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最新ゲーム DEMO & PATCH

~2004年3月~

■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【3/31】

    【メジャーリーグシミュレータ】
    「MVP Baseball 2004」Playable Demo [236MB]
  • 開発/発売元 Electronic Arts

     北米で3月9日にリリースされたEAのメジャーリーグシミュレータシリーズ最新作「MVP Baseball 2004」のPlayable Demo。

     前作「MVP Baseball 2003」は、PS2版が日本語化されたため、ご存じの人も多いだろう。実はまだシリーズ第2弾目で、EA最大の強みを体現するブランドEA Sportsの中では新参の部類に入る。それだけにコンセプトの部分からかっちり作られていて、メジャーリーグの醍醐味がたっぷり味わえる作品に仕上がっている。

     EA SportsのPlayable Demoは、どれもインストーラが付いておらず、機能もきわめて限定されていることが多いが、今回も圧縮ファイルを展開した後は、実行ファイルを直接叩いてゲームを起動するようになっている。オプション機能もカットされており、ゲーム解像度は800×600ドット固定だ。

     選べるチームは、ニューヨークヤンキースとボストンレッドソックス。インターフェイスはゲームパッドとキーボードが対応しており、両チームの操作モードをゲームパッドかキーボードにすることで、2人対戦も可能。ただし、どちらもCPUにしての観戦モードはカットされている。

     デフォルトでは、ヤンキースがプレーヤー操作チームになっている。初回はこのままスタートしたほうがいいかもしれない。というのは、現在来日していて国内で試合をやっていて親しみが持てる、あるいは松井がスタメン入りしているということもあるが、Demoの球場がヤンキーススタジアムだからだ。

     ゲームが始まるやいなや、オルガンや場内アナウンスと共に場内から大歓声が聞こえてくる。こうした臨場感の再現はEA Sportsの大きなウリのひとつだが、レッドソックスの選手がバッターボックスに立つたびにこれでもかとばかりに大ブーイングがこだまする。そのほか、チャンスを逃すと数万人のためいきが聞かれ、ファインプレイを演じると大拍手が起こるなど、場内の演出がもの凄い。ともあれ、ホームでプレイするときの声援の心強さと、アウェイでプレイするチームにかかるプレッシャーの大きさがよく理解できる。

     今回アナログパッドが手元になかったのでキーボードのみで操作したが、基本的にカーソルキーとテンキーを使って操作する。バッティングは右Ctrlキーで、ストレートでもそれほど振り遅れずにバッティングできたが、ピッチングに関しては細かい部分がキーボードだとやりにくく、結果、撃たれに撃たれてしまった。本格的にプレイするためにはPS2のゲームパッドライクなアナログパッドが必要になりそうだ。

    (C) 2004 Electronic Arts Inc.

    ダウンロードはこちら(Electronic Arts)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月31日版~」


【3/29】

    【レースアクション】
    「Shanghai Street Racer」Playable Demo [72MB]
  • 開発元 Team6 game studio

     2003年夏に設立されたというオランダのデベロッパーTeam6 game studioの新作レースアクション「Shanghai Street Racer」のPlayable Demo。Demoというより、かろうじて1ステージが走れるプロトタイプレベルの内容で、同社のラインナップはすべてカーレースアクションとなっているだけに、少々先行きに不安が残るところだ。

     「Shanghai Street Racer」は、EAの人気シリーズ「Need for Speed」を彷彿とさせる、改造車で公道を暴走するタイプのカーアクションゲーム。といっても両作の間にはゲームデザイン、ビジュアル、コースのディテールなどあらゆる点で格段の差がある。

     自社開発の3Dエンジンによって描かれた世界は、ぺったり平坦なフィールドになっていて、上海の摩天楼を思わす高層ビルを壁に、これでもかとばかりに直角だらけのコースが設定されている。Demoステージでは時間設定は夕方のようだが、太陽光によるライトマップ、ボディに対する環境マッピングはあるにも関わらず、肝心の影が無視されており、総じてリアリティに乏しいビジュアルとなっている。

     物理エンジンもいい加減で、走行中、電灯や街路樹、フェンスといったオブジェクトはがんがん跳ね飛ばせるが、それに対する反動がまったく設定されておらず、すべてが発泡スチロール製のような、そんな錯覚に陥る。このコリジョン(衝突)エンジンのいい加減さは、ライバルカーや対向車との衝突でもいかんなく作用し、反動をほとんど気にすることなく最適なラインを維持しつつ走行を続けることが可能だ。

     当然ダメージマッピングというような概念もないため、時速200kmで派手に事故ってもボディにはかすり傷ひとつ負わない。といった具合にシミュレーション性は皆無のゲームといっていいが、よくこのレベルで世に出す気になったなというのが正直なところだ。

     このゲームを仮に習作と見た場合、ひとつ見込みがあるように思えたのは、レースゲームとしては最高レベルのスピード感。車の挙動もかなり怪しいので、トータルでの評価は難しいが、少なくとも直線コースでの加速感は良かった。今後に期待したいところだ。

    (C) 2003 Team6 game studios. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月29日版~」


【3/26】

    【アクションシューティング】
    「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」Multiplay Demo [59.6MB]
  • 開発元 Ubi Soft Montreal
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     北米で3月23日に発売が開始された「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」のMultiplay Demo。3月18日に公開されたSingleplay Demoに続いてのリリースとなるが、今回はマルチプレイのみに特化した内容で、UBIの専用サーバーに接続して最大4人によるマルチプレイが楽しめる。このDemoそのものはやや不安定で、片手間仕事の感が否めないが、内容に関しては非常に刺激的。Singleplay Demoにも増してお勧めのDemoだ。

     「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」の大きなウリのひとつであるマルチプレイモード。基本的な仕様は、2対2で侵入側と撃退側にわかれて、深夜のビルを舞台に息詰まるような闇夜の死闘を繰り広げていくというもの。

     侵入チームは、サム・フィッシャーと同じ容姿をした工作員となり、彼同様のステルスアクションを駆使して、与えられたオブジェクトを遂行していくことになる。しゃがみ、はりつき、ジャンプ、登る、つたう、ぶらさがるといった基本アクションに加え、スプリットジャンプ、ハーフスプリットジャンプ、静かに着地、SWATターンといったサム・フィッシャーばりのスーパーアクションも軽々とこなすことができる。習得には時間が掛かりそうだが、スーパースパイっぷりを味方や敵に見せつけられるのはいい気分だ。

     使用可能なガジェットは、サーモビジョン、サーマルビジョンのほか、目くらましに効果的なフラッシュバン、赤外線レーダーなどをを一時的に無効化できるチャフグレネードなど、要するにサム・フィッシャーが扱えるガジェットのほとんどが使える。武器はピストルを扱えるが、敵を一時的にスタンさせる殺傷力のない特殊な弾のみとなっている。

     一方、防衛チームは、傭兵スタイルのガードマンで、マシンガンにグレネードという、致死性の高い銃器を扱えるほか、地雷やトラップなども使用可能となっている。プレイスタイルはごく一般的なFPSのそれとほぼ同じで、五感と銃の威力が頼りになる。敵の視認は、基本的に肉眼とライトとなっているが、肉眼では物陰や通風口、病院の外部はほとんど見えない。ライトを使えば敵に位置を知らせてしまう。そこで活躍するのが、ビル内に仕掛けられているレーダーや防犯カメラによる情報と、2種類のトラッキング機能だ。

     Motion Trackingは文字通り動くオブジェクトに対して反応を示すレーダーで、どんな闇夜でも視界内に入っていれば反応してくれる。敵を見て射撃したがフラッシュバンを焚かれて逃げられた。しかし、この近くに必ず潜んでいるはず。という場合は、Motion Tracking状態で息を潜めていれば必ずや敵が動き出す。そこを一方的に狙い撃つわけだ。これを使うと視認性がすこぶる低下するのが玉に瑕だが、どうせ見えないなら関係ない。こうした闇夜の死闘がぞくぞくするほど快感だ。

     もうひとつのトラッキング機能であるElectromagnetic Trackingは、電磁力を関知するレーダーで、周囲の電磁力のパワーと距離を正確に検知する。通常は、オブジェクトである極低温コンテナや赤外線レーダーが検知されるだけだが、スパイが近くでそれらを無効化するようなアクションを取るとたちどころに感知できるようになっている。このレーダーは物理的な障害を無効化して感知してくれるので、小部屋が多いマップなどで効果を発揮しそうだ。

     さて、Demoでは、「Mount Hospital」ステージがプレイできる。「Rainbow Six: Raven Shield」のステージとしてもそのまま採用できそうなほど広々としたステージで、オブジェクトが配置されてある病院を中心に、スパイが侵入路として使える広大な地下道と複数のダクトが入り組んでおり、1度や2度のプレイではすべてのエリアに行き着くことすらできないだろう。

     スパイのターゲットは、病院内に点在する極低温コンテナを空けて、中身を中立化させてしまうこと。極低温コンテナのある部屋の入り口には赤外線レーダーと防犯カメラが仕掛けられており、やすやすとはたどり着けない。逆に傭兵側は10分間守りきるか、一定の数スパイを倒しきればいい。

     今回、両サイドでプレイしてみたが、私ぐらいの一般的な技量を持つFPSプレーヤーなら、確実に傭兵サイドのほうが有利。スパイ側は見つかったらあとは逃げるだけというバランスになっているため、本編を楽々クリアできるぐらいの技量がないと、うまくスパイを演じるのは難しいだろう。ともあれ、新鮮味たっぷりのマルチプレイモードだ。

    (C) 2004 Ubi Soft、 Inc. All rights reserved. Ubi Soft Entertainment and the Ubi Soft logo are registered trademarks of Ubi Soft、 Inc. Splinter Cell is a trademark of Ubi Soft Entertainment、 Inc. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners Xbox is a trademark of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries. Unreal Engine is a trademark of Epic Games Inc

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月26日版~」


【3/25】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Rise of Nations: Thrones and Patriots」Promotion Movie [24.2MB]
  • 開発元 Big Huge Games
  • 発売元 Microsoft

     Microsoftが4月に発売を予定している「Rise of Nations」の最新拡張セット「Rise of Nations: Thrones and Patriots」のPromotion Movie。

     日本では3月13日に秋葉原で開催されたイベントで、マイクロソフトが日本語版の正式取り扱いを発表したばかりだが、ようやく北米でもゲーム具体的な情報の公開がスタートした。具体的なゲームの内容についてはGDCレポートを参考にしていただくとして、ここではムービーの内容について簡単に紹介しておきたい。

     「Rise of Nations」は、米ストラテジーゲーム界の大御所中の大御所である「Civilization」シリーズの流れを組むリアルタイムストラテジー。古代から現代までをカバーしたグローバルなゲームデザインに、国境という独自の概念、そして世界地図を舞台にしたボードゲームライクなキャンペーンモードなど、数々の新機軸を打ち出したRTSとして知られる。

     その拡張セットとなる「Rise of Nations: Thrones and Patriots」は、6つの新しい民族、4本のキャンペーンシナリオ、そして民族に個性を与える「Government Type」システムの導入という3要素を軸にしている。ムービーでは、この中の新民族と新キャンペーンにフォーカスをあて、3分相当に渡ってリアルタイム映像をじっくり見せてくれる。

     従来のキャンペーンモードは、単に世界地図のコマを動かして、コマが重なったらRTSで勝負を付けるという、モチーフなしのプレーンゲームの域に留まっていたが、今回ははっきりとしたテーマを4本用意し、そのテーマに沿ったシナリオが堪能できるようになっている。自らの手で歴史どおりの覇道を展開してもいいし、歴史のIFにチャレンジしてもいいというわけだ。

     今回用意されるキャンペーンは、アレキサンダー大王によるインド遠征、ナポレオンによる全欧制覇、新大陸(アメリカ大陸)での植民地戦争、冷戦時代の近代戦の4本。ムービーではこれらの見所をダイジェストで見ることができる。

     今回新しく追加された民族も、すべて新キャンペーンに絡んでいる。ペルシャとインドはアレキサンダー大王の敵として登場し、アメリカ、イロコイ、ラコタはいうまでもなく新大陸キャンペーンでの征服、被征服国として登場する。残るオランダは、16世紀をフォーカスした特性になっているあたり、ナポレオン戦争に登場しそうだ。

     ムービーではアラビア陣営の象兵やネイティブアメリカンの騎兵など、新ユニットが目白押しだ。ゲームエンジンも全体的に強化されているようで、ムービーの終盤では、「コサックス」シリーズのお株を奪うような大規模会戦も見られる。2004年度の台風の目となりうる新RTSに仕上がりそうだ。

    (c) 2004 Microsoft Corporation. All rights reserved. Terms of Use.

    ダウンロードはこちら(File Front)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月25日版~」


【3/24】

    【アクションRPG】
    「The I of The Dragon」Playable Demo [228MB]
  • 開発元 Primal Software
  • 発売元 Strategy First

     ロシアのデベロッパーPrimal Softwareが手がけたアクションアドベンチャー「The I of The Dragon」のPlayable Demo。どっかで見たタイトルだと思っていたが、すでに本国では2002年に発売されている。今回のDemoは、Strategy Firstが今年5月に発売を予定している英語、ドイツ語両対応版のPlayable Demoのようだ。

     「The I of The Dragon」は、オリジナルのファンタジー世界をモチーフにしたアクションRPG。プレーヤーは、ファンタジー世界最強の生物であるドラゴンとなり、空飛ぶ絨毯に乗って現われる謎の人物からクエストを受け、それを達成していくことになる。

     ドラゴンは、常時ホバリング状態にあり、前後左右への移動のほか、上昇降下が行なえる。これとは別に、自由に画面視点も操作できる。アナログパッドがあれば簡単に操作できそうだが、インターフェイスはマウスとキーボードを採用しているため、序盤は戸惑うだろう。

     攻撃手段は、2種類のブレス攻撃のほか、地表に出現するモンスターの捕食が可能になっている。ドラゴンには、ブレス専用のゲージが用意されており、ブレスをはくたびにそのゲージが減少していく。ゲージがゼロになるとブレスをはくことができなくなり、高度を上げて逃げるしかない。これを避けるために、モンスターを捕食し、ゲージを回復するという機能があるわけだ。

     ゲームの展開は、Tabキーで次々に敵をターゲットロックして、ブレスで撃破していくという気分爽快な内容になっている。ヘリコプターシムともまた違う独特の飛翔感こそが同作の醍醐味といってよさそうだが、ミッションの内容そのものは比較的淡泊で、国産コンソールのアクションゲームには必ず用意されているボスモンスターや隠しステージといったメリハリの演出がよくないために、次第に飽きてくる。せっかくドラゴンをモチーフにしているのだから、もうちょっと演出面を派手にできないのかという気がする。

     グラフィックスはフル3Dで描かれ、テクノロジーは2002年当時のレベルながら、今なお十分、高解像度表示に耐えうるディテールを維持している。ドラゴンのブレス攻撃、地表のモンスターから打ち上げられる無数の弾幕、そしてインタラクティブ性の高いインターフェイス。素性の確かさは誰しも認めざるを得ないところだが、肝心の演出に未熟さが目立つ。Strategy Firstとのパートナーシップによってそのあたりがどの程度チューニングされたのかは不明だが、Demoで見る限りではあともう1歩という感じの作品だ。

    (c) 2003 Strategy First Inc. All rights reserved. I of the Dragon is a trademark of Primal Software. All rights reserved. All other trademarks and copyrights are the properties of their respective owners.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月24日版~」


【3/23】

    【パチスロシミュレータ】
    「天下布武」体験版 [6.8MB]
  • 開発/発売元 山佐

     スロットマシンメーカー山佐の最新機種「天下布武」の体験版。正確には同社が実機公開に合わせて発売しているパチスロシミュレータ「山佐Digiライト」の体験版。ショックウェーブを使っており、ブラウザ上で楽しめる。実機はすでに公開中で、山佐Digiライト版は4月発売予定ということだ。

     「天下布武」は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という戦国時代を代表する名将たちをモチーフにした山佐の最新スロットマシン。リールの右側にある液晶画面にいずれかの武将が登場し、プレイ中に発生するさまざまな条件により、忍者が登場したり、流鏑馬が始まったり、間者と斬り合いが始まったりといった多様な戦国アニメーションが展開される。

     最初は単なるパターンアニメーションなのかと思っていたら、後ほど公式サイトを見てみたところ、それらのアクションはすべて実際のプレイと連動しており、その間小役が出やすくなったり、ボーナスの確率が上がったりといった専門用語でいう「チャンスアクション」になっているようだ。個人的には、よく見えもしない高速でまわるリールを睨んでいるより、液晶を眺めている方がずっとおもしろかった。

     さて、体験版では、150枚のコインを所持した状態で、50回プレイすることができる。つまり、何も当たらなくてもとりあえず50回は回しきることができるという親切仕様だ。インターフェイスは、マウスの左クリックとスペースバーが対応しており、ポンポンポンとタイミングよく押していくだけで、ベット、スタート、ストップという一連のパチスロ操作が行なえるようになっている。両方のやり方で試してみたが、スペースバーのほうがやや気分がでる。

     プレイスタイルは、3枚賭けの順押しのみとなっているが、実機のシミュレータの体験版というだけあって、役が当たる確率は実機より大幅に高くなっており、比較的簡単に、それこそ目押しとか、セオリーとかまったく知らない初心者でも、ビッグボーナスやレギュラーボーナスを引き当てることができるようになっている。プレイ終了後は、獲得コイン数に応じて、パチスロ占いが表示されるようになっており、勝負前の運試しとしても有用かもしれない。

    (C)YAMASA ENTERTAINMENT.

    ダウンロードはこちら(山佐)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月23日版~」


【3/22】

    【リアルタイムストラテジー】
    「War Time」Playable Demo [230MB]
  • 開発元 Legend Studios
  • 発売元 Strategy First

     スペインの新しいゲームデベロッパーLegend Studiosのリアルタイムストラテジー「War Time」のPlayable Demo。フル3Dフルインタラクティブのゲームデザインを採用したオーソドックスな内容で、陸海空3軍を交えた大規模戦闘がウリ。RTSファンとミリタリーファンにお勧めできる内容だ。

     「War Time」は、第2次世界大戦におけるヨーロッパ戦線をモチーフにしたリアルタイムストラテジー。ミリタリーモノのRTSというと、既存の戦力で敵勢力を撃破するというスタイルが大勢を占めるなか、同作は戦場で資源を採集し、司令部を手始めに、戦車工場から飛行場、兵舎など、さまざまな建物を建設して、前線に一大基地を構築していくという珍しいゲームデザインを採用している。

     資源には鉱物と石油の2種類があり、司令部で非戦闘員をスタッフを雇って採集させる。採集した資源で、歩兵や戦車、戦闘機、艦船などを調えていくことになる。見た目はごく普通の第2次大戦RTSなのだが、守りを油断していると敵戦闘機の機銃掃射で非戦闘員がバタバタやられて資源調達が滞ったり、大量の戦車部隊が現われて、一瞬で司令部を壊滅させられたりなど、非常にきわどいバランスの上に成り立っているRTSという印象がある。

     生産要素があるRTSなので、結局はスピード&効率勝負になっていて、高台に戦車軍団を集めて、じっくり戦術を練るというような、戦場の匂いを感じるゆとりはまったくないいっていい。つまり、最効率で資源を集めて、最効率の軍団を編成して、最効率の経路で侵攻すれば100%勝てるというタイプのRTSだ。「Age of Empires」や「Warcraft」シリーズなど、スポーツタイプのRTSが得意なユーザー向けのタイトルといえる。

     さて、Demoでは、Demo専用のキャンペーンシナリオがドイツ軍、連合軍ともに1本ずつ用意されている。ドイツ軍キャンペーンでは、輸送機による空挺部隊降下シーンからスタートする。降下地点からすぐ近くにある資源拠点を素早く武力で奪取し、司令部を構築していく。歩兵や軽戦車を使って少しずつ前線を押し広げつつ、司令部では飛行場を整備したり、兵器やテクノロジーのアップグレードを行なって、準備を調えていく。

     メッサーシュミットやシュトゥーカ、ティーガーといった強力なユニットを複数揃えられれば、滅多なことでは負けなくなるが、そこまで持っていくのが難しい。適当なところでアップグレードを切り上げ、大量生産体制に移行しないと、敵の威力偵察をしのぎきれなくなる。アメリカ軍キャンペーンも同様で、とにかく敵の先手先手を打つことが重要だ。

     同作の最大の弱点は、難易度調整機能がないところで、負けたからといって難易度を調整できない。幸い、マルチプレイ用のマップも2枚収録されている。マルチプレイはLAN対戦限定だが、コンピュータAIとの対戦は可能になっているので、AIを相手に感覚を掴んでいくといいだろう。

    (C) 2004 Strategy First Inc. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(WORTHPLAYING)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月22日版~」


【3/19】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Ground Control II: Operation Exodus」Trailer Movie [17MB]
  • 開発元 Massive Entertainment
  • 発売元 Sierra Entertainment

     次世代RTSの旗手として全世界で注目を集めるMassive Entertainmentの新作リアルタイムストラテジー「Ground Control II: Operation Exodus」のTrailer Movie。3月上旬より、クローズドβテストも実施されており、欧米での発売は6月を予定。ムービーの内容も二重丸。RTSファンはぜひとも見ておこう。

     「Ground Control II: Operation Exodus」は、FPSのゲームエンジンでRTSをやるという、度外れたコンセプトで開発が進められている3DRTS。RTSジャンルでは前代未聞の途中参加離脱可能なデスマッチモードによる12人同時対戦が最大の醍醐味で、大規模な未来戦を実現する。またMODもオフィシャルサポートするなど、FPSライクなRTSという形容がピッタリな特大規模のRTSだ。

     グラフィックスエンジンも抜群で、「Black & White」を彷彿とさせるダイナミックなズームインズームアウト機能を備えているだけでなく、ズームアウト時のスムーズなLOD(Level of Detail)処理、ズームイン時の各ユニットに対するリアルタイムシャドウおよびセルフシャドウ処理など、RTSジャンルとしては桁外れのポテンシャルを備えている。

     ムービーを見れば、その見事さは一目瞭然で、カットインされるプリレンダームービーとリアルタイム映像がパッと見では見分けが付かないほどのクオリティを実現している。ズームインしたシーンでは、まるでFPSを見ているように見え、ズームアウトすればSFシューティングアクションのように見える。とにかく何から何まで桁外れだ。

     あとはコンピュータAIとゲームバランス。現在βテストでチューニングされているこれらの要素さえクリアすれば、現在「Warcraft III」の独占状態にあるRTS市場に大きな風穴を開けるタイトルとなるポテンシャルは十分に備えている。発売が非常に楽しみなタイトルだ。

    (C) 2004 Massive Entertainment. All rights reserved. Names, trademarks and copyrights are the property of Massive Entertainment. Links do not necessarily suggest endorsement.

    ダウンロードはこちら(Vivendi Universal Games)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月19日版~」


【3/18】

    【スニークアクション】
    「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」SinglePlay Demo [118MB]
  • 開発元 Ubi Soft Montreal
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     いよいよ北米で3月23日(日本では3月26日)に発売されるスニークアクションの大本命「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」のSinglePlay Demo。Rolling Demoなどで、今回もいいゲームに仕上がっていることは知っていたつもりだが、ダイナミックな演出と緻密な謎解きの数々にたちまち魅了され、ゲーム世界にぐいぐい引き込まれた。迷わず今月イチオシだ。

     「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」は、一昨年世界中で激賞されたスニークアクション「Tom Clancy's Splinter Cell」の続編に当たるタイトル。一見アドオン風だが、前作とは完全に独立した単体起動が可能で、まったく新しいキャンペーンと、今回新しく実装された最大4人までのマルチプレイが堪能できる。

     SinglePlayでは、Rolling Demoでも見られた、高速列車ミッションと、森林地帯のミッションの2ステージがプレイできる。高速列車ミッションは、政府のヘリからパリ、ニース間を走る高速列車に飛び乗ったところからスタートし、列車の天上に配置してある鉄の扉を空けて内部へと侵入していく。ターゲットは、列車に乗っているとある人物を捜し出すことで、車内に武装した複数の護衛のほか、多くの一般客が乗車している。誰かに見つかった瞬間にアウトという完全ステルスミッションだ。

     見つかったらアウトということは銃器は使えず、乗客から姿を隠しつつ行動していくことになる。しかし、列車は当然一本道で、奥に行くためには、客席を通らざるを得ない。そこでどうするかというと、客席の下の配管部分や、側面のわずかな縁を使って奥へ奥へと進んでいくことになる。これがどうしようもないぐらいカッコイイ。側面を移動するシーンでは、複数の客席が窓側を向いており、うまくタイミングを見計らった上で移動しなければ見つかってしまう。こまめなセーブが欠かせないミッションだ。

     列車の前方車両で目的の人物に会うと、その後、彼に掛かってきた電話の盗聴を行なうことになる。見つからないように彼を追跡し、護衛に見つからないように極限まで近づいて、集音マイクをあてる。まさに手に汗握るシーンだ。ラストは最前列の運転車両から列車上部に脱出し、待機しているヘリに飛び乗る。が、ここでも一波乱あり、実に劇的なシーンとなっている。相変わらず、抜群の演出といっていい。

     2ステージ目のジャングルステージも、基本的にステルスミッションだが、ある程度銃器は使えるようになっていて、内容もそれほど難しくない。高速列車ステージで使えなかった銃器をふんだんに使ってうさをはらすといいだろう。ともあれ、相変わらずいいゲームだ。

    (C) 2004 Ubi Soft、 Inc. All rights reserved. Ubi Soft Entertainment and the Ubi Soft logo are registered trademarks of Ubi Soft、 Inc. Splinter Cell is a trademark of Ubi Soft Entertainment、 Inc. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners Xbox is a trademark of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries. Unreal Engine is a trademark of Epic Games Inc

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月18日版~」


【3/17】

    【カーチェイスアクション】
    「DRIV3R」Trailer Movie [7.1MB]
  • 開発元 Reflections Interactive
  • 発売元 Atari

     米ATARIの「Driver」シリーズ最新作「DRIV3R」のTrailer Movie。都合3作目にあたる作品だが、“3”を“E”代わりに用いているあたり、原点回帰的な意味合いも含まれているのだろう。シリーズ初のPS2タイトルでもあり、久々のPC版も発売される予定となっている。

     「Driver」シリーズは、派手なカーチェイスと緻密な物理計算をウリとしたドライブアクションゲーム。初代「Driver」は、Microsoftの「Midtown Madness」を強烈に意識した内容だったが、今回のムービーを見る限りでは、ずいぶん「Grand Theft Auto 3」寄りの印象を受ける。

     前作がPS版だったため、表現力豊かなPS2プラットフォームに移行したことで、全体的にリアル志向になっていることも大きいが、乗り物から降りて銃撃できるというゲーム性がいかにも近い。このバイオレンス路線がいわば北米のトレンドなのだろう。

     ムービーでは、プリレンダームービーを挟みつつ、ふんだんにリアルタイム映像が流される。スポーツタイプのバイクによる疾走シーンを皮切りに、さまざまな乗用車の走行シーンと続く。わずかだがモーターボートで水上を疾走するシーンも見られ、わくわくしてくる。

     その後ムービーは、バイクの後輪のみを使った急発進シーンや、高速を維持したままカーブを曲がるドリフト走行、そして急ターンなど、カーチェイスアクションらしい見せ場を次々に見せてくれる。物理エンジンにこだわってきただけあって、各乗り物の動きは非常に自然かつ滑らかだ。

     ムービー後半では、この手のバイオレンスモノの定番というかお約束の車爆破&破壊シーンが見られる。最大の見所は、なんといっても主人公の銃撃シーン。道路脇に止めてあった車の側面を、車後部から横薙ぎにしていくのだが、その処理が凄い。ボディには無数の穴が空くのは普通だが、窓ガラスは無数のヒビが入り、真っ白になってから割れたり、煙を吹き出して前輪がパンクしたりなど、もの凄いディテールで車の破壊シーンを表現している。

     それから詳細は長くなるので省くが、車の衝突シーンや爆破シーンにおけるパーティクルエフェクトも実に見事。これがPCで発売されるかと思うと非常に楽しみだ。ぜひとも一度見ておこう。

    (C) 2003 Atari. All rights reserved. Atari and the Atari logo are registered trademarks of Atari. All trademarks are the property of their respective owners. Created and developed by REFLECTIONS Interactive Limited, an Atari Studio. REFLECTIONS, the REFLECTIONS logo and the DRIVER logo are trademarks of REFLECTIONS Interactive Limited. The ratings icon is a trademark of the Interactive Digital Software Association.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月17日版~」


【3/16】

    【リアルタイムストラテジー】
    「GANGLAND」SinglePlay Demo [124MB]
  • 開発元 Media Mobsters
  • 発売元 Whiptail Interactive

     デンマークのゲームデベロッパーMedia Mobstersの新作リアルタイムストラテジー「GANGLAND」のSinglePlay Demo。レゴランド、ディズニーランドと同レベルのネーミングセンスで、ギャングの世界を真っ向から取り扱っている。派手な銃撃戦と、緻密なビジュアル。いかにもヨーロッパらしいタイトルだ。

     「GANGLAND」は、イタリアのシチリア島から流れてきたイタリアンマフィア同士の抗争を描いたリアルタイムストラテジー。町全体を屋内まで含めてフル3Dで描いており、プレーヤーはクォータビュー視点から、常時カメラ視点を操作しながら、ボスの指令をこなしていくことになる。

     こうした「マフィアモノ」は、過去にEidosの「Gangstar」シリーズをはじめ、毎年ほそぼそとリリースされてきたが、最近では2002年度に高い評価を受けた「Mafia」、そしてPS2でもっとも売れたタイトルとして知られる「Grand Theft Auto 3」など、フリースタイルのバイオレンスアクションは、今やすっかりメジャーなゲームジャンルのひとつに成長した。

     「GANGLAND」では、敵対組織との街中や店内での激しい銃撃戦はもちろんのこと、それを聞きつけた警察組織との銃撃戦、自分の身を守るために催涙ガスで反撃してくる市民などなど、あらゆる人々の殺傷が可能になっている。解決手段は基本的に射殺しかなく、常に修羅場の連続になる。アクの強さでは「Hooligans: Storm Over Europe」にも匹敵するものがある。

     同作のゲームデザインでもっとも評価できるのは、複数のマフィアが日々抗争を繰り広げているギャング街をリアルタイムで再現しているところだ。同作はボスから指令を受け、それをこなしていくことでゲームが展開していくが、その一方でハイスコアを競うゲームでもあり、これはオブジェクト達成以外の部分で稼いでいく必要がある。

     稼ぎ方は簡単で、街の中に点在するガンショップや食料品店、レストラン、バーといった店舗から、みかじめ料を取ったり、金を払って店そのものを乗っ取っていく。敵組織と契約している店は、その場で用心棒と銃撃戦になり、周囲の敵を一掃した後にみかじめ料の契約をすることになる。新たに契約が交わされた店には、一定期間ごとに組織員が店に足を運び、札束の入ったスーツケースを組織の本部に運んでいく。こうしてシマを少しずつ広げていくわけだ。

     手持ち資金に余裕があれば店を乗っ取ってもいい。乗っ取ると武器の購入が可能になったり、店の奥でカジノを開かせ、さらにがっぽり儲けさせたところで搾取する。敵も同じ事をやっており、このシマの広げあいが同作の肝といっていい。「なんだかなあ」と思いつつ、ついつい熱中してプレイしてしまう。そんな魅力が同作にはある。ごっこ気分でプレイしてみるといいだろう。

    (C) 2003 Whiptail Interactive. All Rights Reserved

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月16日版~」


【3/15】

    【アクションシューティング】
    「kill.switch」Playable Demo [77MB]
  • 開発元 Namco Hometek
  • 発売元 Namco

     北米に本拠を構えるナムコの開発子会社Namco Hometekが開発したアクションシューティング「kill.switch」のPlayable Demo。北米公開日は11日だったが、その時点ではどうやってもゲームが起動せず紹介を見送ったのだが、アップデート版でようやく動いたので改めて取り上げておきたい。が、まだまだ不安定で、本当に3月に北米で発売されるのかという印象だ。

     「kill.switch」は、コンソール向けに開発された3人称視点のアクションシューティング。Eidosの「Hitman」、Ubi Softの「Splinter Cell」あたりがライバルタイトルという印象だ。ちなみに両作はコンソールではもちろん、後発のPC版でも高い評価を受けたタイトルとして知られているが、それは移植に当たってPC向けのチューニングを施したからに他ならない。

     この点「kill.switch」は、ガッチガチのベタ移植で、ゲーム開始直後に無数の違和感にとまどいを覚える。まず、インターフェイスはマウスとキーボードにきっちり割り当てられているのだが、キャラクタの移動とターゲットカーソルの動きが、アナログスティックで動かしたかのようにカクカクしており、慣れるのにずいぶん時間がかかる。

     ゲーム解像度はVGAからXGAまで3段階用意しているが、テクスチャの解像度およびモデリングの精度は変わらないため、解像度を上げてもシステムメッセージ以外は綺麗にならないばかりか、むしろ粗くなるという矛盾を抱えている。爆発時やガラス破壊時のパーティクルエフェクトも処理がおざなりで、PC向けの3Dゲームのビジュアルとしてはぎりぎり及第のクオリティといっていい。

     インターフェイスとビジュアルに関しては、正直に言って「おやおや」という印象だったが、ゲーム内容自体は光るものを持っている。「Hitman」や「Splinter Cell」のクリエイターが脅威を覚えるような、ナムコらしい要素というか、日本のメーカーのDNAを感じさせる部分を盛り込んでいる。キャラクタたちの豊かなアニメーション、とっさの危機をしのぐための飛び込みタイプの前ジャンプなどはその一端である。

     中でも見事なのが、敵から身を隠す、銃弾から身を守る、姿を隠しつつリロードを行なう、姿を隠しつつ射撃するといった、「現実では当たり前だが、ゲームではこれまでできなかった要素」をワンキーでいとも簡単に実現してしまっているところだ。しゃがみアクションとして登録されているCキーを駆使することで、いとも簡単にハリウッド映画風の格好いいアクションが可能になる。

     システム的には、周囲のオブジェクトに対応して最適なアクションを採る、というそれだけのものだが、体は敵の射線の外に隠して、手だけを出して射撃するといったアクションは、窓からのぞき見つつ射撃するといった現実世界ではあり得ない旧来のアクションとは比べものにならないぐらいのリアリティを感じさせる。

     Cキーを使ったアクションは、モーションが緩やかで踏み込まれたらピンチになるという大きなリスクを抱えており、有効活用できるケースは限られている。が、アニメーションが格好いいためついつい多用してしまう。インターフェイスやビジュアルは今ひとつだが、このCキーを駆使したアクションは非常に良くできている。ぜひ一度試してみていただきたい。

    (C) 2003-2004 Namco Hometek Inc. All Rights Reserved

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月15日版~」


【3/12】

    【格闘アクション】
    「One Must Fall: Battlegrounds」Playable Demo [295MB]
  • 開発元 Diversions Entertainment

     米国のデベロッパーDiversions Entertainmentの新作アクションゲーム「One Must Fall: Battlegrounds」のPlayable Demo。シングルプレイ、マルチプレイともにサポートし、サーバーブラウザも内蔵。良心的な設計で、たっぷり遊べるDemoだ。

     「One Must Fall: Battlegrounds」は、日本の格闘ゲームを彷彿とさせる格闘アクションが堪能できるアクションゲーム。戦うのはロボットで、ロボットの性能と、搭乗するキャラクタの能力によって最終的な強さが決まるというユニークなシステムを採用している。

     ゲームの展開は、コロシアム風のエリアで2本先取のデスマッチを行なうというシンプルな内容になっている。フリー移動スタイルの3D空間で、ガチガチの乱戦が繰り広げられる。戦闘前にテキストで、キャラクタの性格を臭わすセリフが見られる程度で、基本的にストーリーはないと考えていいようだ。

     初回起動時は、トレーニングモードのプレイを促すダイアログが表示される。インターフェイスは、カーソルキーで移動、アクションボタンとしてA、S、D、Z、X、Fsdfの6つのキーを使う。国産の格闘ゲームのように、移動キーとアクションキーの組み合わせにより多彩な技を繰り出すことができるが、トレーニングをひととおりプレイすれば、理解できる程度の内容だ。それほど複雑ではない。

     基本的な戦い方はダッシュで敵に近づいて、パンチやキックでフェイントを入れながら、ガンガン連続技をたたき込んでいく。Demoでプレイできるロボットは3種類だが、いずれも敵を空中に突き上げる技を持っており、空中コンボが楽しい。

     ガードやドッジ(避け)、側転、カウンターといった防御用のアクションも豊富に用意されているが、同時押しでエナジーを消費して発動できる無敵範囲技のようなものがあり、CPU戦はともかく、対人戦は大技連発の仁義なき乱戦になる。こうなると漁夫の利作戦が有効なようだが、ゲームモードは倒されても即座にリポップして再戦可能という時間制が多いため、敵をひとりでも多く倒してポイントを稼ぐ必要がある。

     国産の3D格闘ゲームと比べるのは、同作にとって酷な話だが、乱戦上等のマルチプレイは、複数のユーザーをまとめてねじ伏せるカオス的な楽しさがあり、目の肥えたユーザーでもかなり熱中できるだろう。ロボットの種類が増える製品版ではより楽しそうだ。

    (C) 2002 diversions entertainment

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月12日版~」


【3/11】

    【レースシミュレータ】
    「Saturday Night Speedway」Trial [315MB]
  • 開発元 Ratbag Games
  • 発売元 Atari

     数々のダートトラックレースを手がけてきたRatbag Gamesの最新作「Saturday Night Speedway」のTrial版。プログラムそのものは製品同等の内容で、60分の時間制限がかけられている。レースゲームで1時間というとまさにあっという間で、実質的に1回起動こっきりのDemoということになる。オンライン販売のみのValueタイトルとしては十分なボリュームとクオリティで、及第点が与えられる内容だ。

     「Saturday Night Speedway」は、ダート状のショートトラックを舞台に、フルチューンの車達がレースを繰り広げるという、モーターレースの盛んな北米ならではの荒っぽいモーターレースを扱ったレースシミュレータ。

     前述のとおり、このTrialは製品同等の機能を備えているため、シングルレースやタイムトライアルのほか、チャンピオンシップにもチャレンジできる。コースは実に15本以上用意されているが、どれも似たり寄ったりのオーバールコースばかりで、スピードウェイによほど精通しているユーザーでなければ、どれも同じに見えるのではないかという気がする。

     車種は、ハコ型四輪のPro Stock、スポーツカータイプのLate Model、ボディを削ぎ落とし骨組みだけのMidgetの3つがあり、選んだ車種によってレース展開がずいぶん異なってくる。中でもユニークなのがMidgetで、まるで弾丸のような圧倒的な加速性能を備えつつ、フェンスやライバルカーにぶつかると弾けるように吹き飛ぶという、独特の性能がおもしろい。ライバルカーの動きを見ても、まるでコマネズミのようだ。

     また、全コース、ダート状になっているだけあって、ライバルカーの真後ろに付けると、フロントガラスに泥が付着していく。同作のチャンピオンシップは、ショートコースを20周するようなレース展開になるので、周回遅れの車などのおかげで、どんどん泥が付着してまともに前が見られなくなる。このあたりの演出も良い感じだ。

     なお、Trialでは絶望的に時間が足りないが、キャリアモードも用意されている。わずかな所持金でPro Stockを購入し、数々のレースに入賞してお金を稼いでいくというモードで、初期状態の車の性能の悪さにはびっくりさせられる。どうもプログラムを終了しないかぎり何時間でも遊べるようなので、こちらも一度試してみるといいだろう。

    (C) 2004 Object Software Limited. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月11日版~」


【3/10】

    【アクションRPG】
    「Seal of Evil」Playable Demo [315MB]
  • 開発元 Object Software

     中国北京に本拠を置くゲームデベロッパーObject Softwareの最新作「Seal of Evil」のPlayable Demo。同社は中国のゲームメーカーとしては珍しく、すこぶる早い段階からワールドワイド展開を果たしたメーカーだが、ジャンルもRTSを皮切りに、アクションRPG、MMORPGと意欲的。今回はややアドベンチャー寄りのアクションRPGのようだ。

     「Seal of Evil」は、同社の得意分野である古代中国をモチーフにしたアクションRPG。ゲームエンジンは「Prince of Qin」シリーズのものをブラッシュアップして使っているようで、「Prince of Qin」や「World of Qin」といった過去のタイトルに比べると、メニューや移動などのインターフェイスまわりがユーザー本位になってきたという印象を受ける。

     ビジュアルは2Dをベースに、エフェクト部分のみ3Dを採用するという、今や懐かしいテクノロジーが使われている。そもそものベースである「Prince of Qin」も「Diablo」のコピーだったが、今回は「Diablo II」のコピーという印象が強い。

     いきなり厳しいことを書き連ねたが、評価できる部分もいくつかある。まず古代中国の再現ぶりが素晴らしい。これに関しては「Prince of Qin」からさらに磨きが掛かっており、仏像や壁画などの大型のオブジェクトから茶器や家屋などの細かいオブジェクトまで、抜群のディテールで表現されている。なぜこれをオリジナルのゲームデザインで表現しないのだ、という思いでいっぱいになる。

     あと、これに関しては賛否両論ありそうだが、初心者に優しいユーザーヘルプ要素。たとえば、野外ではアクティブモンスターが近づいてくると自動的に反撃を開始するだけでなく、遠隔攻撃が主体となるキャラクタは自動でヒット&アウェイ戦法を試みる。さらにHPが減ると自動でポーズがかかり、プレーヤーの頭を冷やすゆとりを与えるなど、日本のコンソールゲームに通ずるこれらの親切設計は好感が持てる。

     このDemoでは、プロローグシーンから、序盤のクエストをいくつかプレイできる。移動可能なエリアも町を含め5つ以上あり、変化に富んだ冒険を2、3時間はたっぷり楽しめる。レベルもさくさく上がり、心地よくプレイできる。敵からのドロップが合成素材のみで、装備を調えるには、何度も店売する必要があったりするが、ゲームそのものはそつない出来といえる。アクションRPGファンにお勧めしておきたい作品だ。

    (C) 2004 Object Software Limited. All Rights Reserved.

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月10日版~」


【3/9】

    【アクションシューティング】
    「Nitro Family」Playable Demo [215MB]
  • 開発元 Delphieye

     韓国のデベロッパーDelphieyeが現在開発しているアクションシューティング「Nitro Family」のPlayable Demo。ゲームエンジンに「Serious Sam」エンジンを採用しており、ゲーム性もスカッと爽快系のガンシューティングになっている。全体的なクオリティはValueレベルだが、頭を空っぽにして楽しめる作品だ。

     「Nitro Family」は、両手にショットガンを携えたマッチョなヒーローと、背中に飛行用のブースターを抱えた謎の美女というへんてこな夫婦を主人公にしたアクションシューティング。左右のマウスボタンが左右の武器使用になっていて、どかどか撃ちまくれるのが気分爽快だ。

     同作の特徴のひとつがコンボシステム。敵に弾をヒットさせると敵の体が宙に浮くようになっており、この状態で再度銃撃することにより、連続してダメージをたたき込むことが可能になる。左右の武器を交互に使うことで、簡単にコンボが出せるというわけで、うじゃうじゃ敵が出てくるシーンや、やたらヒットポイントが高いボスクラスの敵と戦うときは必要不可欠なテクニックだ。

     また、主人公のデフォルトの武器であるショットガンは、敵との距離によって与えられるダメージがかわる。手前まで引き付けて射撃することで大ダメージを与えることができ、結果オーバーキルにすると、モンスターの血肉が四散する派手な演出と共に、ポイントボーナスが得られる。要するに、敵をガンガン空に打ち上げて、空中で血肉を四散させるという、相手はモンスターとはいえ、なかなかエグイ演出のゲームだ。

     なお、このゲームにはお金の概念もあり、これを貯めることで、スタート地点の女性から武器を購入したり、手持ちの武器をパワーアップしたりすることができる。が、Demoでは所持金ゼロの状態からスタートするため、結局何も買えなかったりする。Demoではインフォメーションに目を通しておく程度でいいだろう。

     ちなみに敵のAIは、一直線に突っ込んでくるか、その場で銃撃するかの2パターンしかなく、落ち着いて対処すれば攻略は容易。町の隅々に配置されているドラム缶や木箱は破壊することでアイテムに替わる。不意に敵に襲われて、もみくちゃにされたりするが、このおかげで全体的なゲームの難易度は低い。

     圧巻なのはボス戦。背中に背負っている嫁さんを、Bキーでシューティングゲームのボムのように吹っ飛ばして攻撃させることができる。これを企画した人もどうかと思うが、度はずれたハチャメチャさがユニークな作品だ。

    (C) 2003 Delphieye,Inc All Rights Reserved.

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【3/8】

    【海洋冒険シミュレーションゲーム】
    「ポートロイヤル -カリブ海戦記-」体験版 [167MB]
  • 開発元 Ascaron Entertainment
  • 発売元 カプコン

     カプコンが4月16日に発売を予定している「ポートロイヤル -カリブ海戦記-」の体験版。同社としては珍しく、すでに日本語化されており、遊べすぎるほどにたっぷり遊べる。内容もわかりやすく、ユーザーを問わずお勧めできる体験版だ。

     「ポートロイヤル -カリブ海戦記-」は、原題を「Tortuga: Pirates of the New World」と言い、昨年同社が発売した「ポートロイヤル -カリブ大航海記-」と同エンジンを使った別アプローチのタイトルだ。

     この手の海洋冒険シミュレーションゲームは、あちこちの寄港地で特産品を安く仕入れ、必要とされるところに高く売るという商船行為そのものがゲームの軸となっている。寄港地に向かう航海そのものにアドベンチャー性があり、行く先ざきに困難なミッションが待ち受け、時には海賊船との死闘が繰り広げられる。大航海時代の海洋ロマンをうまくゲーム化した、知る人ぞ知る人気ジャンルのひとつと言っていい。

     前作「ポートロイヤル -カリブ大航海記-」は、大航海SLG+本拠地のコンストラクション要素を主軸にしたゲームデザインだったが、今回は大航海SLG+海戦が中心となっている。

     といってもゲームが扱っている時代や年代は変わらず、インターフェイスもまるで同じなので、はっきり言ってしまうと前作にずっぽりハマッたプレーヤーは改めてプレイする意義は薄い。前作が純粋なシミュレーションゲームだとすれば、今作は海戦メインという点でややアクション寄りの内容になっている。その程度の違いだ。逆にいうと前作が細々しすぎてつまらなかったという向きには、今作の方が合っているかもしれない。

     海戦重視のゲームだけに、ゲームの目標も直截的で、体験版では「10年以内に3つの町をスペインに併合する」となっている。10年という時間は、実際の時間で優に数時間はあるほど長いため、当面の間は目標達成は先送りにしても問題ない。

     ゲームの展開は、総督から提示されるミッションをクリアすることで、軍資金を獲得し、それと同時にカリブ海の地理や特産品の分布を覚えていく。ミッションの内容は、遠隔にある港町への寄港から、海賊退治、物資輸送などさまざまで、常に明確な目標が設定されるため非常に遊びやすい。

     獲得した資金は、特産品購入の資金にまわしてもいいし、乗組員に分配してもいい。ただし、長期航海にはそれなりの資金が必要になるため、ある程度の金は手元に残しておかないと、大海賊に襲撃されたりといったアクシデントに遭遇しただけで首が回らなくなる。

     いずれにしても、特産品の売り買いの差益で地道に稼がないと身動きできないのではなく、最初からミッションでがっぽり稼げるゲームデザインはわかりやすくて好感が持てる。海洋冒険モノの入門としてお勧めしたい作品だ。

    (C) 2003 Ascaron Entertainment GmbH, and/or Ascaron Entertainment (UK) Ltd.

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月8日版~」


【3/5】

    【リアルタイムストラテジー】
    「羅刹 弐」プロモーションムービー [28MB]
  • 開発/発売元 工画堂スタジオ

     工画堂スタジオが3月25日に発売を予定しているリアルタイムストラテジー「羅刹 弐」のプロモーションムービー。プリレンダー仕様のオープニングムービーをダイジェストにしたもので、残念ながらプレイ映像は見ることができない。1年半ぶりの新作ということで、「羅刹」ファンはサウンドともども2分少々の映像を楽しむといいだろう。

     「羅刹」シリーズは、50世紀末という遙かな未来の地球を舞台に、人類と異星人の戦いを描いたリアルタイムストラテジー。タイトルからはハードボイルド風のイメージを受けるが、実際は今回のムービーや店頭チラシを見ればわかるように、“女の子萌えの要素”を唐突な形で取り入れており、なんというか、このギャップがもの凄い。このギャップこそが一種の魅力になっているから不思議なゲームだ。

     「羅刹 弐」では、そうした不思議な魅力の追求にさらに力が入れられているようで、プレスリリースにも「萌度(もえど)アップ!」というキャッチコピーが踊っている。要するに同作は、可愛い女の子を隊長に、萌え度たっぷりの女の子を傭兵として部隊に組み込み、総力を挙げて得体の知れない異星人を撃破していくという工画堂ならではのストラテジーゲームだ。

     「羅刹 弐」は、「羅刹」、「羅刹 斬」のその後のストーリーを描いている。新たな侵略者ヴァダーとの戦いが中心になるという。新しい要素としては、選択したお頭(部隊長)によって個別のストーリーを用意し、傭兵も増員。お頭や傭兵たちとのスキンシップもあるなど、隊員とのコミュニケーションに力が入れられているようだ。

     また、システム的には、フル3Dのグラフィックスを採用。生体装甲(隊員達が着衣する生物兵器)もフルポリゴンで描画し、好みの視点から自由に戦術を練ることができるという。今回のムービーでは、そのあたりの強化具合はまったく見ることができないのが残念。ぜひとも体験版の公開を期待したいところだ。

    (C) 2004 KOGADO STUDIO,INC.

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月5日版~」


【3/3】

    【アクションシューティング】
    「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」Weapons Movie [120MB]
  • 開発元 GSC Game World
  • 発売元 THQ

     ウクライナのゲームデベロッパーGSC Game Worldが現在開発しているDirectX 9世代のアクションシューティング「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」のWeapons Movie。文字通り、銃器の扱いを中心としたゲームの魅力を詰め込んだ内容だが、単に銃撃シーンに留まらず、見事なライティング処理やターゲットオブジェクトのリアルな物理演算処理など、なかなか盛りだくさんな内容で見応えがある。FPSファンなら一度は見ておきたいムービーだ。

     「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」は、自社開発したDirectX 9世代のゲームエンジンX-Rayエンジンをひっさげ、昨年のE3において鮮烈なデビューを遂げた次世代アクションシューティング。同作はクリエイター自ら「ライバル」と公言するValveの「Half-Life 2」、id Softwareの「DOOM III」ともども、いつまで経っても発売時期が見えてこないタイトルのひとつだが、今年に入ってゲームタイトルを「S.T.A.L.K.E.R.: Oblivion Lost」から「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」と変更し、発売時期についても9月とするなど、発売に向けて徐々にシフトアップしつつある。

     「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」は、そのサブタイトルからも内容が想像できるように、'86年に旧ロシア ウクライナ地方で発生したチェルノブイリ原発事故をモチーフにしている。といっても直接的なモチーフではなく、ゲーム舞台はウクライナ チェルノブイリ地方だが、時代設定は2026年となっている。

     2006年に原発跡地で発生した謎の爆発事故によって、周辺は再び放射能に汚染され、突然変異した動物たちの報告も聞かれるようになる。プレーヤーは、同地域の調査活動を行なう傭兵集団「STALKER」のひとりとして、荒廃し尽くした同地に足を踏み入れることになる、というのが作品の大まかなバックグラウンドだ。つまり、枠組みとしてはリアル系のSFアクションシューティングということになる。

     さて、ムービーでは、テーブルにずらりと並べられた銃器、弾薬、その他アイテム類の紹介から入り、その後各銃器の射撃シーンに移る。銃器の紹介では、モデリング精度の高さや美しさといった見た目上のクオリティではなく、やや古びた使い込んだ感じを前面に押し出しており、戦場のリアリティを感じさせてくれていい感じだ。

     射撃シーンでは、ピストルやアサルトライフル、スナイパーライフル、対戦車砲などなど、それぞれの銃器の特性を活かした映像を見ることができる。いずれも射撃モーションから、リロードモーション、そして炸裂のエフェクトまでなかなか凝っているが、中でも驚かされるのは物理エンジンによるターゲットのリアルな動きだろう。

     正確な当たり判定や貫通の概念はもちろんのこと、バランスを崩して倒れる際の各パーツの動き、手榴弾のランダムな跳ね具合、バラバラに吹き飛ぶ木材のパーツなどなど、そこにはあらゆる物理法則の適用と、地球の重力の存在を感じさせる。ベタな表現になるが、「Half-Life 2」に勝るとも劣らない物理演算処理の競演といっていい。

     ほかにも、風になびいて細かく表情を変える草花や、射撃を受けて倒れるわずかの間にも反射する光量を動的に変化させる的、時間の経過を感じさせるサビやペンキの剥げをふんだんに織り交ぜた技ありのテクスチャなどなど、際だった部分を挙げればキリがない。ゲーム大国アメリカの技術力を脅かす大作アクションシューティングといえそうだ。

    (C) 2004 GSC Game World. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月3日版~」


【3/2】

    【アドベンチャー】
    「Syberia II」Playable Demo [83MB]
  • 開発/発売元 Microid

     2003年度を代表するアドベンチャーゲーム「Syberia」の続編「Syberia II」のPlayable Demo。前作はPlayable Demoで衝撃的なデビューを遂げ、製品版発売後も世界中で高い評価を受けた。今回の続編は当然DreamCatcherだろうと思っていたら、もともとの開発/発売元であるMicroidsがいつのまにか復活していて、その第1弾がこの「Syberia II」となる模様だ。前作の販権そのものはすでにカナダのDreamCatcherに移っており、内部で何が起こっているのかは不明だが、ゲームの内容もいまひとつすっきりしない出来映えだ。

     「Syberia」は、ニューヨークで活躍する弁護士ケイト・ウォーカーの東アジア紀行を描いたアドベンチャーゲーム。アドベンチャーというと警察モノ、探偵モノが通例だが、「Syberia」の醍醐味は謎解きというより、プレイ中にしばしば遭遇する胸のすくような幻想体験そのものにあり、その意味では「Myst」シリーズの影響が強く感じられるシリーズである。

     「Syberia II」は、前作の世界観、登場人物をバックグラウンドに、まったく新しいストーリーを描いた続編と言うより外伝的エピソードとなっている。ゲームエンジンも前作と同じで、プリレンダーの2Dビジュアルを背景に、3Dモデルのキャラクタを置くというシンプルな内容になっている。プリレンダービジュアルは、前作にも増して美しいが、前作とやれることが変わらないので新鮮味はゼロといっていい。

     前作の場合、プロローグシーンの絶妙な演出で、プレーヤーを一気にゲーム世界に引き込んでくれたが、今回は少なくともDemoのレベルでは、そうした気の利いたプリレンダー映像は一切流されない。「Syberia II」では、防寒具に身を包んだケイト・ウォーカーとシロクマのペットが、寒冷地帯の森林を散歩しているような、遭難しているような、どうとでも採れる曖昧なシーンから幕を開ける。

     Demoの内容は、森の奥にある無人の狩人小屋でいくつかの謎解きに挑戦できる。謎解きはそれほど難しくないが、答えがわかっていてもアプローチの仕方が不親切でなかなか解けず、イライラさせられた。謎解きの対象となる大熊の行動も不自然だし、釣りのシーンでは、毎回ノロノロとした無駄なモーションを繰り返すなど、全体的に退化している印象がある。

     もちろん、画面を見て貰えればわかるように、ビジュアルはしっかりしており、ピュアアドベンチャーとしては十分及第点を与えられるクオリティを備えているが、あの「Syberia」の続編かというとやや複雑な気分になる。これはオートマトンが不在だからということもあるし、謎解きの内容が気に入らないということもあるかもしれない。発売は欧米で3月というが、もう少し細部のチューニングに時間をかけた方がいいのではないかと思ってしまった。

    (C) Syberia II 2004 MC2-Microds. All Rights Reserved. Produced and Published by MC2-Microds. Author and Art Director: Beno Sokal. All other trademarks and logos are property of their respective owners.

    ダウンロードはこちら(Microids)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月2日版~」


【3/1】

    【アクションシューティング】
    「Far Cry」Bonus Level Patch [40MB]
  • 開発元 Crytek
  • 発売元 Ubisoft

     いよいよ欧米での発売を今月下旬に控えた次世代アクションシューティング「Far Cry」のBonus Level Patch。出所はCryteckだが、提供先はファンサイト。実際にプレイしてみたところ、予想どおりクリティカルエラーでクライアントが落ちたり、イベントスクリプトが未完成のまま実装されていたりするが、見事なレベルエディットがそれらの未完部分をすべて帳消しにしてくれる。感想を一言で言えば「ついに秘密のヴェールを脱いだ」といった印象だ。Playable Demoをクリア済みの猛者は、ぜひとも一度プレイしておくことをお勧めしておきたい。

     今回提供されたプログラムは、生のデータそのもので、圧縮ファイルを展開後、それらをPlayable Demoをインストールしたフォルダに放り込むことで、新しいレベルがプレイ可能になる。メニューの読み込み先を変えてしまうタイプなので、Launch Demoでゲームを開始するといきなり新しいステージの読み込みがスタートする。当然、既存のステージはプレイできなくなる。結構荒っぽいPatchだ。

     今回新しくプレイできるようになったレベルは、前回と同様に南国の孤島を舞台にしているが、島の形からして大きく異なっており、一見して前回とは違う島であることを臭わせる。また時刻も夕方のようで、海面が夕日に照らされ、美しく輝いている。

     ゲームの展開は、島内に潜んでいる無数のテロリストを武力駆除しつつ、レーダーマップに映る輝点を目指して進んでいくことになる。ミッション内容や具体的なオブジェクトは提示されないが、そのモトとなる1行テキストは存在するので、製品版では実装されるのだろう。

     序盤から上空にヘリが舞って、向かいの小島に着陸したり、もたもたしているとモーターボートで攻められたりして、水際だった演出の巧さに感心させられる。また、崖の上のドラム缶を撃つと、崖を転がって下の敵を倒せたりなど、優秀な物理エンジンならではの戦術も採れて、プレイしているだけで楽しい。

     このBonus Levelで白眉なのは、最初の目的地であるダンジョン入り口へ差し掛かってからで、このあたりから「Far Cry」の本質的な魅力が徐々に明らかになっていく。それはビジュアル面での演出であったり、真の敵であったりする。繰り返すが、イベントスクリプトは未完成らしく、不自然な演出がいくつか見られるが、いい意味で期待を裏切ってくれるBonus Levelだ。

    Copyright 2003 Crytek/UbiSoft.

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