山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第109回

「Nintendo Labo」の釣りが楽しくて「いつかサメを釣ってやるっ!」って思ってる話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

Nintendo Switch春の話題作「Nintendo Labo」。もう作ってますか?もう遊んでますか?なにしろゴールデンウィークはもうすぐそこですから、休みに入ったらじっくり作ってみようって考えている人も多いかもしれませんね。

なにしろ、「ダンボールと輪ゴムやヒモを使ってコントローラーを作り、それでゲームを遊ぶんだ!」と言われましても、なんとなく想像できるけれども、細かなところは全く想像がつかなくて、

「どんな中身になっているの?」
「キットの素材はどういうものなの?」
「作る時はどのやって作っていくの?」

などなど、気になるところは山ほどあるかと思います。

そこで、とりあえず発売日には

○「Nintendo Labo」開封&作ってみたレポート」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1118311.html

という記事や、

○「Nintendo Labo」の「ロボットキット」を作ってみたレポート!
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1118660.html

という記事を書かせて頂きましたので、ぜひそちらもご覧頂ければと思います。

で、そうした記事をできれば早めに書いていきたいということもあり、発売日には急いで「Nintendo Labo」の「バラエティキット」の中から、つりToy-Conを作ってみたわけなんですけど、

これがまた、いろんな面で想像を上回るものだったんですよね。

イメージ的にはもっと手軽に完成までいけるものかと思えていたのですが、つりToy-Con作りの目安時間は10歳の子供で90分~150分で、これは大人でもあまり変わらないぐらいの時間はかかってきます。

もちろん、ただ大変ということではなくて、そのぶん作っていくToy-Conは細かなパーツの組み合わせと、それによって実現している可動やギミックがものすごく優れているんですよ。それがゆえに、それを作っていくのになかなかの時間がかかるというわけです。それは必要なことなわけですね。

で、それだけ凝ったキットを、じっくり時間を費やして作っていると、途中から時間を忘れてくるんですよ。熱中できるんですね。そして、ハッと気がつくと完成にたどり着いて、

目の前には、少し前までシート状のダンボール紙の中にいたパーツたちが集合して、なかなかの存在感を示すコントローラーの形にできあがっている。

そんな、作る面白さをがっちり味わえるものになっています。

とはいえ、最初の一歩はもっとライトなところから入りたいなという人も多いと思うので、僕のようにいきなり大型のToy-Conに手を出さず、最初は約10分で作れる1番簡単な「リモコンカー」からがオススメ。

「バラエティキット」の中でも約10分で作れる1番手軽なリモコンカー。だけど侮れないものがあり、ツカミはばっちりなToy-Conです

このリモコンカーがまた侮れないんですよ。

Toy-Conというのはようするに、Nintendo Switchの標準コントローラーであるJoy-Conの多機能さを活かすキットなわけですが、リモコンカーではJoy-Conの機能のひとつHD振動で、ビーンッ!っと音を立てつつ、リモコンカーが前進していきます。

振動の加減で曲がったりスピード調節もできたり、さらには、Joy-Conの側面にある赤外線カメラを使って、目標への自動運転もなんかもできちゃったり、自分のアイデアで作るオリジナルな遊び方でもリモコンカーは活躍しやすいです。

10分でめっちゃ手軽に作れるファーストステップなのに、「Nintendo Labo」のToy-Conの面白さ、その根っこにあるJoy-Conの多機能さがストレートに味わえるんですよね。

そういう理屈抜きでも、作って走らせてみると「こうなるのかー!これオモシロっ!!」っとなること間違いなし。いわゆるツカミの役目としても秀逸で、ここからより大きなToy-Con作りに入っていくというわけです。

今のところ作り終えたToy-Conは4つ。想像していたよりもずっとボリューミーで、ひとつひとつ作っては遊び、作っては遊びを繰り返してます

そんなわけで現在の僕はというと、

○「バラエティキット」
・リモコンカーToy-Con
・つりToy-Con
・バイクToy-Con

○「ロボットキット」
・ロボットToy-Con

を作り終えました。本当は全部を作って遊びこんでから、このコラムでその感想を書いていきたかったんですけど、ボリュームがやっぱり想像以上で。間に合っていないです(笑)。

でも、そのぶんひとつひとつの楽しさがめっちゃ充実していますので、嬉しい誤算というものですね。

作り終えた中でも、1番気に入ってゲームプレイを楽しんでいるのが「釣り」。

釣り竿そのものなつりToy-Conで楽しむ魚釣りなわけですが、これよくできています。

Nintendo Switchの画面で釣り針が常に見えるようになっていて、つりToy-Conのリールを巻いたり緩めたりしつつ、魚が食いつくの誘っていきます。

画面で魚の食いつくタイミングでつりToy-Conを持ち上げ、上手く合わせてヒット!そこからは魚が左右に暴れるときにはつりToy-Conを傾けていなし、魚が静まったときにリールを巻いて釣り上げていきます。もちろん、その魚が食いついたり暴れたりする感触はJoy-ConのHD振動が伝えてくるのもポイント。

無理にリールを巻いてしまうと、パツーンッとライン(釣り糸)がきれてしまうので、焦らずじっくりと魚と格闘! うまく釣り上げたときには、画面にビタッと釣った魚が飛んでくるというユニークな演出つきで、釣りの面白さをしっかりと楽しめるものになっているんですよ。

もちろん、その面白さを支えているのは、つりToy-Conの存在。

やっぱりそれらしいギミックのあるコントローラーがある魅力は大きくて、家庭ながらもアーケードゲームの釣りゲームを思い出すような、体感ゲームの良さを味わえます。

釣りは縦向きにセットしたNintendo Switchの画面で魚が食いつく様子を見つつフィッシングを楽しんでいく。リールを巻いていく感触がつりToy-Conでしっかり楽しめるのがなんといったもいいところ。ちなみにテレビモードでも楽しめるので、迫力重視な人はそちらもあり
海底まで針を下ろしていたときに、巨大なサメらしき魚影が魚に食いついた! だが、あまりに一瞬で合わせることができず

ちなみに、リールを緩めていくと、かなり深い海底まで針を降ろせて、そこには巨大なサメらしき魚影をはじめ、いろいろとレアっぽい魚も移送な気配。

1度だけサメがエサに食いついて振動がきたことがあったのですけど、そのチャンスはほんの一瞬でうまく合わせられず。

そんなことがあったら当然、

「いつかサメを釣り上げてみたい!」

と思うのは当然。そんな風に遊びこんでハマっていく要素もしっかり用意されているんですね。

ちなみに釣り上げた魚はアクアリウムというモードで観賞することもできます。

釣った魚を観賞するモードもある

もうひとつ作ったバイクToy-Conでプレイするレースも、かなり良くできています。

バイクToy-Conのハンドルを、本物のバイクさながらに捻ってアクセルを入れ、ハンドルを切るだけでなく、左右に体ごと傾けてのコーナーリングも可能。こちらもまた、アーケードゲームの体感ゲーム的な面白さをしっかりと味わえます。

バイクToy-Conはまさにバイクのハンドルを持った姿勢でレースを楽しめる。捻ってのアクセル操作や、Toy-Conごと体を傾けてのコーナーも可能で、体感ゲームのポイントをしっかり押さえている

というわけで、ひとつ作ってはその仕組みに感心し、できあがったToy-Conでゲームをプレイしてもしっかり遊べるものになっているのに感心し。それが一区切りしたら、また次のToy-Con作りへ。そんな連鎖でがっつり楽しんでいます。

以前もこの連載で書いたんですけど、この「Nintendo Labo」みたいなもので楽しんでいく今の子供は羨ましいというか。どんな遊びを作るのか、どんな人になるのか、すごく興味深いものがありますね。

ではでは、今回はこのへんで。また来週。