開発/発売元 カプコン
カプコンが3月10日にプレイステーション2とWindowsの両プラットフォームで同時発売を予定している「ロックマン X」シリーズ最新作「ロックマン X 8」の体験版。コンシューマで育った人気シリーズ最新作が、ゲームパッド、高解像度表示という極上の環境で楽しめる。この手の横スクロールアクションそのものが少ないこともあるので、アクションゲームファンは一度試してみるといいだろう。
「ロックマン X 8」は、勧善懲悪式の明快なストーリー展開と、相反するが如き高難易度設定で定評のあるカプコンの人気シリーズ最新作。「ロックマン」といっても、ファミコンデビューの「ロックマン」シリーズを皮切りに、「ロックマン X」、「ロックマン DASH」、「ロックマンエグゼ」、「ロックマンゼロ」と5つものラインナップがある。試しにカプコンのゲームタイトル検索サービスを使って検索してみたら138件もヒットしたから驚いた。この中には、廉価版やベスト版、リメイク、それからケータイ向けコンテンツなども含んでいるから純粋なタイトル数ではないが、世界有数の長寿かつ子だくさんタイトルであることは間違いない。
こうなってくると逆にシリーズを通してプレイしていないとストーリーがわからないのではないかという不安に駆られてしまうが、実際にプレイしてみたところ、ゲームそのものは相変わらず単純明快で、今作が初プレイでも普通に楽しめる。ばかりか、ロックマン役の桜井孝宏氏、アクセル役の高山みなみさんの声もしっかり視聴できる。「カオスレギオン」では、PCへの移植の際に、契約の関係から全カットされるという、不完全なバージョンでPCゲームファンを落胆させたが、今回はしっかりボイスも含まれているだけでなく、PS2と同時に発売される。あえてPC版を選ぶというゲームファンもいるだろう。
基本的なゲームデザインは、古典的な横スクロールアクションのスタイルを採用している。ただし、グラフィックスエンジンはフル3Dエンジンを使っていて、こうした例は「CAPCOM VS. SNK 2」など過去にいくつか存在するカプコンお得意のスタイルだが、「ロックマンX8」の場合は、背景はシンプルなテクスチャ処理ながら、キャラクタにポリゴンモデルを使うという通例とは逆のパターンで描かれている。
このため、イベントシーン(今回のケースだとボス登場シーン)では、唐突にステージがぐるりと半回転し、3Dポリゴンモデルの大型ボスの姿を正面から捉えることができる。ゲームデザインの時点で十分想像できたケースとはいえ、コアターゲットである小中学生は「おっ!」とするようなちょっとした演出である。
さて、体験版では、オープニングステージをプレイできる。「ロックマン X 8」はプレイするステージを選べるフリーシナリオ方式を採用しているが、その手前のストーリーのプロローグを提示してくれるのがオープニングステージ。難易度もそこそこで、ダブルアタックやプレイヤーチェンジといったアクションを試しつつ、先へ進めていくことができる。
ただ、キーボードでのプレイは難しいのレベルではなく、絶望的といっていい。ゲームパッド、それもPS2ライクなアナログスティックのついたパッドでなければ、基本的な移動すら覚束ないと思われる。それだけにゲームパッド向けの機能は充実しており、キーコンフィグをしっかりした上でプレイに望みたいところだ。
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