【特集】
【メガドラミニ全タイトルレビュー!】「タントアール」
バラエティに富んだミニゲームを、みんなでたんと遊べる楽しい一品
2019年9月20日 00:00
- 1994年4月1日 発売
1993年に発売されて人気を博したアーケードゲームの移植版で、数々のパズル、アクションゲームに挑戦してクリアを目指すという作品「タントアール」。コミカルな世界観が特徴で、今ではカジュアルゲームとも呼ばれるような、ボタン連打や計算、絵合わせパズルに一筆書きなど、ルールがシンプルかつ短時間で終わる20種類のミニゲームが、その名のとおりたくさん遊べるのが一番の魅力だ。
メガドライブ版では、アーケード版と同様に敵のボスを捕まえるべく、全ステージクリアを目指す「アーケードモード」だけでなく、遊びたいミニゲームを自由に選べる「フリーモード」や、プレーヤー同士で勝敗を競う「コンペモード」が追加され、マルチタップを接続することで最大4人まで同時プレイができる。また、アーケード版には存在しなかったミニゲームも追加されているので、バラエティ・パーティーゲームとしての完成度が一段と高まっている。
動体視力、空間認識、推理力に暗記力……あらゆるスキルが要求される、楽しいミニゲームが満載
本作に登場するミニゲームは、「けっこう毛だらけコケコッコー」、「ビリージュエル」、「忍者どこじゃ?」など、聞いただけでも思わず笑ってしまう、ルールも単純明快なものばかりだ。だが、変わったネーミングでコミカルなグラフィックスだからといって、なめてかかると痛い目に遭うこと間違いなしだ。最初のうちは簡単にクリアできるのかと思いきや、「アーケードモード」ではステージが進み、より難易度がアップした状態でプレイするとゲームによってはかなり難しくなる。
反射神経や動体視力に自信があるプレーヤーは「必殺! ハートウォッチャブル」や「忍者どこじゃ?」を、計算や図形が得意なら「スタンリーキューブいくつ?」を、暗記力に自信がある人は「アニマルサウンドシャワー」あたりがオススメだ。なお筆者の私見になるが、「ハッとしてフラワー」と「わくわくロボット工場」の両ミニゲームは特に手強い。
4つのシルクハットの中から、シャッフル後に花束が隠されたシルクハットを当てる「ハッとしてフラワー」は、正解のハットを目で追うだけでもかなり難しい。また、制限時間内にパーツを集めてロボットを組み立てる「わくわくロボット工場」は、間違ったパーツを選ぶと即ライフが1個減るので、あっという間にゲームオーバーになるリスクがあるからだ。腕に自信のある人は"1コイン"でどこまで進めるのか、ぜひチャレンジしていただきたい。
「アーケードモード」は、ステージ1は合計4回のミニゲームをクリアするとステージクリアとなり、以下ステージ2は8回、ステージ3は12回、ステージ4は16回ミニゲームをクリアするとステージクリアとなる。各ミニゲームのクリアに失敗するか、または一定のノルマを達成するとクリアとなる。ミニゲームの最中にミスをするとハート(ライフ)が1個失われ、ハートがなくなるとゲームオーバー。最終ステージでは、ボスが潜伏した場所を当てるゲームのみが登場し、ボスの発見に成功すればエンディングとなる。
ミニゲーム選択時に、ときどきハートマークが出現することがある。これを選ぶとハートのかけらが手に入り、かけらを3個集めるとハートが1個増えるメリットがあるが、直後にプレイするミニゲームがランダムで決まるため、もし苦手なジャンルだった場合は、逆にハートを減らすリスクも伴う。ハートのストックが減り、ゲームオーバーのピンチを回避するためにはプレーヤーがリスクを負わざるを得なくなることによって、ゲームをより面白くさせるアイデアは実に見事だ。
自身の能力の限界に挑戦すべく、「アーケードモード」の1コインクリアをストイックに目指してプレイするのもよし。ちょっとした息抜きに、「フリーモード」で好きなミニゲームを遊ぶのも、や「コンペモード」を利用して仲間と一緒にワイワイ楽しむのもまたよし。老若男女を問わず、誰にでもおすすめできる1本だ。
©SEGA
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