【特集】

【メガドラミニ全タイトルレビュー!】「スノーブラザーズ」

敵を雪玉にしてシュート!連鎖を狙う楽しさが病みつきになる固定画面アクション

1993年5月28日 発売

 1990年に東亜プランよりアーケード版がリリースされ、後にファミリーコンピューターやメガドライブに移植された作品「スノーブラザーズ」。

 本作は、雪だるまのニックとトム(トムは青い2Pキャラクター)を操作して敵を倒しつつ、全70ステージを進んでいくアクションゲームだ。その特徴はなんと言っても「敵に攻撃して倒す」のではなく「敵に雪弾ショットを何発か当てて、雪玉にして転がして倒す」というシステム。完成した雪玉に触れると、雪玉は他の敵を巻き込みながら転がって……というよりも"すっ飛んでいく"というほうが適切なほどのスピード感で進んでいくので、見た目にも非常に爽快だ。2Pプレイ時はダメージこそ入らないものの転がった雪玉が味方を巻き込んだりするので、かなりカオスな状況にもなる。

連鎖で敵を一掃できたときはとても爽快
転がる雪玉は味方も一緒に巻き込んでしまう!

 ステージに出現する敵はゆっくりと動き回るものから左右方向に火を吹いてくるもの、ステージが進むと無敵状態の竜巻で迫ってくるものや、今度は上下に火を吹いてくるものが現われはじめるなど、かなりバリエーションに富んでいる。敵や敵の攻撃に触れるとミスになってしまうのだが、敵の動きの不規則さや攻撃の熾烈さはなかなかのもので、正直初見ではかなり難易度の高いゲームだと感じる。

 ただ、プレイを重ねることで敵の動きがなんとなく予想できるようになってきたり、どこから雪玉を蹴ると敵を一掃できそうか、ということが見えてくるようになる。激しい敵の攻撃を掻い潜りつつ、思い描いた通りの連鎖が実現できたりすると思わずガッツポーズをしてしまうほど気持ちがいい。

 ちちなみに、連続して敵を倒すことで、ポイントが加算される「お寿司」や、キャラクターがパワーアップするアイテムなどを落とすため、積極的により多くの敵を巻き込んでコンボを狙う楽しみもある。

火を噴くトカゲのような見た目の敵(画面左下)。ステージが進むと上から下に向けて火を噴いてくる敵も出てくる。かなり厄介
自身が無敵の竜巻になって攻撃してくる忍者のような見た目の敵(画面中央下)
ゆっくり敵を倒しているとカボチャを被った無敵のオバケが出現してしまう。この敵が出現する前に先に進みたいところ

 また、本作では10ステージごとにボスが出現する。ボスはいずれも強力で、呼び出してくる敵をよけつつ直接攻撃を当てたり、敵をうまく雪玉にして戦っていく必要がある。慣れるまではかなり苦戦するが、行動パターンが読めてくるとうまく攻撃や雪玉を叩き込むことができて自分の上達を実感できる。

10ステージ目に登場するボス。最初のボスだがかなり苦戦してしまった……

和のテイストが盛り込まれた不思議な世界観!

 本作の主人公たちは雪だるまのような見た目で、敵もかわいらしい見た目をしている。また、敵を倒した時に落ちるアイテムの見た目が「寿司」だったり、途中のステージの壁にも「SUSHI」と描かれていたり、ゲームオーバー画面には力士が登場するなど、和(?)のテイストが盛り込まれた不思議な世界観も非常に魅力的だ。

壁に描かれた「SUSHI」
敵が落とす「寿司」はいくつかバリエーションがある
ゲームオーバー画面には力士が

 全70ステージからなる「スノーブラザーズ」。本作では全体的にかわいらしい見た目に反して難易度の高いステージの数々、そして巧妙に配置された敵やしっかりと考えられたステージ配置など、クラシックなアクションゲームを体感できる。

 "敵を凍らせて転がす"という独特なアクションを身につけ、70ステージで待ち構えるボスを討伐し、さらわれてしまったお姫様を是非とも救出してほしい。

オープニングムービーではあっさりとお姫様たちがさらわれてしまう

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