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最新ゲーム DEMO & PATCH

~2004年9月~

■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【9/30】

    【経営シミュレーション】
    「RollerCoaster Tycoon 3」Playable Demo [461MB]
  • 開発元 Frontier Developments
  • 発売元 Atari

     2004年度を代表する経営シミュレーションとして発売が期待されている「RollerCoaster Tycoon 3」のPlayable Demo。E3やGame Stars Liveに出展されただけでなく、日本で開催された東京ゲームショウでもATIブースでこっそり出展されるなど、文字通りの世界展開が計画されている。経営シムファンのみならず、PCゲームユーザーの全員に試してもらいたいDemoだ。

     「RollerCoaster Tycoon 3」は、与えられた資金を元手に、テーマパークを運営していく経営シミュレーションゲーム。「RollerCoaster Tycoon」シリーズは、同ジャンルの中でも、過去もっとも評価された人気シリーズのひとつであり、最新の3Dエンジンで数々の新しい試みを搭載した新作の成功はまずまず揺るぎのないものと見られる。ゲームの概要については、過去たびたび海外レポート等でお伝えしてきているので、本稿ではDemoの内容を紹介していく。

     Demoでは、チュートリアルが3ステージ、Demo専用のマップが1ステージプレイできる。チュートリアルからして同作らしい内容で、カメラコントロール、ライド(乗り物)の設置法ときて、3つ目はいきなりローラーコースターの設計を学ぶ。ゲームを楽しく継続するためには、テーマパークのマネジメントのノウハウの習得が必要不可欠になるが、これは7番目。まずは同作のポテンシャルの大きさを見せつけてしまおうといったところだろうか。

     Demo用のステージでは、1万ドルの資金を元手にいきなりテーマパーク運営を任されることになる。タイトルも「A Taste of Paradise」となっており、45分の時間制限が設けられている。いきなりゴリゴリに遊び込めるDemoというよりはティザー的な意味合いの強い内容に仕上がっているようだ。

     Demoステージでは、来場者数とテーマーパークの価値の増大が目標になっている。共に規定値を達成すると、Apprentice(見習い)、Enterpreneur(企業家)、Tycoon(大君、転じて実業界の第一人者)の称号が与えられる仕組み。

     Demoでは先述した45分の制限時間に加えて、設置できるオブジェクトも限られているため、Enterpreneurまで行ければ御の字といったところ。むしろDemoでは、目標達成はあまり意識せずに、自分が設置したローラーコースターに乗り込んで、来場者の歓声を耳にしながら自分も楽しんだり、夜景の美しさや、夜が来るたびに打ち上げられる花火を楽しむといい。

     わずか45分で、途中セーブ/ロード不可、置けるライドも少数という制限ありまくりのDemoだが、その手応えは大きいはず。制限付きとはいえ何度も繰り返しプレイできるので、今回はローラーコースターの設計、今回は他アトラクションの充実、3度目は経営を真面目にやってみる、という風にプレイしていくと存分に楽しめるだろう。

    (C) 2004 Atari Interactive, Inc. All rights reserved. (C) 2004 Chris Sawyer. Programming (C) 2004 Frontier Developments Ltd. Developed by Frontier Developments Ltd. All rights reserved. Manufactured and marketed by Atari, Inc., New York, NY. ATI and RADEON are trademarks and/or registered trademarks of ATI Technologies Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月30日版~」


【9/21】

    【アクションシューティング】
    「DOOM 3」Playable Demo [461MB]
  • 開発元 id Software
  • 発売元 Activision

     今年8月についに発売され、FPSファンのみならず往年のPCゲーマーまで巻き込んで大旋風を起こしたid Softwareの「DOOM 3」のPlayable Demo。461MBとビッグサイズながらそれに見合うだけの内容は十分にある。今月は大物FPSが勢揃いで、嬉しい悲鳴を上げざるを得ないが、これを機にじっくり自分に合ったFPSを探してみてはいかだろうか。

     ゲームの概要については、発売直後に掲載したレビュー記事に譲るとして、本稿ではDemoの内容を紹介しておきたい。

     Demoでプレイできるのはキャンペーンモードのみだが、なんと3ステージも用意されている。難易度こそ最難関のナイトメアモードが選べなくなっているが、グラフィックスやサウンドオプションは製品版と遜色ない機能が用意されている。「DOOM 3」の3Dグラフィックスは、現行最高クラスのPCでもオプションをすべて有効にしてプレイするのは難しい。その意味では、ベンチマークとしても非常に優秀なプログラムといえる。

     さて、1ステージ目は、ストーリーの展開と美麗グラフィックスの提示、そしてゲームチュートリアルの要素をすべて取り込んだ秀逸なステージとなっている。目的地に一直線にはあえて向かわず、あちこち寄り道しながら、同作の素晴らしいグラフィックスと、凝った演出を楽しみたい。また2ステージ以降は、建物の内装がガラリと一変するため、事故発生前と後でどのように変わったかを知る上でも屋内の散策は大いに意味がある行為だ。

     また、ステージ内の各所では、隊員やスタッフたちから話を聞くことができる。字幕表示不可で、フルボイスで展開されるため、英語に堪能でなければ話の筋を理解しずらいのが難点だが、生活感やライブ感を感じさせる演出が好印象だ。

     2ステージ以降は、火星都市に異変が発生し、主人公の生きるための戦いがスタートする。こちらも同じく戦闘に特化したチュートリアルといった感じの内容。グラフィックスの圧倒的進化によって、ホラーゲームとしての完成度は飛躍的に増しているため、難しさより怖さが際だつステージだ。プロジェクタを通して状況把握をしたあと、ゾンビと化した兵士との死闘が展開される。

     ゲームは、ステージの切れ目をプレーヤーに意識させることなくシームレスに進んでいくため、初回はゾンビどもにやられなければ、一気にプレイしてしまうことになるだろう。途中何度も恐怖に襲われ、いつしかマウスを握る手は汗だくになるが、プレイ後は心地よい開放感が身を包む。同作の良さを実感できる瞬間だ。Demoはほんの序盤だけだが、映画一本分ぐらいのボリュームはある。ある程度の水準のPCを持っているゲームファンは是非一度試してみるといいだろう。

    (C) 2004 id software, Inc. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月21日版~」


【9/17】

    【アクションシューティング】
    「Call of Duty: United Offensive」Singleplayer demo  [220MB]
  • 開発元 Gray Matter Studios
  • 発売元 Activision

     欧米で9月14日に発売されたActivisionのアクションシューティング「Call of Duty」の拡張セット「Call of Duty: United Offensive」のSingleplayer Demo。今年は「DOOM III」を皮切りに、「Half-Life 2」、「Medal of Honor: Pacific Assault」、「Men of Valor」と久々にFPSの当たり年になりそうだが、「Call of Duty: United Offensive」はアドオンながら、充実した内容で秋以降に遊ぶFPSの有力候補のひとつになるのは間違いなさそうだ。

     Demoの内容は、製品版リリース後に公開されただけあって非常に内容が濃く、拡張セットの醍醐味が存分に味わえる。日本では偶然にも日本語版の発売日が公開された。10月9日と、英語版から1カ月ほどずれ込む形になったのは残念だが、ともあれ発売日が決まったのは嬉しいニュースだろう。

     Demoでは、米軍キャンペーンの最初のステージがプレイできる。プレーヤーは、第101空挺師団に所属する兵士のひとりとして、完全包囲されたバストーニュの防衛に携わることになる。

     ユニークなのが時期の設定で、バルジの戦いにおけるターニングポイントとなった12月26日となっている。これは史上有名なパットン戦車軍団によってバストーニュが解放された日にあたる。つまり連合軍が守勢から攻勢に転じた日でもある。サブタイトルの「United Offensive」とはなるほどそういうことなのかと、今更ながらにその意味を理解した次第である。

     だが、当然のことながら実際の現場は、楽勝モードではない。寡兵によるヒットアンドアウェイ戦法で、常に優秀な火力を擁するドイツ軍と対峙していくことになる。プレイしていて感心させられたのは、いわゆるイベントスクリプトの切れ目がわからないように工夫されているところで、プレーヤーは最初から最後までシームレスに戦いに没頭できる。

     具体的には、まだ目の前に敵兵が残存しているにも関わらず、軍曹から新しい命令が下され、文字通り敵の銃弾に身を晒しながらの行軍が実に緊張感の高いゲームプレイを生み出している。中でも「Call of Duty: United Offensive」でもっとも強化された部分であるパーティクルエフェクトを駆使した援軍の空爆シーンは、今ステージの白眉だろう。

     なお、Demoを最後までプレイしてみるとわかるが、実はゲームの自由度は低い。軍曹の命令を聞き逃してその場にとどまり続けると確実に死ぬし、軍曹から離れて単独で行動をしようとしても、地雷を踏んで爆死してしまうようになっている。軍曹のセリフは字幕表示させることで対処しやすくなる。日本語版なら対処は容易になるだろう。このあたりの自由度の狭さをどう見るかによって評価は変わってきそうだが、個人的にこの迫力でこの軽さは全面的に評価できる。猛烈にプッシュしておきたい良作である。

    (C)2003 Activision,Inc.and its affiliates.Published and distributed by Activision Publishing,Inc.Activision is a registered trademark and Call of Duty is a trademark of Activision,Inc.and its affiliates.All rights reserved.Developed by Infinity Ward,Inc.This product contains software technology licensed from Id Software,Inc.("Id Technology").Id Technology (C)1999- 2000 Id Software,Inc.Distributed in Japan by Kids Station,Inc. under agreement with Activision.All other trademarks and trade names are the property of their respective owners.

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【9/16】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Warhammer 40000: Dawn of War」Playable Demo [319MB]
  • 開発元 Relic Entertainment
  • 発売元 THQ

     THQの新作リアルタイムストラテジー「Warhammer 40000: Dawn of War」のPlayable Demo。率直に言ってこのゲーム、非常に出来がいい。日本国内では「Warhammer」そのもの知名度の低さと、「Warhammer 4000」独特のユニットの“濃さ”ゆえにメインストリームになるのは難しそうだが、RTSというゲームジャンルの魅力を再確認させてくれるほどの吸引力を備えている。いちRTSファンとして猛烈にプッシュしておきたい。

     「Warhammer 40000: Dawn of War」は、英国生まれのミニチュアゲーム「Warhammer」シリーズでももっとも人気の高い「Warhammer 40000」の世界観をモチーフにしたリアルタイムストラテジー。40000の意味は、ファンタジー世界を扱った「Warhammer」から4万年後のSF世界であることを表している。

     ちなみに、ミニチュアゲームとは、文字通り精巧なキャラクタのミニチュアをゲームの主役に据えたボードゲームの一形態で、ウォーシミュレーションゲームの一種でもある。20年前のリリース当時、激しく覇を競った「Dungeons & Dragons」はミニチュアはオプションであるのに対し、こちらはミニチュアありきであるところが最大の特徴。

     市場的にはミニチュア必須のゲームデザインがネックとなって、特に日本ではメジャーなホビーにはならなかったが、熱心なファンも多い。現在でもイエローサブマリン等のホビーショップに行けば、さまざまなタイプの精巧なミニチュアたちを見ることができるはずだ。

     さて、「Warhammer 40000: Dawn of War」は、SF世界を描いた「Warhammer 40000」をモチーフにしている。ジャンプパックやプラズマ砲、携帯型ロケットランチャーなどSF兵器を携えた歩兵や戦車、ロボットなどが多数登場し、最新の3Dグラフィックスでド派手な戦いが展開される。「Warhammer 40000」ファンには、ミニチュア達がリアルタイムで躍動するところを見るだけでたまらないものがあるだろう。

     同作の素晴らしさは、単に「Warhammer 40000」をRTS化しただけでなく、「Warhammer 40000」ならではの持ち味を、ゲームの個性としてうまくシステム化しているところだ。たとえば歩兵は生産タイプとしては4人1組の2タイプしか存在しないのだが、生産後に武器をアップグレードするような感覚で、5人に増やしたり、サージェントを足したり、ひとりをスナイパーライフルを持たせて、ひとりにロケットランチャーを持たせるといった細かいカスタマイズが可能になっている。まさしく「Warhammer 40000」的な演出といっていい。

     基本的なゲームデザインは、RTS界の大御所である「Warcraft III」に似た部分は多いのだが、真似たというよりは、デファクトスタンダードに倣ったという印象で、実際にプレイしてみればわかるが、プレイスタイルはまったく異なる。また、施設の建設、施設のアップグレード、ユニットの生産時などの演出も非常に凝っていて、SF的な世界観に浸らせてくれる。サウンドエフェクトも抜群にいい。

     Demoではキャンペーン1ステージとスカミッシュ2ステージのみがプレイできるが、チュートリアルの丁寧さ、キャンペーンの出来の良さに、思わず繰り返しプレイしてしまった。またミニチュアに自分だけの塗装を施すような感覚で、ユニットカラーを変えられるのも○。マルチプレイの実力は未知数だが、しっかり楽しめそうだ。

    (c) Games Workshop Ltd 2004. All Rights Reserved. Warhammer 40,000: Dawn of War, the Warhammer 40,000: Dawn of War logo, the GWI logo, Games Workshop, the Games Workshop logo, Space Marine, Space Marine chapter logos, Warhammer, Warhammer 40k Device and all associated races, race insignia, marks, names, characters, illustrations and images from the Warhammer 40,000: Dawn of War game and the Warhammer 40,000 universe are either, TM and/or (c) Games Workshop Ltd 2000-2004, variably registered in the UK and other countries around the world, used under license.Developed by Relic Entertainment. Game engine code (c) 2004 Relic Entertainment Inc. Relic, Relic Entertainment and the Relic logo are trademarks and/or registered trademarks of Relic Entertainment Inc. All Rights Reserved. The FreeType Project is copyright (c) 1996-2000 by David Turner, Robert Wilhelm, and Werner Lemberg. All rights reserved. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.

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【9/14】

    【フットボールシミュレータ】
    「FIFA 2005」Playable Demo [86MB]
  • 開発/発売元 Electronic Arts

     Electronic Artsのフットボールシミュレータ「FIFA」シリーズ最新作「FIFA 2005」のPlayable Demo。先月、Microsoftが2006年のFIFA World Cupの公式コンソール機にXboxが選ばれたことを発表したばかり。これに伴い、EAの「FIFA」シリーズもXbox版への注力を鮮明にしつつある。

     いまやPC版のプライオリティは、Xbox、PS2についで3番手となり、デフォルトでは解像度の変更すらできないという手抜きとしか表現しようのない謎仕様になってしまっている。しかし、PC版の基本仕様云々は抜きにして、「FIFA 2005」はフットボールシミュレータとして久々に手応えを感じられた作品。ぜひともゲームパッドを用意してプレイしたいところだ。

     「FIFA 2005」は、ヨーロッパや韓国で定番中の定番として高い人気を誇る「FIFA」シリーズの最新作。同シリーズは、現実世界のスケジュールに合わせてゲームモードを変えてくるが、今回はクラブチーム単位でのリーグ戦やトーナメントが中心となっている。来年発売予定の「2006」からWorld Cupをターゲットにした内容にしてくるのは間違いないため、ある意味「2005」はクラブチーム単位の対戦が楽しめる最後のバージョンになりそうだ。

     メインとなるのは、好きなクラブチームの成長を長いスパンで堪能できるキャリアモード。そしてXbox Live!をターゲットにしたマルチプレイ機能。これはPC版にも搭載が予定されている。そのほか、キャラクタメイキング機能や、世界中から好きなクラブチームを集めて自分好みの戦いが楽しめるトーナメントモードなどが用意される。

     ただ、「FIFA 2005」で評価すべきポイントは、インターフェイスが劇的に改善されているところ。わかりやすくいうと、操作する楽しさが倍増しているところだ。EA側では、この試みを「First Touch control」と呼んでおり、実際にプレイしてみると、その効果はすぐにわかる。

     基本的にはパスを受けた際のバリエーションが豊富になっていて、トラップして受けるだけでなく、そのままボレーシュートしたり、スルーしたり、ワントラップを挟んでフェイントで敵をかわしたりなど、サッカー用語に詳しくないのでうまく説明できないのがもどかしいが、とにかくゲーム全体の流れが格段にシームレスになっているだけでなく、初心者でも簡単操作でプロっぽい動きができるため、パス回ししているだけで楽しくなる、という初心者はもちろんのこと、テクニック指向の上級者も満足できるシステムだ。

     CPU同士で対戦させてみると、選手達の動きのバリエーションの豊富さに驚かされる。特にゴール際での選手たちの動きは、全体が優秀なAIによって制御されているようでもあり、あたかもTV中継を見ている錯覚に陥る。「First Touch control」システムにより、チーム全体の戦術だけでなく、ボールを持った際の細かい戦術も問われるようになった感じだ。

     一方グラフィックスに関しては、「2002」ナンバーあたりから実質的な進化は止まっており、「FIFA 2005」でも評価すべき要素はない。先述のようにコンソール機をターゲットにしているため、これ以上に進化させても意味がないという事情から来る停滞だろう。ただ、何もやっていないというのではなく、選手入場時の演出、競技場のディテール、歓声やブーイングなどのサウンドエフェクトなどは、シリーズを経るごとにリアルになっている。Demoでは環境エフェクトに注目してみるといいだろう。

    (C) 2004 Electronic Arts Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

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【9/10】

    【パズルゲーム】
    「ぷよぷよフィーバー」体験版 [38MB]
  • 開発/発売元 セガ

     落ちモノパズルとしては群を抜く知名度とロングランを続けるセガの「ぷよぷよ」シリーズ最新作「ぷよぷよフィーバー」の体験版。正確にはWindows版の目玉機能であるマッチングサーバーを介したオンライン対戦機能をテストするためのβテストクライアントとなっている。このため、製品版とは違ってオンライン対戦限定となっているが、無料で対戦しまくれるとあってかなりおもしろい。参加にはユーザー登録が必須となるが、βテストには無料となっている。対戦好きはぜひ一度トライしてみよう。

     「ぷよぷよフィーバー」のβテストクライアントとはいかなるものかというと、これがなかなか変わっている。Windows版では、すっかりお馴染みのタイトル画面の前に、専用の起動ランチャーが起ち上がるようになっている。他プラットフォーム版のメインモードである「オフラインゲーム」は選択できず、選択可能なモードは「オンラインゲーム」、「ロビーに接続」、「コンフィグ設定」の3種類のみになっている。

     同作のオンライン対戦モードの秀逸な部分は、マッチングロビーへの接続を必ずしも必要としていないところ。「オンラインゲーム」を選択すると、“アミティー”をヒロインとしたシングルプレイモードがスタートする。それと同時にバックグラウンドでマッチングサーバーへの接続も行なわれ、「乱入可能」状態になる。

     乱入といっても何らかの交渉が必要なわけではなく、サーバー側が待機状態にある参加者同士を自動で検索し、あたかもゲームセンターで乱入されたかのような感じで、至ってシームレスに対戦モードへと移行する。事前交渉もなく、挨拶もなく、オンラインゲームとしては極めて珍しいアーケード乱入スタイルのマルチプレイモードとなっているわけである。

     こうしたスタイルを嫌う人は、もう一方の「ロビーに接続」を選択すればいい。こちらではプレーヤーのスキル別に複数のルームが用意されており、入室者のハンドルの一覧が表示され、チャットを楽しんだり、事前合意の上で対戦プレイを楽しむことができる。対戦モードにふた通りのアプローチを用意したのは、アーケードとPCの両方に強いセガならではのアイデアで、オンラインプレイを可能にしたこともさることながら、このユーザー本意のシステム構築を大きく評価したい。

     さて、実際のオンラインプレイについては、人が少ないということもあって評価は保留にしておきたい。少なくとも10人足らずの先行テストの段階では、ラグもほとんど感じられず非常に快適な対戦が楽しめた。対人戦はやっぱりおもしろいとしか言いようがない。一般公開以降、特に今週末は多くのユーザーでサーバーが賑わいそうだが、接続障害や遅延などが発生しないことを期待したい。

     ただ、ゲームセンターのように負ければ席を立たねばならなかったり、コンソール機でのオフライン対戦のような「ちょっと休憩」のような概念がないので、それこそ休む間もなく乱入されてしまい、サターンパッドを握る手が汗だくになる。うまいプレーヤーは勝ち続けられるからいいが、このβクライアントでは「下手すぎるから、もうちょっと練習しよう」と思ってシングルプレイモードをやろうと思っても、プロローグシーンの間に乱入されるといった具合で、実にせわしない。

     練習云々はともかくとしても、クライアントを終了しなければコーヒーブレイクの時間すら与えられないというのはちょっと問題があるように思う。製品版では対戦を一時的に拒否できるようなシステムを用意してもらいたいところだ。

    (C)SEGA,2004

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【9/8】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Evil Genius」Playable Demo [194MB]
  • 開発元 Elixir Studios
  • 発売元 Vivendi Universal Games

     英国を代表するクリエイターのひとりDemis Hassabis氏の最新作「Evil Genius」のPlayable Demo。パブリッシャーはEidosではなくVivendi Universal Gamesに変わっているが、独立後最初のタイトル「Republic: The Revolution」に比べると、短い開発期間で万人にアピールできる快作に仕上がっている印象。EAの「ダンジョンキーパー」シリーズが好きだった人なら必ずや満足できる作品だ。

     「Evil Genius」は、子供向けのアニメや特撮で無くてはならない存在である悪の組織のリーダーとして、広大な秘密基地を構築し、ヒーローの攻撃を跳ね返しつつ、世界征服を達成していくという、悪い冗談のような話を全力でゲーム化してしまった意欲作。コンセプトとしては、師匠筋のPeter Molyneux氏の代表作「ダンジョンキーパー」シリーズに似ているが、モチーフはファンタジーではなく、SF世界となっている。

     氏自身によれば、「『ダンジョンキーパー』はゲームが進むにつれて操作が忙しくなりすぎてしまう傾向があったが、『Evil Genius』は大筋を決めればあとはAIが自動で処理してくれるため、観察して楽しむゆとりを設けている」と語っている。アクション要素を低めたかわりに戦略性を高め、高所から見下ろす感じで指揮できるゲームに仕上がっているといえそうだ。

     Demoではチュートリアル付きの最初のステージがプレイできる。このチュートリアルはなかなか丁寧な内容になっていて、ゲームの遊び方というか秘密基地の作り方を1から学ぶことができる。チュートリアルの途中から敵がパラシュート降下し、基地への侵入を図ってくるのでしっかり対処していかなければならない。

     基本的なゲームの進め方は、基地内の空間にトレーニングルームやバラック、兵器庫などを作成し、ショッカーの如き手足となって働くメンバーを蓄えていく。メンバーは生産制ではなく、時間単位で自動的にリクルートされるという仕組みになっており、短時間で大量のメンバーを雇用すると費用が高くなる。Demoといえども、結構長期戦になるので、リクルート間隔を設定するスライドを低めに修正すると資金繰りが楽になる。

     正義の味方、つまり敵どもは、戦力の逐次投入という最低の戦術で波状攻撃的に基地へ押し寄せてくる。プレーヤーはそのたびにメンバーを直接指揮するか、あるいは警戒度を上げるかして対処していく。対処が遅いと、武器庫に爆弾を仕掛けられ、基地内部で大惨事が発生してしまう。敵は決死の覚悟で武器庫に爆弾を仕掛けようとするので、武器庫の側に消化器を配置し、その上で火器全損の被害を防ぐために武器庫を複数つくるといい。

     数度プレイして不自然に思ったのは、ゲート際に兵士を配置し、敵の侵入を入り口手前で撃退するという戦術が採れないところだ。警戒レベルが低いと普通に素通りで侵入されてしまう、Demoでは設置できる部屋やオブジェクトが限られているので、それゆえの不自然さだとは思うが、ときどきとんでもない奥地まで敵が侵入してびっくりさせられる。

     ゲームがある程度進むと敵にヒーローユニットが登場する。ヒーローユニットはヒーローだけに不死身となっており、さらに時間をかけて育成したメンバーたちを文字通りなぎ倒す強さを秘めている。彼らを無力化するには捉えて牢獄に押し込めるしかないが、これがDemoのクリア条件となっている。

     Demoではお金を稼ぐ手段がなくじり貧になりがちだが、その分敵の攻勢も緩やかなので、じっくり取り組めば必ずクリアできる。プレイするたびに自分がうまくなっていることを実感できる良作だ。

    (c) 2004 Vivendi Universal Games, Inc. All rights reserved.

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【9/7】

    【アクションシューティング】
    「Medal of Honor: Pacific Assault」Singleplayer Demo [534MB]
  • 開発/発売元 Electronic Arts

     Electronic Artsの人気シリーズ最新作「Medal of Honor: Pacific Assault」のSingleplayer Demo。その概要についてはE3レポートや、先週英国で開催されたGame Stars LiveでのEAブースレポートでも紹介してきたとおりだが、ようやく待望のPlayable Demoが公開された。なんとびっくり534MBというビッグサイズだが、プレイする価値は十分。AIが優秀なため、何度でも繰り返しプレイできるDemoだ。

     「Medal of Honor: Pacific Assault」は、太平洋戦争における島嶼戦を描いたアクションシューティング。太平洋戦争は、ヨーロッパ戦線に比べるとマイナーながら、ボードゲーム時代から数々の名作を生み出してきたテーマでもある。同作は言わばそれらの総決算的なタイトルとして、オリジナルの3Dエンジンを擁し、長い期間をかけて開発が進められているタイトルだ。

     太平洋戦争は、知っての通り、日本対連合軍の3年に及ぶ戦いだが、「Medal of Honor」は米軍の死闘を描いたシリーズだけに、日本軍は敵役として登場し、完全にアメリカの視点から描かれている。

     「Medal of Honor: Pacific Assault」は、初出展されたE3、そして先週のGame Stars Liveとプレイし、今回で3度目となるが、プレイするたびに確実に完成度が上がっている実感が持てるのは、エンドユーザーとしては非常に嬉しいポイントだ。

     なお、ヘッドフォン環境でじっくりプレイできたのは今回が初だが、実に素晴らしい。一定ごとにやってくる爆撃機編隊の轟音、それらが落とす爆弾の炸裂音、間断なく続く銃撃音、そして日米双方の命令の声や雄叫びの類など、まさにサウンドエフェクトのるつぼとなっている。

     ただし、日本兵は当然日本語を喋っているものの、これは不自然きわまりない。常識的に考えて、「これでも食らえ」、「突撃」、「怯むな」といった言葉がクリアに敵兵(主人公)の耳に入ってくるはずがない。万国共通の「ワァー」、「ウォー」で良いと思うのだが、これは海外ゲームの限界というよりは、欧米ユーザーをメインターゲットにしたことによるEAの意図的なサービスと見た方がいいだろう。

     さて、Demoでは、Game Stars Liveでもプレイできたガダルカナル島のヘンダーソン飛行場防衛戦がプレイできる。ラバウルより飛んできたらしい一式陸攻隊による爆撃といい、地の利を活かした背後からの強襲などなどなど、日本軍のアグレッシブな大攻勢に我が防衛部隊は防戦一方というシチュエーション。

     キャンプ地からようやくヘンダーソン飛行場にたどり着いても、すでに場内は半ば日本軍に占拠されており、制空権も日本軍が誇る零戦に奪われてしまっている。我々の陸戦とは無関係に、敵爆撃機による爆撃や、爆撃による味方機による被弾炎上、緊急離陸する米戦闘機、上空での空戦といったシーンがリアルタイムで描かれる。わずか数分の短いシーンに、従来からは考えられないほどの大量のイベントスクリプトが投入されていることに、ただひたすら驚嘆せざるを得ない。実に見事なシーンだ。

     なお、Demoでは、グラフィックスのカスタマイズは可能だが、難易度の調整ができないため、FPSが不得手な人には難しすぎると感じられるかもしれない。しかし、ゲーム内で発生するすべてのイベントは、有効な対処法が用意されている。たとえば、爆撃編隊の爆撃は屋内にいればほぼ無傷で耐えられるし、味方の声に注意しておけば、いきなり後ろから銃剣で刺されるということは避けられる。無理をせず、ひとつひとつじっくり対処しながら進んでいくといいだろう。

    (c) Electronic Arts Inc. Electronic Arts, Medal of Honor Pacific Assault, EA GAMES and the EA GAMES logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. Medal of Honor is a trademark or registered trademark of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries for computer and video game products. All Rights Reserved. EA GAMES is an Electronic Arts brand.

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