山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第108回

「メガドライブ ミニ(仮)」に「SEGA AGES」始動! セガが元気だとなんでか不思議に嬉しい話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

セガが元気にいろいろな展開で攻めていると、不思議と日本のゲームシーンそのものも元気になっていくような気がしてきて、なんだか嬉しくなってくるんですよねー。なんでだろうなぁ、不思議。

先週末はSEGA!SEGA!SEGA!な勢いで、「セガフェス2018」からの話題が連発でしたね。

皆さんの中でもセガというゲームメーカーへのイメージは様々でしょうし、それこそ年代によって全然異なってくるところがあるとは思うのですが……、

僕にとってセガは、世界で1番“お祭り騒ぎ”が似合うゲームメーカーなんですよ。

(2番目はE3でのショウエンタメ感が毎年見事なUBI)

それこそ、長くゲームファンでいる人からは、アーケードシーンをリードし続けている硬派でアグレッシブなセガ。

家庭用ハード時代に任天堂やソニーを相手に独自の道を突き進んで、やり過ぎだったり、斜め上だったり、10年早かったり、ちょっと自虐的なときもあったりのセガ。

ある年の東京ゲームショウで、3階建てはあろうかという巨大な櫓(やぐら)のようなブースを建てて、最終日の最後のステージでは周囲のメーカーからも「うわぁ、すげぇーっ……!」と声が出るぐらいのお祭り騒ぎフィナーレを披露したセガ。

でも、最近はちょっとおとなしめな印象かもしれないセガ。

いろんなイメージがあるかと思いますが、今回のセガフェスでの発表の連続には、「なんかセガが元気だっ!」と感じた人が多いのではないでしょうか。

手の平サイズ!「メガドライブ ミニ(仮)」

いろんな発表がありましたけど、1番大きいのはやっぱり「メガドライブ ミニ(仮)」ですかねー。

「うちも出そうよ!」

って上層部の人がおっしゃられたかどうかは定かではありませんが、なんとなくそんな空気も感じるところ。もちろん長年ゲームファンな人としては当然ウェルカムであり「待ってました!」っていう展開です。きっと要望の声も多かったんでしょうね。

こちらに収録されるタイトルがどんな感じになるのかが気になるのはもちろんですけど、

オブジェとしても楽しむというところから、

やっぱりあれですよね、

メガドライブ本体だけでなく、

「スーパー32X」

「メガCD」

「メガCDカラオケ」

「メガアダプター (メガドライブ用)」

「ソニック&ナックルズ」のソフト

「その上に挿すメガドラソフト」

といったオプションパーツが欲しいところですよね。

いわゆるメガドラタワーであり、

いろんな周辺機器と合体させて性能を高めるのは男のロマンであり、

高みを目指すが如く重ねに重ね、全ての力を結集させることでできあがるその姿は、まさに夢の塊。

そんな、当時は手が出なかったメガドラタワーを大人になった今こそ再現したいという人は、ざっと全国に1億2,000万人ほどいらっしゃるはず。

見た目だけの飾りパーツでいいので、ぜひ出して欲しいですよね。

画像はツイッターのセガ公式アカウントより。こちらはメガドライブ、メガCD、メガCDカラオケ、スーパー32X、ソニック&ナックルズ、ソニック・ザ・ヘッジホッグという構成に、さりげなく6Bパッドを添えているのが光る作品ですね。素晴らしいお手並みのタワーでございます

この他にも、「サクラ大戦」の完全新作の制作発表や、「シェンムーI&II」のPS4移植などいろいろ話題の発表がありましたが、

これまで「セガ 3D復刻プロジェクト」シリーズや、エムツーの展開を追い続けている身としては、

Nintendo Switchで新たに始動する

「SEGA AGES」!

が、やっぱり嬉しいですよねー。

「セガ 3D復刻プロジェクト」シリーズのチームが帰ってきた!今度はNintendo Switchで「SEGA AGES」!

ステージイベントでは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「ファンタシースター」、「サンダーフォースIV」に加えて、「アレックスキッド」に、縦画面で遊べちゃう「ゲイングランド」が発表されているわけですが、

アーケードタイトルもどんどんやっていくし、追加要素もいろいろ入れるし、今の時点では15タイトル以上を予定しているということで、もうすでに大変なことになってるなーっていう感じがヒシヒシしてきます。

だって、セガ3D復刻プロジェクトシリーズのときのあのこだわりようで、今の時点から15タイトルも想定していて、もちろん奧成さんがビシバシと「これやるなら当然ここをこういう風にやりますよね?」って言ってるんだろうなって想像したら。もう、なぜか僕まで震えます。

セガ3D復刻プロジェクトシリーズとは異なり、3D立体視対応がなくなりましたから、その労力のぶんを別のところのがんばりに持っていこう的なことであったり、3D立体視を考えなくなったからこそのラインナップというのも出てくるでしょうし。

Joy-Conのおすそわけ的に協力・対戦プレイもしやすいですし、そういう観点からも3DSの時とは異なるチョイスのタイトルに期待できるのかもしれません。

……きっとまた、やり過ぎで楽しいお話が聞ける日がやってくることと思います。

それにしてもあれですよね、

Nintendo SwitchにはNEOGEO含めたアーケードアーカイブスがありますし、彩京タイトルもありますし。クラシックタイトルの特にシューティングジャンルがものすごく充実しているハードになってきていますよね。

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」
「ファンタシースター」
「サンダーフォースIV」は会場で試遊できたほかステージイベントでもプレイを披露!
「アレックスキッド」
ついに縦画面が実現!「ゲイングランド」

最後にちょっと別の話を書きますが、

こちらの「悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls」!

「悪魔城ドラキュラ」シリーズの中でも、複数人で一緒に戦えるドラキュラHDこと「ドラキュラ Harmony of Despair」の流れを汲んでいそうな最新作がスマートフォン向けに登場します。クローズドβテストの参加者を募集中ですね。

僕はPS3、Xbox 360世代のタイトルから良かったと思うものを挙げろと言われれば、「ドラキュラHD」がパッと思い浮かぶぐらいに大好きなんですよ。

ゲームらしさ溢れる手触りの良さ、リプレイ性の高さ、キャラごとに異なるプレイ感、オンラインプレイでのはっちゃけた楽しさ、グラフィックス&サウンドの味わい。

どれをとっても素晴らしくて、今でも色褪せないものがあると思うんですよね。

そこで、この「悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls」ももちろんプレイしまくるんですけども、「ドラキュラHD」の方もPS4、Xbox One、Nintendo Switchといった現行機種にも移植してはもらえないかなぁーって思うんですよね。

もうあれですよ、移植されたハードの「ドラキュラHD」は全部買いますので。

まぁなんか最後にめっちゃ個人的なことも書いちゃいましたけど、わかってくれる人はいると思うんですよね。「ドラキュラHD」やりたいですよね?

……Joy-Conおすそわけ持ちで色即是空キャンセルできるかなぁ……。

でもチャレンジしたいなぁ……。

シキソシキソシキソ……。

ではでは、今回はこのへんで。また来週。