発売元 Dreamcatcher Interactive
ポーランド生まれのホラーFPS「Painkiller」のSingleplay Demo第2弾。前回に比べステージ数こそ若干抑え気味だが、全体のボリュームはたっぷりで、相変わらず夢中にさせるハイクオリティな内容。常に血しぶきが飛びまくる過度に猟奇的なゲームデザインがプレーヤーを選びそうな印象だが、この春注目のタイトルといえそうだ。
「Painkiller」は、不慮の事故でこの世を去り、天国と地獄の間に存在する混沌世界に身を委ねることになったダニエル・ガーナーの孤軍奮闘の戦いを描いたアクションシューティング。現世でも、SFでも、歴史モノでもなく、一見現世風の風景をたたえた「あの世」が舞台というわけだ。ゲームの概要については2月20日版に譲るとして、以下ではデモのステージの内容を紹介しておきたい。
第2弾に収録された「City on Water」は、文字通り、水域の上に構築された水上都市を舞台にしている。ゲームの展開は、これまでと同じで、次々に襲ってくる敵を蹴散らしつつ、ステージの奥へ奥へと進んでいく。
基本的に画面上部に表示されているコンパスの向きに進んでいけばチェックポイントにたどり着ける仕組みだが、ステージは複数の建物で複雑に入り組んでおり、時には元来た道に戻る必要もあるなど、新しいタイプのレベルデザインだ。
ゲームの難易度そのものはそれほど高くないが、水域に落ちれば即座にゲームオーバーとなり、銃弾数も若干シビアな印象がある。時にはゲームタイトルにもなっている殺人兵器「Painkiller」を振り回して、敵に突っ込むケースもでてくる。どうやらこの未曾有の乱戦ぶりを堪能させるのが、このDemoの目的のようだ。
モーター式の草刈り機をでっかくしたような殺人兵器「Painkiller」は、刃をぶち当てると一瞬のうちに敵をバラバラにできる。射程が短いため当てるためには極限まで敵に近づく必要があるが、右クリックで「Painkiller」をムチのように操って敵をこちらに引き寄せることができる。これをうまく使うと、壁には赤いペンキをぶちまけたように凄まじい量の血しぶきが付着し、周囲には血まみれの肉塊が転がるという、前代未聞の地獄絵図となるわけである。
これをDirectX 9世代のビジュアルで実現しているものだから、Mature指定のゲームには慣れっこのユーザーでも、知らず知らずのうちに心拍数が上がり気味になることだろう。同作はホラーのリアリティを向上させるために、わざわざHavokエンジンを採用しており、階段の下から敵に向けてロケット弾をぶち込むと、煙幕が解けたころに肉塊がゴロゴロ転がってきたり、わざわざ高いところから落下して血しぶきをまき散らしたりなど、至る所で猟奇的な演出が目白押しだ。ゲームとしてのクオリティは確かなのでユーザーを問わずお薦めできるFPSだが、ホラー映画に弱い人は要注意だ。
(C) Dreamcatcher Interactive
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