開発/発売元 Valve Software
2004年を代表するアクションシューティング「Half-Life 2」のPlayable Demo。Steamクライアント同梱でファイルサイズは751MBと特大サイズ。プレイにはSteamへの登録が必須となっており、「Half-Life 2」の有無すらチェックせず、Steamのインストールを強制されるのが玉に瑕だが、2004年を代表するアクションシューティングが、日本語で、しかも無料でプレイできるこの機会を逃す手はない。すべてのゲームファンにお勧めしておきたいDemoだ。
「Half-Life 2」のPlayable Demoのリリース予定は、私の知る限り無かったはずだが、製品版発売1カ月後に突然登場した背景には、もちろんクリスマスシーズンにもうひと売りというのもあるだろうが、ゲームエンジンビジネスのため、あるいはSteamを通じたユーザー囲い込みといった戦略的な意味合いの方が強いように思われる。
エンドユーザーからすれば、そんな先方の事情などはおかまいなしで、このクオリティのゲームが無料でプレイできるのは素直に歓迎できる話だ。実際、プレイしてみると、同作が圧倒的なディテールで実現した“フル3Dフルインタラクティブ世界の素晴らしさ”が肌で実感できるだろう。
Demoの仕様としてもかなりリッチで、途中セーブ/ロード可能な環境で2チャプターを収録している。オプションもフル稼働するので、自分のPCでどの程度動作するかを確かめることもできる。プレイする前は自分の環境に応じてグラフィックスとサウンドを調整しておこう。デフォルトでは(日本語)字幕表示はオフになっているので、オンにしておくことも忘れずに。
Demoでは、プロローグシーンであるチャプター1「挿入点」と、ガンアクションが堪能できるチャプター6「レーベンホルムには行かない」がプレイできる。チャプター1は、プロローグストーリーの提示がメインで、細かい操作が要求されるようなアクションシーンや謎解きはない。それだけに直線コースを進めば10分足らずで終わってしまうが、すぐ終わらせるのはもったいないと思わせるほど細部までよく作り込まれているため、数回プレイして物理エンジンとイベントスクリプトの競演によるゲーム世界の多彩なリアクションをじっくり堪能したいところだ。
チャプター1終了後自動的にスタートするチャプター6は、純粋なアクションステージとなっている。主人公フリーマンは、ハンドガンを初めとした複数の武器を所持しているが、ステージの途中で銃弾が補充されないため、必然的にバールと「Half-Life 2」で導入された新アイテム“グラヴィティガン”でエイリアンたちを撃破していくことになる。
ゲームデザイン的には、完全に猟奇的ホラーなのだが、グラヴィティガンの存在のおかげで、エイリアンの怖さよりも、“弾丸”であるオブジェクトをエイリアンにぶち当てる楽しさのほうが大きい。ゲーム難易度もそれほど高くなく、Easyならさくさく進めるだろう。Steam周りの面倒くささを除けば、Demoとしてはほぼ完璧な内容で、万人にお勧めできる。「Half-Life 2」未体験者は是非この機会にプレイしておこう。
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