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本日到着! DEMO & PATCH

~2004年2月20日~


    【アクションアドベンチャー】
    「Painkiller」Single-Player Demo [228MB]
  • 開発元 People Can Fly
  • 発売元 Dreamcatcher Interactive

     ポーランドのゲームデベロッパーPeople Can Flyが開発したホラーFPS「Painkiller」のSinglePlayer Demo。ホラー感たっぷりの世界観をはじめ、40m以上はありそうな巨大な敵、Havok 2.0を利用した物理エンジンによるリアルなオブジェクトの挙動などなど、際だった特徴を備え、世界中のメディアから注目を受けたタイトルだ。

     ゲームの主人公は、不慮の事故でこの世を去ったダニエル・ガーナ―。しかし彼に対して天国への門は開かれなかった。天国への切符を手に入れるために神と契約を交わし、天国と地獄の間の混沌とした世界に身を置いて、敵である邪悪な悪の化身を倒し、なぜ天国への扉が開かれなかったか理由を捜し求める……というのが一応のストーリー。ストーリーの雰囲気からして悪魔やゾンビなど、それに類するものが出てきそうな臭いがプンプンしている。

     では、実際のゲーム中はどうかというと、天国と地獄の間の世界と言うだけあり、非常に混沌とした雰囲気が描かれている。ゲーム中の町中では、いたるところに縛り首にされた死体や、全身を焼かれたりした死体が放置されている。そして、建物の中からは悲痛な叫びや悲鳴が聞こえ、現実の世界ではまずありえない、夢や希望など一切取っ払った状況だという事を、ゲームが始まった瞬間にプレーヤーに理解させてくれる。

     そんな町中では、いたるところにゾンビや鎧兵士などの魔物が徘徊し、プレーヤーを発見した瞬間、一斉に襲いかかってくる。その攻撃方法もかなり支離滅裂なもので、ゾンビ達は包丁やタイマツ、木屑を投げつけて攻撃をしてくるが、投げるものが見あたらないと自らの肉をひきちぎり投げつけるという、ゾンビならではの攻撃をしてくる。冷静に見れば決して避けられないわけではないのだが、ゲーム中の雰囲気に飲まれてダメージを食らってしまうのが恐ろしいところ。ほかにも特徴的な外見を持った敵は数多く登場する。多いときは1人で数十体に上る敵を相手にしなくてはならない。

     ちなみに、ゲーム中のマップはいくつかの小さいエリアに分割されており、エリア内を徘徊する敵をすべて殲滅しなければ先へすすめなくなっている。猟奇的な容貌をしたモンスターが大量に出現するところといい、エリア内の敵を全部倒さないと先に進めない点といい、FPS史上最高のバカゲーと一部では称されている「シリアスサム」シリーズを彷彿とさせるものがある。

     さて、圧倒的な数で襲い掛かるゾンビたちを倒すプレーヤーには、彼らに負けず劣らず“キテる”武器が与えられている。たとえば、今作のタイトル名と同じ「Painkiller」という名前が付いた武器などはその典型だ。扇風機の羽に刃がついたような武器で、攻撃を仕掛けると刃がギュルギュルと回転して敵を切り刻むのだ。

     また、ドラキュラ退治に使われるようなでかい杭を、ドゴン! と射出できるStakegunなる武器も用意されている。壁に近い敵に向かって杭を打つと、敵をそのまま壁に磔の刑にする事も可能だ。そのほかにも弾丸をばらまくMinigunや、FPSではおなじみのRocketRuncher、電流を流して敵を倒すDriverなどの武器が使える。ちなみに武器には2つの使い方が用意されている。右クリックと左クリックで攻撃方法が異なるので、新しい武器を入手したら試しておこう。

     さて、怖がるというか、その“キテる”演出にあっけにとられつつも、プレイしてみるとすぐに気が付くのが物理演算の優秀さだ。Pain Engineには「Half-Life 2」や「Deus EX」などで採用されている物理エンジン「Havok 2.0」が組み込まれており、高い棚においてある樽が、攻撃のはずみで棚の支え棒がはずれると、ガラガラと転がってくるといった、基本的な部分での物理的運動は当然のこと、Stakegunのような質量の高い武器が軽量な敵に当たった場合、当たった部位によってふっ飛び方が変わってくるのだ。

     たとえば、足に当てれば前につんのめるように倒れるし、腹に当てれば体全体で吹っ飛ぶ。そして、頭部に当てれば頭から後ろに転げるのだ。これを応用すれば、集団で迫ってくる敵の先頭をわざと転げさせて、複数の敵を足止めする、という戦い方も可能だ。また、ゲーム中で爆薬の詰まった樽などを吹っ飛ばすと近くの柱などのオブジェクトが壊れるのだが、その壊れ方にも物理法則が適用されるように見えた。

     さて、このデモ版では序盤の3つのエピソードを遊ぶことができる。その内訳は2つのステージとボスクラスの敵との対戦なのだが、ボスの大きさがメチャクチャにデカイ。写真を見ていただいた方がその実感は沸くと思うが、40mは優に越えている。数あるFPSタイトルの中でも、これほど巨大な敵とやり合うのは「Quake」以来だろう。また、2つのステージも普通に遊んだとしても30分は遊べるぐらい長く、非常に太っ腹なSingle Demoとなっている。気になる日本での発売予定だが、英語版は今年の4月に、日本語マニュアル付きのものに関しては、M3エンターテインメントから今年の春に発売される予定となっている。

    (C) 2004 Dreamcatcher Interactive

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

ホラー感たっぷりのゲーム画面。Havokエンジンが織りなす、見事な物理演算処理にも注目したい

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(2004年2月20日)

[Reported by GAME Watch編集部]



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