発売元 Ubi Soft Entertainment
PCプラットフォームを代表するアドベンチャーゲーム「Myst」シリーズ最新作「Myst IV: Revelation」のPlayable Demo。独自のSF空間での幻想体験や謎解きを持ち味としたシリーズだけにDemoも非常に短い内容だが、前作のシリーズ外伝「Uru」のフル3Dフルインタラクティブのゲームデザインから、「Myst III: Exile」以前のQuick Time VR風のゲームデザインに戻ったことはよくわかる。アドベンチャーファンなら試しておいて損のないDemoだ。
「Myst IV: Revelation」は、初代「Myst」や2作目「Riven」などを手がけたCyan Worldsのスタッフが再び結集して今秋に向けて開発が進められているシリーズ最新作。開発そのものはUbi屈指の開発スタジオであるUbi Soft Montrealが担当し、「Splinter Cell」シリーズ等で実証された高い技術力と、Cyan Worldsの同シリーズに対する深いこだわりが結合した、シナリオ、テクノロジーの両面で大いに期待される新作である。
「Myst IV」の舞台設定は、前作「Myst III」の10年前の世界。前作の主要人物だったアトラスとキャサリンの娘イーシャの失踪が物語の発端となる。Demoではチュートリアルを兼ねたプロローグシーンがプレイできるが、その過程で発見されるイーシャの遺留品であるペンダントを通じて、その模様を見ることができる。
「Myst IV」の基本的なゲームシステムは、「Myst III」とほぼ同じで、マウス片手で気軽に操作することができる。操作も非常に直感的で、場所によって中央に表示されている手のアイコンのビジュアルが変わり、前に進んだり、そのオブジェクトを調べたり、あるいは掴んだりといったことができる。
また、仮にイベントが発生しない箇所でも、クリックすることで、そのオブジェクトに対応した音を出す。これは瓶や缶、壁、本、手すりなど驚くほど多彩で、その世界にリアリティを与えるうまい演出だ。さらに、開き戸や本はドラッグで操作できるようになっている。中でも本のページをめくる演出は非常にユニーク。ライブ感を出すための演出に非常にこだわっている印象だ。
ちなみにE3で見た際は、ぼんやりした遠景にアイコンを合わせるとその周辺だけピントがある被写界深度シミュレーションや、水面をドラッグすると動きに対応した波紋が発生したりといった演出も見ることができたのだが、Demoでは見られなかった。これらの機能はカットされたのか、Demoでは未実装なのか、Readmeにもこれらに関する記載はなかっただけにちょっと気になる部分だ。
さて、Demoで発生する謎解きは1つだけ。図示されるヒントを見て謎を解く類の内容なので、仮に英文がまったく読めなくても解ける。最短で進めば数分、ヒントを見落とすと1時間ぐらい掛かるかもしれない。すぐクリアしてしまうのももったいないので、新機能の写真撮影や映写、メモなどを活用しながらじっくり楽しむといいだろう。
Myst(R) IV Revelation (c)2004 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Ubisoft, ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. D'ni(tm), Cyan(R), and Myst(R) are trademarks of Cyan, Inc. and Cyan Worlds, Inc. under license to Ubisoft Entertainment.
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