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■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【12/28】

    【MMORPG】
    「EverQuest II Character Creation」ダウンロード版 [363MB]
  • 開発元 Sony Online Entertainment
  • 運営元 スクウェア・エニックス

     2004年最後のDemo&Patchは、現在スクウェア・エニックスがクローズドβテスターの募集を行なっている「EverQuest II」のキャラクタメイキングが体験できるツール「EverQuest II Character Creation」。ただ単に体験できるだけでなく、このツールで作成したキャラクタデータをそのまま製品版に活かすことができるという優れもの。また単に、欧米のMMORPGの水準を図るという意味では万人にお勧めできるツールだ。

     今回スクウェア・エニックスが公開した「EverQuest II Character Creation」は、もともとは東京ゲームショウで限定配布された「EverQuest II スターターキット」のメインコンテンツとして公開されたキャラメイクツール。「EverQuest II スターターキット」のダウンロード版と言い換えてもいいが、CD-ROM版にツールと一緒に収録されていたムービーその他ファン向けコンテンツはカットされている。ただ、起動の際にCD-ROMが不要になっているため、利便性は格段に増している。

     ちなみにダウンロード版は、日本だけの公開となっている。この1点を見ても、スクウェア・エニックス並びにSony Online Entertainmentがいかに同作の日本展開を重視しているかを伺わせる。“日本は市場価値なし”として英語版でプレイする環境すら与えないBlizzard Entertainmentの「World of Warcraft」とはまさに対照的だ。

     さて、「EverQuest II Character Creation」では、冒頭でも触れたように、製品版とほぼ同等のキャラクタメイキングシーンを体験でき、そのデータを保存して、後の製品版に役立てる機能が備わっている。要するにキャラを作って保存する、ただそれだけのツールなのだが、目の色や鼻の高さなどディテールにこだわり出すと、1時間や2時間はあっという間に過ぎてしまう。

     年末年始の高速の料金所のように、キャラメイクシーンで大量の渋滞が発生することを懸念して、事前にこのツールを公開したのは誠に賢明というべきで、右ドラッグでぐりぐり視点を動かしながら、1パーツずつじっくり決めていくといいだろう。ちなみに種族によってステータス補正値や特殊能力などが異なるので、見た目だけでキャラメイクしても意味がないという意見もありそうだが、大前提として気に入らないキャラクタに愛は注げない。極端な話、全種族(14種類)でキャラクタを作っておけば、どのアーキタイプ(種族)がやりたくなっても対応可能なわけである。

     「EverQuest II」のキャラクタは、いわゆる“濃い顔”ばかりで、日本的観点から見た美男、美女からは少しずれているが、丁寧にボーン処理されたポリゴンモデルによるリアルなキャラクタは、これまたリアルな3D世界に綺麗にとけ込んでおり、数キャラ作っていくうちにこの濃さが必要不可欠な気になってくるから不思議である。プレイするしないにかかわらず是非とも一度体験してもらいたいツールだ。

    EverQuest is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. in the United States and/or other countries. (C) 2004 Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(スクウェア・エニックス)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月28日版~」


【12/21】

    【アクションシューティング】
    「Half-Life 2」Playable Demo [751MB]
  • 開発/発売元 Valve Software

     2004年を代表するアクションシューティング「Half-Life 2」のPlayable Demo。Steamクライアント同梱でファイルサイズは751MBと特大サイズ。プレイにはSteamへの登録が必須となっており、「Half-Life 2」の有無すらチェックせず、Steamのインストールを強制されるのが玉に瑕だが、2004年を代表するアクションシューティングが、日本語で、しかも無料でプレイできるこの機会を逃す手はない。すべてのゲームファンにお勧めしておきたいDemoだ。

     「Half-Life 2」のPlayable Demoのリリース予定は、私の知る限り無かったはずだが、製品版発売1カ月後に突然登場した背景には、もちろんクリスマスシーズンにもうひと売りというのもあるだろうが、ゲームエンジンビジネスのため、あるいはSteamを通じたユーザー囲い込みといった戦略的な意味合いの方が強いように思われる。

     エンドユーザーからすれば、そんな先方の事情などはおかまいなしで、このクオリティのゲームが無料でプレイできるのは素直に歓迎できる話だ。実際、プレイしてみると、同作が圧倒的なディテールで実現した“フル3Dフルインタラクティブ世界の素晴らしさ”が肌で実感できるだろう。

     Demoの仕様としてもかなりリッチで、途中セーブ/ロード可能な環境で2チャプターを収録している。オプションもフル稼働するので、自分のPCでどの程度動作するかを確かめることもできる。プレイする前は自分の環境に応じてグラフィックスとサウンドを調整しておこう。デフォルトでは(日本語)字幕表示はオフになっているので、オンにしておくことも忘れずに。

     Demoでは、プロローグシーンであるチャプター1「挿入点」と、ガンアクションが堪能できるチャプター6「レーベンホルムには行かない」がプレイできる。チャプター1は、プロローグストーリーの提示がメインで、細かい操作が要求されるようなアクションシーンや謎解きはない。それだけに直線コースを進めば10分足らずで終わってしまうが、すぐ終わらせるのはもったいないと思わせるほど細部までよく作り込まれているため、数回プレイして物理エンジンとイベントスクリプトの競演によるゲーム世界の多彩なリアクションをじっくり堪能したいところだ。

     チャプター1終了後自動的にスタートするチャプター6は、純粋なアクションステージとなっている。主人公フリーマンは、ハンドガンを初めとした複数の武器を所持しているが、ステージの途中で銃弾が補充されないため、必然的にバールと「Half-Life 2」で導入された新アイテム“グラヴィティガン”でエイリアンたちを撃破していくことになる。

     ゲームデザイン的には、完全に猟奇的ホラーなのだが、グラヴィティガンの存在のおかげで、エイリアンの怖さよりも、“弾丸”であるオブジェクトをエイリアンにぶち当てる楽しさのほうが大きい。ゲーム難易度もそれほど高くなく、Easyならさくさく進めるだろう。Steam周りの面倒くささを除けば、Demoとしてはほぼ完璧な内容で、万人にお勧めできる。「Half-Life 2」未体験者は是非この機会にプレイしておこう。

    (C) 2004 Valve Corporation. All rights reserved. Valve, the Valve logo, Half-Life, the Half-Life logo,the Lambda logo, Counter-Strike, the Counter-Strike logo, and Source are registered trademarks and/or trademarks of Valve Corporation in the U.S. and/or other countries. Sierra and the Sierra logo are registered trademarks or trademarks of Sierra Entertainment, Inc. in the U.S. and/or other countries. Vivendi Universal Games and the Vivendi Universal Games logo are trademarks of Vivendi Universal Games, Inc. in the U.S. and/or other countries. All other trademarks are property of their respective owners.

    ダウンロードはこちら(ATI)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月21日版~」


【12/20】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Hearts of Iron 2」Playable Demo [89MB]
  • 開発/発売元 Paradox Entertainment

     第二次世界大戦を世界規模で真っ正面から描いた唯一無二のリアルタイムストラテジー「Hearts of Iron」の続編「Hearts of Iron 2」のPlayable Demo。ParadoxがDemoをリリースすること自体が異例中の異例だが、制限は多いものの、最新作の雰囲気はたっぷり味わえる。相変わらずガチガチのストラテジーゲームなのでダイナミックさには欠けるものの、往年のストラテジーファンには迷わずお勧めできる作品だ。

     「Hearts of Iron」は、そのあまりのディテールのこだわりぶりと政治臭の強さで、日本語化が見送られた曰く付きのリアルタイムストラテジー。2005年第一四半期の発売が予定されている最新作「Hearts of Iron 2」でも、“政治、経済、外交まで含めた総力戦としての第二次世界大戦を描く”という大原則には代わりがないどころがますますパワーアップしているため、代理店を通した日本語版の発売の可能性はほぼ皆無といっていい。

     さて、「Hearts of Iron」は、リアルタイムストラテジーといっても、ボードゲームをベースにした、途中ポーズありのハーフリアルタイム制のため、マウス操作を初めとした直感より、数日、数カ月先を見据えたストラテジックな判断が重要となるタイプのゲームだ。

     Demoでは、西部戦線におけるドイツ軍の最後の組織的軍事行動となったバルジの戦いを、ドイツ軍、連合軍のいずれかでプレイできる。制限時間は、'44年12月16日から'45年3月2日まで長く設定されており、局地戦ながら両軍とも陸空のほぼ全軍を投入しての総力戦となる。

     「Hearts of Iron」には、VP(ヴィクトリーポイント)という概念があり、これを一定数蓄積することで勝利を手にすることができる。たとえばドイツ軍だと、勝利には68ポイント必要だが、VPの初期設定は51で、アントワープを奪回することで10ポイント、さらにブリュッセルで15ポイント、最果てにあるアイゼンハワー元帥が総司令部を置くパリで25ポイントといった具合。アントワープとブリュッセルを奪回維持できれば勝利となるわけである。

     戦力は、師団数こそドイツ軍優勢だが、戦いのカギを握る機甲師団と空軍戦力は連合軍の方が多い。本来ならば、東部戦線にもソ連軍が迫り、英本土からは戦略爆撃機が日夜飛来している状況のはずだが、このマップだけを見れば五分五分の戦いといえる。

     ちなみにDemoでは開発、外交は行なえず、兵器情報なども参照できない。純粋に局地戦だけを楽しめるようになっている。ユニークなのは、ドイツ軍でプレイしていると、ひっきりなしに総統命令が届くところだ。その欲求には限りがなく、情勢を無視した命令の頻発にウンザリさせられるが、そうした史実イベントも同シリーズの楽しみのひとつ。辞書を片手にじっくりプレイしてみるといいだろう。

    Copyright 2004 Paradox Entertainment AB

    ダウンロードはこちら(Bonusweb)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月20日版~」


【12/16】

    【競馬シミュレーションゲーム】
    「Winning Post 7」体験版 [83MB]
  • 開発元 コーエー

     本日発売となったコーエーの人気競馬シミュレーションシリーズ最新作「Winning Post 7」の体験版。今作より、ネットワーク対応を打ち出し、その絡みから、コーエー統一のユーザーIDであるGAMECITYへの市民登録と、体験版用アカウント(無償発行)を登録する際にネットワーク接続環境が必要になる。ゼロから始めると30分くらいの手間が掛かるが、このシステムは体験版だけでなく、製品版のコピー対策の一環でもあるため、今後、他のコーエー製品でも同じような手続きが必要になると見られる。これを機に登録しておくのもいいだろう。

     「Winning Post」は、徹底したデータ収集と長期スパンでのシミュレーション性の高さで多くの競馬ファンに支持されている馬主シミュレーションゲーム。最新作「Winning Post 7」では、ゲームの舞台を、競馬史に燦然と輝く1984年に設定し、三冠馬シンボリルドルフを皮切りに、当時活躍した数々の名馬を登場させ、リアルタイムムービーによる歴史的イベントを挟みながら当時を振り返っていく。

     ユーザーは当時活躍した馬主のひとりとして、蒼々たる名馬群を相手に、時には自らの競走馬として、大馬主となるべく競馬界に殴り込みをかけることになる。当時の名馬たちを強調した展開といい、折々に挿入されるイベントといい、当時の競馬界に対する深いオマージュを感じさせるゲームデザインとなっているのが特徴的である。

     '84年といえば実に20年前の話で、当時を振り返ると、実際に賭けたどころか、競馬場にも足を踏み入れていないのだが、いざプレイしてみると、何故か聞き覚えのある競走馬が次々に登場し、史実通りに天皇賞やジャパンカップなど大きなレースをどんどん勝っていく。当時まったく関わりがなかったはずなのに、何故か懐かしさを感じてしまう。これはシステム的なうまさなのか、単に関わりを忘れているだけなのかは不明だが、いずれにしても不思議な感慨に浸らせてくれるゲームだ。

     体験版では'84年の1月から12月までをプレイできる。チュートリアルなど、初心者向けの機能は特に用意されていないが、ある程度のことは秘書やスタッフたちがやってくれるので、プレーヤーは馬の購入の判断だけしていれば、とりあえずゲームにはなる。競売やレースを繰り返していくうちに馬主人生の中身が徐々にわかってくる仕組みだが、体験版で設定されている1年というプレイ期限は、長いようであっという間なので、ゲームを理解するためには何度か繰り返しプレイする必要があるかもしれない。

     なお、体験版ではパドック、レース、ダイジェストという美味しいところがカットされているのが残念だ。手に汗握る体験は製品版で、ということなのだろうが、せっかくなのだからもう少しサービスしてくれても良かったように思う。それから、2DベースでノートPCでも気軽にプレイできるのは評価できるが、専門用語まみれの競馬ゲームとしては誠に不親切なことにヘルプ機能もカットされているのは問題だろう。そろそろコアなファンだけでなく、競馬初心者を取り込む工夫をしてもよいのではないだろうか。

    (C)2004 KOEI Co., Ltd./KOEI NET Co., Ltd. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(コーエー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月16日版~」


【12/14】

    【アクションシューティング】
    「The Punisher」Playable Demo [211MB]
  • 開発元 Volition
  • 発売元 THQ

     日本でも11月に劇場公開された同名のバイオレンスアクション映画をモチーフにしたアクションシューティング「The Punisher」のPlayable Demo。欧米では来年1月の発売が予定されているが、マルチプラットフォーム展開でコンソール版がベースになっているため、グラフィックスやインターフェイスのグレードは低い。映画ファンもしくはMARVELファンなら楽しめるだろう。

     「The Punisher」は、もともとは北米最大手のコミック出版社MARVELが抱えるヒーローのひとりで、ヒーローはヒーローでも、スパイダーマンのヒットマン役をデビュー作とするアンチヒーローという役回り。ヒーローの資格である特殊能力は、ベトナム戦争で身につけた戦闘術と、最愛の家族をマフィア抗争で失ったことによる強烈な復讐心だけ。現在は、裏社会の自警団として身を立てるというヒーローらしからぬ設定になっている。

     ここまで説明すれば自明だが、こうした設定は、Gathering of Developers(現在はTakeTwo Interactiveに吸収)の「Maxpayne」に非常に似通っている。実際は逆なのだが、ゲーム史的には「Maxpayne」のほうが先なわけで、これは「The Punisher」が大きく損をしているところである。

     基本的なゲームデザインは「Maxpayne」と同じ3人称視点によるガンシューティング、そしてヘッドスライディングや横っ飛びといった各種アクションも用意されている。Tabキーを押すことで、敵を倒すごとに少しずつ上がるドクロゲージを消費してSLAUGHTER(殺戮)モードへと移行できる。ここが同作最大のウリだ。

     SLAUGHTER(殺戮)モードは、使用した瞬間、ゲーム画面がモノクロ調に代わり、両手のナイフで屠殺しまくるというもの。ただ、どういう処理をしているのか、このモードに切り替えた瞬間にフレームレートが劇的に下がって屠殺どころではない。今後のパフォーマンスの最適化に期待したいところだ。

     グラフィックスエンジンはオリジナルのようだが、物理エンジンにHavokエンジンを採用しており、案内板やスタンドなど、一部のオブジェクトを破壊したり、盾にすることができる。ただ、グラフィックスは丸影すらカットされているほどおざなりで、当たり判定や敵のAIなどもかなりいい加減。いずれにしても「スパイダーマン」、「Matrix」のように、映画とゲームで共に大ヒットというのは難しい印象だ。

     Demoでは、アステカ文明展を開催している自然博物館を舞台にした序盤のステージがプレイできる。チュートリアルも兼ねており、難易度は低い。気軽に試してみてはいかがだろうか。

    (c) Game Code (c) 2004 THQ Inc. MARVEL, The Punisher and the distinctive likeness(es) thereof are trademarks of Marvel Characters, Inc. and are used with permission. Copyright (c) 2004 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved. www.marvel.com. The Punisher is produced under license from Marvel Characters. Inc. Developed by Volition, Inc.(R) Volition, Inc., THQ and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月14日版~」


【12/13】

    【MMORPG】
    「タントラ」オープンβクライアント [224MB]
  • 開発元 Hanbit Soft
  • 運営元 ガンホー・オンライン・エンターテインメント

     ガンホーが12月10日よりオープンβテストを開始した「タントラ」のβクライアント。オープン初日は、予想通り多くのユーザーが詰めかけ、2つ目のサーバーもオープン。にも関わらず、初日の夜はほとんどつながらなかった。現在これに応じて3つ目のサーバーの準備を進めているということで、まずまず上々の滑り出しといえそうだ。

     「タントラ」は、中国産の武侠とも、国産の和風とも異なる、インド神話寄りのオリエンタル世界を題材にしたファンタジーMMORPG。スキルを“マントラ”、モンスターを“マーラ”といい、さらにカースト制、主神、カルマなどなど、宗教的な要素を数多く取り入れた世界観が非常に印象的である。

     基本的なゲームデザインは、いわゆる“韓国系”の枠内にきっちり収まるオーソドックスな作り。インターフェイスなどは、韓国系MMORPGの代表作である「リネージュ 2」を意識しているようで、ほぼ同じといっても差し支えない。グラフィックスは、フル3Dだが、画面内のオブジェクトは比較的あっさり目で、ライティングやシャドウ効果はないため、32MBのビデオメモリが積まれたノートPCでも遊べるレベル。

     ゲームの展開は、昨今の韓国系MMORPGがおしなべてそうであるように、お使い系クエストを主体としたチュートリアルを受けさせられる。チュートリアルで真っ先に教わるのはオートマクロの使い方で、1にターゲット、2に攻撃、3にアイテム回収を入れるように教わる。こうすることで123、123とテンポ良く押していくだけで、簡単にレベル上げができるというわけだ。

     確かにこのオートマクロは便利なのだが、ゲームとしてはまったくおもしろくないし、外部ツールによるレベル上げを助長するようなこのシステムは感心しない。もっとも、マントラやアイテムを駆使して、ぎりぎりの敵を倒した方があらゆる点で効率がいいことは言うまでもない。

     レベル10になると、一次職位への昇位が可能になる。昇位することで劇的に何かが変わると言うことはないが、4種8人のキャラクタカラーが徐々に鮮明になっていく。レベル30になると、主神を選択し、いわゆるギルドに相当するアシュラムへの加入が可能になる。そして主神戦へ、という流れになるようだ。つまり本格的なゲームはレベル30からスタートする、というわけだ。

     すでにサーバーにはレベル30に達したユーザーも多数見受けられたが、レベル30はそれなりに高いハードルだ。延々敵を狩り続けるだけでは次第に飽きてくるので、定期的に街に戻り、各種クエストを進めながらじっくりプレイしていくといいだろう。

    (C)2004 HanbitSoft, Inc. All Rights Reserved.
    (C)2004 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(ガンホー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月13日版~」


【12/7】

    【ピンボールシミュレータ】
    「Monster Fair」Playable Demo [18.2MB]
  • 開発/発売元 LittleWing

     ピンボールシミュレータ専門のゲームメーカーLittleWingの2年ぶりの新作「Monster Fair」のPlayable Demo。例によって100秒縛りになっており、公式サイトで購入したライセンスキーを入力することで時間制限が解ける仕組み。1回100秒というとまさにあっという間だが、プレイ回数に制限は掛けられていないので、気軽に試してみてはいかがだろうか。

     「Monster Fair」は、モンスターたちが経営するアミューズメントパーク「モンスターフェア」を舞台にしたピンボールシミュレータ。実はモンスターとは、500年ほど昔に地球に不時着して住み着いた異星人のことで、アミューズメントパーク経営は、宇宙船の修理費を稼ぐための計画の一環、という設定。プレーヤーは、「モンスターフェア」の案内員として、お客(ボール)にできるだけ長い時間いてもらいたっぷりお金を落としてもらうこと。国産らしい非常にユニークなバックグラウンドである。

     ゲーム内容は、4つのフリッパーを駆使して、基本的に1つのボールを跳ね上げていくというもの。盤上には所狭しと各種アトラクションが設置され、カラフルな電飾で来場を待ち受けている。ボーナスゲームは、アミューズメントパークらしく「ショウ」になっていて、条件を満たすことで、狼の召還ショウ、熱狂コウモリショウ、ドラキュラ伯爵ショウなど、全5種類のショウのいずれかがランダムで発生する。

     例によってショウタイムの発生条件となっている10枚のチケット獲得がすこぶる難しい。そもそもDemoの100秒縛りでは、発生すらおぼつかない印象なのだが、まさに日本の2Dグラフィックスの粋を尽くしたといった感じの美しいグラフィックスを見せつけられると、是が非でもボーナスゲームをプレイしてみたくなる。100秒があっという間に感じられるほど、隅々までよく作られた良作だ。

    (C) 1990-2004 (c) LittleWing Co. Ltd. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(LittleWing)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月7日版~」


【12/6】

    【スポーツシミュレータ】
    「Pro Evolution Soccer 4」Playable Demo [200MB]
  • 開発/発売元 コナミ

     日本では「ウイニングイレブン」の名で知られるコナミの人気シリーズ最新作「Pro Evolution Soccer 4」のPlayable Demo。「Pro Evolution Soccer」シリーズは、欧米市場をメインにしているため、PC版においてもインストーラからして日本語は含まれていないのだが、サッカーゲームなので言語で困るケースはほとんどない。ゲーム内容、グラフィックス共に文句なしのDemoだ。

     「Pro Evolution Soccer 4」は、日本では今年の8月に発売されるやいなやたちまちミリオンセラーを達成し、サッカーゲーム最激戦区のヨーロッパ市場においてもすこぶる高い評価を集めているシリーズ最新作。今回のウリは、ヨーロッパ各国で開催されているリーグのライセンスを獲得し、有名クラブチームの全選手を実名で使用しているところ。

     PC版オリジナルの特徴としては、なんといってもシリーズ初のオンライン対戦への対応があげられる。これまでサッカーゲームの大会イベントというと、昔からネットワークプレイに対応していたElectronic Artsの「FIFA」シリーズの独壇場だったが、今後はその勢力図に変化が見られるかもしれない。

     さて、Demoでは残念ながらネットワーク対戦は試すことができないものの、45分ハーフをみっちりプレイできる。収録国はイングランド、スウェーデン、イタリア、スペインの4カ国で、競技場は「Nakhon Patchasima」と「Estadio Gran Chaco」の2カ所が収録されている。

     話は前後するが、PC版にはゲームとは別に、コンフィグツールが用意されている。解像度やグラフィックスのグレード、そしてキーカスタマイズの設定は、このツールを使って行なうようになっている。キーボードでもプレイ可能だが、元々コンソール機のゲームパッドを土壌に開発されてきたゲームなので、2軸16ボタンパッド(要するにPS2と同レベルの機能を備えたゲームパッド)のほうが断然遊びやすいのは言うまでもない。

     PC版をプレイしていて実感させられるのは、高解像度表示によるリアルな試合映像の実現だろう。特に今作はリプレイ機能が良くできていて、アナログスティックによる自由な視点変更機能に加えて、1フレームごとの早送り巻き戻し再生まで用意されている。これを使って決定的なシーンをじっくり眺めていると、キャラクタのアニメーションの見事さがよく実感できる。ついつい連続してプレイしてしまう良作だ。

    (C)2004 KONAMI & Konami Computer Entertainment Tokyo

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月6日版~」


【12/3】

    【ベンチマークプログラム】
    「Vana'diel Bench 3」 [75.9MB]
  • 開発/提供元 スクウェア・エニックス

     もはや定番となった「ファイナルファンタジー XI」のオフィシャルベンチマークプログラム「Vana'diel Bench」の最新版。前回に引き続いて店頭デモとしても有用なオートデモを収録。舞台、イベントシーンとも「プロマシアの呪縛」のものが使用されており、かなり見応えのある内容に仕上がっている。

     「Vana'diel Bench 3」の内容は、ベンチマークプログラムとオートデモの内容が含まれており、高低2種類の解像度で、両方ともあるいはいずれかだけを実行することができるようになっている。店頭デモ用にループモードもあり、MMORPGのプロモーションとしては、この上なく優秀なプログラムだ。

     ベンチマークの方は、最新拡張データディスク「プロマシアの呪縛」のメインフィールドとなるタブナジア群島を舞台に、画面を埋め尽くすほどのタルタルたちが様々な活動を繰り広げるという内容。服装は「プロマシアの呪縛」発売を機に追加されたバイソン装束に統一され、チョコボに乗って方々を旅したり、管楽器や弦楽器を使って演奏したりなど、システムの縛りから脱却した自由な取り合わせが愉快な気分にさせてくれる。

     ベンチマークプログラムの公開は今回で3度目だが、回を経るごとにマシン負荷が高くなっているように思われる。この原因が、グラフィックスの進化なのか、タルタルの数の多さなのか、それともベンチマークの作りがそうなのか、正確なところは不明だが、実際のゲームのほうも発売当初に比べ、デュナミスやバリスタ、そしてプロミヴォンといった具合に、大人数でのプレイを前提としたシステムが増え、事実上の要求スペックも高くなっているため、ベンチマークとしての正確性を求めた結果と見るのが正解かもしれない。

     一方オートデモは、「プロマシアの呪縛」ミッションのイベントシーンのダイジェストになっていて、キーキャラクタであるバハムートを筆頭に、プリッシュやルーヴランス、チェブキー兄妹、テンゼンといった新規キャラクタが続々登場する。前回のオートデモと違って、テキスト情報は一切ないが、イベントシーンの内容は迫力十分で、最後まで目が離せないつくりが好印象。FF11ユーザーもそうでない人も一度見ておくといいだろう。

    (C)2002-2004 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(スクウェア・エニックス)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月3日版~」


【12/1】

    【アクションRPG】
    「ぐるみん」ベンチマークプログラム [62.1MB]
  • 開発/発売元 日本ファルコム

     日本ファルコムが12月25日に発売を予定している新作アクションRPG「ぐるみん」のベンチマークプログラム。体験版ではないため、インタラクティブ要素はないオートデモだが、同作の新機軸満載のゲームデザインが良く理解できる。店頭向けのプロモーションデモとしても活用できそうな内容で、一度試してみることをお勧めしておきたい。

     「ぐるみん」は、PCプラットフォームによるアクションRPGということにこだわり続けてきた日本ファルコムの新シリーズ。同社は2001年末に発売した「ツヴァイ」を皮切りに、「イース 6」、「英雄伝説VI 空の軌跡」など、3Dグラフィックスを採用したタイトルを積極的にリリースし始めたが、「ぐるみん」は同社初のフル3Dエンジンによる360度世界を再現している。

     「ぐるみん」は、同社の表現によれば“ドリルアクションRPG”。主人公は、考古学者を両親に持つ女の子「パリン」で、友達は「オバケ」というちょっと変わった設定になっている。世界観はオリジナルのファンタジーで、トゥーンシェーダーを使って、柔らかい雰囲気に仕上げている。任天堂の「どうぶつの森」シリーズより、さらに柔らかい印象である。

     さて、実際にベンチマークプログラムを走らせると、「ドリルアクション」の意味がよくわかる。パリンのメインウェポンが「伝説のドリル」で、これを使って悪いオバケをやっつけたり、あらゆるオブジェクトを破壊したりする。ジャンプや連続技をも交えたパリンのアクションシーンはなかなかアグレッシブで、基本路線は「イース」シリーズよりむしろ「ツヴァイ」に近い感じだ。

     3Dグラフィックスは、トゥーンシェーダーによって、ややぼんやりしたような幻想的な雰囲気を醸し出しているが、複数の光源に対応した影生成を行ない、水面などは環境マッピングも行なわれているなど、しっかりDirectX 9世代のグラフィックスになっている。パフォーマンスも非常に良好で、同社の3Dゲーム開発力の高さを見せつけられた印象だ。

     オートデモ後半では、アクションシーンから一転して、キャラクタ同士の会話シーンになる。このフルボイスによるイベントシーンにもしっかり注目しよう。

    (C) 2004 Nihon Falcom Corp. All rights reserved.
    画面は開発中のものです。

    ダウンロードはこちら(日本ファルコム)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~12月1日版~」


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・各社が公開しているデモ版は、製品版ではないため使用環境などによっては正常に動作しない場合がありますが、GAME Watch編集部ではその責を負いません。ウィルスなどによる被害も同様です。DEMO版、PATCHなどのインストールは自己の責任において行なってください。

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[Reported by GAME Watch編集部]



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