開発/発売元 Codemasters
「Colin McRae Rally」と並ぶ、英Codemasterの人気ブランド「TOCA」シリーズ最新作「TOCA Race Driver 2: The Ultimate Racing Simulator」のPlayable Demo。前作「Pro Race Driver」の発売から1年あまりでの発売ということもあって、基本的なゲームデザインやゲームエンジンに変更はない。その分ディテールのチューニングに力が注がれているようで、個人的に大満足だった。レースゲームファンのみならず、万人にお勧めしておきたいDemoだ。
「TOCA Race Driver 2: The Ultimate Racing Simulator」は、「TOCA Touring Car Championship」、「Pro Race Driver」に続くシリーズ第4弾。今作では、ついにPS2版をカットし、PCおよびXbox版のみの発売となる。発売時期は欧米で4月23日が予定されており、提供メディアはDVDオンリー。レースゲームの中でももっともヘビー級のタイトルといっていい。
同シリーズの最大の醍醐味は、車種や排気量の異なる世界中のありとあらゆる公道車レースを楽しめるところ。「TOCA Race Driver 2」には、「V8 Supercars」や「World GT Series」、「Vintage Classic」など31種類のレースを収録。レーススタイルも15種類におよぶ。
Demoでは、「Vintage Classic」、「DTM」、「V8 Supercars」の3つのレースが楽しめる。車、コースともそれぞれ固定となっているが、Juguar E-Type Series II、AMG-Mercedes、Holden Commodore VY V8といった具合に個性的な車ばかりが選ばれており、走り比べて見ればあたかもそれぞれ別のレースゲームのような印象を受けるだろう。
ビジュアルに関しては前作とほぼ同等のクオリティを維持しているためそれほど驚きはなかったが、新しく導入されたボディに対するキラキラとしたリフレクション効果とヒビの入ったガラスに対する細かい乱反射といった、ディテールへのこだわりを感じさせる演出を見ると、つくづくいいゲームだと感じさせる。
といっておいて、いきなり前言を翻すようだが、同作の魅力はビジュアルよりむしろ、走行中の挙動にリンクしたサウンドエフェクトにあると断言しておきたい。今回搭乗したのはわずか3車種に過ぎないが、1車種1車種に実車からサンプリングしたサウンドエフェクトを割り当てており、走行中に実にリアルな音を出す。中でもエンジン周りのサウンドエフェクトは必聴の出来だ。
また車の挙動もいい。インターフェイスはキーボード、マウス、ホイールのすべてに対応しているが、キーボードではゲームにならないほど繊細なハンドル裁きとブレーキングを要求される。基本的に慣性の法則に正直な感じで、いったんタイヤを滑らすと完全に停止するまで制動することが不可能になるほど暴れ回る。ラップを重ねつつ、これら暴れ馬の特性を少しずつ理解していく過程が非常に楽しい。全体的にハイクオリティのレースゲームだ。
ToCA (TM) is a registered trademark of TOCA Limited used under license. (C) 1986-2004 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. All Rights Reserved. Microsoft, Xbox, Xbox Live, the Live logo, and the Xbox logos are registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries.
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