【特集】

【メガドラミニ全タイトルレビュー!】「パーティークイズ MEGA Q」

本格的な知識バトルに、お笑い要素も盛り込まれた楽しいクイズゲーム

1993年11月5日 発売

 プレーヤーはテレビのクイズ番組の出場者となり、社会、科学、スポーツ、アニメ・ゲームなど、さまざまなジャンルから出題されるクイズに答えて得点・順位を競う、1993年に発売されたクイズゲーム「パーティークイズ MEGA Q」。1人でCPUのキャラクターを相手に遊ぶだけでも楽しめるが、HUBを使用することで最大5人まで同時に対戦が可能となるのも本作の特長だ。

 ゲームモードは、クイズ番組に出場して優勝を目指す「TVだ!MEGA Q」モードと、出題形式を自由に選んで遊べる「えらんで! MEGA Q」モードの2種類がある。また、前者には「予選」、「本番」、「特番」の3種類があり、それぞれ出題形式が異なる。難易度(CPUキャラの強さ)は、「予選」が最も低くて「特番」が最も高く、「本番」がその中間となる。

【「パーティークイズ MEGA Q」ゲーム画面】
テレビのクイズ番組をイメージしたゲーム画面。最大5人まで同時プレイが可能で、1人プレイ時は4人のCPUキャラが参加する

気分はまさにクイズ番組の解答者。本格的な知識バトルとギャグを両立させた稀有な作品

 出題されるクイズは、すべて四択方式になっていて、選択肢を選ぶ際は上から表示されている順に方向キー、A、B、Cボタンを押して解答する。本作では、一番早く正解のボタンを押したプレーヤーに得点が入る、オーソドックスな「早押しクイズ」以外にも、ユニークな出題形式がいろいろと用意されている。

 例えば、「TVだ!MEGA Q」モードで最初に登場する「目で見る早押しクイズ」では問題文の文字が逆さまになったり、歪んだり、点滅した状態で表示されるなど、ひとひねりもふたひねりもされた演出を用意している。過去のクイズゲームにおいては、何が描かれているのかを当てる「絵クイズ」において、絵が歪んだりモザイクが掛かったりする例はいくつもあるが、本作のように問題文の表示方法に豊富なバリエーションを持たせた例は非常に珍しい。

【さまざまな表示形式を盛り込んだ「目で見る早押しクイズ」】
問題文が上下反転のうえ、裏返しになった例
問題文が点滅しながら表示されたところ
ラスタースクロールで、問題文が歪んで表示されることも
何と、文末から順に問題文が表示されることもある

 「BETクイズ」では、問題が出題される前に10、20、30点のいずれかをBETし、正解すればBETした分だけの得点が加算され、逆に誤答の場合は減点となるルールで行なわれる。問題文が表示される前に、司会者が出題ジャンルをあらかじめ教えてくれるので、苦手なジャンルの場合はBETを控えめにしたり、得意ジャンルが出題される場合は30点を賭けて勝負するなど、他のプレーヤーと駆け引きをしながらが遊ぶことができる。また、正解の選択肢を選んだのが速い順に高得点が得られる「全員参加クイズ」では、解答に要した時間が100分の1秒単位までカウントして画面に表示されるため、よりスリリングなクイズが楽しめる。

 対戦プレイがより白熱するよう調整された、各クイズの配点もとてもよくできている印象だ。最終問題は通常よりも得点が大幅にアップし、下位のプレーヤーに逆転するチャンスを用意しているのがその一例だ。また「ペーパークイズ」では、1人だけ正解した問題があったプレーヤーはさらにボーナスが加算され、逆に1人だけ間違えた問題があった場合は減点されるようにもなっているので、正解した時の快感がさらに増すのがうれしい。

【出題形式も豊富】
「えらんで! MEGA Q」モードでは、出題形式や参加人数を自由に選んで遊ぶことができる
こちらはオーソドックスな、正解者が次の出題ジャンルを選べるようになる「ジャンル選択クイズ」の問題選択時の画面
全員が一斉に解答する「全員参加クイズ」。早く正解したプレーヤーほど高得点になる

【BETクイズ】
BET完了後にクイズが出題され、正解するとBETした分の得点が加算される

【クイズをさらに盛り上げる得点システム】
「目で見る早押しクイズ」より。通常は1問正解で10点だが、最終問題は得点がより多くなる
全員が同時に解答する「ペーパークイズ」では、1人だけ正解するとボーナスが獲得できるので実に快感だが、逆に1人だけ間違えた場合は悔しさが増す。素晴らしいアイデアだ

 クイズの出題内容は、社会、生活などの一般常識や雑学、さらにはアニメ・ゲームに至るまで、古今東西の幅広い知識を問う本格的なもので、過去に何度もクイズゲームをやり込んだ経験がある人であっても、十分に歯ごたえがあることだろう。しかも極端に難しい、カルト的な問題はほとんど出てこないので、誰も解答できずにスルーが続いて興ざめすることがないのも好印象だ。

 その一方、選択肢なかには誰でも明らかに誤答とわかるダジャレやギャグが盛り込まれ、真剣勝負をしている最中でも思わず笑ってしまう、「おバカ選択肢」がたくさん出てくるのも本作ならではの面白いところだ。以下の画像を見れば明らかなように、センスあふれる「おバカ選択肢」が満載で、しかも「おバカ選択肢」をうっかり選んで誤答すると、観客に笑われるボイスが流れる演出もあるので、友人同士で対戦した際には大いに盛り上がることだろう。本作を「パーティークイズ」と名付けたその真意は、まさにここにあるのかもしれない。

 また、収録された問題はオリジナル版が発売された当時のままにしてあるため、現在では正解が変わってしまったものも散見される。だが、その出現頻度はかなり低いので、特にストレスがたまるようなこともないだろう。むしろ、「あ、当時はまだこんな時代だったな」などというように、当時からクイズゲームに親しんでいたプレーヤーであれば、そこも含めて楽しめるのではないだろうか。

【ユニークな「おバカ選択肢」も必見!】
問題自体は本格的な知識を問うものばかりだが、「そんなワケないだろ!」と思わずツッコミたくなる、ユーモラスな選択肢が多数登場するのも注目ポイントだ

【ほかにもこんな演出が……】
番組の合い間には、何とCMも流れる。実に商魂たくましい(?)演出だ
ゲームを遊ばず、しばらく放置するとカラーバーが表示され、「ピー」と音が鳴り続けるお遊び的な演出もある

 さらに「TVだ! MEGA Q」モードでは、優勝したプレーヤーのみ参加できる、得点が高いほど賞品が豪華になる「タイムアタッククイズ」も用意されている。無論、本物の賞品がもらえるわけではないが、テレビのクイズ番組に出演して優勝を飾ったつもりになって、賞品をどこまで豪華にできるか挑戦するといいだろう。

 ちなみに、最も難易度が高い「特番」設定で優勝し、なおかつ「タイムアタッククイズ」で最高ランクの商品獲得に成功すると、ちょっとしたご褒美がもらえるようにもなっている。ただし、「特番」に登場するCPUキャラはほとんどお手付きせず、早押しでボタンを押すタイミングも非常に早いので、慣れないうちは解答権を獲得することすら難しいほど強い。けっして簡単ではないが、クイズに自信があるプレーヤーは、ぜひ「特番」でも勝てるかどうかチャレンジしていただきたい。1980~1990年代の時代からクイズゲームを好んで遊んでいたり、あるいはテレビのクイズ番組好きな人にも、迷わずおすすめしたい1本だ。

【「特番」のCPUキャラはハンパなく強い!】
「特番」では、グズグズしているとあっという間に置いていかれしまう。
「全員参加クイズ」では、約0.3秒の早業で正解したのに、1位の得点が取れないことも……。

【優勝者は「タイムアタッククイズ」に挑戦】
優勝者のみ挑戦できる「タイムアタッククイズ」。制限時間内にできるだけ正解数を増やし、一定の得点に到達するごとに賞品のランクが変わる
「特番」で優勝し、さらにタイムアタックで最高ランクの賞品を獲得すると……あとは見てのお楽しみ!
クイズ終了後は、テレビ番組のエンディングと同様にスタッフロールが流れてゲームオーバー。それにしても、「かつら」担当スタッフは本当にいたのだろうか……

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