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最新ゲーム DEMO & PATCH

~2004年5月~

■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【5/31】

    【スニークアクション】
    「Thief: Deadly Shadows」Playable Demo [427MB]
  • 開発元 Ion Storm
  • 発売元 Eidos

     北米を代表するゲームクリエイターのひとりウォーレン・スペクター率いるIon Stormの新作スニークアクション「Thief: Deadly Shadows」のPlayable Demo。「Thief」シリーズといえば同氏の出世作であると同時に、今や人気ゲームジャンルのひとつとなったスニークアクション界の草分け的存在でもある。ファイルサイズがやや大きめだが、文句なしに一押しのDemoだ。

     「Thief: Deadly Shadows」は、中世ヨーロッパをモチーフとした仮想世界を舞台に、特権階級の屋敷などからデカイ盗みをやってのけるという悪党を地でいくシンプルなスニークアクション。同作はシリーズ第3弾に相当し、前作の発売から丸4年ぶりの新作ということで、ゲームエンジン部分から完全にフルモデルチェンジを果たしている。

     「Thief: Deadly Shadows」でもっとも革新的な部分は、シリーズで初めて闇の世界によるゲームプレイを実現しているところだ。掲載画面はメリハリが出るようにわざと光のあるところで撮影しているが(それでもやはり暗いが)、ゲームプレイの大半は闇世界の中で展開される。この闇の中に身を沈める快感は既存のシリーズや他のゲームではまず味わえないものがある。

     そのリアリティは、石造りの地べたのひんやりとした感覚すら伝わってくるし、主人公の心臓の鼓動さえ聞こえてくるようだ。彼が今作で表現したかったところはここだろう。世界観の描写に関してはケチの付けようが印象だ。次作では、ハイダイナミックレンジ(HDR)レンダリングを応用して、明るい場所から暗闇への移動、またはその逆のケースなどで目の慣れのシミュレーションなども行なってくれるとパーフェクトだろう。

     むしろ、今作で批判対象になりそうなのは、ゲーム内容うんぬんの前に、最先端のビジュアルテクノロジーを惜しみなく投入した結果、マシン負荷の非常に高いゲームに仕上がっているところではないだろうか。中でも自分の影を体に投影させるセルフシャドウや、光源の動きに応じて光量やそれが作り出す影をリアルタイムで世界に反映させるリアルタイムシャドウ表現などが重くなっている原因だが、これらはゲームシステムと直結しているため、無効にしようがない。1,024×768ドット程度の解像度で快適にプレイするためには、Ge Force FXクラスのビデオカードが必要になりそうな印象だ。

     さて、Demoではチュートリアルステージとステージ1の2ステージがプレイできる。同シリーズは高難易度で知られるが、今回はコンソール向けにも発売されており、EasyからExpertまで技量に応じた難易度でゲームが楽しめるようになっている。今回はEasyの次に易しいNormalでひととおりプレイしてみたが、見張り兵に見つかってもそれほど死にものぐるいに追いかけてこず、初心者でもプレイしやすいだろう。

    Thief: Deadly Shadows(TM) Eidos Inc. 2004. Developed by Ion Storm LLP. Published by Eidos Inc. Thief: Deadly Shadows and the Thief: Deadly Shadows logo are trademarks of Eidos Inc. Ion Storm and the Ion Storm logo are trademarks of Ion Storm LLP

    ダウンロードはこちら(3D Gamer's)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月31日版~」


【5/28】

    【RPG】
    「英雄伝説 VI 空の軌跡」プロモーションムービー [6.89MB]
  • 開発/発売元 日本ファルコム

     日本ファルコムが6月24日に発売を予定しているRPG「英雄伝説 VI 空の軌跡」のプロモーションムービー。同社は「イース I・II」以来、プロモーションムービーに格段の力を注いできたが、今回もよく練り込まれた内容に仕上がっている。ムービー後半には、主題歌「星の在り処」も使われていて、得した気分になる。

     「空の軌跡」プロモーションムービーはビットレートの異なる2種類が用意されており、低解像度版は公式サイトから自由にダウンロードして視聴できるが、高解像度版は現在店頭配布されている「空の奇跡 エントリーブック」からしか入手できない。

     低解像度版は解像度320×240ドットでビットレートが400Kbps、高解像度版は672×504ドットでビットレートはなんと4,000kbps。プロモーションムービーではまず見られないビットレートだが、それだけムービーに力を入れている証拠だろう。ムービーの長さはいずれも2分26秒となっている。

     ムービーの内容は、オープニングムービーに始まり、プレイ中の模様を納めたリアルタイム映像や3大特典の紹介などとなっている。オープニングムービーは、お得意のアニメ調のタッチでクオリティが高い。が、空や鳥、草原といった小道具の使い方および全体的な展開が過去のムービーに似かよっており、既視感を覚えるのがやや残念だ。

     リアルタイム映像は、3Dエンジンを駆使したシームレスなイベントシーンや、キャラクタの影やアニメーションといった細部のこだわり具合を確認できる。サンプル映像は、高解像度版から撮っているので、参考にしていただきたい。

    (C) 2004 Nihon Falcom Corporation

    ダウンロードはこちら(日本ファルコム)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月28日版~」


【5/27】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Strength & Honour」Playable Demo [403MB]
  • 開発元 Magitech

     武田信玄の全国制覇という、世界的に見れば非常にマイナーなテーマをモチーフにしたRTS「Takeda」でデビューしたカナダのゲームデベロッパーMagitechの最新作「Strength & Honour」のPlayable Demo。相変わらず2DのRTSのため、ファイルサイズは増えに増えて400MBを超えてしまっているが、「Total War」を凌駕する大局的な視点からの戦闘指揮は新鮮味たっぷりだ。

     「Strength & Honour」は、紀元前におけるローマ帝国を中心とした民族間の興亡をテーマにしたリアルタイムストラテジー。全ヨーロッパと北アフリカから中央アジア、インド北部、そして中国までの広大なエリアを舞台に、戦闘や外交を駆使した民族間の攻防が繰り広げられる。

     基本的なゲームデザインは、ワールドマップ上で内政を行なったり、軍団の駒を動かしていくターンベースのフェイズと、広大なマップでリアルタイムで決着を付ける戦闘フェイズで構成されている。この2段階によるシステムは、戦略級RTSの代名詞的存在である「Total War」シリーズや、マイクロソフトの「Rise of Nations」、そして国産でも「信長の野望」シリーズなどにその類例が求められる。

     内政は基本的に建物の建設と、税率など施政についてはスライドを動かして設定するだけと、比較的シンプル。特にキャンペーンではすでにある程度内政が進んでいるので、すぐ外征に突入できる。政体も10種類以上から自由に選択できるが、それによって特殊な能力が身に付いたりすることはない。基本的にパラメータ重視のヒストリカルゲームといえるだろう。

     同作で評価できるのは戦闘シーンで、「Takeda」の頃から定評が高かった群れ制御エンジンが進化していて、激突後のもみ合いを経て、いずれかが崩れ、潰走し、勝者側が追撃に移るという一連のパターンを見事に描いている。戦いを決めるのは部隊の総数ではなく、あくまで激突時の衝撃力の大きさと、各方面ごとの数的優位の確保で、非常にシンプルなことながらこれが一番難しい。人の集団という本来制御しがたいものを制御することの難しさがよくわかるゲームだ。

     グラフィックスに関しては、一見3Dのように見えつつ、実は3Dレンダリングしたデータを貼り付けているだけという疑似3Dグラフィックスを採用。このため最大までズームインすると荒いビット絵のキャラクタが出現してガッカリさせられるが、俯瞰時のダイナミズムは、過去最高級に見事だ。いずれにしてもズームイン視点ではうまく部隊を指揮できないので、ある程度俯瞰した状態で指揮を取れば存分に楽しめるRTSだ。

    (C)2004 Magitech. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(Magitech)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月27日版~」


【5/26】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Ground Control II: Operation Exodus」Playable Demo [187MB]
  • 開発元 Massive Entertainment
  • 発売元 Vivendi Universal Games

     スウェーデンのゲームデベロッパーMassive Entertainmentの新作RTS「Ground Control II: Operation Exodus」のPlayable Demo。発表から2年近くの歳月を経て、ようやく今年6月に発売される運びとなった。「FPSクオリティのグラフィックスエンジンを搭載した次世代RTS」というウリ文句で鮮烈なデビューを遂げた同作だが、いざふたを開けてみると未消化なところばかりが目につき、RTSというには完全に力量不足。次世代RTSの登場はまだまだ先のようだ。

     「Ground Control II: Operation Exodus」は、惑星Morningstar Primeの覇権を巡り、3つの陣営が争いを繰り広げるというSFRTS。資源採集をAP(Acquition Point)という形で自動化し、ユニットの生産拠点そのものもドロップシップを使って特定のポイントに空輸する形式をとるなど、プログラマブルシェーダー2.0世代のグラフィックスエンジンを活かしたSFRTSらしいスタイリッシュなゲームデザインが特徴。

     面倒くさい作業的要素を自動化し、戦闘に特化したゲームプレイを実現するというコンセプトは比較的新しいもので、それ自体は好印象だが、肝心の戦闘戦術そのものに新しいアプローチがまったくなく、前作と変わらないレーザー光線の撃ち合いに終始し、すぐに飽きてしまう。要するに同作の戦術というと、「戦力の集中」だけになってしまっていて、グラフィックス以外の点では「ポピュラス」のレベルまで退化している。

     おそらくクリエイター側からすれば、派手な戦闘シーンや、美しいグラフィックスによるリアルタイムムービーを堪能してほしいということなのだろうが、だったらRTSである必要はどこにもない。確かにグラフィックスは抜群で、ゲームデザインも洗練されているが、RTSというゲームジャンルを採用して何が表現したかったのかという根本部分が弱いのではどうにもならない。

     強いて特徴をあげるとすれば、人型ユニットに多くの活躍の場が与えられているということが挙げられる。森を踏破して隠密裏に敵地に侵入したり、崩壊したビルを拠点に防衛戦を展開したり、砲台の砲手として活躍したりなど、基本的に平地しか展開できない装甲車両に比べ、活躍の機会が多い。ただし、射程距離の面で、装甲車両に比べ圧倒的に劣勢なので、正面衝突するのは避けたいところだ。

     Demoはシングルプレイ専用になっており、チュートリアルが2ステージ、キャンペーンが1ステージプレイできる。いずれのマップもかなり広く、特にキャンペーンマップは難易度はそれほど高くないが、とにかくだだっ広く、ゲリラ的に出没する敵の波状攻撃に悩まされることになるだろう。

    (C) 2004 Massive Entertainment(R). All rights reserved. Massive Entertainment(R) and the Massive Entertainment logo are registered trademarks of Massive Entertainment AB. Ground Control(R) is a registered trademark of Massive Entertainment AB. Published by Vivendi Universal Games International. Sierra and the Sierra logo are registered trademarks or trademarks of Sierra Entertainment, Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved. The NVIDIA logo and the "The way it's meant to be played" logo are registered trademarks or trademarks of NVIDIA Corporation.

    ダウンロードはこちら(3D Downloads)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月26日版~」


【5/24】

    【人生シミュレーション】
    「Singles - Flirt Up Your Life」Playable Demo [415MB]
  • 開発元 Rotobee Realtime 3D
  • 発売元 Eidos

     ドイツのゲームデベロッパーRotobee Realtime 3Dが開発した「The Simes」シリーズライクな人生シミュレーションゲーム「Singles - Flirt Up Your Life」のPlayable Demo。はっきり言って「The Sims」とビジュアル、インターフェイスの面で類似性が多すぎて、ゲーム内容云々の前に、開発元がMaxisから訴えられないかどうかのほうが心配だが、恋愛をダイレクトに描いたユニークなゲームデザインは評価できる。

     「Singles - Flirt Up Your Life」は、ルームメイトとして同じフラット内に居住する男女ふたりの生活を見守り、時には介入しながら、ふたりを幸せに導いていくというシミュレーションゲーム。これとまったく同じゲームデザインを採用したタイトルにMaxisの「The Sims」シリーズがあるが、「Singles - Flirt Up Your Life」の新しいところは、「The Sims」では描かれなかった性生活の部分をあからさまに描写しているところだ。

     たとえば、「The Sims」では入浴やトイレのシーンでは自動的にモザイク処理されたが、「Singles - Flirt Up Your Life」ではそれがなく、就寝時もパジャマではなく、下着姿になる。極端な話、プレーヤー側でキャラクタを下着姿にしたり、全裸にすることもできる。基本設計からして日本では売りようがないタイトルだ。

     ただし、同作はお人形さんゲームではないので、プレーヤー側で強要しても、異性がそばにいると、もじもじ恥ずかしがって服を着たり、コマンドを拒否したりする。そのクセ、毎朝下着姿のまま朝食の準備をして、結果的に時間を無駄にしまくるため、目が離せない。このやや貧弱な生活力と、適度に自堕落な性格は、これまた「The Sims」シリーズに近く、結局プレーヤーは、ハウスデザインのみならず、男女の生活の端々にまで目配りをしなければならない。考えようによっては非常に忙しいゲームだ。

     Demoは製品版と同等の機能が実装されており、4時間という時間制限の中で自由にすべてのモードをプレイすることができる。ゲームモードはチュートリアル、ストーリーモード、フリーモードの3種類で、この手のゲームは初体験ならチュートリアルから、「The Sims」経験者ならストーリーモードからプレイするといい。

     わずか4時間ながら、両者の関係をうまく進めれば、プロポーズしたり、より大きなアパートに引っ越しをしたり、愛を育んだりといったことが可能になる。非常にエロティックなタイトルなので、くれぐれも子供の見えない、聞こえないところでプレイしたいところだ。

    (C) 2002-2004 by Rotobee Realtime 3D GmbH. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月24日版~」


【5/21】

    【Microsoft E3特集】
    「Zoo Tycoon 2」、「Dungeon Siege 2」プロモーションビデオ [ストリーミング]
  • 開発/発売元 Microsoft

     米MicrosoftがE3にて公開した新作2タイトル「Zoo Tycoon 2」、「Dungeon Siege 2」のデモンストレーションを収録したプロモーションビデオ。ここに納められている内容は、我々プレスに対して行なわれた説明とほぼ同等であり、トレードショウであるE3の会場の臨場感を味わいながら、新作タイトルの映像を見られるところにその価値がある。

     デモはすべて英語で行なわれており、質問等もなしだが、実はこれは米Microsoftではなく、日本法人により制作された映像だ。「Zoo Tycoon 2」と「Dungeon Siege 2」の日本での発売については「未定」としているが、すでに予算をつけてまで、積極的に日本のゲームファンに紹介しようとしているあたり、もはや「売る」と公言したも同然という印象である。

     実際、両タイトルとも、前作は日本語化されており、今回唯一プライベートブースでの出展となった「Vanguard」などと比較しても、日本語化される可能性はすこぶる高いといえる。同社担当によれば、「すでに十分な完成度だったので、公開することにした」ということだが、数度のリテイクを繰り返して収録された映像は、確かに十分見るに値するクオリティだ。

     各担当より説明される内容については、すでにE3レポートにまとめているので、ここでは繰り返さない。映像の解像度は320×240ドットと低めだが、ボイスおよびサウンドエフェクトは比較的クリアに入っている。映像の長さは、「Zoo Tycoon 2」が約3分、「Dungeon Siege 2」が約8分。映像をひととおり見たうえで、記事を参照するとゲームの内容がよりよく理解できるだろう。

    ダウンロードはこちら(マイクロソフト)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月21日版~」


【5/20】

    【パズルゲーム】
    「Ballance」Playable Demo [21MB]
  • 開発元 Cyparade
  • 発売元 ATARI

     ドイツのゲームデベロッパーCyparadeの新作パズルゲーム「Ballance」のPlayable Demo。わずか1ステージ、数分余りでクリアできてしまうほどのボリュームだが、このところヘビー級タイトルのDemoが続いていただけに、非常に新鮮に感じた。万人ウケする佳作だ。

     「Ballance」は、セガの「スーパーモンキーボール」を例に持ち出すまでもなく、子供向けのおもちゃとして昔から世界中で遊ばれてきた、ボールを上手に動かして、ゴールまで運んでいくという古典的なパズルゲーム。

     「Ballance」のユニークなところは、動かすのはステージ(台)ではなく、ボールそのものであるところで、ゲームの目的は、慣性の法則に従って動くボールをうまく動かして、ゴールまで運んでやることだ。

     ボールの種類は、木製、石製、紙製の3種類があり、それぞれ物理特性が異なっている。一番比重の重い石製は、木箱やスイッチなどを軽々とずらせる一方で、その自重により上り坂を登るのに時間が掛かったり、登れなかったりする。逆に木製などは自重が軽いため、登坂は得意だが、木箱を動かすのに時間が掛かったり、いずれも一長一短がある。

     Demoでプレイできるステージ1は、最初のステージだけあって、嫌らしいトラップは何ひとつない。道もすり鉢状になっていて、ふつうにプレイすればまず落ちない構造になっている。遊びごたえは少々物足りない印象だが、ボールがぐんぐん坂を登っていくのはなにやら異様な感じで、石製の通路だけでなく、木製だったり、レール式だったり、なかなか個性的で、もう少し遊んでみたいという気になる。

    ダウンロードはこちら(Cyparade)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月20日版~」


【5/19】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Warlords Battlecry 3」Playable Demo [266MB]
  • 開発元 Infinite Interactive
  • 発売元 Enlight Software

     知る人ぞ知る名作RTS「Warlords Battlecry」シリーズ最新作「Warlords Battlecry 3」のPlayable Demo。開発は3作目にしてオーストラリアのStrategic Studies Group(SSG)から離れ、元SSGのスタッフが起こしたInfinite Interactiveによって開発されている。発売元もUbisoftではなく、Enlightに変わっている。メーカーブランドに頼らず、ゲームブランドで売ろうというその心意気は買うが、ゲーム内容はますますシリーズファン向けのニッチな方向に向いてしまっているのが心配だ。

     「Warlords Battlecry」は、普遍的なファンタジー世界をモチーフにしたリアルタイムストラテジー。RTS要素だけではなく、ヒーローや好みのユニットを育てたり、フィールド内で発生するクエストを解いたり、レアアイテムを集めてヒーローを強化したり、あるいはユニークな軍団を編成したりなどなど、RPG的な要素も強い異色シリーズだ。

     最新作となる「Warlords Battlecry 3」は、それらシリーズの持ち味をベースに、さらにRPG要素を強めている。今回、ヒーロー一行は傭兵団的な扱いで、ワールドマップを自由に行き来することができるようになっている。未踏の地へ進むだけでなく、経験値稼ぎのためにその場に滞留することもでき、領土的な概念もないため焦る必要もない。国産のゲームでいえば、エンターブレインの「ティアリングサーガ」に近いゲームデザインだ。

     同シリーズでは、主人公であるヒーローユニットはもちろん、配下のユニットもレベルを上げて育てることができる。今回は、ユニットをできるだけ生存させた上で、しっかりユニットを育てていくことが必要不可欠なバランスになっている。ユニットが死亡してしまうと一からやり直しになるので、なかなか神経を使う。

     基本的なゲームプレイは、新しいスペルや種族といった細かい要素を除けば、大筋では前作、前々作からほとんど変わっていない。シリーズのファンならまったく迷わずプレイできる一方で、圧倒的な既視感は戦う前からやる気を減退させる。1作目から戦法なりアプローチがまったく同じというは、フランチャイズとして何か問題があるような気がする。せめてフル3Dエンジンを採用し、見た目だけでも一新すべきだったのではないだろうか。

     とはいえ同シリーズにおける、全ユニットを育てて、次のマップに持ち越すというゲームデザインは、改めて良さを実感させられる。新鮮味はもはや皆無だが、ついつい没頭してしまう吸引力があるのは事実。RTSファンにお勧めしておきたいタイトルだ。

    (C)2003 Infinite Interactive Pty. Ltd. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月19日版~」


【5/7】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Codename: Panzers」Playable Demo [211MB]
  • 開発元 Stormregion
  • 発売元 CDV Software Entertainment

     ドイツを代表するゲームデベロッパーCDV Software EntertainmentのRTS最新作「Codename: Panzers」のPlayable Demo。フル3D、フルインタラクティブのオリジナルエンジンを搭載した3DRTSで、ソツのない作りが好印象。このところ食傷気味になるほどリリースされているミリタリーRTSの中でも頭一つ飛び抜けたタイトルという印象だ。

     「Codename: Panzers」は、第二次世界大戦をモチーフにしたミリタリーRTS。モチーフとしてはもはや当たり前すぎて新鮮味も何もあったものではないが、同作はこのところ主流になりつつあるFPSクオリティの3Dエンジンを採用しており、フィールドの描き込みも丁寧で、かつ数々のミリタリー的ギミックがいい。ビジュアルと演出に関しては抜群の出来映えといっていい。

     感心させられたのがチュートリアル機能で、従来のRTSで体験できるような、のんべんだらりとした既視感たっぷりのお仕着せチュートリアルとは一線を画した内容に仕上がっている。具体的には、移動や攻撃などはそこそこで終了し、屋内に突入しての銃撃戦や、輸送車に野砲を連結させて移動させたり、はたまた狙撃兵を観測代わりに使って砲撃戦を展開したりなど、プレイしていて楽しいと思わせる要素が詰まっている。

     中でもユニークなのが、火炎放射兵を駆使して戦車を丸焼きにし、熱くなって戦車の外に飛び出した敵兵を打ち倒し、さました後に戦車を乗っ取るというオブジェクト。敵の武器をキャプチャーして戦力を倍加させるというのが、同作における重要な要素のひとつになっており、このあたりの作り込みの細かさは他に類をみないものがある。

     Demoでは上記チュートリアルと、Demo用のステージが1つプレイできる。舞台は'39年9月のワルシャワ市街。第二次世界大戦直後のドイツ軍によるポーランド侵攻終盤戦を再現したミッションだ。こちらは軽戦車を中心とした装甲集団で、向こうは歩兵、砲兵、戦車、軽戦車など、あらゆる兵科で幾重もの防衛ラインを構築している。

     ゲームが始まる前に、ポイントを消費して、歩兵や戦車、補給車などを補充できる仕組みになっており、どの兵科を補充するかによって、戦術スタイルががらりと変わってくる。これこそ「Close Combat」以来のミリタリーRTSの伝統的な醍醐味のひとつといっていい。戦車なら火力は増すが、補給に時間が掛かるようになり、歩兵なら市街戦はスピーディーに展開できるようになるが、戦車や砲撃に弱い。実は後方支援系が一番いいような気もする。

     いったん戦闘がスタートすると、戦力の補充はできない。敵を一掃するたびに、補給車や補給地点使って、被弾した箇所を直しつつ、弾薬を補充していくことになる。この瞬間がもっともウィークポイントで、砲兵に狙われたりすると被害は甚大だ。いかにスマートに補給を維持するか。常に兵站を意識しなければならない珍しいタイプのRTSだ。

    (c) 2004 CDV Software Entertainment AG - All rights reserved

    ダウンロードはこちら(Gigex)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月7日版~」


【5/6】

    【レースシミュレータ】
    「GTR」Playable Demo [147MB]
  • 開発元 Sim Bin Interactive

     スウェーデンのゲームデベロッパーSim Bin Interactiveが現在開発しているレースシミュレータ「GTR」のPlayable Demo。もともとはプレス関係者への限定配布を目的として作られたようで、セットアップ時にパスワードが求められる。5月に入って一般公開が始まったようなので紹介しておく。パスワードは「GTR_Press_Demo」。

     「GTR」は、その名の通り、GTレースをモチーフにしたレースシミュレータ。Sim Bin Interactiveはこれがデビュータイトルとなるが、いきなり最強最良のシミュレータにしようと長らく開発を続けている。いまだにパブリッシャーすら見つからない状態だが、年内には発売される見込みだという。

     現在、公式サイトでは、サウンドやサーキットなど様々なシミュレーション要素をテーマに、定期的に開発状況を伝えている。ざっと見た限りでも、すべて実機、実地からデータを取り込んでおり、ゴリゴリのリアル指向のレースシミュレータであることがわかる。

     実際にDemoをプレイしてみると、そのリアル指向は瞭然で、その打てば響くような繊細な挙動といい、見事な重奏を奏でるサウンドエフェクトといい、良くできたレースシムだけが実現しうる「とても素人の手には負えない得体の知れない何物かに乗ってしまった」感覚が素晴らしい。これは「わずかな後悔と大きな期待感」と言い換えてもいいが、サウンドエフェクトと挙動がゲームにもたらす影響の大きさをこれほど痛感させてくれるゲームも珍しい。

     操作も、予想通りというかなんというか、Codemastersの「Colin Macrae Rally 04」や「TOCA Race Driver 2」とは比較にならないほどシビアな印象だ。キーボードでの操作はまずお話にならず、ゲームパッドでも高速時が危うい。完全にドライビングホイール推奨のレースシムだ。

     エンジンのパワーも爆発的で、あたかもF1モノのような繊細なアクセルコントロールが要求される。下手くそな私などは、アクセルを踏み抜くのを常時ためらい、高回転に入る前にギアを上げてしまい、果ては縁石がトラップに見えるほどである。この得体の知れない何物かを運転する感覚が非常に楽しいのだが、これではチャンピオンシップを戦い抜くことはできそうにない。アシスト機能やAI自動操縦モードなどの補助を得つつ、じっくり車の特性をマスターしていくしかなさそうだ。

     Demoでは、ベルギーのサーキット「Spa-Francorchamps」を舞台に、自車のみでのテスト走行がプレイできる。ライバルカーが登場しないため、実際のチャンピオンシップ時のパフォーマンスがわからないのが残念だが、現状ではさほど重い印象はない。コースのモデリングも、ほとんどがシンプルなテクスチャによるパターンによって描かれており、「Colin Macrae Rally 04」が満足に動作する環境なら問題なく遊べそうだ。

     グラフィックスに関しては、掲載画面を見てもらえればわかるように、さほど凝った作りではなく、2004年の作品としてはCodemastersの両作に大きく水を空けられている印象がある。ただ、初乗りの衝撃度は「GTR」のほうが断然上で、別の車、別のコースも試してみたいという誘惑に逆らえない。またこのレベルでF1モノを作ったら一体どうなるのかという興味もある。

     このところ、PCプラットフォーム向けのレースゲームは大漁が続いているが、これもまたイチオシのひとつに数えられる。いずれもPlayable Demoがリリースされているので、じっくりプレイして自分好みのタイトルを探し出すといいだろう。

    (c) Sim Bin Development Team AB

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月6日版~」


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[Reported by GAME Watch編集部]



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