山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第139回
「Fallout 76」のアップデートに期待しつつ、10月~11月の海外AAAから12月発売の国内タイトルをまとめていく話
2018年11月28日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
あっという間に11月も終わりですよ。今年も過ぎ去るのが早いですねー。
ゲームタイトルの発売ラッシュも、海外AAAタイトルのラッシュだった10月~11月が過ぎて、12月は日本のメーカーからのタイトル発売が中心になっていきます。
なぜ、そういう流れになるのかを今さらながら説明しますと、
アメリカでは、今週で1年最大のセール時期であるブラックフライデーがピークを迎え、そこからはホリデーシーズン(休暇時期)に突入していきますので、10月から11月末までにゲームを発売しておかないと、買ってもらえるタイミングを逃してしまうという背景があります。
そのため、海外の大型タイトルは10月~11月末までに集中します。最近では日本メーカーからのタイトルでも国内だけでなく海外市場にも目を向けているタイトルなら、この時期に発売することが増えてきましたね。
一方、日本だとブラックフライデーが結構浸透してきたものの、まだまだ10月~11月よりも、12月のクリスマスや年末年始のセールは健在。そこで日本メーカーからのタイトルは12月に集まりがち……というわけです。
今年は、特にそれがわかりやすい年となっていますね。
ゲームファンの人ならご存じのとおり、今年の10月は「Forza Horizon 4」(日本マイクロソフト)、「アサシン クリード オデッセイ」(ユービーアイソフト)、「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」(Activision)、「レッド・デッド・リデンプション 2」(ロックスター・ゲームス)が。そして11月は「ヒットマン2 ゴールド・エディション」(ワーナー)、「Fallout 76」(ベセスダ・ソフトワークス)、「バトルフィールドV」(エレクトロニック・アーツ)と、これでもかと海外AAAタイトルの発売が続きました。
一方で、今年の11月後半からは“国内メーカーのターン”という様子で、話題のタイトルをピックアップすると、11月22日に「絶体絶命都市 4 Plus -Summer Memories-」(グランゼーラ)、11月29日に「ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス」(アトラス)や「ケツイ Deathtiny ~絆地獄たち~」(エムツー)が。12月に入ると12月7日に「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(任天堂)、12月13日に「GOD EATER 3」(バンダイナムコゲームス)、「ジャッジアイズ 死神の遺言」(セガゲームス)、12月20日に「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」(スクウェア・エニックス)が発売されていきます。
もちろん例外もあって、12月6日は海外AAAタイトルのひとつ「ジャストコーズ4」も発売されますが、それ以外は12月は移植作などを除いた新作は、ほぼ国内メーカータイトルのみと言っていいところとなっています。
そんなわけで、ざっくりした今年後半の流れとしては、10月~11月の海外AAAタイトル VS 12月の国内タイトルという並びがあるような、ないような、というところでしょうか。
ちなみに、「『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』もグローバルなタイトルじゃないですか?」と思った人もいらっしゃると思いますが、もちろんそれはその通りで、実際のところNintendo Switch本体に「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」DLコードや、「スマブラSP」デザインのドックやJoy-Conがセットになった製品が、海外では11月2日、日本でも11月16日に、既に発売済みだったりします。
ソフトそのものの発売こそ12月になったものの、海外のブラックフライデー&ホリデーシーズンへのアプローチもしっかり行なっているというわけで、そのあたり「さすがですよねー」って感じるところですよね。
それにしても今年はゲーム以外のいろんなものでも、ブラックフライデーセールの宣伝を日本でも見かけましたし、年を追うごとに定着していっている感じがしますね。
将来には、日本でも年末や年度末よりも10月~11月に発売が集中するようになる……のかもしれませんね。
さてさて話題は変わりまして、ボクも今年最大級の仕事ラッシュを迎えていて、正直普段よりゲームをプレイできていないのですが、そんな状況でも細々と「ちょっとだけ……」とプレイしているのが、先週に引き続いて「Fallout 76」です。
先週のこの連載では、ポセイドン近くにC.A.M.P.を作って、そこにフォトスポットを用意したりして楽しんでいる要素をご紹介しましたが、実はそれが掲載された頃にはC.A.M.P.を引っ越していて、今はゴルフ場ことホワイトスプリングの近く、フェアウェイど真ん中にどーんとC.A.M.P.を建てています。
「Fallout 76」はゲーム開始時にサーバーへログインするとき、自分のC.A.M.P.がある場所に既に他人のC.A.M.P.があるサーバーだった場合、つまりC.A.M.P.が他の人と被った場合、自分のC.A.M.P.は消えてしまうんですよね。作ってあった建物などは設計図として保管されて他の場所に1発で建て直しできるものの、食物などの地面に設置したものは消えてしまったりもしますし、再設置も地形の判定が結構厳しくて、設計図をバラして1から建て直しになることもしばしば。
つまり、人気の場所にC.A.M.P.を建てると被って消える率が高いんですよね。
ボクもキャンプが被りで消えていたことが2回あったのですが、今のホワイトスプリング周辺は、もう1週間以上消えていないんですよ。こんなゴルフコースのど真ん中に建てる人は、逆に少ないという感じかもしれませんねー。
ホワイトスプリングのど真ん中は、警備をしているとロボットが多数いて遠くでドッカンドッカン爆発音が聞こえて賑やかだったりしつつも安全ですし、景観は抜群にいいですし、施設も充実しているし、マップのど真ん中なのでどこにファストトラベルするにしても平均的にCapが安く済むしで、ほぼ100点のロケーションですね。実際、ものすごく便利です。
……まぁ、こうやって記事に書くとC.A.M.P.地被り率が上昇して消えること間違いなしとは思っているのですが、もう引っ越しの覚悟をしてこの文章を書いています(笑)。
ちなみに、先週には書いていなかったのですが、C.A.M.P.で建物を作る場合、土台を1枚設置して、そこから階段を伸ばし、その先の空中に床を広げていくという空中家屋みたいな作りにすると、他の場所に再設置しやすいのでオススメです。地面に接するパーツが土台1枚だけになるので、前述の設置場所の制限が極力少なくなるんですね。
……と、こんなことを書いている最中にちょうどBethesda Game Studiosコミュニティチームからアップデートの告知が掲載されました。
□アップデートの告知URL
https://fallout.bethesda.net/article/6OWNNxTBMAsMmIwGOs8U8/fallout-76-inside-the-vault-2018-11-27/
12月4日に「収納箱の容量増加」で400から600に、「ボスのドロップ追加」、「クライオレーターの効果変更」、「重量オーバー時のリスポーン場所を改善」、「パワーアーマーが脱げない現象の修正」など、他にもパフォーマンスの改善や安定性の向上、バランスの調整、複数のバグ修正が行なわれるということですね。
さらに、12月11日にもアップデートが予定されていて、「PC版の仕様追加としてボイスチャットのプッシュトゥトーク設定、21:9画面解像度の対応、および視野サイズの設定」、「S.P.E.C.I.A.L.の振り直し」、「ログイン時にC.A.M.P.の設置場所が占有済みであることを示す通知が行なわれて、別のサーバーへログインすることもできるようになる」、「C.A.M.P.設置場所の木や岩など障害物を排除できるブルドーザーを実装」するとのこと。
C.A.M.P.場所被りで消える問題が、ログイン時に被りの通知が出るようになり、別のサーバーを選択することで消えないようにすることもできるというのは、まさにドンピシャの仕様変更!
12月11日のこのアップデートが実装されるまで、果たしてボクのC.A.M.P.は消えずに残るかどうか……!
こんな奇妙なドキドキも味わうのも「Fallout 76」ならではというか、他でこんなのあっても困りますよねというのが正直なところですが(笑)。
この調子でアップデートを続けてもらって快適なゲームになってくれるのを期待したいですねー。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。