【特集】
【メガドラミニ全タイトルレビュー!】「ラングリッサーII」
キャラクターのエロカッコよさに夢中になった、王道シミュレーションRPG!!
2019年9月19日 00:00
- 1994年8月26日 発売
剣と魔法の王道ファンタジーといった世界観の作品で、現在でもリメイクやゲームアプリなどが展開されている人気コンテンツであり、数々のハードに移植されてきたメサイヤの名作シミュレーションRPG「ラングリッサーII」。
筆者は他機種でプレイ済みだが、元祖のメガドライブ版をプレイするのは今回が初。約25年前の作品が今ではどう映るのか肌で感じていきたいと思う。
ゲーム内容よりも前面に推したい、キャラクターの魅力!
恋愛ゲームや乙女ゲームのようなジャンルの作品にハマる理由は、世界観や物語よりも“キャラクターの魅力”が前面にあると個人的に思っている。逆にRPGなどのジャンルで、作品の1番の魅力が“キャラクターがカッコいいor可愛い”という感想を見ると、どうにも引っかかってしまう。キャラクターの魅力はたしかに重要ではあるが、ゲーム性やストーリーよりもキャラクターが1番の推し所のRPGって……と、ひねくれ者の筆者は正直思ってしまう。
しかし、そんな筆者がキャラクターの魅力を強く推したいRPGが1つだけ存在する。それが「ラングリッサー」シリーズだ。キャラクターデザインのうるし原智志氏が描く登場人物は、男女ともに“カッコいい、可愛い”だけでは表現できない“色気”があるのだ。筆者が「ラングリッサー」シリーズに初めて触れたのはPSにリメイクされた「ラングリッサー1&2」なのだが、当時少年だった筆者は、肌色面積の広いヒロインたちが描かれているジャケットに、これはまだ自分には早いゲームなのではないか? という背徳感のなか購入したのを今でも覚えている。
本作、「ラングリッサー2」の中でもっとも惹かれたキャラクターはヒロインの1人、「シェリー」である。とある国の姫でありながらビキニアーマーを身に着けて戦う少女という設定は、ビジュアル面とキャラクター性、そのどちらもドストライクでハマった。
ビジュアルと設定だけでなく、生き様も悲しくも惹かれるものがある。他機種のリメイク版ではストーリールート分岐が追加されているのだが、分岐した物語では主人公「エルウィン」に愛の告白をするも、エルウィンには「リアナ」という想い人がおり、シェリーの気持ちは届かなかった。その後、あることがきっかけでエルウィンと袂を分かち、悲しき運命を辿るヒロインなのだ。当時としては衝撃的な展開で、筆者の中で印象深く残っている。
もちろんキャラクターだけじゃない! 戦略性の高い完成されたゲーム性!!
キャラクター推しの話から始まったが、ゲームの中身もシミュレーションRPGとしての完成度は高い。本作は、キャラクターごとに傭兵を雇い、部隊を率いて戦うのが特徴。指揮官ユニット(キャラクター)がやられてしまうと部隊が全滅してしまうので、傭兵ユニットをうまく使って指揮官を守りながら戦っていくのがセオリーだ。
こちらと同じく敵も部隊を編成し、基本は指揮官の周りを傭兵で囲む陣形で勝負を挑んでくる。魔法や弓矢などの遠距離攻撃で指揮官をピンポイントで叩くか、守りを固めている傭兵を一掃して指揮官を倒すか、戦略の幅の広さも本作の魅力。ちなみに筆者は貧乏性なので、可能な限り傭兵を全て一掃して経験値にした後に指揮官を倒すプレイスタイルを貫いている。
お気に入りのキャラクターをどんどん強くできる成長要素も楽しさの1つ。一定までレベルを上げるとクラスチェンジが可能となり、3つの選択肢から好きなクラスに転職することができる。クラスによってキャラクターの兵種や能力が大幅に変化。クラスチェンジは最大4回可能で、選んできたクラスによって最終クラスが何になるかが決まるのも面白いポイント。もちろん筆者は今回もシェリー贔屓で敵にとどめを刺させて、ピンポイントで成長させていった。
さすがに昔のタイトルだけあって、敵ターンの思考時間の長さや、キャラクターの立ち絵が無いといった部分も目立つが、シミュレーション部分はしっかり完成されており、今プレイしても十分に楽しめる内容であった。
少し時代を感じる1990年代のデザインではあるが、うるし原智志氏の描いたキャラクターは改めて見てもエロカッコよかった。キャラクターイラストを見てピンと来た人には是非プレイしてもらいたい作品だ。
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