発売元 Bigben Interactive
F1レーサー、ミハエル・シューマッハ公認のカートレースゲーム「Michael Schumacher Kart World Tour 2004」のPlayable Demo。過去にカプコンが2002年度版をリリースしたことがあるのでご存じの人も多いだろう。コンパクトなファイルサイズの割には、2本もコースを収録しており、ボリュームたっぷり。ドイツ語版というのが玉に瑕だが、インストール時を除いては特に困る部分はないだろう。
「Michael Schumacher Kart World Tour 2004」は、ミハエル・シューマッハを含め世界中のレーサーがかつてレーステクニックを磨いてきたカートレースを題材にしたレースゲーム。200cc/4ストロークと100cc/2ストロークの2クラスが用意されており、それぞれ違ったレース展開が楽しめる。
同シリーズの醍醐味はなんといってもカート独特のレース展開にある。カートの最高速度は100km前後で、加速こそ若干もたつくがどんなにハンドルを切ってもぐいぐい曲がってくれるため、ヘアピンだらけのコースだが、あまりブレーキの心配をしなくてもいい。事故防止のためのがっしりとしたボディを持ち、太い4本のタイヤが実現するスロットレーシングのような強烈な接地感がおもしろい。
とはいえ、坂道のコースでは120kmを突破することもあり、スピード感はそれなりにあるし、無理なハンドルさばきを繰り返すと、スリップしてしまうこともある。基本的にはダンゴ状態の中をガコガコぶつけつつ、抜きつ抜かれつの白熱のレース展開が繰り広げられる。接触すれば実質的にアウトというゲームが多い中、多少の接触は当然といったレース展開は、レース初心者にも手を出しやすいだろう。
Demoでは先述したようにクラス別に1本ずつコースが用意されている。200cc/4ストロークのCubaコースは、窓から強い日差しが差し込む屋内コースで全長710メートル。長い直線が少なくヘアピンばかりで、わずかな抜きどころを逃すといつまでも2位に甘んじてしまうコースだ。
100cc/2ストロークペルーのマチュピチュコースは、同地らしく高地を舞台にしたユニークなコースになっている。前半は延々登りが続き、後半は逆に下り坂が続く。2ストロークカーは加速性能こそ抜群だが、坂道に弱く、登坂時に減速してしまうと一気に離されてしまう。
逆に坂道は黙っていてもぐんぐん加速していくので、エンジンブレーキをこまめに使わないとカーブが曲がりきれない。なお、コースの途中には崖から落ちた岩がそのまま置かれていたり、洞窟があったりと、遊園地の出来のいいゴーカートのような楽しさがある。レースファンはぜひ一度プレイしてみてはいかがだろうか。
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