山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第92回
「モンハンワールド」ベータテストと「ゼルダの伝説BotW」のDLC「英傑たちの詩(バラッド)」で忙しくて楽しい話
2017年12月13日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
話題盛りだくさんで年末らしくなってきた今日この頃。なかでも今週の話題というと、やっぱり「モンスターハンター:ワールド」のベータテストが行なわれたことと、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のDLC第2弾「英傑たちの詩(バラッド)」が配信開始されたことでしょうか。
まずは「モンスターハンター:ワールド」のベータテスト。
こちらはPlayStation Plus加入者限定で12月10日2時~12月13日1時59分まで開催されたもので、僕ももちろん仕事やらなんやらかんやらをなぎ倒し、隙間を縫うようにしてプレイしました。
……というか、このコラムを書いている時点ではまだベータテストが実施されている最中なので、これをスピーディーに書き終えてもうちょっとプレイしたい気持ちでいっぱいです。
なので今週のコラムは文量が少ないです!
……まぁ、それはさておき「モンハンワールド」ですが、
やはり、フィールドが新鮮で楽しいですね。
エリアの切り替えがなく、フィールドがすべてシームレスに繋がっているのが今作の最大の特徴なわけですが、単純にシームレスになっただけでなく、フィールドの作り込みや起伏の豊かさ、さらにいろんなところに「こんなものがあるんだ!」と思うような仕掛けもたくさんあって、フィールド自体が楽しいっていう感じがあります。
僕もなんだかんだでモンハンは、2006年に発売されたPS2「モンスターハンター2(ドス)」の頃から遊びはじめて、そこから作品によってはやり込み度合いの差はあれど10年以上にわたって全作品をプレイしてきていて、「このフィールドのこのエリア面白いなぁ」って思ったことはたくさんあったんですけど、
「モンハンワールド」では、舞台となるフィールドが変わればモンスターの動きが変わり、それを追うハンターの動きも変わり、ようするに狩りというものの全部が変わる。それを感じさせる面白さがありますね。
もちろんこれまでのファンの人であっても、この「モンハンワールド」のフィールドはこれまでにない起伏のついた複雑さがあり、見慣れていないところもありますから、戸惑っている人も多いのかなとも思うのですが。
まぁぶっちゃけた話、やりこんでいればすぐに慣れるでしょうし、慣れた先には「もうこれが当たり前」にもなっていくのだと思いますよ。
そんなわけで、僕はまずこのフィールドに慣れていくためにもクエスト対象のモンスターそっちのけで、ウロウロとフィールドを探索していたのですが、
そんな人向けのサービスなのか、ベータテスト版ながらクエスト対象ではない大型モンスターがいたり、いろいろ発見があるのが嬉しいところ。
なかでも話題というか、「モンハン」シリーズ経験者ならやっぱり会いたい「リオレウス」もいたのは嬉しいところで、僕もクエストそっちのけでリオレウスといろんな武器で遊んでいます。
PVにもあった、せき止められた水を決壊させてリオレウスを押し流してからの、自分も一緒に流されつつの落下斬り。そして、落ちた先は仲間がアンジャナフを狩っていた現場であり、リオレウスを加えたもつれた争いになったり。テトルーたちがツタでモンスターを拘束してくれたり、オトモアイルーの毛並みがふさふさ過ぎてやばかったり……見所たくさん。
フィールドをはじめとしたこれまでにないところに慣れて理解してくると、立ち回りやプレイの幅がかなりありそうだなと感じるところもありますね。もとよい「モンハン」はそういうゲーム性の奥行きがありますが、「モンハンワールド」も自分から探索したり試したりする人ほど遊べるゲームになっていそうと思えるものがりました。
もちろん、ちょっと気になるところもあって、フォントサイズが全体的に小さいのは何かしらの対策を入れてもらえたらなと思いますね。
そうしたところもありますが、新しくダイナミックに進化した「モンハンワールド」は、“ワールド”というタイトルワードが、いろんな意味を含みつつも、フィールドが変わって狩りの全てが変わる(ただし本質的な手触りはしっかりモンハン)というのが込められているのだなと。
やはり期待せずにはいられない1本だなぁと感じたベータテストでした。
余談ですが、「モンハンワールド」、そして「バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション」に搭載されている3Dオーディオの新技術「ViReal」について、ヤマハさんとカプコンサウンドチームの皆さんに伺ったインタビューも掲載されると思いますので、そちらもぜひご覧頂きたいところ。
普通のステレオヘッドフォンでも、上下や前後左右からくっきり音を聞こえるんですよ。
「モンハンワールド」のベータテストでは「オプションのサウンド機器出力をヘッドフォンにしてから3Dオーディオ設定をONにする」という、ちょっと手順が必要なところにこの機能があったので体験していない人も多そうなのですが、
「バイオハザード7」では12月14日発売の「ゴールド エディション」にあわせて、発売済みの無印版にもアップデートが配信されて、ViRealの機能が使えるようになるということなので。「バイオ7」お持ちの方、「ゴールド エディション」を買うという方は、ぜひそちらで体験してみてください。
お次は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のDLC第2弾「英傑たちの詩(バラッド)」。
今年はニンテンドースイッチの発売とともに、「ゼルダの伝説 BotW」が世界中で高評価されたことも印象深い1年だったわけですが、締めくくりとなる12月に追加コンテンツが登場というのがまた良いですね。
以前にもこのコラムで書きましたけど、僕は最初からのプレイし直しを何度かやっている上に、マスターモードもプレイしているので、なんだか今年はしょっちゅう「ゼルダの伝説 BotW」をリプレイしていたような気がしますよ。
というわけで、DLC第2弾「英傑たちの詩(バラッド)」もさっそくプレイしてみたのですが、追加の新たな試練の祠がありますし、そこから4英傑も挑んだという試練に挑み、ボスクラスの敵も登場したり。
「モンハンワールド」のベータテストと並行してプレイしているので、さすがにまだ全部は終わっていないのですが、ボリュームもしっかりあるダウンロードコンテンツになっているようです。僕がマスターモードでプレイしているのもあるかもしれないですけど、難易度の方も結構高くめで、本編を遊びこんだ人への新たなやり込み、チャレンジという方向性にもなっていますね。
いくつか見た限りですが、語られる4英傑のエピソードも秀逸ですし、「ゼルダの伝説 BotW」をたっぷり遊んだという人は、今年のゲームの思い出、そして「ゼルダの伝説 BotW」に沸いた1年を締めくくる意味でも、「英傑たちの詩」のプレイをオススメしていきたいところです。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。