開発元 Nadeo
フランスのゲームデベロッパーNadeoの最新作「Track Mania」のMultiplayer Demo。一見ごく普通のマルチプレイに対応したレースゲームだが、プレイしてみたら、これがなかなかコロンブスの卵的内容で、夢中でプレイしてしまった。気軽に楽しめるレースゲームだ。
「Track Mania」は、リアル系シミュレータ全盛のレースゲーム界に一石を投じる、ある意味画期的なレースゲーム。と、デベロッパー自身が思っているのかどうかは定かではないが、これまでありそうでなかった内容だ。
ゲームには、スノーカー、ラリーカー、そしてアメリカンの3車種が登場する。それぞれ10種類上のスキンが用意され、レース前にマイカーのスキンを設定しておく。車の性能はすべて同じで、カラーリングが違うだけだ。
レースが始まるとビックリすることだらけだ。まずコースが非常にアクロバティック。砂漠のまっただ中に設営されたジェットコースターのようなアスファルト敷きのコースを走ったり、サーカスで見られるような金網の中をぐるぐる走らされたり、はたまた大ジャンプ台が設置されていたりなど、とにかく楽しいコースが目白押しだ。
また、ライバルカーとの当たり判定がないというのが凄い。ネットコードも他ユーザーとの同期処理そのものをまったく無視した設計になっているため、常に座標情報がデタラメで、ライバルカーが宙に浮いて見えたり、地中にめり込んで見えたりする。「当たり判定がないんだから、マルチプレイのパフォーマンスを悪化させるぐらいなら位置情報は適当でもいいだろう」という判断なのだろうが、市販ソフトでそれをやってしまうところが何とも凄い。
繰り返すがゲームに登場するのは、ゲームの人気キャラが乗ったカートでも、ラジコンカーでもなく、ハイポリゴンで精密に描かれた実車なのである。実車でハチャメチャなレースをするというゲーム性がおもしろくてたまらない。「こんなゲームが許されるのか」と思う同時に、人を夢中にさせる何かを感じさせるのもまた事実だ。
ゲームモードは、全車一斉にスタートして順位を競う「Round」と、制限時間内に何度も走行してベストラップを競う「Time Attack」の2種類。コースは6コースとたっぷり用意されており、ひととおりプレイするだけでも数時間は楽しめるだろう。
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