずれかに設定可能で、「CRTフィルター」の有無も選べる
「壁紙設定」は、各タイトルをプレイ中の背景に表示される壁紙画像を設定するためのメニューだ

 設定モードの「言語選択」で言語を変更すると、ビジュアルも海外版に切り替わる。英語を選ぶと北米版の「GENESIS」に、フランス語やイタリア語にセットすると、欧州版「SEGA Mega Drive」のデザインに切り替わり、それぞれの海外版ソフトが遊べるようになるのも素晴らしい(※ただし、国内版しか存在しないタイトルは変更なし)。国内版をひととおり遊び終えたら、今度は海外版にチャレンジすることで末永く遊べるのも、「メガドライブミニ」ならではの大きな魅力だ。

【海外版を遊ぶことも可能!】
設定モードの「言語選択」より。8種類の言語が選べる
言語設定を変えると、北米版の「GENESIS」や欧州版「SEGA Mega Drive」に切り替わり、それぞれの海外版タイトルが遊べる
言語を英語に設定すると、国内版の「VAMPIRE KILLER」は、海外版の「Castlevania: BLOODLINES」に切り替わる

 ゲームをプレイしている最中に、本体のリセットボタンを押すと「システムメニュー」が起動し、任意のタイミングでプレイデータのセーブ、またはロードができる機能も搭載している。セーブデータは、各タイトルとも最大4つまで保存できるのでとても便利だ。ゲームを最初からやり直したい場合は、本メニューを起動後に「ゲームリセット」を、別のゲームに切り替える時は「メニューに戻る」を選択し、いったんメインのメニュー画面に戻ってから遊びたいゲームを再度選択する。

 ただ欲を言えば、メインのメニュー画面か、または「システムメニュー」起動時にマニュアル(取扱説明書)が参照できる機能がほしかったところ。特に、プレーヤーが過去に遊んだことがないゲームの場合は、タイトルによってはストーリーやキャラクターの名称がまったくわからず、自力で基本操作すら調べるのが難しいものもあるのがもどかしい。ゲームの詳しい情報を知りたい場合は、公式サイトの「マニュアル」のページに発売当時のマニュアルがpdfで掲載される予定なので、こちらにアクセスしよう。

 今となっては入手困難なプレミアソフトや、かつて発売直前にお蔵入りになってしまった幻の「テトリス」、さらには名作シューティングゲームの新作として「ダライアス」をも収録し、なおかつ海外版も遊べてセーブ機能まで付いている、至れり尽くせりの「メガドライブミニ」。もし入手することができたならば、全タイトルをとことんまで遊び倒していただきたい。なお、弊誌では収録42タイトルの連続レビューを順次掲載していくので、こちらもお楽しみいただければ幸いだ。

「モンスターワールドIV」をプレイ中に「システムメニュー」を開いたところ。最大4個までセーブデータを保存することが可能だ
実に20年ぶりの新作となるシューティングゲーム「ダライアス」と、幻のメガドライブ版「テトリス(R)」を収録しているのもうれしい