【特集】
【メガドラミニ全タイトルレビュー!】「モンスターワールドIV」
キャラクターのかわいらしさと、絶妙のゲームバランスが魅力のアクションRPG
2019年9月20日 00:00
- 1994年4月1日 発売
1994年に発売された、ヒロインの勇者アーシャと不思議なの生き物ペペログゥを操作して、数々の敵と戦ったり謎を解き明かしていくアクションRPG「モンスターワールドIV」。アラビアンナイト調の世界観が特徴で、王国の危機を救い、世界の平和を取り戻すため4人の精霊を解放すべく、冒険の旅に出るというストーリーだ。
アーシャの基本アクションは、方向キーの左右で横に移動し、2回続けて押すとダッシュする。下を押すと盾を構え、ロープにつかまっている時は上下で移動する。Bボタンを押すと剣を振って攻撃、Cボタンを押すとジャンプし、ジャンプ中に上を押しながら攻撃すると上突き、下を押しながら攻撃すると下突きを繰り出す。
本作には、敵を倒して得た経験値によるレベルアップシステムはなく、敵を倒したり宝箱を開けると出現するゴールドを集め、装備品を購入することでアーシャの能力がアップする。ハート(体力)をアップさせるためには、マップのあちこちに配置された「命のしずく」を集めることがで必要で、合計10個取るたびにハートの数が1個アップする。よって、マップ上に隠された数々の謎を解き明かすとともに、ゴールドや「ハートのしずく」を集めるための操作テクニックも攻略上の重要なポイントとなる。
名パートナー、ペペログゥとの連携による謎解きの楽しさと、アクションの可愛らしさも必見
特定の条件を満たすと登場する、パートナーのペペログゥを利用して狭いスペースに飛び移ったり、数々のギミックを動かして謎を解き明かしていくのも本作ならではの面白いところだ。Aボタンを押しっ放しにするとペペログゥがアーシャに近付き、触れるとペペログゥを両手で抱え上げた状態になる。ペペログゥを抱えたままジャンプすると通常よりも滞空時間が長くなり、さらにつかまった状態から再度ジャンプができる2段ジャンプも使えようになるので、アーシャ単独では行けない場所にも進めるようになる。
ペペログゥを呼んでいる最中に再度Aボタンを押すと、十字キーを入力した方向に向かってペペログゥを飛ばすこともできる。これを利用することで、マップ上に仕掛けられたギミックが動いて新たなルートが開けることもある。また、「回復の薬」のアイテムを持っていれば、アーシャのハートがゼロになった時にペペログゥが薬を使ってアーシャを生き返らせ、ゲームオーバーを回避してくれるのもうれしい。
特定の場面では、避けにくい攻撃を仕掛けたり、通常の敵よりもはるかに大きな体力を持つ巨大なボスキャラが出現する。だが、それまでの間に売られていた装備品や、「生命のしずく」をを集めてアーシャを強化し、ダメージを与えられる方法さえ発見できれば、それほど苦労することなく倒せるよう、難易度を調整しているのも好印象だ。
終盤の場面では難所もいくつか存在するが、操作テクニック、謎解きどちらの面でもけっして不条理な設定ではなく、優し過ぎず難し過ぎずの適度なバランスに調整されている。ただし、一部の「命のしずく」は、一度クリアした後は二度と取れなくなる場所にあるので注意が必要だ。また、ペペログゥや特定のアイテムを入手するまでは絶対に先へ進めないようなマップ構成にしたり、攻略のヒントが随所に用意されているなど、プレーヤーが路頭に迷わないよう配慮を施している点でも、大いに好感が持てる作品だ。
敵を倒したり、謎を解き明かすのが面白いのはもちろん、アーシャとペペログゥが見せる数々のアクションがとてもかわいらしく、物語が進むにつれてペペログゥが成長(体が大きくなる)して、アクションのバリエーションが変わったり増えたりするのも楽しい。また、歴代「モンスターランド」シリーズのファンであれば、過去作に登場した敵キャラと再び出会える喜びがあり、旧作のBGMをモチーフにした曲や効果音が聴けるのもうれしいところだろう。アクションRPG好きならずともぜひおすすめしたい、今遊んでもとても面白い作品だ。
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