山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第87回
初めてのVR ZONE SHINJUKUで「戦場の絆VR PROTOTYPE Ver.」を楽しんで、今後の進化が楽しみになった話
2017年11月8日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
「VR ZONE SHINJUKU」に初めて行ってきたんですよ。何気に行ったことなかったんですよねー。
ご存じの方も多いとは思いますが説明いたしますと、「VR ZONE SHINJUKU」はバンダイナムコエンターテインメントが運営するVRエンターテインメント施設。
今年7月にオープンした、いろんなVRアクティビティの楽しめるVR遊園地的なところなんですねー。
仕事でもプライベートでも、なんだかんだで行ったことがなかったのですが、今回初めて行ってきました!
今回はお仕事だったのですが、
11月10日から2018年1月9日まで“期間限定試験運用”される
「機動戦士ガンダム 戦場の絆VR PROTOTYPE Ver.」
をプレイさせてもらいに行ってまいりました。
おそらくこのコラムが掲載されているのと同タイミングで、プレイレポート記事も掲載されているはずなので、より詳しくはそちらをご覧頂きたいのですが、
これがなかなか、
“臨場感たっぷり & VRながらゲーム性がっしりのゲームにもなりそうな予感”
がする、今後の進化が楽しみなゲームなんですよ。
今回に試験運用されているのは“プロトタイプVer”とついているだけに、VR体験を重視しつつゲーム性もシンプルで、まだバランス調整や戦略性の高め方などはこれからに期待したいところもあるのですが、
そのあたりが充実してくると、本格的に遊びこめるVR対戦ものの代表格にもなれそうな予感がします。
VR体験がメインなアクティビティが多い「VR ZONE SHINJUKU」の中でも異色なほど、がっつり遊びこめるゲーム性寄りなタイトルだそうで、
実際にプレイしてみたところ、アーケードの「戦場の絆」はベースにありつつも、このVRプロトタイプはルールが戦艦護衛/撃沈というオリジナルなものなこともあって、だいぶ違ったゲームになってます。
アーケードの「戦場の絆」は長く続いていてコアなファンも多いだけに、このVRプロトタイプもアーケード未プレイだという人だと楽しめるか不安に感じるところもあったかと思いますが……全然大丈夫です。むしろ「戦場の絆」と比較しない方が、すんなりとVRプロトタイプのポイントが馴染むかもしれません。
肝心のゲームの方はと言いますと、全てが現実的な立体感のあるVR映像空間でモビルスーツのコックピットに座っているその感覚。本格的にガンダム作品のVR体験ができるものとして、ファンならずとも1度はプレイをオススメしたい出来になっています。
……とは言っても、プレイレポートにも書いたのですが、初めてのプレイは操作に慣れることや、敵味方のMSが入り乱れる光景をちゃんと視認するだけでもいっぱいいっぱいで、あっという間に終わってしまうと思うので、2度目、3度目プレイぐらいからが本番。
連邦とジオンの4 vs 4のチーム対戦であり、ボイスチャットで敵機の位置を知らせ合ったりのコミュニケーションあり、数的有利を作ってガンダムやシャア専用ザクといったリーダー機の撃墜を狙うところ、上昇や下降で敵の死角から狙ったり、スペースデブリに隠れて狙ったりなど、今のシンプルなルールのなかでも、いろいろとスタイルや戦略を試して遊んでいけます。
あくまで試験運用のプロトタイプではありますが、プレイすると、よりゲーム性重視なルールだったり、モビルスーツ選びからのチーム編成をして遊んでみたいとなること間違いなし。
VRもゆるゆるとではありますけど、ゲーム空間に入り込む体験に加えて、しっかりとしたゲーム性を楽しめるものが現われはじめ、しっかりとしたゲーム性があるからこそVR空間で楽しめることの良さがより活きてもくるという、本当の可能性の部分が見えはじめているように思います。
ひとまず、今回ご紹介している「機動戦士ガンダム 戦場の絆VR PROTOTYPE Ver.」は約2カ月の試験運用ですので、チャンスを逃さず体験してみてもらいたいところ。
「VR ZONE SHINJUKU」も、そこら中にVRアクティビティを楽しんでいる人だらけ、はしゃいでいる光景だらけで、他では見られないVR遊園地感の味わえる楽しい場所ですので、「戦場の絆VR PROTOTYPE Ver.」目当てでなくても、ぜひ。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。
©創通・サンライズ