【特集】

【メガドラミニ全タイトルレビュー︕】「ハイブリッド・フロント」

SF小説のような世界観と、メカ表現が楽しい高難易度のSRPG

1994年7月22日 発売

 「ハイブリッド・フロント」はいぶし銀のような渋さが光るシミュレーションRPGだ。「キャプテン・フューチャー」や、「スター・ウォーズ」のノベライズの翻訳者として知られ、自身も「銀河乞食軍」といった小説を執筆したSF作家野田昌宏氏が監修し、キャラクターコンセプトデザインに末弥純氏を迎えた本作は、その硬派な雰囲気こそ最大の特徴だった。

オープニングもチョー渋い!

 本作の舞台は26世紀の未来。国家が軌道上に展開する企業連合に敗れ、企業国家連合コクーンに支配される世界。地球は荒廃し物資の運搬を武装した輸送請負集団「運び屋」に頼るような環境になっていた。

 その運び屋に突如襲いかかってくる謎の軍隊があった。運び屋である主人公達は突然の襲撃に戸惑いながらも反撃を開始、やがて大きな戦いに巻き込まれていく……。

ゲームの感触は本格的なシミュレーション。生き残ったキャラクターは成長する

 「ハイブリッド・フロント」は非常に硬派なゲームである。インターフェースは本格的なシミュレーションであり、敵はほぼ自軍と同程度で数が多い。プレーヤーはどう生き残るか頭をひねり、ギリギリの戦いを越えていかなくてはならない。

どのような武装を使うか、どうやって戦力を集中させるか、頭をひねる

 武器のどれを装備していくか、誰をビークルに乗せるか、そして敵と相対したときどの武器を使うか、メガドライブのゲームはどれも硬派だが、本作は当時のパソコンゲームの様なシビアで時間のかかるゲームバランスで、かなり歯ごたえがある。

 そしてそれが良いのだ。生き残ったキャラクターは成長し心強い味方になる。厳しいバランスのマップを越え、ストーリーを進めていくその難しさこそがプレーヤーの心をかき立てる。一方、本作ではいつでもセーブが可能なので、攻撃前にセーブしておいてうまくいかなかったらロードといった“ウラワザ”も使える。このワザを駆使することで、クリアまでの道のりはより短いものとなるだろう。

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