山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第131回
PS4 Pro値下げとXbox Oneお得セット激突に、イギリスの色が気持ちいい「Forza Horizon 4」の話
2018年10月3日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
10月に突入して今年も残り3カ月となりました。この先は大型タイトルのリリースラッシュが続きますし、時間をやりくりしてひたすらに話題作を遊んでいたら、気がつくと年末だった……となること間違いなし。
今週はというと、10月2日にXbox One/Win「Forza Horizon4」、10月4日にPS VR「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」、10月5日はPS4/Xbox One/Win「アサシン クリード オデッセイ」にNintendo Switch「スーパーマリオパーティ」と、各ハードからそれぞれに注目作が発売されます。
さらに来週の10月12日には、「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」の発売と同時に、価格が約5,000円値下げされたプレイステーション 4 PROが発売されますし、
一方でマイクロソフトも、10月2日よりお得な「Xbox One X(Forza Horizon 4/Forza Motorsport 7 同梱版)」を発売していて、まさにこれからのリリースラッシュに向けた大激突といった様相です。
今月の10月26日にはPS4/Xbox One「Red Dead Redemption 2」も控えているので、この機にPS4 ProやXbox One Xの購入を考えているという人も多いのではないでしょうか。
そんな中、僕が現在プレイ中なのは「Forza Horizon 4」。
広大なマップを自由にドライブできる“オープンワールドレーシングゲーム”の代表格と言ってもいい「Forza Horizon」も4作目。
今作はイギリス全土が舞台なうえに、四季の変化が加わっていて、これがまた最高なんですよ。
イギリスの田園や山岳といった自然豊かな風景に、歴史を感じさせる古い街並といった、味のあるロケーションが満載で、
色合いで言えば特に「秋」が映えるなぁと感じます。枯れ葉を巻き上げながら走り抜けるダートコースは「芸術の秋」を感じさせるものがあります。
「Forza Horizon」はシリーズ通して、使用されている楽曲からゲーム内の世界観に至るまで、ゲーム界屈指のオシャンティータイトル。(オシャンティーとは、おシャレのことです)
お酒でも飲みつつ、ゲーム内のラジオから流れる曲を聴きながら、何も考えず気の向くままにドライブして、イギリスの景色を楽しむ。そんな大人の余裕漂うプレイが楽しめます。
飲酒しながら楽しんでも大丈夫なのはゲームならでは。まぁ僕はお酒飲まないんですけども。
まぁとにかく“走っているだけで楽しい”的な時間が過ごせます。
いわゆる、海外の本場パリピ感(パーティーが好きそうな人達の雰囲気)たっぷりに展開される、車好きな登場人物たちとのコミュニケーションあり、
オンラインでは数十人のプレーヤーがひとつのマップで同時にドライブしていて、自然に合流していったり、競争になったり、ちょっとしたチャットメッセージを送るドライバーならではの一期一会感を楽しんだり。
なんというか、「Forza Horizon」シリーズはゲーム界屈指のリア充的雰囲気に彩られたゲームであり、オシャンであり、日本の都市部で例えるならば青山か表参道かみたいな。
なかなかこういう色味をしたゲームは他にないです。
シリーズ未体験という人はぜひ、Windows版でもプレイできますので、1度その色を味わってみてもらいたいです。
……ちなみにフォルツァ名物とも言える、いわゆる痛車的なデザインも既にたくさん登場していますので、オシャン&ハイセンスな空気にミックスされる痛車デザインという、賑やかなカオス度合いもまた、ならではの魅力です。
さてさて、もうひとつ僕が楽しみにしているのが、10月4日発売のPS VR「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」。
こちらはソニー・インタラクティブ・エンタテインメント手がけるPS VR専用タイトルですが、海外ではレビューも出てきていて、かなりの高評価。
今年の東京ゲームショウで僕は、例年行なっているSIEワールドワイド・スタジオ プレジデントである吉田修平氏にインタビューを今年もさせて頂いたのですが、吉田さんから「より深いゲーム体験を求めるようになったPS VRユーザーに向けてのタイトル」として、強くオススメされた1本。
VRの全方位3D立体空間の中に広がる箱庭のような世界でプレイするアクションゲームが、どんな新感覚をもたらすのか。かなり楽しみです。
この連載で先月に紹介したVR FPS「FireWall Zero Hour」も、本格的なゲームを求めるようになってきた人もどっぷりハマれるタイトルでしたし、PS VRもこれからがもっと面白くなっていくのかもしれません。
PS VRもまた、10月12日に「PlayStation VR “PlayStation VR WORLDS” 同梱版」が発売されますし、「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」と「FireWall Zero Hour」、そして来年の1月17日の「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」あたりを目当てに、PS VR購入を考えてみるのも良さそうですよ。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。