開発/発売元 システムソフト・アルファー
システムソフト時代から続くシステムソフト・アルファーのRPGシリーズ最新作「ティル・ナ・ノーグ IV~紡がれし勇士達~ DX」の体験版。「ティル・ナ・ノーグ IV」にパワーアップキットを同梱したプロダクトで、すでに3月26日に発売されている。見逃していた人はこの機会に体験してみてはいかがだろうか。
「ティル・ナ・ノーグ」は、ゲームを開始するたびに異なる冒険が楽しめるシナリオジェネレート機能を搭載したファンタジーRPG。ジェネレートの対象は、世界の形状はもちろん、ダンジョンの構造、アイテム、仲間、シナリオに至るまでほぼすべてで、基本的なゲームデザインやビジュアルは、DOS時代からほとんど変化していないにもかかわらず一定の支持を集めている人気シリーズだ。
最新作「ティル・ナ・ノーグ IV~紡がれし勇士達~ DX」は、オリジナルシナリオの導入やインターフェイスの改良、新しい仲間の追加など、やり込み要素をさらにパワーアップさせている。
体験版では、残念ながらシナリオジェネレート機能は未実装となっているが、3本のセーブデータを使って中盤戦の戦いを体験することができるほか、イージー、ノーマルの2種類の難易度で最初からプレイすることも可能になっている。
いずれもレベル制限が課せられており、一定のレベルに達するとその時点でゲーム終了となってしまう。ただ、じっくり体験できるようにレベル設定には余裕を持たせているため、少なくとも数時間、すべてプレイしていけば10時間前後はプレイできるボリュームがある。この点は最大限に評価できる。
ただ、同シリーズのゲームデザインは、シナリオジェネレートしやすいように、非常にシンプルになっていて、やれることそのものに制限が多く、結局はルーチンワークになりやすい。ビジュアルにしても、DOS時代のグレードなので、この点でも強い吸引力は感じられない。
同シリーズが、一定の支持を集めているRPGであることは事実だし、するめを噛むような味わい深さを備えている点も否定しないが、それにしても新ユーザー獲得のための工夫が見られないのはいただけない。中でもレベル1スタート直後のゲーム展開やゲームバランスのまずさは際だっている。初心者ユーザーは、セーブデータから始めてみるといいだろう。
(c) SystemSoft Alpha Corporation.
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