山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第119回

ゲームファン注目の“8人の旅の物語”と“あの頃の僕らの青春の物語”が今週13日の金曜日にやってくる話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

次に訪れる13日の金曜日、“8人の旅の物語”と“あの頃の僕らの青春の物語”が始まり、ゲーム好きは楽しい週末を過ごすであろう~。

……“13日の金曜日”っていうワードも、もう日本では若い人に説明が必要な言葉入りしてますかね。意味を知らないっていう人は「なんか不吉と言われてる日」だと思ってもらえれば。ちゃんと知りたいっていう人は検索してお調べください。

ですが、今週にやってくる13日の金曜日は不吉どころか、ゲーム好き注目のアレとアレがドドンとやってくるんですよ。

まずは、先週に褒めに褒め倒したNintendo Switch用RPG「オクトパストラベラー」。

オクト(8つ)のパス(道)のトラベラー(旅人)の物語がいよいよ今週金曜日7月13日に発売です。オクトパスって言ってもタコじゃないんですよ。

まぁTV CM Vol.1には思いっきり8つのたこ焼きが映ってますが。

たこ焼きとか、焼きそば(トレサ)とか、なんだか夏祭りの夜店みたいな感じ。

今週はその製品版発売に備えて、再度「プロローグ・デモ」をやりこみました。

RPGのデモ版をやりこむというのも不思議な話に聞こえるかもしれませんが、この「プロローグ・デモ」は製品版にセーブデータを引き継ぎできるうえに、ひとつのセーブデータあたりのプレイ時間が3時間に限定されているんです。

プレイ時間が3時間を越えると、そのときにいるエリアから移動したところでプレイが終了して、製品版への引き継ぎデータが作られるという仕組みになっています。

なので、プレイ次第で3時間が終わったあとのセーブデータの進行状況や中身がずいぶん変わってきます。

そういう仕組みなので、

「どうせなら、より納得のいく“いいセーブデータ”を作って製品版を迎えたい!」

っていう気持ちになるというわけです。

悩んだ末に、製品版にも引き継ぐプレイの主人公は狩人「ハンイット」に決定
プロローグ・デモをさらにやりこんで、仲間を全員揃えたセーブデータを目指す

プレイの流れとして「オクトパストラベラー」は、8人のキャラクターから1人を主人公として選び、その他の7人と出会いつつ、それぞれのストーリーを進めていくというのが序盤のおおまかな流れになっています。

キャラクターそれぞれに物語があり、まず最初に選んだ主人公キャラクターの物語が、それを終えて他の街へ移動し、他のキャラクターと出会って仲間にすると、今度はそのキャラクターの物語序章が始まっていきます。それが8人分点在しているのを自由に巡るのがデモのメインというわけですね。

イベントシーンを楽しみ、道に迷いつつも新しい街にたどり着いて……といったように普通にプレイすると、だいたい3~4人のキャラクターと出会ったあたりで3時間が経過するかなというところ。

ですが、イベントシーンを全てスキップし最短ルートで街を移動していけば8人全員を仲間にすることも可能!

もちろんイベントシーンを見ないままだと物語がわからないので、別のプレイでそれぞれのキャラクターの序盤の物語を見ておきます。

なので、

・8人のキャラクターの物語序盤を、8回のプレイで全部見ておく

・いよいよ製品版に引き継ぐセーブデータのプレイを開始

・物語序盤を見たうえで製品版でプレイする主人公を選ぶ

・悩んだ末に狩人のハンイットに決定!

・イベントシーンをスキップし、常にダッシュで移動! 寄り道せずに他の7人のキャラクターの元へ

といった流れで製品版に引き継ぐプレイを進めていきました。

左上のウッドランド地方がハンイットのスタート地点。ここから各地の7人のキャラクターを求めて旅していく

というわけで、ハンイットを主人公に、マップを反時計周りに進んで順に仲間を増やしていったわけですが、こうしたタイムアタック的なプレイで1番時間がかかってしまうのは、やはりランダムエンカウントなザコ敵とのバトル。

逃げるという手もありますが逃げきれる成功率が結構低いですし、逃げ切れなかった場合はキャラクターの行動が1巡するまでモンスターの攻撃が続いてしまって、普通に戦うよりも時間のロスになりがち。

そんなわけで逃げ戦法はやめて“いかにスピーディーに敵を殲滅できるか”を意識して戦闘していくと、戦い方次第で戦闘時間がまるで変わっていくゲームだということをより実感することに。

行動順をちゃんと見て、1番早い流れで全ての敵の弱点を突けるよう攻撃していき、ブレイクさせたら全体攻撃の強いアビリティで一気に殲滅していくというサイクルが上手くできるようになると、戦闘の印象がだいぶ変わってきますね。

ちなみに学者のサイラスサポートアビリティに「エンカウント半減」を修得できるので、早い段階でサイラスを仲間にするか、もしくは主人公にしてしまえば、タイムアタック的には速いですね。

僕の場合、ハンイットが主人公なこともあって、ハンイットの特徴のひとつである「モンスターの捕獲」を結構やりつつ、なんだかんだで楽しみながらプレイ。結局、最後の8人目になったオフィーリアを仲間にしたところで3時間が経過してプレイ終了になりました。ギリギリ。

ちなみに、もっと集中して効率的にプレイすれば、それこそ1時間ほどで8人を仲間に揃えるところまで到達できるのだとか。

3時間という制限のなかRPGをタイムアタック的にプレイするというちょっとRTA(リアルタイムアタック-Real Time Attackの略)的な楽しみかたになって、これはこれで面白いんですよ。

すでにがっつりやりこんだという人も多そうですが、製品版をプレイする人も悩み中な人も、まずはこのデモでゲームの雰囲気を掴みつつ、時間を意識してプレイを磨く面白さをぜひ味わってみて欲しいですね。

スピード重視にプレイを進めて仲間を集めていったものの、結局ギリギリで8人目のオフィーリアを仲間にできて滑り込みセーフで3時間のプレイ終了! 途中、経験値を多くもらえるがすぐ逃走してしまうメ○ルスライム的なモンスター「キャットリン」も撃破できたのでレベルもそこそこに

さてさて、もうひとつ今週の13日の金曜日にやってくるお楽しみは“あの頃の僕らの青春の物語”

TVアニメ「ハイスコアガール」の放送開始です!

「ハイスコアガール」については説明不要かと思いますが、軽く紹介すると、

格闘ゲームの大ブームが巻き起こった1990年代アーケードゲームシーンを中心に、ゲーム大好き主人公の矢口春雄(ハルオ)と、無口なお嬢様ながら実は凄腕ゲーマーな大野晶のもどかしい関係を描くラブコメディー!

作品中には、実際に当時稼動していたアーケードタイトルや人気だった家庭用ゲームやゲームハード事情が生々しくてんこもり。当時を知る人はその懐かしさや当時のゲーム好きあるあるが楽しくて、そして当時を知らない人は、今とは全く異なるゲームシーンに驚かされたりと、いろんな目線で楽しめる作品。

アニメでもゲーム画面の映像にしっかりこだわっているのが、下のPVで確認できます。

放送される局と時間は、7月13日からTOKYO MX、BS11で深夜12時30分、MBSで深夜2時55分。7月23日からATV青森放送で深夜1時28分から放送開始となっております。

ゲーム好きなら見逃すわけにはいかないアニメ「ハイスコアガール」、要チェック!

ではでは、今回はこのへんで。また来週。