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~2004年8月~

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■ ダイジェスト・ニュース


【8/27】

    【プロテニスシミュレータ】
    「Top Spin」Playable Demo [230MB]
  • 開発元 Power and Magic Development
  • 発売元 ATARI

     ATARIが放つ新作プロテニスシミュレータ「Top Spin」のPlayable Demo。3セット先取マッチが終わると自動的にアプリケーションが終了するのがたまに傷だが、海外のテニスゲームとしては比較的遊びやすい感じで、ラリーを楽しみやすい作りになっているのが好印象だ。

     「Top Spin」は、無名のデベロッパーPower and Magic Developmentが現在開発しているプロテニスシミュレータ。起動後、自動的にプロモーションムービーが流されるが、テニスコート以外のステージでの試合の模様が数多く流されるなど、ゲームならではのエッセンスもふんだんに取り入れられているようだ。

     基本的なゲームデザインは、リアル系のシミュレータだが、キャラクタが大きく描画されるため、かなりの迫力がある。インターフェイスは、カーソルキーで移動、使用キーは2つのみと至ってシンプルだが、キーを放すタイミングでスライドバーを止め、パワーを決めるという仕様になっているため、初回のプレイではサービスを決めるのすら難しいといった展開になる。

     ただし、一度サービスを決める、あるいは返してしまえば、国産のテニスゲームにも似たラリーを楽しむ展開になるため、自分のサービスがぜんぜん入らず、また相手のサービスに反応できずつまらないということはない。かなり距離があっても選手がジャンプして採ってくれたり、正面にボールが飛んできてもうまくラケットを動かして拾ってくれたりする。まったくの初心者でもそれなりにプロっぽい動きができるため、遊びがいは十分といえる。

     残念なのは、静止した姿勢から動き出す、その逆のパターンのアニメーションが不十分なため、動きがかくかくして見えるところ。1回の起動につき、最大で5セットまでというのも不満の種。Demoの作りは微妙な感じだが、テニスゲームとしては及第点が与えられるクオリティといえる。テニス好きは一度試してみるといいだろう。

    (c)2004 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. "Colin McRae Rally 2005" and "GENIUS AT PLAY" are trademarks of Codemasters. "Colin McRae" and the Colin McRae signature device are registered trademarks of Colin McRae. "Colin McRae" and copyrights, trademarks, designs and images of car manufacturers and /or on car liveries are being used by Codemasters under license. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月27日版~」


【8/26】

    【ラリーレースシミュレータ】
    「Colin McRae Rally 2005」Playable Demo [284MB]
  • 開発/発売元 Codemasters

     Codemastersが今年10月に欧米で発売を予定している人気シリーズ最新作「Colin McRae Rally 2005」のPlayable Demo。シングルプレイ限定で、3コースを走行できる。動作には8月4日に公開されたDirect X 9.0cが必要になるのであらかじめインストールしておこう。

     「Colin McRae Rally 2005」は、ラリーレースゲームを代表する人気シリーズ「Colin McRae Rally」のシリーズ第5弾。本日は、日本では奇しくも前作にあたる「Colin McRae Rally 04 日本語版」の発売日で、国内発売元のシャルラクプラスが可哀想な気もする。ただ、それだけに両作の違いを見分けるにはいいタイミングでもある。

     「2005」は今年のE3で公開された際は、発売プラットフォームはPS2とXboxのみということだったが、のちに前作と同じパターンでPC版の発売が決まり、最終的には全プラットフォーム同時発売ということになった。テクノロジーパートナーのNVIDIAの強力な後押しがあったにせよ、同日発売というのは無理しすぎなのではないだろうか。

     肝心の「2005」の出来についてだが、レース開始直後から明白にわかるが、ビジュアルエフェクトが格段に強化されている。「Need for Speed: Underground」で評価されたモーションブラーや、リアルなリプレイ鑑賞に欠かせない被写界深度シミュレーション、太陽光の眩しさを演出するHDRレンダリング、そしてボディに付着した埃や後輪からまき散らされるパーティクルエフェクトなど、全面的といっていいほど強化されている。

     ところが「2005」が注力しているのは、クオリティアップではなく全体のボリュームアップ。製品版に盛り込まれる車は34種類、コースは9カ国76ステージにも及ぶということだが、Demoで3コース走ってみた感じとしては、作りが雑すぎるという以上の感想はなかった。遠景やオブジェクトなどはしっかりしているが、肝心のコースそのものの作り込みが荒い。

     具体的にはテクスチャ、コースのモデリングなどだが、コンソール向けレースゲームのベタ移植をプレイしたようなそんな印象を持った。CMRシリーズでこうした印象を持ったのは初めてなので、初代からプレイしてきた人間にとっては非常に残念だ。ただ、Demoの完成度は70%ということなので、結論を出すにはまだ早い。このコースエディットは、私だけではなく、多くのユーザーが不満を漏らすだろう。今後のチューニングに期待したいところだ。

    (c)2004 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. "Colin McRae Rally 2005" and "GENIUS AT PLAY" are trademarks of Codemasters. "Colin McRae" and the Colin McRae signature device are registered trademarks of Colin McRae. "Colin McRae" and copyrights, trademarks, designs and images of car manufacturers and /or on car liveries are being used by Codemasters under license. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license.

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月26日版~」


【8/24】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Armies of Exigo」Playable Demo [102MB]
  • 開発元 Black Hole Games
  • 発売元 Electronic Arts

     今年のE3で発表されたEAの3Dリアルタイムストラテジー「Armies of Exigo」のPlayable Demo。EAのRTSというとなんと言ってもSF世界をモチーフにした「Command & Conquer」シリーズが有名だが、「Armies of Exigo」はファンタジーが舞台。個性には欠けるがそつのない作りで、RTS界の新しいメインストリームを狙うという新鮮な意気込みが感じられる。

     「Armies of Exigo」は、人間と獣人が共存するファンタジー世界を描いたリアルタイムストラテジー。プレイしてみれば一発でわかるが、「Starcraft」や「Warcraft」シリーズを良く研究した形跡が随所に伺える。基本的なゲームデザインは「Warcraft III」にもっとも近い。

     ヒーローを軸としたストーリー展開をはじめ、質感の高いグラフィックス、そして派手な3Dエフェクト、レベルシステムなどなど、「Warcraft III」を体験したことのある人ならまったく迷わずプレイできるだろうと言うほどに似通った部分が多い。グラフィックスに関しては、2004年度のタイトルだけあって「Warcraft III」を上回っている。逆に言うと、表面上の強みはグラフィックスだけだと言っていい。

     それでは「Armies of Exigo」のオリジナリティはどのあたりにあるかというと、マップ上にダンジョンや塔などが存在し、複数のフィールドで構成されているところだ。ダンジョンの奥にはボスクラスのモンスターや、クエスト達成に必要なキーアイテム、そして資源などが手に入る。

     マップの複数階層化は「Heroes: Might & Magic」シリーズが古くから実現していた要素だし、マップの奥にボスクラスモンスターがいるというのは、それこそRPG色の強い「Warcraft III」にとって欠かせない要素のひとつだ。しかし、「Heroes: Might & Magic」は2Dかつターンベースだったし、「Warcraft III」のそれにしても1階層上の各所に配置したため、マップの構造が蜂の巣の断面図のようになってしまった。

     とどのつまり、「Armies of Exigo」のウリは、最後発の強みを活かした新世代のグラフィックスエンジンによるリアリティと臨場感たっぷりの冒険体験にあるといえそう。グラフィックスはフル3Dながら細部まで良く描き込まれており、ダンジョン初探索時は、思わずBioWareの「Baldur's Gate」シリーズを頭に思い描いてしまった。

     Demoはシングルプレイ1ステージ限定になっているので、マルチプレイがどうなるのかは未知数だが、ダンジョンは2カ所に入り口があったりするなど、戦術的要素も高く、ひょっとすると大化けする可能性もある。少なくとも現時点で「Armies of Exigo」は、RTSでありながら確かなアドベンチャーが楽しめる質感の高いRTSといえそうだ。

    (c) 2004 Electronic Arts Inc. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(Electronic Arts)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月24日版~」


【8/20】

    【経営シミュレーション】
    「Zoo Empire」Playable Demo [297MB]
  • 開発/発売元 Enlight Software

     香港のゲームデベロッパーEnlight Softwareの新作経営シミュレーション「Zoo Empire」のPlayable Demo。キャンペーン序盤のチュートリアル限定となっているが、内容、ボリュームともに充実しており、たっぷり楽しんでしまった。「Zoo Tycoon」のいいライバルになりそうなゲームだ。

     「Zoo Empire」は、広大な敷地を持つ動物園のオーナーとして、園内を整備し、動物たちを買い集めて、多くの来場者が集まる立派な動物園に成長させていく経営シミュレーションゲーム。コンセプトとしては「Zoo Tycoon」を強く意識した様子が伺えるが、アトラクションの類も充実しており、見た目はむしろEAの往年の人気シリーズ「テーマパーク」シリーズに近い。

     同作は2004年のゲームだけあって、Level of Detailを駆使し、どの高さから見てもそれなりのディテールでプレイできる。動物専用の遊び道具も用意されており、目一杯寄ってそれらを鑑賞することができる。これらの要素は今年のE3で発表された「Zoo Tycoon 2」ですべて実装される予定になっているが、「Zoo Empire」はそれを先取りした形になる。

     もうひとつ同作が特徴的なのは自らの分身が存在するところ。これは名前だけでなく、飼育パラメータも設定でき、独自のAIで今の動物園に必要となる適切な行動を採ってくれる。お金にゆとりがない序盤は特に重宝しそうなキャラだ。

     Demoで感心したのはチュートリアルが非常に丁寧なところで、フルボイスとテキストで、動物園経営のノウハウを一から教えてくれる。ただ、植林やオブジェクト設置関連のインターフェイスがいまひとつ洗練されておらず、アンドゥー動作を繰り返す羽目になった。アイコンの大小のプライオリティに少し違和感がある。もっとも、このあたりは慣れればなんともなさそう。

     各ステージには、それぞれ異なる目標が設定されており、それを達成するとステージクリアとなる。ただし、クリア後も継続してプレイすることが可能なので、思う存分楽しむことができる。序盤だけあって資金の設定も比較的緩やかなので、じっくり楽しみたいところだ。

    (c) 2004 Enlight Software Ltd. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月20日版~」


【8/19】

    【アドベンチャー】
    「Syberia II」体験版 [83MB]
  • 開発元 Microids
  • 発売元 メディアクエスト

     メディアクエストが8月12日に発売したMicroidsの人気シリーズ最新作「Syberia II」の体験版。内容は3月2日版で紹介した英語版とまったく同じで、ゲーム内テキストと字幕のみ日本語という日本語版の環境で楽しめる。購入の参考にするといいだろう。

     体験版では、ゲーム中盤に位置する雪に閉ざされたロッジにたどり着くシーンをプレイできる。同行者はクマのユーキだけ。ユーキは主人公ケイトの動きに合わせて雪道を元気に走り回り、ともすれば単調に映る移動シーンに彩りを加えている。

     体験版のボリュームは非常に短く、ストレートにいくと10分程度で終わってしまうが、初回のプレイでは謎解きがややわかりにくいため、たっぷり1時間は見ておいていい。中でもロッジにたどり着くやいなやクマにおそわれ、これを追い払うためにクマの好物を見つけるという謎解きは、ロッジ内でクマの好物の情報や好物を入れるアイテムなどを手に入れるところまでは簡単だが、実際に手に入れるためにはかなりの忍耐が必要になる。

     これはヒントの曖昧さと、処理の冗長さによるもので、アドベンチャーゲームのアプローチとしてはやや稚拙と言わざるを得ない。もちろん、同作が全編このクオリティというわけではなく、製品版をプレイした後から判断すると、なぜこの部分を体験版にしたのか理解に苦しむところ。ビジュアルの美しさや、邦訳のクオリティなどに注目すべき体験版といえるだろう。

    (C) 2004 MC2-Microids.(C) 2004 Typhoon Games (HK) Limited. All Rights Reserved. Produced and Published by MC2- Microids. All other trademarks and logos are property of their respective owners. Uses Bink Video. (C) 1997-2004 by RAD Game Tools, Inc.

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月19日版~」


【8/12】

    【アドベンチャー】
    「Myst IV: Revelation」Playable Demo [191MB]
  • 開発元 Ubi Soft Montreal
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     PCプラットフォームを代表するアドベンチャーゲーム「Myst」シリーズ最新作「Myst IV: Revelation」のPlayable Demo。独自のSF空間での幻想体験や謎解きを持ち味としたシリーズだけにDemoも非常に短い内容だが、前作のシリーズ外伝「Uru」のフル3Dフルインタラクティブのゲームデザインから、「Myst III: Exile」以前のQuick Time VR風のゲームデザインに戻ったことはよくわかる。アドベンチャーファンなら試しておいて損のないDemoだ。

     「Myst IV: Revelation」は、初代「Myst」や2作目「Riven」などを手がけたCyan Worldsのスタッフが再び結集して今秋に向けて開発が進められているシリーズ最新作。開発そのものはUbi屈指の開発スタジオであるUbi Soft Montrealが担当し、「Splinter Cell」シリーズ等で実証された高い技術力と、Cyan Worldsの同シリーズに対する深いこだわりが結合した、シナリオ、テクノロジーの両面で大いに期待される新作である。

     「Myst IV」の舞台設定は、前作「Myst III」の10年前の世界。前作の主要人物だったアトラスとキャサリンの娘イーシャの失踪が物語の発端となる。Demoではチュートリアルを兼ねたプロローグシーンがプレイできるが、その過程で発見されるイーシャの遺留品であるペンダントを通じて、その模様を見ることができる。

     「Myst IV」の基本的なゲームシステムは、「Myst III」とほぼ同じで、マウス片手で気軽に操作することができる。操作も非常に直感的で、場所によって中央に表示されている手のアイコンのビジュアルが変わり、前に進んだり、そのオブジェクトを調べたり、あるいは掴んだりといったことができる。

     また、仮にイベントが発生しない箇所でも、クリックすることで、そのオブジェクトに対応した音を出す。これは瓶や缶、壁、本、手すりなど驚くほど多彩で、その世界にリアリティを与えるうまい演出だ。さらに、開き戸や本はドラッグで操作できるようになっている。中でも本のページをめくる演出は非常にユニーク。ライブ感を出すための演出に非常にこだわっている印象だ。

     ちなみにE3で見た際は、ぼんやりした遠景にアイコンを合わせるとその周辺だけピントがある被写界深度シミュレーションや、水面をドラッグすると動きに対応した波紋が発生したりといった演出も見ることができたのだが、Demoでは見られなかった。これらの機能はカットされたのか、Demoでは未実装なのか、Readmeにもこれらに関する記載はなかっただけにちょっと気になる部分だ。

     さて、Demoで発生する謎解きは1つだけ。図示されるヒントを見て謎を解く類の内容なので、仮に英文がまったく読めなくても解ける。最短で進めば数分、ヒントを見落とすと1時間ぐらい掛かるかもしれない。すぐクリアしてしまうのももったいないので、新機能の写真撮影や映写、メモなどを活用しながらじっくり楽しむといいだろう。

    Myst(R) IV Revelation (c)2004 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Ubisoft, ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. D'ni(tm), Cyan(R), and Myst(R) are trademarks of Cyan, Inc. and Cyan Worlds, Inc. under license to Ubisoft Entertainment.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月12日版~」


【8/11】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Codename: Panzers」Multiplayer Demo [178MB]
  • 開発元 Stormregion
  • 発売元 CDV Software Entertainment

     ドイツCDV Software Entertainmentの新作リアルタイムストラテジー「Codename: Panzers」のMultiplayer Demo。先の5月に公開されたシングルプレイ版の持ち味を活かした内容で、個人的にかなり楽しめた。アカウント登録不要のサーバーブラウザが内蔵されているのも好印象だ。

     「Codename: Panzers」は、第二次世界大戦をモチーフにしたリアルタイムストラテジー。二次大戦モノのミリタリーRTSは「Close Combat」以来、RTSジャンルのメインストリームとしてすっかりメジャーとなったが、今年は例年にもましてミリタリーRTSが豊作の年で、二次大戦モノのミリタリーRTSは今年の最激戦区といっていいかもしれない。

     その中でも「Codename: Panzers」は頭ひとつ飛び抜けた出来で、今年の大本命であるCodemastersの「Soldiers: Heroes of World War II」がガチガチのリアル系RTSなのに対し、「Codename: Panzers」はゲーム性を重視したデザインで、ミリタリーRTSとしては必要不可欠な戦場のダイナミズムに溢れている。なによりミリタリーRTSとしては久々にマルチプレイにも注力したタイトルであるところを評価したい。

     Multiplayer Demoでは、最大8名でチーム戦を楽しめる。全参加者はあらかじめポイントを消費して、歩兵、砲兵、戦闘車両、補給車などからなる部隊を編成しておき、その戦力で敵勢力の撃破を狙っていく。人数にもよるが、数十台の戦車が一斉に進軍する姿はなかなか壮観だ。

     同作のマルチプレイのおもしろさは、単純に効率的に編成された戦力を集中投入すれば勝てるという単純な内容にとどまらない、奥の深いゲームデザインにある。その一端が、爆撃要請や落下傘部隊投下などの“持ち駒”の存在である。

     たとえば、こちらは戦車主体で、相手は装甲車と歩兵中心だったとする。一見、攻防に優れた戦車軍団のほうが圧倒的有利のように見えるが、逃げる相手を無理に追いかけると、一方的に激しい爆撃を浴び、さらに部隊の後方に落下傘部隊が降りてきて大事な補給部隊がやられ、ぼろぼろになった戦車軍団を、後ろで控えていた野砲集団の砲弾が襲いかかるといった具合で、持ち駒の使い方次第で戦局をいかようにも転換できるというところが非常におもしろい。

     特にDemoではドイツ軍しか使えないため、似たような編成にならざるを得ず、持ち駒の使い方が勝敗を分ける。ヨーロッパではすでに発売されているだけに、サーバーにはうまいプレーヤーがごろごろいる。対戦相手を全員コンピュータにすればひとりプレイも可能なので、まずはひとりでじっくり戦い方を学ぶといいだろう。

    (c) 2004 CDV Software Entertainment AG - All rights reserved

    ダウンロードはこちら(CDV Software Entertainment)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月11日版~」


【8/5】

    【ラリーレースシミュレータ】
    「Xpand Rally」Playable Demo [231MB]
  • 開発元 Techland
  • 発売元 マイクロマウス

     ポーランドのゲームデベロッパーTechlandの新作レースシミュレータ「Xpand Rally」のPlayable Demo。3年前にECTSで「Pet Racer」を見たときはまだまだという印象が拭えなかったが、バイクレースシム「FIM Speedway Grand Prix」、アクションシューティング「Chrome」で実績を積み上げ、ついに「Xpand Rally」で一気に開花した印象。レースファンなら一見の価値ありだ。

     「Xpand Rally」は、ラリーレースをモチーフにしたレースシミュレータ。Codemastersの「Colin McRae Rally」シリーズのようにオフィシャルのラリーレースやラリーカーをモチーフにしているわけではないが、方向性としては完全にリアル系で、レースとリプレイの両面から実に臨場感の高いレース体験を堪能することができる。

     中でも抜群の出来映えなのがグラフィックス。「Xpand Rally」のグラフィックスエンジンは、同社の前作に相当する「Chrome」のものをブラッシュアップした「Crome Engine 2004」が採用されている。Codemastersが「Colin McRae Rally 3」からコンソール向けにシフトして以来、新しいグラフィックスエンジンの開発を怠っている間に、Techlandが一気に追い抜いた印象だ。

     いくつか具体例を紹介すると、まず、陽光やヘッドライトの眩しさを表現するためにHDR(High Dynamic Range)レンダリングを多用している。適用範囲はラリーカーのボディだけでなく、路側の看板や建物などオブジェクト全般で、夜間に至ってはヘッドライトで路側の雑草までが美しく輝く。わずかな月明かりも正確に反映されるのは驚くばかりだ。

     そしてHDRレンダリングと密接に関連して、ボディに対する環境マッピングも実に芸が細かい。ボディに映り込む映像はフェイクではなく、視点に対応してステージ内のあらゆるオブジェクトや風景が正確に映り込む。ダートコースでは、ボディに埃が付着し、徐々に映り込みがぼやけてくるが、その付着した埃はバンプマッピングでざらざら感を表現しつつ、さらにその上に環境エフェクトをかぶせている。こうした2重、3重にも及ぶリッチな環境エフェクトをリアルタイム処理するラリーレースは見たことがない。

     外部視点から眺めた映像も適度にぼかしを入れ、空気感がうまく表現されている。これはリプレイ時に、ライブ映像を見るかのような絶大な効果をもたらしている。なお、レースゲームにしては珍しくLODまで導入しているため、路側のガードレールは波を打つように動いて見えるし、遠景もちらちらして落ち着かない映像になっている。LODに関しては評価がわかれるところだろう。

     さて、Demoでは3つのコースをライバルカーとゴーストカー相手に走行することができる。マルチプレイには対応していないが、時間や気候の設定が可能で、シチュエーションを変えて何度も楽しめる。肝心要の挙動については、ややもっさりした感じで、デジタル入力でも難なく操作できるレベル。ラリーカーのカスタマイズもある程度可能なので、Demoとはいえ相当やりこめそうだ。

    メーカーの意向により、一時DEMO版の配信を見合わせております。
    申しわけございませんが、ご了承下さい。

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月5日版~」


【8/4】

    【アクションRPG】
    「Gooka: the Mystery of Janatris」Playable Demo [55MB]
  • 開発元 Centauri Production
  • 発売元 Cenega

     チェコのゲームデベロッパーCentauri Productionの新作アクションRPG「Gooka: the Mystery of Janatris」のPlayable Demo。アドベンチャーとターンベースRPGのハイブリッド仕様で、ところどころ光る部分はあるが、肝心要のテクノロジーが追いついていないという印象。「ゼルダの伝説」を筆頭に無数のアクションRPGを擁する日本で受けいられるのは難しいだろう。

     「Gooka: the Mystery of Janatris」は、チェコの作家Richard D. Evans原作の冒険小説をモチーフにしたアクションRPG。Gookaとは、原作およびゲームの主人公の名前で、彼を通じてさまざまな不思議な冒険を体験していくことになる。

     ゲームデザインは非常に独創的で、アドベンチャーパートとターンベースRPGパートの2つから成り立っている。アドベンチャーパートでは、フィールドを動き回り、キャラクタから話を聞いたり、怪しい箇所をチェックしてアイテムを集めたり、謎を解いたりといったアクションを行なっていく。

     この部分はなかなか良くできていて、Gookaが興味をひくポイント、すなわち調べられるポイントは、彼が近づくと自動的にその方向に顔を向けるようになっている。3人称視点のゲームながら、普通にプレイしていれば、謎を見落とすことはないという密着性の高いゲームプレイを可能にしている点は最大限に評価できる。

     このシステムは、よく知られているようにすでに「ゼルダの伝説」シリーズが随分前から実装している要素だが、海外ゲームではピュアアドベンチャーでありながらこのシステムを採用したゲームは皆無といっていい。アドベンチャー要素を非常に重視している証拠だろう。

     Demoでは、椰子の実から採れるココナッツを入手するために、四方を探索することになる。四方といっても10m四方ほどの狭い海岸で、謎らしい謎もなく、チュートリアル的な内容と言っていい。

     海岸で目的を達成すると、石でできたゲートをくぐり抜け、戦闘シーンに移行する。この戦闘シーンがまさに謎仕様で、普通にやっていると雑魚モンスターにすら完敗してしまう。そこでよくよく仕様を読んでみると、敵に応じて、自分の能力を変換し、その上で戦う必要があることがわかる。

     というわけで勝ち方はわかるのだが、なぜそうしなければならないのか、あるいはなぜ主人公はそういう超人的な能力変換技が可能なのかといった理由付けが不明確なため、まるでD&Dをサイオニシスト限定でプレイさせられるような感覚で、ぜんぜんおもしろくない。おそらく小説を読むことでこれらの謎は氷解するのだろうが、それにしてもゲームとして不親切だろう。アドベンチャーパートは良くできていただけにちょっと残念だ。

    CENEGA PUBLISHING 2003-2004 ・ ALL RIGHTS RESERVED.

    ダウンロードはこちら(CENEGA)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月4日版~」


【8/3】

    【アクションアドベンチャー】
    「Knights of the Temple: Infernal Crusade」Playable Demo [182MB]
  • 開発元 Starbreeze
  • 発売元 TDK Mediactive

     スウェーデンのゲームデベロッパーStarbreezeの新作アクションアドベンチャー「Knights of the Temple: Infernal Crusade」のPlayable Demo。オープニングなし、ゲームタイトルすらなし、1ステージ限定のシンプルなプログラムだが、内容はしっかりしており、繰り返し楽しめる。

     「Knights of the Temple: Infernal Crusade」は、中世ファンタジー世界をモチーフにした3人称視点のアクションアドベンチャーゲーム。ストーリーは、邪悪な司教により囚われの身となった謎の聖女Adelleを救うため、単身で聖戦を行なっていくという単純明快な内容。国産のコンソールゲームでもお馴染みのポピュラーな設定だ。

     主人公Paulは、両手斧を携えた屈強な戦士で、巨大な斧をぶんぶん振り回して、敵を蹴散らしていく。基本操作はQキーで素早い攻撃、Wキーで大振り、Eでガード、これらをタイミング良く押していくことで連続技が発生し、より大きなダメージを与えられるという仕組み。このあたりの仕様は、コーエーの「三國無双」シリーズや、EAの「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなど、国内外の大作アクションアドベンチャーに非常に近い。

     ただし、斬りつけると鮮血が吹き出し、倒れた敵にとどめの一撃を加えると、特殊攻撃を行なうためのポイントがたまるなど、海外ゲームならではのエグい表現も目白押し。その一方で、瀕死になると突然教会の鐘の音が聞こえてきたり、死ぬと処理がスローモーションになりつつ、レクイエムが聞こえてくるなど、聖戦風の演出も目立つ。このあたりは好みが分かれそうだ。

     Demoに収録されている「PETRA-The Lost City」は、インディ・ジョーンズ風の古代遺跡を舞台にしたステージで、基本的に一本道となっている。敵はフィールド上だけでなく、崖の上などにもおり、絶えず走り回って斬りまくるような荒っぽい展開となる。最初は勝手がわからずQキー連打で切り抜けようとしてしまうが、Tabキーによる必殺技を組み入れていくと断然戦いやすくなる。

     戦い方のポイントは、いかに敵の包囲網を突破して、効果的に斬りつけられるかで、これをいろいろ考えるのがおもしろい。Spaceキーを駆使した特殊攻撃も織り交ぜながら戦ったり、武器を切り替えながら戦ったりなど、戦い方のバリエーションが豊富で繰り返し楽しめるDemoだ。

    (C) 2004 TDK Marketing Europe GmbH

    ダウンロードはこちら(TDK Mediactive)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~8月3日版~」


【8/2】

    【アクションシューティング】
    「Robocop」Playable Demo [357MB]
  • 開発/発売元 Titus Software

     フランスのゲームデベロッパーTitus Softwareのアクションシューティング「Robocop」のPlayable Demo。PC版のほかPS2やXbox向けにも発売されている。実は昨年度に発売されたタイトルだったりするが、いつのまにかValueタイトルとして復帰しているので、この機会に紹介しておきたい。60分の時間制限付きで、19.99ドルを払うとその制限が取り払われるという仕組みだ。

     「Robocop」は、同名映画をモチーフにしたアクションシューティング。ゲームの舞台は退廃しきった近未来のネオデトロイト。街ではブレインドレインと呼ばれるドラッグが出回り、ネオデトロイトを基盤にする企業も市長候補を擁立して街の支配を目論んでいる。これを武力でもって駆逐するのがロボコップというわけである。

     公式サイト等で確認できるプリレンダーのCGを見ると、「Half-Life 2」クラスのFPSかと一瞬心躍らされたが、実際にゲームをスタートしてみると、たちまちValueレベルのグラフィックスにガッカリさせられた。ゲームの内容は、警察が包囲を固めた状態で、単身根拠地に乗り込んでいくというもの。目標はあらかじめ設定されているが、細かいところはプレイ中にたびたびモニタを介して指令が与えられ、逐次軌道修正しながらそれに対応していくことになる。

     実際にプレーヤーのやることというのは、赤枠のレーダーで表示される敵を連発式のピストルで撃破しつつ奥へ奥へと進んでいく。基本的に一本道で、脇道にそれるとHP回復アイテムやミッションクリアに必要なアイテムが手に入る。FPSとはいえ、主人公は重装備で身を包んだサイボーグなので動きは遅く、必然的に映画のようにガンガン銃弾を浴びてしまう。ちょっとやそっとの被弾ではびくともしないタフさが同作ならではの魅力とえるだろう。

     ただ、キャラの動きが遅いことには変わりないので、ある程度ゲームがわかってくると、そのノロさ加減にイライラしてくる。序盤のステージでは武器もピストルのみなので、メリハリに欠ける銃撃戦になっているのもマイナスポイント。同時期に発売された似たタイトルとしてVivendi Universal Gamesの「Judge Dredd: Dredd versus Death」があるが、こちらは単なる銃撃ではなく、現場で取り締まったり、アクションも豊富だったりして、あらゆる点で見劣りしてしまう印象である。

     中でも気になったがインターフェイスの悪さ。ベースがコンソール版であるためか、操作系統もとりあえずキーボードにひととおり割り当てて見ましたというレベルで、一から設定し直す必要がある。移動キーがWASDではないFPSは、実に数年ぶりに触れた気がする。映画のファンなら楽しめるかもしれない、というレベルだ。

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