開発/発売元 JoWooD Productions
久々にビビビッと来たアイデア抜群のパズルゲーム「Neighbours From Hell」のPlayable Demo。日本ではあまり見られないブラックジョーク路線の一発技的作品だが、GBAなどでリリースすればそれなりにヒットしそうな気もする。5分、10分で気軽に遊べるゲームだ。
「Neighbours From Hell」は、そのタイトルどおり、主人公にとっては地獄から来たとしか思えない極悪な隣人に対して、あの手この手で仕返しをするというユニークなゲーム。TVショー仕立てになっていて、ライトアップされたセットの隣人宅を舞台に、隣人の目を盗みつつ、さまざまないたずらをしかけては、客席を笑いの渦に巻き込んでいく。主人公が登場すると拍手喝采が置き、主人公もそれに応え、まるでスター気取りだ。
隣人宅は複数の部屋からなっていて、隣人と主人公が同じ部屋にいると、問答無用で袋だたきにされてゲームオーバーとなる。隣人の行動パターンを読んで、素早く部屋間の移動を行なう。これがスリル抜群でおもしろい。
そのいたずらの内容だが、生卵をレンジでチンして爆発させたり、テレビを故障させたり、双眼鏡に接着剤を塗ったり、絵画に落書きしたり、郵便受けにねずみ取りを仕掛けたりなどなど、とにかく種類豊富だ。いたずらに使用するアイテムを、隣人宅の引き出しや冷蔵庫の中から入手するところがミソで、タンスの中に隠れつつ「これはどこに仕掛けるのかな」と思案するところがおもしろくてたまらない。
ただし、それぞれのミッションには時間制限があり、チュートリアルステージはともかく、通常ミッションでは相当効率よく動かないとすべてのトリックを達成する前に時間切れとなる。また、隣人の動きもステージごとに異なるため、多少覚えゲーの性格も併せ持っている。いずれにしても、トリックにハマった隣人のオーバーなリアクションが抜群のおもしろさで、ついつい何度もプレイしてしまった。
Demoでは、チュートリアルが3ステージ、ミッションが2ステージプレイできる。体験版としてはほどよいボリュームで、ファイルサイズもコンパクト。ゲームはアイデアだということを再認識させられる佳作だ。
ダウンロードはこちら(Gamers Hell)