バックナンバー


【最新版】

2005年4~5月分

2005年3月分

2005年2月分

2005年1月分

2004年12月分

2004年11月分

2004年10月分

2004年9月分

2004年8月分

2004年7月分

2004年6月分

2004年5月分

2004年4月分

2004年3月分

2004年2月分

2004年1月分

2003年12月分

2003年11月分

2003年10月分

2003年9月分

2003年8月分

2003年7月分

2003年6月分

2003年5月分

2003年4月分

2003年3月分

2003年2月分

2003年1月分

2002年12月分

2002年11月分

2002年10月分

2002年9月分

2002年8月分

2002年7月分

2002年6月分

2002年5月分

2002年4月分

2002年3月分

2002年2月分

2002年1月分

2001年12月分

2001年11月分

2001年10月分

2001年9月分

2001年8月分

2001年7月分

2001年6月分

2001年5月分

2001年4月分

2001年3月分

2001年2月分

2001年1月分

2000年12月分

国内外のゲーム関連ダウンロードデータ情報

最新ゲーム DEMO & PATCH

~2004年4月~

■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【4/28】

    【アクションシューティング】
    「Hitman: Contract」Playable Demo [177MB]
  • 開発元 IO Interactive
  • 発売元 Eidos

     英Eidosの人気シリーズ最新作「Hitman: Contract」のPlayable Demo。英国はシリーズのナンバリングに対してかなりいい加減な国だが、「Hitman: Contract」は初代のリメイクではもちろんないし、「Hitman 3」というわけでもない。言うなれば、「Hitman 2.5」といった位置づけの新作で、「Hitman 2」のエンジンを使った新エピソードだ。エンジン使い回しといえども、ゲーム性、ビジュアルには確かな進化が感じられるスニークアクションファンには待望の新作といえそうだ。

     「Hitman」は、今やEidosで確実にミリオンを飛ばせる人気シリーズのひとつで、孤高の暗殺者コードネーム47の活躍を描いたスニークアクション。47に対してステージ開始時に大まかな任務が示されるが、そこに行き着くまでの過程はプレーヤーの判断に任されている。

     通常のFPSなら、銃を乱射して敵をなぎ倒していくことが基本となるが、同作の場合はそれは減点対象となる。一応、クリアとはなるが暗殺者として美しくない、というわけだ。究極の目標は誰にも見つからず、誰も殺さずに任務を遂行すること。プレイしてみればわかるが、これは相当に難しい。一度や二度のプレイでは到底たどり着けない領域だ。繰り返しプレイし、最高の称号“サイレントアサシン”を獲得する。ある意味、非常にコンソール向きの作品だ。

     「Hitman: Contract」は、ずいぶんマップも広くなってさらに大きな自由度が与えられ、そしてビジュアル面でも進化が見られる。これはエンジンは同じでも「お、かなり変わったな」と実感できるレベルで、このあたりはスニークアクション分野でぶっちぎりの人気を獲得しているUbi Softの「Splinter Cell」やEidosグループ内最大のライバルといえるIon Stormの「Deus Ex 2」や「Thief 3」の影響もあるのだろう。

     ビジュアルについては、複数の光源から影を生成したり、ライトに対してグレア処理を施していたり、タイルに環境マッピングを施していたりなど、ディテールの底上げに注力している。また、ライトはすべて破壊できるようになっており、闇によってAIが視界を失ったりなど、ゲーム性とのコラボレーションも不完全ながら行なわれている。

     さて、Demoでは大雪が降り積もる極寒のロシアを舞台にしたミッションをまるまる1ステージプレイできる。ステージの構造は、複数のエリアと、それらエリアに点在する建造物の屋内とにわかれており、解法がわかれば5分でクリアといった従来のスタイルは通用しない。ひとつひとつ手順を踏んで任務を遂行していかなければならない。

     相変わらずヒントは少なめだが、47の現在位置を問わず常に全エリアの情報が確認できるレーダーマップを丁寧に確認しながらゲームを進めていくと比較的すんなりクリアできる。節目節目にはリアルタイムムービーも挿入されるようになっていて、前作よりずいぶん映画寄りの演出になっているようだ。

     難易度に関してはまずまずといったところで、ノーマルであれば全員を倒しながら進めることも可能。一度クリアしてサイレントアサシンを狙ってみたのだが、とてもとても難しい。特にステージ中盤以降の艦船と潜水艦への侵入に関しては、果たして見つからずに入ることが可能なのかと思うほどだ。たぶん、見過ごしがあるのだろうが、繰り返し遊ばせる余地たっぷりの懐の深いゲームデザインはこれまでのシリーズにも増して好印象だ。アクション好きはぜひとも一度プレイしてみよう。

    (c) IO Interactive A/S 2004. Hitman: Contracts is a trademark of Eidos. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月28日版~」


【4/27】

    【パズルゲーム】
    「Neighbours From Hell 2」Playable Demo [30MB]
  • 発売元 Jowood Productions

     昨年の5月26日版で紹介したユニークなパズルゲームの続編「Neighbours From Hell 2」のPlayable Demo。ゲームエンジンは前作と同じで、キャスティングも変わらないため、前作ほどの衝撃はないが、おもしろいものはおもしろい。ひとりでほくそ笑むもよし、みんなで楽しむもよし、コンソールライクな万人受けの佳作だ。

     「Neighbours From Hell」は、仲の悪い隣人同士のどたばたコメディをうまくインタラクティブエンターテインメントとして消化させたパズルゲーム。前作同様、TVショー仕立てになっていて、主人公がアクションを興すたびに、視聴者から拍手喝采や含みのある笑いが聞こえてくる。ドジでスケベで間抜けな隣人が主人公の仕掛けた罠にハマると大爆笑といった具合だ。

     ゲームの目的は、隣人の生活の場に潜り込み、隣人に見つからないように罠をしかけ、隣人をあらゆる罠にハメていくこと。隣人に見つかってしまうと問答無用で袋だたきの目に遭い、ライフが1ポイントマイナスされる。隣人の行動パターンを把握して、うまい具合に罠にハメる。「ドリフ大爆笑」で言えば、いかりや長介の「ダメだこりゃ」コントに近いものがある。

     今回は、隣人のバカンスに潜り込み、あの手この手で隣人一家を罠にハメていくことになる。Demoでは序盤の2ステージがプレイできるが、1ステージ目はクルージング、2ステージ目はビーチでの日光浴のシーンとなっている。

     罠のネタは、石鹸で足を滑らせる、テーブルの足を傷つけて並べられた料理ごとテーブルを倒す、船長の帽子にスープをぶちまけて頭から被らせるなど、わかりやすい内容のものが多い。隣人の欲望が常に吹き出しで表示されているため、その対象を餌に罠に仕掛けていけばいい。

     ステージクリアの条件はひととおりの罠にハメることだが、中には橋の手すりにのこぎりで細工→装飾用のライトの端を池に垂らす→隣人が手すりに体重をかける→落ちる→感電といった具合に、前提条件が必要なトリックもある。難易度が高いトリックはその分、隣人の怒りも大きく、派手な反応を見せてくれる。隣人の動きをよく観察すればそれほど難しいゲームではない。じっくりプレイしたいところだ。

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月27日版~」


【4/26】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Rise of Nations: Thrones and Patriots」Playable Demo [227MB]
  • 開発元 Big Huge Games
  • 発売元 Microsoft

     北米で4月下旬、日本では6月に発売が予定されているMicrosoft「Rise of Nations: Thrones and Patriots」(邦題「Rise of Nations ~民族の興亡~: 皇帝と革命軍」)Playable Demo。すでに何度か紹介しているように、3Dリアルタイムストラテジー「Rise of Nations」初の拡張セット。シングルプレイ専用となっているが、新しく盛り込まれるキャンペーンシナリオを1本収録するなど、ボリュームはたっぷり。RTSファン、ストラテジーゲームファンはプレイしておいて損はない内容だ。

     「Rise of Nations: Thrones and Patriots」の魅力は、なんといっても「世界征服キャンペーン」に、アレキサンドロス大王の遠征を初めとしたキャンペーンシナリオが追加されることにある。今回のDemoもその出来映えをユーザーに確かめてもらうための内容で、アレキサンドロス大王キャンペーンを題材に、新キャンペーンが楽しめる。

     登場国家もギリシャ、ローマ、ペルシア、ロシアの4カ国に絞り込まれており、周辺国家を征服すると終了となるが、それでも各ターンごとに30分から1時間かかるため、優に数時間はたっぷり楽しめる。難易度調整も可能なので、何度でもプレイできそうだ。

     このキャンペーンは、周知のようにボードゲームスタイルで進められる。自国の軍隊を示す駒を動かし、他国を蹴散らしつつ、徐々に版図を広げていくことになる。Demoでプレイできるのは序盤戦なので、敵の数も少なく比較的ストレートな戦いになるが、そのパターンは千差万別で、手持ちの軍隊だけで攻めたり、一端、前線に腰を落ち着けて新しい都市の育成から始める場合もある。

     キャンペーンの基本的な流れは、前作とおおむね同じだが、戦いの最中に国家間の会話が挿入されたり、その際に表示される選択肢の選び方によってその後の展開が変わったりなど、メリハリを効かせている。アレキサンドロス本人は司令官扱いなので直接戦闘には参加できず、「Age of Empires」シリーズのそれとはずいぶん性格が異なるが、味方を支援する特殊な能力を持つ。常に最前線で戦わせたいところだ。

     なお、このキャンペーンは前作と同様時代が固定なので、軍隊はどこも同じような感じだが、Quick Battleモードなら古代から現代まで時代を進化させることができる。中でも注目は新民族のひとつペルシャ。メインフィールドである古代戦では、その代名詞的ユニットである象兵が強烈な強さを発揮するが、現代まで進化させると、現代は現代で象の上に野飽を備え付けて戦車を相手に戦ったりして、なかなかおもしろい。

     なお、MicrosoftのPlayable Demoらしく、新規ユーザーのためのチュートリアルモードもしっかり収録しているので、初体験者はチュートリアルからプレイするといいだろう。なお、同作は日本でも発売されるため、日本語版の体験版がリリースされる可能性は高い。英語が苦手な人はもうしばらく待つのもいいだろう。

    (C) 2004 Microsoft Corporation. All rights reserved. Terms of Use.

    ダウンロードはこちら(Microsoft)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月26日版~」


【4/23】

    【レースゲーム】
    「Michael Schumacher Kart World Tour 2004」Playable Demo [47MB]
  • 開発元 10tacel Studios
  • 発売元 Bigben Interactive

     F1レーサー、ミハエル・シューマッハ公認のカートレースゲーム「Michael Schumacher Kart World Tour 2004」のPlayable Demo。過去にカプコンが2002年度版をリリースしたことがあるのでご存じの人も多いだろう。コンパクトなファイルサイズの割には、2本もコースを収録しており、ボリュームたっぷり。ドイツ語版というのが玉に瑕だが、インストール時を除いては特に困る部分はないだろう。

     「Michael Schumacher Kart World Tour 2004」は、ミハエル・シューマッハを含め世界中のレーサーがかつてレーステクニックを磨いてきたカートレースを題材にしたレースゲーム。200cc/4ストロークと100cc/2ストロークの2クラスが用意されており、それぞれ違ったレース展開が楽しめる。

     同シリーズの醍醐味はなんといってもカート独特のレース展開にある。カートの最高速度は100km前後で、加速こそ若干もたつくがどんなにハンドルを切ってもぐいぐい曲がってくれるため、ヘアピンだらけのコースだが、あまりブレーキの心配をしなくてもいい。事故防止のためのがっしりとしたボディを持ち、太い4本のタイヤが実現するスロットレーシングのような強烈な接地感がおもしろい。

     とはいえ、坂道のコースでは120kmを突破することもあり、スピード感はそれなりにあるし、無理なハンドルさばきを繰り返すと、スリップしてしまうこともある。基本的にはダンゴ状態の中をガコガコぶつけつつ、抜きつ抜かれつの白熱のレース展開が繰り広げられる。接触すれば実質的にアウトというゲームが多い中、多少の接触は当然といったレース展開は、レース初心者にも手を出しやすいだろう。

     Demoでは先述したようにクラス別に1本ずつコースが用意されている。200cc/4ストロークのCubaコースは、窓から強い日差しが差し込む屋内コースで全長710メートル。長い直線が少なくヘアピンばかりで、わずかな抜きどころを逃すといつまでも2位に甘んじてしまうコースだ。

     100cc/2ストロークペルーのマチュピチュコースは、同地らしく高地を舞台にしたユニークなコースになっている。前半は延々登りが続き、後半は逆に下り坂が続く。2ストロークカーは加速性能こそ抜群だが、坂道に弱く、登坂時に減速してしまうと一気に離されてしまう。

     逆に坂道は黙っていてもぐんぐん加速していくので、エンジンブレーキをこまめに使わないとカーブが曲がりきれない。なお、コースの途中には崖から落ちた岩がそのまま置かれていたり、洞窟があったりと、遊園地の出来のいいゴーカートのような楽しさがある。レースファンはぜひ一度プレイしてみてはいかがだろうか。

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月23日版~」


【4/22】

    【レースゲーム】
    「Mercedes-Benz World Racing」Playable Demo [74MB]
  • 開発元 Synetic
  • 発売元 オーバーランド

     先日、オーバーランドが国内取り扱いを正式発表した「Mercedes-Benz World Racing」のPlayable Demo。このところCodemastersのタイトルを中心に、バリバリのレースシムのDemoの公開が続いたが、今回はなんというかほっと安心できる落ち着いたドライビングゲームという印象。1位になれなくてもゆったり走れればいいという人にお勧めの作品だ。

     「Mercedes-Benz World Racing」は、ベンツばかりを集めてチャンピオンシップをやってしまおうというメーカー公認のレースシミュレータ。コースには納車したてといった感じの色とりどりのぴかぴか仕様のベンツが並び、さながら大人の宝石箱といった風景にはなかなか圧倒されるものがある。

     Demoのコースはホッケンハイムサーキットを収録。車種はSLK 230 Kompressorを手始めに、300 SL Gullwing、A 190 TWIN、CLK DTM 2000の計4車種が用意されている。選択可能な車種は4種類のみだが、カラーバリエーションは製品版同様の数を網羅しており、車種選択画面は必要以上に煌びやかな雰囲気だ。

     レースの展開は、ハイパワーのベンツといえども市販車なので、通常のレースゲームと比べて緊迫感の薄い、ややゆったりした印象だ。挙動も全体的にゆったり気味で、早め早めのハンドルさばきが必要になる。なお、100km台のレース展開が中心になるためか、ブレーキの効きは抜群によく、非常に走りやすい。もっとも挙動まわりに関してはオプションで細かく設定できるので、テスト走行で不満が出ればいろいろいじってみるといいだろう。

     グラフィックスに関しては、及第レベルといった感じで、特にこれといった特徴はない。車のモデリングこそ見事だが、環境マッピングはパターン処理だし、影の処理もアバウトだ。ただ、コース全体を3Dモデル化したメリットを活かし、奥行きの描画範囲をかなり奥まで設定できるため、遠景のリアリティは抜群。空に浮かぶアドバルーンやヘリなどオブジェクトの数も多めで、車よりむしろ景観に力を入れているといった印象だ。

     最近のレースゲームの基本要素のひとつとなっている物理特性については、スポンサーへの配慮のためか、車の挙動以外の部分についてはかなりアバウトな仕様になっている。衝突によるボディへの影響はまったくないし、運動性能が落ちるということもない。派手にクラッシュしても激しく横転したり、窓ガラスが吹き飛ぶといった演出もないため、物理特性まわりのリアリティはゼロに近い。レースシミュレータというよりドライブゲームといった感じの作品だ。

    (C) 2004 Overland Co.,Ltd. / TDK Mediactive, Inc.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月22日版~」


【4/21】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Perimeter」Playable Demo [179MB]
  • 発売元 1C

     ロシア大手のゲームパブリッシャー1Cの新作リアルタイムストラテジー「Perimeter」のPlayable Demo。昨年のE3で初公開され、傍流となって久しいボクセルテクノロジーによる3Dグラフィックスで大いに話題を集めたタイトル。相変わらず切れの悪いパフォーマンスが難点だが、ボクセルテクノロジーならではの独創的なグラフィックスは一見の価値ありだ。

     「Perimeter」は、地球滅亡後の遙かな未来世界をモチーフにしたSFリアルタイムストラテジー。SF世界において比較的ポピュラーなテラフォーミングをメインテーマにしており、プレーヤーは入植部隊の総指揮官として、異星生物たちの激しい抵抗を排除しつつ、ごつごつした星を美しい入植地へと変えていくことになる。

     基本的な展開は、資源を集め、建物を建て、そして軍隊を整えていくという、オーソドックスなスタイルを採用している。が、そのプロセスが非常に斬新。まず、資源は、デコボコした地面にテラフォーミングを行ない平らにしていく過程で入手できるようになっている。

     同作におけるテラフォーミングは、最初から生産できるユニットを使って、その地一帯をがりがり削っていくことを指しているが、この過程が凄い。ボクセルテクノロジーによって、フィールドマップには、通常の3Dゲームではありえない量の頂点を使った膨大な数のデコボコが施されている。まずこの3D表現をフル3Dフルインタラクティブで処理してしまおうという根性が凄い。

     そしてテラフォーミングと資源採集の両方を目的とした掘削作業によって岩盤の側面が削られていくのだが、通常の3D表現だとリアルタイム処理によるパフォーマンスの低下を低減するために、削られてなくなった箇所の頂点を削っていきなり平らにしてしまう。豆腐を斜めにズパッと切ったときの切り口を想像すればいい。

     ところが同作の場合、頂点数を維持したまま、少しずつ少しずつ削っていく。これが入植エリアの周囲で延々繰り返されるため、あまりのリアルさというか、前代未聞の光景の連続に気分が悪くなってしまうほどだ。なお、軍事ユニットは基本的に兵士の頭数で、ロケットやレーザー、航空機といったユニットに“トランスフォーム”する。とにかく新しいことだらけのRTSだ。

     頂点数が膨大なのは事実なので、真俯瞰のビューだとかなりパフォーマンスは低下してしまう。視点を変える際も頂点の間引きは行なわないため、ちらつきが発生しないのは素晴らしいが、それにしても重すぎで、何とかならないのかという気がする。Ge Force 6の登場で変わるのかどうか。グラフィックスレベルでは間違いなく次世代のRTSといえそうだ。

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月21日版~」


【4/20】

    【フットボールシミュレータ】
    「UEFA EURO 2004」Playable Demo [98MB]
  • 発売元 Electronic Arts

     欧州サッカー連盟(UEFA)が主催となって4年に一度開催されている欧州選手権を題材にしたフットボールシミュレータ「UEFA EURO 2004」のPlayable Demo。ちょうど今年は開催年ということで、従来のFIFAシリーズとは別扱いでの単発リリースとなるようだ。

     「UEFA EURO 2004」は、FIFA(国際サッカー連盟)に次ぐ国際団体として知られるUEFAが4年に一度開催する全欧規模の国際大会「UEFA EURO」を完全再現したフットボールシミュレータ。唯一のUEFAのオフィシャルライセンスタイトルということで、代表選手の名前はもちろん、試合形式、競技場までそっくりそのまま再現している。

     とはいえ、「FIFA Soccer 2004」の発売からわずか半年でのリリースということもあって、基本的なゲームデザインやプレイスタイルはほとんど変わらず、新鮮味は薄い。強いて言えば、リプレイ時にTV放送の解説を模した細かい演出があったり、観客の応援がよりいっそうダイナミックにそしてバリエーション豊かになっているという程度で、「FIFA Soccer 2004」ユーザーがさらにもう1本買うかというと微妙な内容だろう。ワールドカップのない「FIFA」シリーズには見向きもしないようなヨーロッパ人のための特別版といった印象だ。

     Demoでは、今年の主催国であるポルトガルと、2000年度大会の覇者フランス、そしてサッカーの母国であるイングランドの3チームから2チームを選んで、前半45分フルに戦うことができる。EAのPlayable Demoは毎回恒例だが、オプション機能は一切使えないため、ビジュアルエフェクトはデフォルトのままとなる。

     同作は、PC版のほか、PS2、Xbox、GCへのリリースが予定されているが、6月12日の本戦開幕に発売を間に合わせるためか、Demoで見た限りではPC版ならではの高解像度を意識したリファインなどは施していないようで、選手達のビジュアルはかなり荒い。選手達の動きは「FIFA Soccer 2004」にも増して実にきびきびしていて好印象だが、選手のテクスチャが荒いため、肝心のリプレイシーンやセットシーンが今ひとつ冴えない。場内の臨場感の盛り上げは過去最高レベルなだけに、この点はややもったいない感じだ。

     ひとつ感心したのはホームとアウェイを、観客の声援のレベルでしっかり再現しているところで、これはDemoでも体感できる。ホームのチームは常に最大限の応援を受けられ、アウェイのチームは何をやってもブーイングの嵐となる。ヨーロッパサッカーファンにはたまらない要素かもしれない。まずは試してみてはいかがだろうか。

    (C) 2004 Electronic Arts Inc. Trademarks belong to their respective owners. All rights reserved..

    ダウンロードはこちら(Electronic Arts)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月20日版~」


【4/16】

    【レースシミュレータ】
    「TOCA Race Driver 2」Multiplayer Demo [115MB]
  • 発売元 Codemasters

     英Codemastersのレースシミュレータ最新作「TOCA Race Driver 2」のMultiplayer Demo。 4月1日版で紹介したシングルプレイ専用のDemoに続く、オンラインプレイに特化したPlayable Demoだ。優秀なサーバーブラウザを利用して最大12名までの同時対戦が気軽に楽しめる。今週末、遊び込むにはぴったりのDemoだろう。

     今回のDemoは、データサイズが前回のDemoと変わらないことからもわかるように、基本的にマルチプレイモードを解放しただけの内容となっている。ただし、前回最難関のレースが展開された「Vintage Classic」レースの代わりに、比較的足回りがしっかりしたFormula Fordでレースに参加できる「Formula Ford」レースが導入されている。

     「Formula Ford」は、新レースということでそれだけゲームの数も多かったが、実際に走らせてみると、加速性、グリップ、採用コースなど、あらゆる点で初心者向きの仕様になっていて、レースゲーム初心者でも比較的レース気分を味わいやすいだろう。暴れ馬のJuguarでレースが展開される「Vintage Classic」は、私を含め初心者には荷が重いように感じていたので、この変更は歓迎できる。

     ただ、今回の相手は、素直なレース運びが約束されているAIカーではなく、文字通りなんでもありの人間なので、ハプニングだらけのレース展開となる。レース開始直後の団子状態を無傷のまま突破できればラッキーで、たいていは5、6台の車を巻き込む大クラッシュが発生する。審判もギャラリーもいないドライバーだけのオンラインレースでは、ぶつけたもの勝ち的な打算が暗黙の了解事項にならざるを得ない。

     ドライバーにとっては、レース開始直後の大クラッシュはある程度織り込み済みだし、現実のクラッシュと違って片輪がもげてもそのままレースを続行できるからそれはそれでかまわないのだが、実際問題、決定的な場面で故意にぶつけてくるドライバーに対して一切のペナルティが課せられないというのは、オンラインプレイに対応したレースゲームが今後解決すべき大きな課題のひとつだろう。

     この問題を同作はどう解決しているかというと、ゲームオプションでコリジョン(衝突)設定を無しにする、つまり車同士の当たり判定を無くすことで、故意のクラッシュを不可能にしている。このシステムだと確かにレースに集中できるのだが、レース中に1対1になったときの駆け引きが完全になくなっているのに加え、また、車と車が重なり合う異世界のビジュアルもどうにも許容できない。そもそもこのシステムなら全員が同時にプレイする必然性はないわけで、根本的な解決策にはなっていない。

     同シリーズが優秀なコリジョンエンジンを実装し、リアルなレース展開に一役買っているのは周知の事実だが、レース中に発生する車同士の衝突判定によって即座にペナルティを課すようなシステムを導入するとさらにおもしろいように思うのだが、どうだろうか。

    ToCA (TM) is a registered trademark of TOCA Limited used under license. (C) 1986-2004 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. All Rights Reserved. Microsoft, Xbox, Xbox Live, the Live logo, and the Xbox logos are registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries.

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月16日版~」


【4/15】

    【ヘリシューティング】
    「Apache Air Assault」Playable Demo [148MB]
  • 発売元 Activision Value

     ActivisionのValue専門ブランドActivision Valueの新作アクション「Apache Air Assault」のPlayable Demo。1時間の時限式になっていて、この間は機能制限なしで自由にゲームプレイを楽しめる。起動するたびにオンライン購入を促すダイアログがポップアップ表示され、気に入ればそのまま購入できる仕組みだ。

     「Apache Air Assault」は、米軍が誇る攻撃ヘリAH-64 Apacheに搭乗し、イスラムゲリラに対するさまざまな任務に挑戦していくヘリシューティング。ヘリコプターを題材にしたフライトシューティングは、シミュレーション要素を重視したものから、単なるシューティングゲームになっているものまで多種多様に存在するが、同作はどちらかといえばシミュレーション寄りの内容だ。

     1ステージ目「Reconnaissance」は、タイトルどおり偵察を目的としたステージで、レーダーに映った建造物を一軒一軒しらみつぶしに検分していく。スタート地点は、バンハー湾に停泊している米海軍の巡洋艦Ironwoodのヘリポートで、ここからエンジンを点火し、徐々に高度を上げつつ、レーダーの輝点を追っていく。

     最初、ヘリで偵察のやり方がよくわからず、威嚇射撃や着陸を試みたもののうまくいかず、何度も繰り返すうちに側に寄るだけでいいことがわかった。といっても低空ホバリングを維持するのはなかなか難しく、ヘリシミュレータらしい醍醐味が味わえる。

     また、検分する建物は単なる民家である可能性もあるため、検分前に破壊すると自動的にミッション失敗となる。仮にテロリストがいる場合は、その殲滅が二次目標となる。黙って隠れてやり過ごせばいいようなものだが、テロリスト達はわざわざ表に出て銃撃してくるので、正面にいればハイドラミサイルをぶちかませばいいし、わらわらいるような場合は、マウス操作で銃口を自由に旋回できる30mmキャノンでなぎ払っていく。

     ビジュアルはValueレベルなので過度な期待は禁物だが、ヘリの挙動は十分及第点で、ヘリシミュレータとしてはそれなりに楽しめる出来だ。また、操縦桿をじわじわ操作しつつ、こまめにヘリを動かしてミッションを遂行していくという、今時珍しいストイックなゲーム性は、'90年代後半にリリースされたヘリシミュレータを彷彿とさせるところがあって、まるまる1時間楽んでしまった。ヘリシム好きにお勧めできるタイトルだ。

    (C) 2003 Activision Value Publishing, Inc.
    (C) 2003 InterActive Vision..

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月15日版~」


【4/14】

    【MMORPG】
    「ストラガーデン」プロモーションムービー [59.8MB]
  • 発売元 サミー

     いよいよ明日よりクローズドβテストが開始されるサミーのMMORPG「ストラガーデン」のプロモーションムービー。情報としては特に目新しいものはないが、数時間程度のプレイでは見られないような、PvPシーンやダンジョン探索シーンが見られる。同作オリジナルのエンカウントバトルシーンも挿入されているので、新しいもの好きなMMORPGファンは一度見ておくといいだろう。

     ムービーでは、ロラン共和国、ウィズニアム連邦、ミクレンシア帝国、ゴードゥ皇国という4つの所属国の概要からスタートし、以下、キャラクタ、バトルシーン、その他要素とゲームの概要がひととおり紹介されている。

     中でもネタ盛りだくさんで紹介されているのが、キャラクタ関連の情報。キャラメイク時における数万とおりとも言われる豊富なバリエーションに始まり、部位ごとに細かく替えられる着せ替えシーン、喜んだり寝ころんだりといった多種多様な感情モーションなど、同作の魅力が最大限に表現されている。まったり系のMMORPGが好きな人にはたまらなく魅力に映るだろう。

     ただ、逆に言うと、明日からβテストが始まる割には、肝心の具体的なゲーム展開がいまひとつ見えてこないのが寂しい印象だ。まだ開発途上なのか、βテスト開始まで秘密にしておきたいのかは不明だが、各種クエストやイベントの模様は見られないため、コアのMMORPGユーザーからすればやや食い足りないムービーと映るかもしれない。

     コアユーザーにとっての見所は、やはりバトルシーン。エンカウント式のハーフリアルタイムによるターンベースの戦いは、これまでのMMORPGではなかった要素だ。中でも大規模PvPのサンプルとして紹介されている戦いは、ステージがあたかも難解なパズルゲームのような構造になっていて、濃厚な戦術戦が楽しめそうな雰囲気。MMORPGファンならば一度は見ておいて損はないムービーだ。

    (C) 2004 FromNetworks,Inc. (C) 2004 DWANGO Co., Ltd.
    Published and Distributed in Japan by Sammy.

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月14日版~」


【4/13】

    【アドベンチャーゲーム】
    「Midnight Nowhere」Playable Demo [213MB]
  • 開発元 Saturn+
  • 発売元 Buka Entertainment

     ロシアのゲームデベロッパーSaturn+が手がけたホラーアドベンチャーゲーム「Midnight Nowhere」のPlayable Demo。オーソドックスなゲームデザインを採用した古典的なアドベンチャーだが、なんと言うべきか、欧米産にはあまり見られない猟奇的な世界観が印象的。革新的な要素はないが話のタネにはいい作品だ。

     「Midnight Nowhere」は、連続殺人事件が発生し、パニックに陥ったとある街を舞台にしたホラーアドベンチャーゲーム。Demoではバックグラウンドがまったく語られないので主人公の立場がよくわからないのだが、公式サイトを見た限りでは、刑事や探偵といった立場ではなく、彼もまた被害者の市民のひとりとして事件に否応なく関わっていくことになる。

     Demoでは、怪しさ満点の目的不明瞭な医療施設で、謎解きを体験することができる。インターフェイスはマウスのみで、見る、喋る、取る、触るという4つのアイコンを使って、フィールド内のさまざまなオブジェクトに対してアクションを行なっていく。アクションが行なえる箇所はアイコンの形状が変わる仕組みで、謎らしい謎も存在しない。英語字幕がすぐ消えてしまうのが非英語圏のユーザーからすればやや難点だが、作りとしては非常にオーソドックスだ。

     ちなみに施設内は、至る所に血しぶきが付着しており、死体もそのままになっていたりして、まさにホラー世界そのものといった印象がある。壁に貼られているさまざまなポスターも、健康に対する不安要素を極端な構図とテキストで煽りに煽っている。誰が見ても不自然な感じで、これが今回の事件を解くカギなのかもしれない。ゲームをクリアすればこのあたりの謎が氷解するのだろう。

     先述したようにシステム的には目新しい要素はないが、まったく先の見えない展開が新鮮。アドベンチャー好きには遊びがいのあるDemoだろう。

    (c) 2002-2004 Buka Entertainment

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月13日版~」


【4/12】

    【ジェネレーティングRPG】
    「ティル・ナ・ノーグ IV~紡がれし勇士達~ DX」体験版 [231MB]
  • 開発/発売元 システムソフト・アルファー

     システムソフト時代から続くシステムソフト・アルファーのRPGシリーズ最新作「ティル・ナ・ノーグ IV~紡がれし勇士達~ DX」の体験版。「ティル・ナ・ノーグ IV」にパワーアップキットを同梱したプロダクトで、すでに3月26日に発売されている。見逃していた人はこの機会に体験してみてはいかがだろうか。

     「ティル・ナ・ノーグ」は、ゲームを開始するたびに異なる冒険が楽しめるシナリオジェネレート機能を搭載したファンタジーRPG。ジェネレートの対象は、世界の形状はもちろん、ダンジョンの構造、アイテム、仲間、シナリオに至るまでほぼすべてで、基本的なゲームデザインやビジュアルは、DOS時代からほとんど変化していないにもかかわらず一定の支持を集めている人気シリーズだ。

     最新作「ティル・ナ・ノーグ IV~紡がれし勇士達~ DX」は、オリジナルシナリオの導入やインターフェイスの改良、新しい仲間の追加など、やり込み要素をさらにパワーアップさせている。

     体験版では、残念ながらシナリオジェネレート機能は未実装となっているが、3本のセーブデータを使って中盤戦の戦いを体験することができるほか、イージー、ノーマルの2種類の難易度で最初からプレイすることも可能になっている。

     いずれもレベル制限が課せられており、一定のレベルに達するとその時点でゲーム終了となってしまう。ただ、じっくり体験できるようにレベル設定には余裕を持たせているため、少なくとも数時間、すべてプレイしていけば10時間前後はプレイできるボリュームがある。この点は最大限に評価できる。

     ただ、同シリーズのゲームデザインは、シナリオジェネレートしやすいように、非常にシンプルになっていて、やれることそのものに制限が多く、結局はルーチンワークになりやすい。ビジュアルにしても、DOS時代のグレードなので、この点でも強い吸引力は感じられない。

     同シリーズが、一定の支持を集めているRPGであることは事実だし、するめを噛むような味わい深さを備えている点も否定しないが、それにしても新ユーザー獲得のための工夫が見られないのはいただけない。中でもレベル1スタート直後のゲーム展開やゲームバランスのまずさは際だっている。初心者ユーザーは、セーブデータから始めてみるといいだろう。

    (c) SystemSoft Alpha Corporation.

    ダウンロードはこちら(システムソフト・アルファー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月12日版~」


【4/9】

    【アクションシューティング】
    「Painkiller」Singleplay Demo 2 [156MB]
  • 開発元 Peaple Can Fly
  • 発売元 Dreamcatcher Interactive

     ポーランド生まれのホラーFPS「Painkiller」のSingleplay Demo第2弾。前回に比べステージ数こそ若干抑え気味だが、全体のボリュームはたっぷりで、相変わらず夢中にさせるハイクオリティな内容。常に血しぶきが飛びまくる過度に猟奇的なゲームデザインがプレーヤーを選びそうな印象だが、この春注目のタイトルといえそうだ。

     「Painkiller」は、不慮の事故でこの世を去り、天国と地獄の間に存在する混沌世界に身を委ねることになったダニエル・ガーナーの孤軍奮闘の戦いを描いたアクションシューティング。現世でも、SFでも、歴史モノでもなく、一見現世風の風景をたたえた「あの世」が舞台というわけだ。ゲームの概要については2月20日版に譲るとして、以下ではデモのステージの内容を紹介しておきたい。

     第2弾に収録された「City on Water」は、文字通り、水域の上に構築された水上都市を舞台にしている。ゲームの展開は、これまでと同じで、次々に襲ってくる敵を蹴散らしつつ、ステージの奥へ奥へと進んでいく。

     基本的に画面上部に表示されているコンパスの向きに進んでいけばチェックポイントにたどり着ける仕組みだが、ステージは複数の建物で複雑に入り組んでおり、時には元来た道に戻る必要もあるなど、新しいタイプのレベルデザインだ。

     ゲームの難易度そのものはそれほど高くないが、水域に落ちれば即座にゲームオーバーとなり、銃弾数も若干シビアな印象がある。時にはゲームタイトルにもなっている殺人兵器「Painkiller」を振り回して、敵に突っ込むケースもでてくる。どうやらこの未曾有の乱戦ぶりを堪能させるのが、このDemoの目的のようだ。

     モーター式の草刈り機をでっかくしたような殺人兵器「Painkiller」は、刃をぶち当てると一瞬のうちに敵をバラバラにできる。射程が短いため当てるためには極限まで敵に近づく必要があるが、右クリックで「Painkiller」をムチのように操って敵をこちらに引き寄せることができる。これをうまく使うと、壁には赤いペンキをぶちまけたように凄まじい量の血しぶきが付着し、周囲には血まみれの肉塊が転がるという、前代未聞の地獄絵図となるわけである。

     これをDirectX 9世代のビジュアルで実現しているものだから、Mature指定のゲームには慣れっこのユーザーでも、知らず知らずのうちに心拍数が上がり気味になることだろう。同作はホラーのリアリティを向上させるために、わざわざHavokエンジンを採用しており、階段の下から敵に向けてロケット弾をぶち込むと、煙幕が解けたころに肉塊がゴロゴロ転がってきたり、わざわざ高いところから落下して血しぶきをまき散らしたりなど、至る所で猟奇的な演出が目白押しだ。ゲームとしてのクオリティは確かなのでユーザーを問わずお薦めできるFPSだが、ホラー映画に弱い人は要注意だ。

    (C) Dreamcatcher Interactive

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月9日版~」


【4/8】

    【アクションシューティング】
    「Soldner: Secret Wars」Beta Demo [214MB]
  • 開発元 Wings Simulations
  • 発売元 JoWood Productions

     先日、メディアクエストが取り扱いを正式発表したドイツ生まれの大規模FPS「Soldner: Secret Wars」Beta Demo。昨日プレイして、本日さらにプレイしてみたが、βテストプログラムということを加味しても、とても5月に発売できるとは思えないほどの完成度だ。このプロジェクトを成功させるためには、最低でも半年以上の開発延長が必要不可欠だろう。

     「Soldner: Secret Wars」は、ポスト「Operation Flash Point」を目指して現在開発が進められているマルチプレイ主体のアクションシューティング。今回はBeta Demoということで、シングルプレイは一切入っておらず、広大な2つのステージを舞台に16人前後のマルチプレイが楽しめる。

     Beta Demoではまず専用サーバーにアクセスしてアカウントを作成するところから始めるのだが、サーバー自体のレスポンスが非常に悪く、またクリティカルエラーで強制終了することも多いなど、サーバー/クライアント双方の安定性が低い。

     これらについては、今後最優先で修正されるはずなので問題ではないとしても、がっかりさせられたのは肝心のゲーム内容そのものだ。3Dエンジンは2004年度にリリースされる3Dゲームとは思えないほどで、サンプルスクリーンショットに見られるようなフォトリアルな映像はどこにも見あたらない。

     一例を挙げると、バンプマッピングすら施されていないのっぺりとした地表、腐葉土はおろか木影すら適当な森林地帯、シンプルなパターンのみでごまかしている草原、1枚のテクスチャで表現された階段などのいい加減なディテールの処理などなど、手抜き処理のオンパレードだ。

     さらにびっくりなのが、同作の魅力の核といえるAdvanced Destruction System(ADS)が、Beta Demoでは地表には適用外になっているところだ。だから、手榴弾が炸裂しても地表に穴はあかないし、土煙も舞わない。家や橋は破壊可能で、この部分にかろうじてADSらしさが感じられるが、壊れ方はパターンになっていて、特定の部位のみを破壊するという真似ができない。

     このレベルの処理なら2001年末に発売された「Medal of Honor: Allied Assault」がスクリプトレベルで実現しており、新鮮味は皆無といっていい。さらに破壊されたオブジェクトも一定時間をおいて消滅してしまうため、破壊された戦車を壁にして防衛戦を展開するといったことすらできないのもおかしい。これで本当にADSを導入できるのかという気がする。

     同作の魅力は車道に大穴を空けて戦車を落とし込んだりなど、破壊されたオブジェクトを使って人工の遮蔽物を構築するなど、ADSが戦闘戦術に直結している部分にあるはずだが、それがあらかた未実装ではお話にならない。

     同じキャラは2人と存在しない6万通りものキャラバリエーションや、武器や銃弾のほかヘリやVTOLまで買えてしまうアイテム購入システム、広大なマップによる大規模な現代戦など、評価できる箇所もいくつかあるが、ベースとなる部分が脆弱すぎる。救いはこれがまだBetaだということだろう。何はともあれ要再開発といった感じだ。

    (C)2004 by Wings Simulations GmbH. Published by JoWooD Productions Software AG, Technologiepark 4a,A-8786 Rottenmann, Austria. All rights reserved

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月8日版~」


【4/7】

    【レースゲーム】
    「TrackMania」Multiplayer Demo [124MB]
  • 開発元 Nadeo

     フランスのゲームデベロッパーNadeoの最新作「Track Mania」のMultiplayer Demo。一見ごく普通のマルチプレイに対応したレースゲームだが、プレイしてみたら、これがなかなかコロンブスの卵的内容で、夢中でプレイしてしまった。気軽に楽しめるレースゲームだ。

     「Track Mania」は、リアル系シミュレータ全盛のレースゲーム界に一石を投じる、ある意味画期的なレースゲーム。と、デベロッパー自身が思っているのかどうかは定かではないが、これまでありそうでなかった内容だ。

     ゲームには、スノーカー、ラリーカー、そしてアメリカンの3車種が登場する。それぞれ10種類上のスキンが用意され、レース前にマイカーのスキンを設定しておく。車の性能はすべて同じで、カラーリングが違うだけだ。

     レースが始まるとビックリすることだらけだ。まずコースが非常にアクロバティック。砂漠のまっただ中に設営されたジェットコースターのようなアスファルト敷きのコースを走ったり、サーカスで見られるような金網の中をぐるぐる走らされたり、はたまた大ジャンプ台が設置されていたりなど、とにかく楽しいコースが目白押しだ。

     また、ライバルカーとの当たり判定がないというのが凄い。ネットコードも他ユーザーとの同期処理そのものをまったく無視した設計になっているため、常に座標情報がデタラメで、ライバルカーが宙に浮いて見えたり、地中にめり込んで見えたりする。「当たり判定がないんだから、マルチプレイのパフォーマンスを悪化させるぐらいなら位置情報は適当でもいいだろう」という判断なのだろうが、市販ソフトでそれをやってしまうところが何とも凄い。

     繰り返すがゲームに登場するのは、ゲームの人気キャラが乗ったカートでも、ラジコンカーでもなく、ハイポリゴンで精密に描かれた実車なのである。実車でハチャメチャなレースをするというゲーム性がおもしろくてたまらない。「こんなゲームが許されるのか」と思う同時に、人を夢中にさせる何かを感じさせるのもまた事実だ。

     ゲームモードは、全車一斉にスタートして順位を競う「Round」と、制限時間内に何度も走行してベストラップを競う「Time Attack」の2種類。コースは6コースとたっぷり用意されており、ひととおりプレイするだけでも数時間は楽しめるだろう。

    (C) 2003 Nadeo (C) 2003 Digital Jesters. Allrights Reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月7日版~」


【4/6】

    【ターンベースストラテジー】
    「Massive Assault Network」Trial Demo [106MB]
  • 開発/発売元 Wargaming.net

     ストラテジーゲーム専門のゲームデベロッパーWargaming.netの最新作「Massive Assault Network」のTrial Demo。昨年欧米で発売された「Massive Assault」のマルチプレイ対応バージョンだが、ターンベースストラテジーにして、専用サーバーによる充実した機能のオンライン対戦をサポートするなど、ユニークな展開が好印象。往年のストラテジーゲームファンに好まれそうなプロジェクトだ。

     「Massive Assault」は、SF世界をモチーフにしたターンベースのストラテジーゲーム。ストラテジーゲームは、RTSの登場以後、「Civilization」シリーズなどごく一部の人気シリーズを除いて、一気に下火になっていったが、一部のユーザーの間ではまだまだ根強い人気を維持している。

     いったん下火になると、予算や人員が削減され、負のスパイラルに落ち込んで二度と立ち上がれなくなるのが通例だが、同作はオリジナルの3Dエンジンを採用し、ビジュアル面で現行のRTSと同等程度のクオリティを実現。見栄えの面ではまったくひけをとらない。

     ゲームデザインは、オーソドックスなヘックス式のターンベースストラテジーで、ユニットはヒットポイント制を採用している。SF仕様の装甲車や戦車、迫撃砲、輸送車、爆撃機など、手持ちの手駒を有効活用して敵を撃破していくことになる。イメージとしてはSSIの「Panzer General」シリーズのSF版といった印象だ。

     同作のユニークなところは、RTSの醍醐味であるリアルタイムアニメーションと、ターンベースならではの旨味をうまくミックスしているところ。一例を挙げると、ターンベースなので同時に命令を下せるユニットは1つだが、命令そのものと、その後のアニメーションは意図的に非同期になっていて、戦闘アニメーションの終了を待たずに、次のユニットへの命令が下せる。

     つまり、戦艦が移動して砲塔を旋回し、艦砲射撃する間に、戦車を動かしたり、戦闘機に爆撃させたりといった具合に、システムとしては完全にターンベースながら、戦場の臨場感はRTSのそれに近いものを実現しているわけである。このユニークな処理はまさに21世紀のターンベースストラテジーといっても過言ではない。

     もうひとつ斬新だと思ったのはマルチプレイのシステム。ターンベースストラテジーは、待ち時間が発生することから原則的にマルチプレイには不向きのゲームジャンルとされてきたが、同作のマルチプレイはこの待ち時間を逆手にとって、待ち時間を1日単位で設定している。1日1回だけ自分のターンをこなせば、不特定多数とのマルチプレイに参戦できるというわけで、忙しいサラリーマンにはありがたいシステムだ。

     さらにユニークなのは、同時進行で複数のゲームのマルチプレイに参加できるところ。RTSのようなスピード感はゼロといっていいが、時間を問わず、マシンスペックを問わないこのマルチプレイモードは要注目といっていい。専用サーバーを介するシステムを採用しているため、日本語化は望み薄だが、今どき珍しいまったりじっくり楽しめるストラテジーゲームだ。

    (C) Wargaming.net 2002-2003

    ダウンロードはこちら(Wargaming.net)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月6日版~」


【4/5】

    【ラリーレースシミュレータ】
    「Colin McRae Rally 04」Single/Multi-player Demo [161MB]
  • 開発/発売元 Codemasters

     このところ「Colin McRae Rally 04」、「TOCA Race Driver 2」と良作Demoを連発しているCodemastersから、再び「Colin McRae Rally 04」のDemoがリリースされた。今回はシングル、マルチ両対応版で、スペイン、オーストラリア、スウェーデンの3本の新コースを収録。前回のDemo同様シングルレースも可能となっており、前回のDemoと合わせてプレイすれば6コースが無料で試せるということになる。コースの出来も抜群によく、文句なしにイチオシ指定だ。

     「Colin McRae Rally 04」は、世界を代表するラリーレースシミュレータ「Colin McRae Rally」シリーズの第4弾。Xbox版は欧米では3月にリリース済みで、2004年第1四半期にPC版、次いでPS2版が発売される予定となっている。

     グラフィックスエンジンは、昨年発売された前作のものを流用しているが、それを差し引いてもビジュアル面での完成度の高さは群を抜いている。コンソール版との同時開発のため、ディテールの表現にいくつか粗いところは見受けられるものの、ゲームの主役であるラリーカーの表現に関しては他の追従を許さないクオリティだ。

     中でも高ポリゴンモデルで描かれた車のボディに映り込む陽光や木陰、建物の影といった環境マッピングは実に見事で、レース中のみならず、リプレイの際も圧倒的な丁寧さで描かれる。これに砂埃や雪煙といったステージごとのパーティクルエフェクトが加わり、リプレイ機能が実にライブ感の高い内容になっている。

     つい先週紹介した「TOCA Race Driver 2」と比較するとその差は圧倒的で、「TOCA」はボディに対するリフレクション効果を強調することで、環境マッピング表現をうまくぼかしているのに対し、「Colin」はあらゆるオブジェクトが生成する影のボディへの映り込みを真っ正面から表現している。

     とはいっても、これは一画面内に収まる車の台数が限られるラリーレースだからこそ可能な芸当で、ある意味勝って当たり前ともいえる。ともあれ、同作のリプレイではそのあたりをじっくり観察したいところだ。

     さて、今回はMultiplayer Demoということで、米GameSpyのシステムを使って最大8人によるマルチプレイが試せる。しかし、レースゲームはあらゆるオンラインゲームの中でももっとも速い回線速度が要求されるゲームジャンルだけに、サーバーブラウザ上にレースを行なっているゲームはひとつもなかった。素直にLAN環境か、IP直接指定で、仲間内で楽しんだ方が良さそうだ。

     というわけで、ゴーストカーを相手にひととおり走らせてみたが、砂埃を巻き上げて疾走できるオーストラリアコースと、フォグによって弱められた陽光が照りつける高原地帯を走るスウェーデンコースがよかった。リプレイも含め、じっくり楽しめるDemoだ。

    (C) 2004 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. "Colin McRae Rally 04" and "GENIUS AT PLAY" are trademarks of Codemasters. "Colin McRae" and the Colin McRae signature device are registered trademarks of Colin McRae. "Colin McRae" and copyrights, trademarks, designs and images of car manufacturers and /or on car liveries are being used by Codemasters under license. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license. This game is NOT licensed by or associated with the FIA or any related company.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月5日版~」


【4/2】

    【アクションシューティング】
    「Joint Operations: Typhoon Rising」Multiplayer Beta Demo [208MB]
  • 開発/発売元 Nova Logic

     英Nova Logicの新作アクションシューティング「Joint Operations: Typhoon Rising」のMultiplayer Beta Demo。同社の専用ゲームサーバーNove Worldに接続して、最大100人によるマルチプレイが楽しめる。クライアントはβレベルのバージョンなのでゲームとしての完成度は今ひとつだが、80人、100人といった特大規模でのマルチプレイの醍醐味は存分に堪能できる。これからのチューニング如何によっては大化けするタイトルだ。

     「Joint Operations: Typhoon Rising」は、戦闘ヘリシミュレータ「Comanche」シリーズで知られるNova Logicが、ポスト「Battlefield 1942」を狙って現在鋭意開発しているマルチプレイベースのアクションシューティング。初公開されたECTSでは、「Delta Force: Black Hawk Down」のゲームエンジンによる美しいビジュアルと、現代戦を64人対戦で行なうというゲームデザインが大いに注目された。

     「Joint Operations: Typhoon Rising」が扱っているシチュエーションは基本的に仮想戦で、現代兵器を駆使した米特殊部隊とゲリラ組織によるチームバトルという展開になる。Demoでプレイできるマップ「Pulau Jagung Islands」は1.5km四方に大小10あまりの島を収めたマップで、ヘリを使った空挺作戦をはじめ、上陸艇による奇襲作戦、水際での撃退作戦など、単なる火力による押し合いに留まらない、戦術的な戦いが展開される。

     マップ画面では1.5km四方と記されているが、実際のフィールドはそれよりずっと広く感じられる。自分のいる島だけでも1km四方はありそうな感じで、Respawn Pointから最前線に移動するだけでも結構な時間が掛かる。が、ラジオで呼びかけることにより、親切な仲間が輸送ヘリでひとりひとり回収してくれる場合もあるなど、移動自体はそれほど辛くない。

     乗り物に関しては、「リアル」からまったくかけ離れた挙動を見せる。特にヘリに関してはびっくりで、あえて表現すればUFOのような信じられない機動を取れる。これは「Comanche」シリーズの開発元としては信じられない手抜きとも言えるし、マルチプレイ用に誰でも操作しやすくした結果と見ることもできる。ともあれ、同作は「Comanche」、「Delta Force」の両シリーズとは、コンセプトそのものがまったく異なるアクションゲームと評価すべきのようだ。

     Demoで選択できるゲームモードは「AAS」と名付けられた同作オリジナルのモードで、要は「Battlefield」シリーズでいう「コンクエスト」と同じ陣取り合戦と考えていいようだ。同作はどこからでも攻められる代わりに、攻撃した場合、レーダーに敵の位置が表示されるようになっており、基本的に組織的行動が必要不可欠となっている。

     とにかく同作は島と島を挟んでの組織的戦いが熱い。輸送ヘリ、攻撃ヘリによる大編隊を、前線基地に設置された対空砲で迎え撃つ。こちらの根拠地に向かって戦闘ヘリの機関砲が雨あられのように降り注ぎ、こちらは激しい射撃音をまき散らしつつ間断なく対空砲を撃ち上げる。このシチュエーションに燃えない人がいたらそれは嘘だろうという感じがする。まだまだ全体的につくりが荒っぽく、バグも多いが、長い目で見たいタイトルだ。

    (C) 2004 NovaLogic, Inc. All Rights Reserved

    ダウンロードはこちら(Nova Logic)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月2日版~」


【4/1】

    【レースシミュレータ】
    「TOCA Race Driver 2: The Ultimate Racing Simulator」Playable Demo [115MB]
  • 開発/発売元 Codemasters

     「Colin McRae Rally」と並ぶ、英Codemasterの人気ブランド「TOCA」シリーズ最新作「TOCA Race Driver 2: The Ultimate Racing Simulator」のPlayable Demo。前作「Pro Race Driver」の発売から1年あまりでの発売ということもあって、基本的なゲームデザインやゲームエンジンに変更はない。その分ディテールのチューニングに力が注がれているようで、個人的に大満足だった。レースゲームファンのみならず、万人にお勧めしておきたいDemoだ。

     「TOCA Race Driver 2: The Ultimate Racing Simulator」は、「TOCA Touring Car Championship」、「Pro Race Driver」に続くシリーズ第4弾。今作では、ついにPS2版をカットし、PCおよびXbox版のみの発売となる。発売時期は欧米で4月23日が予定されており、提供メディアはDVDオンリー。レースゲームの中でももっともヘビー級のタイトルといっていい。

     同シリーズの最大の醍醐味は、車種や排気量の異なる世界中のありとあらゆる公道車レースを楽しめるところ。「TOCA Race Driver 2」には、「V8 Supercars」や「World GT Series」、「Vintage Classic」など31種類のレースを収録。レーススタイルも15種類におよぶ。

     Demoでは、「Vintage Classic」、「DTM」、「V8 Supercars」の3つのレースが楽しめる。車、コースともそれぞれ固定となっているが、Juguar E-Type Series II、AMG-Mercedes、Holden Commodore VY V8といった具合に個性的な車ばかりが選ばれており、走り比べて見ればあたかもそれぞれ別のレースゲームのような印象を受けるだろう。

     ビジュアルに関しては前作とほぼ同等のクオリティを維持しているためそれほど驚きはなかったが、新しく導入されたボディに対するキラキラとしたリフレクション効果とヒビの入ったガラスに対する細かい乱反射といった、ディテールへのこだわりを感じさせる演出を見ると、つくづくいいゲームだと感じさせる。

     といっておいて、いきなり前言を翻すようだが、同作の魅力はビジュアルよりむしろ、走行中の挙動にリンクしたサウンドエフェクトにあると断言しておきたい。今回搭乗したのはわずか3車種に過ぎないが、1車種1車種に実車からサンプリングしたサウンドエフェクトを割り当てており、走行中に実にリアルな音を出す。中でもエンジン周りのサウンドエフェクトは必聴の出来だ。

     また車の挙動もいい。インターフェイスはキーボード、マウス、ホイールのすべてに対応しているが、キーボードではゲームにならないほど繊細なハンドル裁きとブレーキングを要求される。基本的に慣性の法則に正直な感じで、いったんタイヤを滑らすと完全に停止するまで制動することが不可能になるほど暴れ回る。ラップを重ねつつ、これら暴れ馬の特性を少しずつ理解していく過程が非常に楽しい。全体的にハイクオリティのレースゲームだ。

    ToCA (TM) is a registered trademark of TOCA Limited used under license. (C) 1986-2004 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. All Rights Reserved. Microsoft, Xbox, Xbox Live, the Live logo, and the Xbox logos are registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月1日版~」


■■ 注意(編集部)■■

・使用環境などの情報はリンク先の情報を参照してください。

・各社が公開しているデモ版は、製品版ではないため使用環境などによっては正常に動作しない場合がありますが、GAME Watch編集部ではその責を負いません。ウィルスなどによる被害も同様です。DEMO版、PATCHなどのインストールは自己の責任において行なってください。

・GAME Watch編集部では、個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。


[Reported by GAME Watch編集部]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.