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■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【3/31】

    【シミュレーションRPG】
    「エンジェリック・ヴェール」体験版 [93MB]
  • 開発元 クロムシックス
  • 発売元 エレクトロニック・アーツ・スクウェア

     クロムシックスがWindows向けに開発しているシミュレーションRPG「エンジェリック・ヴェール」の体験版。ようやく発売元がエレクトロニック・アーツ・スクウェア(4月1日よりエレクトロニック・アーツ)に決まり、発売日も4月24日に定まったようだ。シミュレーションRPGファンは試してみるといいだろう。

     「エンジェリック・ヴェール」は、オリジナルのファンタジー世界を舞台にしたシミュレーションRPG。バトルシステムは、スクウェアマップ、ターンベースを採用したオーソドックスな内容でありながら、グラフィックに3Dを採用し、手動と自動の両方に対応した独自のカメラワークと、派手な3Dエフェクトが特徴的だ。

     主役はダークナイトのジェルと、シルバーナイトのフィオの幼なじみふたり。ゲームは、ふたりが王女警護の任に就いているベルーナ王国のカペラ離宮からはじまり、やがてふたりは隣国のジェレニア共和国所属の反乱将校らによる、ベルーナ国王殺害に遭遇する。

     この体験版でプレイできるのはそこまで。その後のふたりの逆襲(なのかどうかは実際にプレイしてみないとわからないが)は製品版で、ということになる。といっても比較的長いプロローグシーンを始め、戦闘ステージも2マップあり、ボリュームは充分だ。

     プロローグシーンを皮切りとした随所に挿入されるイベントシーンは、ポリゴンモデルのキャラクタを使ったフルボイスイベントになっている。このため、シームレスに戦闘パートへと繋がり、3Dグラフィックのメリットをうまく活かしている。なお、キャラクタの声は、いずれも一流の声優さんが担当しているだけあって、驚くほど良く喋り、またそのしゃべりもうまい。

     ヒロイン級の女性キャラクタが数多く登場するあたりは、正統派シミュレーションRPGとして多少公平さを欠くきらいもないではないが、オージェルとフィオのどたばたコメディ的やりとりはついつい引き込まれるおもしろさがあり、クリア後もうちょっと先を見てみたいという気にさせられる。

     肝心の戦闘については、主役のふたりとも戦士であり、これだけではどうとも評価しがたい。体験版に限っていえば、敵の側に寄って殴るというだけの淡泊な内容に終始しており、もうひと工夫欲しい。ただ、BGMに関していえば「ファイアーエンブレム」シリーズに勝るとも劣らない上質さであり、「おっ?」と思わせるところがある。まずは体験版で試してみると良いだろう。

    (C) 2001-2003 CHROME SIX ALL RIGHTS RESERVED

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月31日版~」


【3/28】

    【草野球シミュレータ】
    「アパッチ野球道」プロモーションムービー [18MB]
  • 開発/発売元 日本クリエイト

     日本クリエイトが本日発売した草野球シミュレータ「アパッチ野球道」のプロモーションムービー。同社はあの手この手で多種多様な野球シミュレータを作り続けてきたメーカーだが、今回はそれらラインナップの中でももっともオリジナリティの高い内容といっていい。特訓、秘打、魔球、なんでもござれの野球シミュレータだ。

     ムービーは店頭デモ用に制作されたもので、3分30秒ほどの内容。画面下のテロップ で、どこから見てもゲームが理解できるような内容になっている。例によって解像度が低いため、ゲーム内テキストまでは判読できないが、その楽しそうなゲーム内容は充分にくみ取ることができる。

     中でも楽しいのは、魔球、秘打のたぐいで、魔球は剛速球を手始めに、分身、超カーブなどを投げるシーンを見ることができる。ピッチャーは投げる前に全身が燃え上がるなど、演出がユニークで、ついつい笑ってしまうものがある。

     秘打にもミートの瞬間に稲妻が走ったり、自由気ままな楽しい演出が試みられている。中には役に立ちそうで、役に立たないものもあったりするようで、草野球らしさ満点である。シングルプレイ専用なのが残念だが、ぜひ一度見てみるといいだろう。

    All right reserved NIHON CREATE Co,LTD.

    ダウンロードはこちら(日本クリエイト)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月28日版~」


【3/27】

    【MMORPG】
    「ResonanceAge」オープンβクライアント [309MB]
  • 開発/発売元 ハドソン

     ハドソンが現在開発しているハイファンタジーMMORPG「ResonanceAge」のオープンβクライアント。αテストとはゲームシステムがガラリとかわり、数多くの独自性を盛り込んだ3D MMORPGになりそうだ。正式リリース時期がいつになるのかは不明だが、MMORPGファンには大きな楽しみがひとつ増えることになりそうな感じである。

     「ResonanceAge」は、謎の島ダイアロスを舞台に、仲間たちと共に数多くのファンタジーエピソードを堪能できる本格仕様のMMORPG。国産ではまだ珍しいフル3DのMMORPGという点もウリのひとつだが、まったくゼロの状態から「EverQuest」や「Dark Age of Camelot」を彷彿とさせるハイファンタジーMMORPGを組み上げ、最激戦区であるPCプラットフォームにそれを投入するという同社の剛胆さのほうに大きな驚きがある。

     個人的にαテストは未参加だったので、公式サイト等でこれまでの開発状況をひととおり確認した上でβテストに参加したところ、基本仕様が変わっていて驚かされた。一番の驚きはレベル制を廃し、完全にスキル制としているところだ。

     ヘルプなどにはまだ一部レベル表記が残っているものの、ステータスウィンドウには、キャラクタのレベルおよび経験値の覧がなくなっていて、当然、敵を倒しても経験値は入らない。αテストの段階では、スキルの上限はキャラクタのレベルに完全に依存していたが、レベルそのものがなくなっているのである。

     それではどうやってキャラクタを成長させていくかというと、「Ship Blend」と呼ばれる独創的なシステムを採用し、これに従ってキャラクタを成長させていく。同作はβテストを機にレベル制を廃したことで、ゲームデザインの方向性は「ウルティマオンライン」に近い内容になっている。

     つまりキャラクタの能力は、膨大な量のスキル群のパラメータの総計で決定され、同じ行動を繰り返すことでスキルが上がっていくというシステムだ。この「Ship Blend」は、「ウルティマオンライン」におけるキャラクターテンプレートをさらに進化させたような内容で、具体的には、プレーヤーが思い描くプレイスタイルに従って、転職先のポイントを振り分け、それによって各スキルの上限が決まるというシステムだ。

     たとえば、基本職をWarriorとした場合、その時点で近接戦闘に特化したベーススキルが設定され、防御に優れる「Saber」、格闘戦に特化した「Monk」、様々な武器の扱いに長けた「Fighter」、武器や防具を自作できる鍛冶戦士「Metal Worker」の4つの転職先から、「Ship Blend」ポイントを自由に振り分けていく。

     「Saber」に大きくポイントを振り分ければDefenseスキルの上限などがグーンと上がり、「Monk」にすればNaked GuardやKickなどのスキルの上限がグーンと上がる。グーンと上がるのはあくまでスキルの上限値であって、実際にはスキルアップに関わる行動を繰り返さなければスキルは上がらないが、スキル制が大勢を占める現状のMMORPG市場に一石を投じる非常にユニークなゲームシステムといえる。

     ゲームは「チュートリアル島」からスタートし、そこをクリアすると「ビギナーズキャンプ」へ移る。このふたつのエリアではチュートリアル的なクエストが豊富に用意されており、知らず知らずのうちにゲームのプレイ方法を学ぶことができる。序盤の展開があまりに唐突すぎる点については、まだβテストだからと善意に解釈して、同作の今後に期待したい。

    (C) HUDSON SOFT ALL RIGHTS RESERVED.

    ダウンロードはこちら(ハドソン)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月27日版~」


【3/26】

    【アクションシューティング】
    「Devastation」Multiplayer Demo [177MB]
  • 開発元 Digitalo Studios
  • 発売元 ARUSH Entertainment

     ARUSH Entertainmentが欧米で3月25日に発売したSFアクションシューティング「Devastation」のMultiplayer Demo。新世代「Unreal」エンジン採用の3Dグラフィックは美しく、サウンドエフェクトも上々。ややクライアントが不安定な印象もあるが、アクションファンは試してみて損はないだろう。

     「Devastation」は、荒廃した近未来の地球を舞台にしたアクションシューティング。どちらかというとシングルプレイを重視したつくりで、圧倒的な軍事力を背景に地球を支配するハイテク企業に対してレジスタンス活動を行なっていく、といったシチュエーションになっている。

     このためゲーム性はバリバリのリアル系と思いきや、その実、「Unreal」の系統に属しそうなスポーツ系の内容で、ジャンプしまくりで弾丸を避け、ひとっ飛びでハシゴを登り切るなど、殺伐とした雰囲気とはほど遠い、飄々としたゲームデザインがちょっと意外な印象を受ける。

     このMultiplayer Demoでは、サーバーブラウザを使って、最大16人対戦を楽しむことができる。ゲームモードは、Street War(デスマッチ)、Team Street War(チームデスマッチ)、Territories(陣取り戦)、CTF(旗取り戦)の4つ。マップは大小2枚で、いずれも荒廃された雰囲気がよく出ている。ステージの作り込みも見事で、オブジェクトに張られたテクスチャもクオリティが高い。「Rainbow Six 3: Raven Shield」にもひけを取らない内容だ。

     ただ、小さい方のマップ「DDM-EmbarcaderoDepot」は、16人でプレイするにはやや狭く、同作の醍醐味は堪能できない。土管には可燃性の液体が詰め込まれており、これを撃つことで誘爆を狙うことができるなど、目新しい試みも取り入れられているが、死亡直後に同じ場所で生き返り、再び殺害されるなど、システム全般の練り込みが甘く、これでは見切り発車といわれても仕方がない気がする。

     一方の大きいマップ「CTF-Union」は、CTF戦のためのステージで、広々とした鉄道の停車場を挟んで、両陣営が設置されている。こちらは16人でも充分の広さがあり、同作らしさを堪能するにはこちらのほうが向いている気がする。

    (C)2000 ARUSH Entertainment.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月26日版~」


【3/24】

    【戦略シミュレーションゲーム】
    「マスターオブモンスターズ III」体験版 [34.1MB]
  • 開発/発売元 システムソフト・アルファー

     3月20日に発売された「マスターオブモンスターズ III」の体験版。インストーラなし、オープニングは全カット、途中セーブ/ロード不可と相変わらず荒っぽいつくりだが、最新作の新たなゲーム性はひととおり確認できる。往年のファンは試してみるといいだろう。

     「マスターオブモンスターズ」は、プレーヤーの分身であるマスターを中心とした強力なモンスター軍団を指揮して、敵マスターを撃破していくターン制の戦略シミュレーションゲーム。「II」の発売から実に10年ぶりの新作となるが、何もかも変わったという印象は受けない。トップビューからクォータービューに変わったバトルフィールドを舞台に、じっくり戦略を練っていくタイプのゲームだ。

     体験版では、ヒューマンの男女、獣人の3パターンからマスターを選び、最初の1ステージをプレイすることができる。マスター作成時に、信仰の対象とするグランドマスターを決定する。グランドマスターにはカオスのバーン、ニュートラルのフォレス、ロウのフィーズの3種類があり、この選択によって使用できる大魔法と召喚可能なモンスターの種別が決定される仕組みだ。

     マスターとグランドマスターを決めると、居城での軍団編成に移る。まず「モンスターの召喚」で、戦闘に使用するモンスターを決定(マナを払って召喚する)し、その後、「部隊編成」でチェックボックスをクリックしていく。同作の特徴のひとつに、モンスターの成長要素と継続性のあるキャンペーンプレイが挙げられるが、そのためとはいえ、この2アクションは非常にまどろっこしく、わかりにくい。

     戦場マップでは、マスターひとりが配置された状態からスタートし、「転送」コマンドを使って、ゲートを介してモンスターを1体ずつ呼び出していくことになる。この体験版でプレイできる「カタクルム草原」には敵マスターは存在せず、周囲のモンスターを全滅させれば勝利となる。

     「カタクルム草原」は序盤のステージだけあって、草原と森を基調としたこぢんまりとしたマップとなっており、普通にプレイすれば10ターンも掛からずに勝利できる。ただ、敵配置がいやらしく、モンスターを転送してようやく戦闘準備が整ったと思ったら、いつのまにか敵に包囲されてしまっている。

     幸い敵は弱いため、囲みは難なく突破できるが、これでは戦術も戦略もあったものではない。もう少しどっしりとしたゲームデザインにしてほしかった気がする。なお、体験版のみの特別要素として、ステージクリア後にいきなりモンスターを上位クラスに進化させることができるので、あらかじめ全モンスターを召喚しておくといいだろう。

    (C)2003 SystemSoft Alpha Corporation.

    ダウンロードはこちら(システムソフト・アルファー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月24日版~」


【3/20】

    【カジノ経営シミュレータ】
    「Casino Inc」Playable Demo [114MB]
  • 開発元 Hothouse Creations
  • 発売元 Konami

     「Gangster」シリーズの開発で知られる英Hothouse Creationsが手がけたひとクセもふたクセあるカジノ経営シミュレータ「Casino Inc」のPlayable Demo。発売元は、デジタル式のスロットゲームの開発大手のKonami。「Gangster」同様荒っぽい造りだが、ぐいぐい遊ばせる工夫が盛りだくさん。今月イチオシのシミュレータだ。

     「Casino Inc」は、わずかな資金と土地と建物を元手に、一流のカジノをつくりあげていくカジノ経営シミュレータ。がらんとした空き家にルーレットやポーカー、スロットマシーンといったカジノ設備を設置し、のみならずバーや飲食店、ゲームマシーンやビリヤード台なども洩れなく配置して、総合娯楽施設を造り上げていく。

     このゲームのユニークなところは、シミュレート範囲が自分の建物だけでなく、多くのライバル店や飲食店(といっても店内にはラスベガスのようにスロットマシーンが置いてある)なども同時にシミュレートされ、そればかりかエリア全域の人の流れもまとめてシミュレートしてしまっているところだ。

     外部ビューに視点を移すと、歩道には欲望を示すふきだしアイコンを表示させた人々の群れが見える。この群れをいかにうまく誘導して自分の店に引き込むかが重要で、店の細かい内装などは、ある意味どうでもいいことだったりする。このゲームでもっとも重要なのは、人通りのいい場所の看板の買い占め工作で、これさえできれば経営は半ば成ったといっていい。

     カジノを経営していくためには人の雇用も重要な要素。同作にはディーラーやバーテンダーなど、ごく普通の人を雇える一方で、用心棒やガードマンといったものも雇うことができる。用心棒は、暴れる客を地下室に連れ込み締め上げるのが仕事で、ガードマンは、カジノをつぶしに来たヒットマンを見つけ次第殺害するのが目的。

     Demoでは細かく目的が指定され、それをクリアすることでゲームを進めていくことになる。最初のうちは、来客者を何人にする、エリアでのシェアを何パーセントにする、1日の売り上げをいくらにするといった真面目な目的が示されるが、4つめは2人のヒットマンを使って、ライバルカジノを壊滅させるという、いきなり目的の性質がガラリと変わる。ここからが同作の本番らしい。

     ライバル店はどこから資金を調達したのか、すでに2階まであり、人の集まりもいい。それを徹底的に邪魔すべく、地下に身を潜めている2人のヒットマンを外に出し、ライバル店に行かせることにする。この際のインターフェイスは、「Gangster」シリーズそのままで、RTSライクに左クリックで選択し、右クリックで行き先を指定していく。対象のキャラクタを右クリックしてアタックを選択すれば銃で攻撃、といった具合だ。

     ヒットマンをライバル店の中に入れたあとは、ガードマン、用心棒を射殺し、それと気づいた客たちがカジノから全員いなくなるまでカジノに居続ければいい。といっても、すぐに警察がやってくるため、防戦する準備が必要となる。この間も自分の店では平和に営業を続けており、この一瞬ゲームジャンルがわからなくなる自由度の高いゲームシステムが非常に斬新だ。

     グラフィックもコミカルタッチのモデリングで、アニメーションもそこそこ細かく、全体として好感の持てる仕上がりだ。経営シミュレータ好きはぜひ一度チャレンジしてみてほしい。

    (C) 2003 KONAMI CORPORATION AND KCE TOKYO.
    Program Code (C) 2003 Hothouse Creations Ltd.

    ダウンロードはこちら(Gamers Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月20日版~」


【3/19】

    【MMORPG】
    「アッピーオンライン」オープンβクライアント [260MB]
  • 開発元 Zestturn Entertainment
  • 発売元 ブロードゲーム

     ブロードゲームが日本展開を予定している韓国産MMORPG「アッピーオンライン」のオープンβクライアント。現在無料でテストに参加できるので、MMORPG好きは気軽に試してみるといいだろう。

     「アッピーオンライン」は、韓国のZestturn Entertainmentが開発した2DクォータービュースタイルのMMORPG。リンゴの精のような「アッピー」と呼ばれるモンスターをはじめ、なごみ系の可愛らしいグラフィックが特徴的だが、一見子供向けと見せかけて実は仕様的にはかなり欲張っており、年齢を問わず楽しめる奥の深いMMORPGだ。

     最初に行なうキャラ作成では、名前、性別、そして種族を選択する。種族には戦士、探検家、魔法使いが用意されている。いずれも本来「職業」のカテゴリに入るべき項目ばかりだが、同作では職業は別にあって、ゲームの途中から本業(種族)と副業(職業)を同時進行させていくことになる。

     職業には鍛冶屋、医者、細工師、錬金術師、職人などがあり、フィールドでは戦士として活躍しつつ、街では鍛冶屋としてハンマーを握るという、感覚的には内職に近いイメージだ。他のMMORPGにおける生産スキルとの本質的な違いは、それらの作業を行なうことで経験値が得られるというところ。街の中だけでレベルアップすることも可能なようだ。

     なお、ユニークな職業としてはこのほかに検事と弁護士がある。これらはPKに対する取り締まりおよび減刑を行なう職業で、検事は「捜査」技術を使ってPKを捜索し、「連行」技術を使ってPKを監獄にぶち込み、一方の弁護士は、監獄にぶち込まれたPKを「話術」、「弁護法典」といった技術を使って弁護し、刑の軽減を行なう。そうした行為により、経験値が貰えるのだからおもしろい。

     ただ、序盤に関しては非常に淡泊なつくり。オープニングもプロローグイベントもなく、初心者エリアにいきなり放り込まれ、取るもとりあえずある程度までのレベル上げを強制される。この異様なデファクトスタンダードは、韓国産MMORPGの一大欠点と言っていい。

     が、装備品を買い揃えることによってグラフィックが細かく代わり、与えたダメージに比例して獲得経験値が多くなり、序盤から比較的高額なお金をドロップするなど、遊ばせる工夫が随所に凝らされ、ふと気づいたら初心者エリアでは満足できないぐらいレベルが上がっていたりする。結果論で言えばこれでいいのかもしれないが、もう少し目に見える形でのストーリー性が欲しいところだ。

    (C)2002 Broad Game.Inc / Zestturn Entertainment.Inc all right reserved

    ダウンロードはこちら(ブロードゲーム)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月19日版~」


【3/18】

    【草野球シミュレータ】
    「アパッチ野球道」動作確認用プログラム [24MB]
  • 開発/発売元 日本クリエイト

     日本クリエイトの野球シミュレータ新シリーズ「アパッチ野球道」の動作確認用プログラム。このプログラムは、同社が3月28日に発売する「アパッチ野球道」が、手元のPCで正常に動作するかどうか、充分なパフォーマンスで動作するかどうかを事前に確かめるためのものだ。体験版ではないのでインタラクティブ性は皆無に近いが、ゲームの雰囲気はひととおり掴むことができる。

     「アパッチ野球道」は、草野球を題材にした野球シミュレータ。プレーヤーは監督兼選手として、老若男女混成の素人集団を率いてチームを勝利に導いていくことになる。これまでプロ野球、高校野球と扱ってきた同社の野球シミュレータシリーズとしては異色の内容だが、核となる野球シミュレータ要素および、選手育成要素は似通っており、既存シリーズをプレイしたことがある人ならすぐにゲームにとけ込める雰囲気だ。

     この動作確認版では、チーム・監督メイキングや選手の勧誘、スケジュール設定などがカットされ、ほぼ自動で試合開始へと繋がっていく。試合は、延長含めても3回で終了し、試合中に監督として選手に指示を出すこともできない。かなりあっさりした内容だ。

     製品版では、3,000もの市町村から拠点とするエリアを選び、チームのユニフォームからチーム名、自分好みの選手の勧誘、練習スケジュールまで、事細かに設定することができる。こうした膨大なカスタマイズ要素、育成要素こそが同シリーズの醍醐味だが、そうした要素をすべてすっ飛ばしているのは、動作確認版とはいえややもったいない気がする。せめて新シリーズのウリである魔球のひとつぐらいは投げさせてほしかった。

     ただ、サウンドはDirect Musicでしっかり鳴り、イベントも1つ限定ながらも発生し、さらにプレイするたびに試合展開が異なるなど、同シリーズのファンには満足できる内容ではないだろうか。「野球シミュレータ」にあまり縁のないユーザーも、このプログラムで一度試してみてはいかがだろうか。

    All right reserved NIHON CREATE Co,LTD.

    ダウンロードはこちら(日本クリエイト)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月18日版~」


【3/17】

    【アクションシューティング】
    「Line of Sight: Vietnam」Playable Demo [174MB]
  • 開発元 nFusion Interactive
  • 発売元 Infogrames Entertainment

     ベトナム戦争をモチーフにしたアクションシューティング「Line of Sight: Vietnam」のPlayable Demo。シングルプレイや充実したチュートリアルもプレイできる。アクションファンにお勧めだ。

     現在、同Demoは、Fileplanetの独占公開となっており、ダウンロードにはユーザー登録が必要となる。起動時に、登録したメールアドレスに届くRegistration Keyを入力する必要があるので注意したい。

     「Line of Sight: Vietnam」は、ベトナム戦争における米軍とベトナムゲリラの死闘を描いたリアル系のアクションシューティング。Demoでは、米軍キャンペーンが1ステージ、チュートリアル、そしてマルチプレイが楽しめる。

     予想どおりシングルプレイの出来が抜群にいい。スナイパーライフルを片手に、仲間ひとりとVC(Vietcong)の司令官を狙撃し、脱出地点まで離脱するというミッション。スコープをきりきり回して高所からロングレンジで仕留めるだけでなく、渡河してドキュメントを盗まなければならない。初っぱなからかなり難易度の高いミッションだ。

     スタート地点から無防備にも立ったまま歩いていくと、約10秒後に頭を撃ち抜かれて死亡するというのは、いわばリアル系FPSのお約束だが、同作においてもこのお約束は厳格に適用されている。ただ、同作の場合困るのは、背の高い雑草が無数に生えているおかげで、ただでさえ悪い視界が、匍匐状態に移行することでほぼゼロになってしまうことだ。

     しかし、立ったままでは確実に殺されてしまうため、やむなく匍匐前進していくと、小動物や鳥の鳴き声、小川のせせらぎが聞こえはじめ、次第に音が大きくなってくる。もう少し進んでいくと、ベトナム兵の会話が聞こえてくる。この耳だけを頼りに進んでいくゲーム展開が非常に新鮮だ。

     このゲームでは、モニタの視野角の不足を補うために敵がある一定の距離まで近づくと自動的に赤矢印が表示されるようになっているが、これが意図しない方向に赤矢印が出るようだと、死期は近い。彼らはすでにこちらに向かって突進中のことが多いからだ。声がしたと思ってスコープを覗くと、複数のベトナム兵が走っている様子が映っていたりして、どきどきさせられる。相方がそれなりに優秀な反応と射撃能力を持つので、ひとりで突進するようなことはせず、じっくり進んでいくといいだろう。

     チュートリアルでは、ゲームに登場する主要な小重火器からスナイパーライフル、ロケット砲、バズーカ、時限爆弾、地雷などを試すことができる。「America's Army」っぽい感じの内容だが、特にクリア目標などはなく、新しい射撃場に着くたびに古い兵器をその場に置いて(Dキー)、新しい武器に持ち替え、その威力を試すことができる。

     個人的にやや残念なのは、リロードのアニメーションとヒットしたオブジェクトに対する処理が雑なところだ。このため、特にオブジェクトは、四散したり、爆発したりといったアニメーションはなく、ヒットするとただオブジェクトが消えるだけ。同作のチュートリアルと「America's Army」の訓練教程のクオリティに格段の差があるというのは、当然といえば当然だが、もう少しなんとかしてほしかった気がする。

     最後のマルチプレイは前回とマップが異なり、シームレスなサーバーブラウザを使ってたっぷり遊ばせてくれる。川を挟んで対峙するケースが多く、前回に比べて比較的視線が通りやすく、スナイパーライフルでも充分活躍できるだろう。

    (C) 2002 Illusion Softworks.

    ダウンロードはこちら(Fileplanet)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月17日版~」


【3/14】

    【競馬シミュレーションゲーム】
    「Horse Racing Manager」Playable Demo [40.9MB]
  • 開発元 Cyanide
  • 発売元 Focus Home Interactive

     フランス産競馬シミュレーションゲーム「Horse Racing Manager」のPlayable Demo。競馬は競馬でもフランスやドイツで行なわれている繋駕速歩競技、いわゆるトロッターレースをモチーフとしており、新鮮味は抜群。見慣れない二輪車を付けた競走馬たちがまったりしたスピードでコースをまわるレース模様は、見ているだけで楽しい気分になる。

     「Horse Racing Manager」は、騎手としてレースに参加できるほか、フランスルールで馬券購入もでき、さらに厩舎で馬の育成なども行なえるなどちょっと欲張りな競馬シミュレータ。Demoではこのうちレース出走と馬券購入が行なえる。

     レースは、外周を走る車に先導された競走馬たちが十分に助走を付け、突出を防ぐボードを外された直後からスタートする。馬の操作は、カーソルキーの左右で向きの変更、上下で速度の調節、基本的にこのふたつだけでいい。

     ただし、競走馬にはスタミナが設定されていて、速度に応じて少しずつ低下していく。当然、最初から最後まで最高速度で走りきれるほどのスタミナはなく、先行か逃げ切りか、それともバランス重視かなど、速度の設定によってさまざま戦術が可能となっている。

     必殺技的な要素としてムチ打ちがあるが、これを行なうと馬が最後の力を振り絞って急加速する一方で、スタミナが大幅に低下してしまうため、常用は無理。最終コーナーを回ってあと100メートルでスタミナが切れてしまうというケースに使うと良いだろう。

     なお、このトロッター繋駕速歩レースに限って言えば、二輪車の部分が予想以上に幅広く、前と横をふさがれるとそれだけ身動きが取れなくなるため、先行タイプのほうが後の展開がラクなような気がする。通常のレースゲームと異なり、レース展開に心理的戦術的な要素が多いため、1位になるとそれなりの充実感がある。グラフィックはお世辞にも綺麗とは言い難いが、遊びがいのある内容といえるだろう。

    (C) cyanide 2003.

    ダウンロードはこちら(cyanide)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~3月14日版~」


【3/13】

    【リアルタイムストラテジー】
    「ヘジモニア 日本語版」プロモーションムービー [101MB、23MB]
  • 開発/発売元 カプコン

     カプコンが3月28日に発売を予定しているSFリアルタイムストラテジー「ヘジモニア 日本語版」のプロモーションムービー。約3分の長編ムービーで、最初の1分こそメーカーロゴやタイトルばかりを見せられて退屈させられるが、後半2分で日本語版クライアントを使った最新ゲーム映像をたっぷり堪能することができる。少々画面が暗いが、許容範囲内。スペースオペラ好きは要チェックのムービーだ。

     「ヘジモニア 日本語版」は、ハンガリーのデベロッパーDigital Illusionsが開発した22世紀における星間戦争をモチーフにした3Dリアルタイムストラテジー。エピックスケールで描かれた壮大な宇宙空間を舞台に、フル3Dフルインタラクティブ環境で、宇宙艦隊同士の艦隊戦が楽しめる。

     スペースオペラ作品らしく、多数の登場キャラクタが織りなすドラマチックなストーリー展開もそのウリのひとつだが、ことあるたびにイベントムービーを見せまくるタイプではなく、その醍醐味はオリジナルの3Dエンジンによる弩派手な戦闘シーンにある。

     戦闘シーンの展開は、SFリアルタイムストラテジーの傑作として知られる「Homeworld」スタイルを採用し、360度の宇宙世界のなかで自由に視点を変えながら、最適な位置から艦隊の指揮を執っていく。基本は部隊をマウスクリックもしくは、マウスドラッグで部隊を選択し、命令を下していくことになる。戦闘中にも次々に指令が入ったりしてなかなか焦らせる。ひさびさにどっぷり浸れるスペースオペラ作品といえそうだ。

     ちなみにプレーヤーが指揮する艦隊は各艦個別にAIを搭載しているため、アクションゲームのような忙しさはないものの、適当な命令だけだと勝てる戦いも一方的に負けたりすることがあり、プレーヤーは絶えず艦隊の行方を追いつつ、戦況に応じて細かく指示を下していかなければならない。なお、英語版限定だが体験版もリリースされているので、ムービーを見て興味を覚えたユーザーは一度体験してみるといいだろう。

    2002 Wanadoo Edition. (c) 2002-2003 Digital Reality. Licensed by Wanadoo Edition. Developed by Digital Reality. Digital Reality and the Digital Reality logo are trademarks of Digital Reality. Any reproduction,however partial and on whichever support, is forbidden. All information on this website can under no circumstances be used toward commercial or promotional ends, without the express permission of Wanadoo Edition.

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【3/12】

    【戦略シミュレーションゲーム】
    「大戦略パーフェクト」体験版 [20.4MB]
  • 開発/発売元 システムソフト・アルファー

     システムソフト・アルファーの大戦略シリーズ最新作「大戦略パーフェクト」の体験版。インストーラなし、BGMなし、情報ウィンドウ内の兵器グラフィック表示なし、途中セーブ/ロード不可と、製品版に比べてかなり簡素なつくりになっているが、同社が「シリーズ集大成」と自信を覗かせる、豊富なカスタマイズ要素を実際に体験することができるのは嬉しいところ。大戦略ファンはとりあえず試してみてはいかがだろうか。

     体験版では、大戦略シリーズの名物マップ「Island Campaign」を日本とロシアの生産タイプでプレイできる。「大戦略パーフェクト」の最大の魅力は、最新の兵器データを盛り込んだ大戦略を、自分好みなルール、すなわち自分の一番好きな大戦略ナンバーのルールでプレイできるところにある。その項目は、30項目以上にもおよび、地味な特徴だが大戦略ファンにとっては何より嬉しい要素だろう。

     今回の生産タイプは主要国のほか、北朝鮮やイラクも含めた全16カ国。兵器タイプもイージス艦や弾道弾迎撃機など新たに4種類を追加している。また、同作には標準でマップエディタが同梱されているため、まさに自分好みのシチュエーションで大戦略を楽しむことができる。

     ちなみにマップに関しては、収録数は35枚とやや控えめだが、「大戦略 for Windows」、「大戦略WIN II」、「現代大戦略2001」、「現代大戦略2002」、「大戦略VII」、「大戦略VIIデータ&パワーアップキット」のマップの読み込みが可能。まさにシリーズ集大成といった内容に仕上がっている。

     ただ、個人的に気になるのは、同社公式サイト内の特設ページで、質問に対する回答覧において、実に7項目について「次作で検討したい」としているところだ。無償ダウンロードによるパッチでの対応ならまだしも、この時点で次作への先延ばしを表明するのは、「パーフェクト」というものものしいサブタイトルを付けた以上、やや問題があるのではないかと思う。

     ともあれ、現在、大戦略ブランドは多くの派生版がリリースされているが、今回の「大戦略パーフェクト」は、「久々に大戦略がやりたくなってきた」という元ファンに最適なパッケージといえそう。まずは体験版を試してみるといいだろう。

    (c) 2003 SystemSoft Alpha Corporation

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【3/11】

    【クライムアクションゲーム】
    「Grand Theft Auto」フルバージョン [328MB]
  • 開発元 Rockstar Games

     いまや北米市場でもっとも有名なゲームに成長した「Grand Theft Auto」シリーズ。最新作「Grand Theft Auto III」は、プレイステーション 2で400万本以上のセールスを記録し、その外伝「Grand Theft Auto: Vice City」の評価も高い。Take2 Interactiveでは、こうした大ヒットを受け、ユーザーへの感謝の気持ちを込めて、昔のゲームをフリーソフトとして公開する「Rockstar Classics」ブランドを立ち上げた。その第1弾タイトルが初代「Grand Theft Auto」というわけである。

     「Grand Theft Auto」は、'97年に当時としては珍しいMature指定で業界に乗り込んできた意欲作で、自動車強盗を繰り返しつつ、目的を達成していくというクライムアクションゲームだ。歩行者を轢き殺すとポイントを獲得し、強盗する車も救急車などレアカーほど高得点という、表層で見た限りではキワモノタイトルだが、そのプレイ感は実にコミカルだ。

     '97年にコンセプト先行で発売されたタイトルだけに、グラフィックレベルは低く、システムも荒っぽい。GTAシリーズは、作を経るごとに(ゲーム上での)警察の締め付けが厳しくなっているが、初回作だけに街はまさに無法地帯。ガンガン強盗して、ガンガン暴走して、ガンガン乗り捨てられる。

     視点はトップダウンビューで、グラフィックは疑似3Dを採用。車の進入の仕方によっては、車を動かせなくなったり、大交通渋滞が発生したりとバグっぽいところもなくはないが、歩道へのはみ出し、幹線道路で逆走、車道をふさいで車を止めさせた上で強盗するなど、違法行為がやり放題という点では実にそつないつくりとなっている。

     ゲームは、矢印の方向にひたすら走っていくことで展開していくという非常にわかりやすい仕組みになっている。矢印に注目するあまり、車道の切れ目を見逃して車ごと水に突っ込んで死亡、車に当たりすぎて乗っていたタンカーが爆発して死亡など、主人公の死に方もユーモラスで、発売から6年経ったいまでも引き込まれるものを感じさせてくれる。ぜひ一度プレイしてほしい。

    (c) 2003 Rockstar Games, Inc. Rockstar Games and the Rockstar Games logo are registered trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. All other trademarks and trade names are properties of their respective owners. All Rights Reserved.

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【3/10】

    【レストラン経営SLG】
    「Restaurant Empire」Playable Demo [142MB]
  • 開発元 Enlight Software

     シェフ兼経営者として一流のレストランを育て上げていく経営SLG「Restaurant Empire」のPlayable Demo。Enlight Softwareは、経営SLGを得意中の得意としている香港のデベロッパー。昨年同社が発売したホテル経営SLG「The Hotel Giant」のために開発した3Dエンジンを再利用しているようで、見た目の新鮮みは薄いものの、新鮮なゲーム性でぐいぐい遊ばせてくれる。我々にとって最大の障害は食文化の違いか。

     「Restaurant Empire」は、レストランの経営者兼シェフとして、縦横に腕を振るえる経営シミュレーションゲーム。こぢんまりとした一軒家レストランを上手に切り盛りし、客の絶えないお店にすることが目的である。

     Demoで選択可能なのは「New Game」のみ。ゲームを開始するとチュートリアルとなり、インターフェイスの紹介から、レシピの追加の仕方、スタッフの雇用法、内装の装飾法などを順番に学ぶことができる。比較的長いチュートリアルで、いきなり詰め込みすぎな気もするが、適当にNEXTを押していくとわけがわからなくなる。前準備と思ってじっくり取り組みたい。

     チュートリアルが終わるとようやく本編スタートで、スタッフをひととおり雇用し、レシピから客に出す料理を決め、唐突に暖炉を置いたりして内装を飾りつつと、にわかに忙しくなってくる。こうした一連のコマンドは、開店中にもリアルタイムで実行でき、即座に反映される。ちなみに主人公は厨房にいて料理を担当するが、これに関してプレーヤーが操作をする必要はない。

     要注意なのは客の評判。客は帰る前に必ず反応を返してくれる。高いとか、安くしろとか料理が来るのが遅いといったたぐいの比較的修正の容易な内容だが、意外と難しいのはレシピの絞り込み。いわゆる大衆レストラン的感覚でいうと、レシピは多ければ多いほど良さそうなものだが、このゲームではそれは通用しない。

     実は一度目のプレイでもっとも多く来た反応は、「レシピが多すぎて何を頼めばいいのかわからない。もっと絞り込んでくれ」というもの。いまあるレシピを片っ端からメニュー表に加えていったから当然といえば当然なのだが、朝食から、メイン、デザートなど各コースごとに2つないし3つぐらいが適当なようだ。

     新しく開発されたレシピを加えて、既存のレシピをそのままにしていると、やがて同じ結果に陥るので、これも注意しなければならない。序盤からバランス感覚が重要視される高難易度の経営SLGだ。

    (C) 2003 ENLIGHT SOFTWARE LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

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【3/7】

    【MMORPG】
    「World of Warcraft」プロモーションムービー [22.3MB]
  • 開発/発売元 Blizzard Entertainment

     Blizzardが現在開発している「World of Warcraft」の最新プロモーションムービー。同社オリジナルのファンタジー世界をはじめ、重厚なアドベンチャーや種族間の決戦、同種族同士のコミュニティの結成といった諸要素を180秒に渡ってたっぷり堪能することができる。MMORPGファンはぜひ一度見ておきたいところだ。

     話が横道にそれるが、昨日のBlizzardの発表会では「Warcraft III: The Frozen Throne」に加えて、同社が現在開発中のMMORPG「World of Warcraft」の最新バージョンのデモンストレーションもわずかだが見ることができた。同作は、一昨年の9月、ロンドンのECTSで行なわれた制作発表会からすでに1年半が経過している。日本での情報公開もこれで2度目だ。

     内容的には、新しく開発されたエリアのお披露目といった印象で、トーレン、オーク、ヒューマンのスタート地点らしき新エリアが公開された。もっとも印象に残ったのがヒューマンの街で、原寸大の縮尺で構築された微妙に丸みを帯びた建物が整然と並び、軒先にはこれでもかとばかりに看板を突きだし、全体としてユーモラスな印象をもたらしている。街の中心には「Warcraft III」で活躍したヒーローたちが巨大な石像となって飾られていた。

     この発表会で見たものは実はすべてプロモーションムービー内に収められている。バージョンもほぼ同じのようで、ビル・ローパー氏が解説してくれた、原寸大の家屋やキャラクタのエモーション表現などもよく鑑賞することができる。しっかり開発は進められていると安堵すると同時に、海外産MMORPGの次のビッグウェーブはこれで決まりという印象も持った。

     なお、気になるβテスト開始時期については「2003年末」と発表された。すでに「Warcraft III: The Frozen Throne」のシナリオとの前後のつじつまを合わせる段階に来ていることから、開発は後半戦に突入している印象だったが、開発に4、5年は平気でかける同社としては予想以上に早いスタートといえる。正式アナウンスが楽しみだ。

    (C) 2003 Blizzard Entertainment. All rights reserved.

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【3/6】

    【アクションRPG】
    「フラン 3 緋蒼の幻想曲」体験版 [93.5MB]
  • 開発/発売元 エグゼクリエイト

     エグゼクリエイトが3月14日に発売するアクションRPG最新作「フラン 3 緋蒼の幻想曲」の体験版。ムービー、ボイスとも大幅に圧縮され、BGMはMIDI限定と、多少制限が厳しい内容だが、その分たっぷり1時間分が収録されている。

     「フラン 3 緋蒼の幻想曲」は、5日にニュースでもお伝えしたように、天上界の禁を破って地上界に降りた天使エスクードを捜索するため、地上界へ派遣されたふたりの少年少女を主人公にしたアクションRPG。

     全体的にライトな作りで、中でもインターフェイスは、マウス操作と左右クリックで完結するほどのシンプルさ。初心者でも開始数分で全操作をマスターして、さくさくプレイできる反面、全操作がマウス両クリックに集中しすぎているため、体験版をクリアする頃には、右手の人差し指と中指がつりそうになる。このあたりは柔軟にキーボードショートカットにも対応してもらいたいところだ。

     ゲームは、天上界にいる少年クナが、天使エスクードと最後の会話を行なった際の回想シーンからスタートする。その後、ふたりは巨大な神様に呼び出され、地上界に遣わされる。家をこしらえたあとは、近くの集落ペタス村まで赴くことになる。村ではあからさまにインチキ臭い伝道師が、魔物を鎮めるために娘を差し出せと迫っていた。

     その後、ふたりが地上界で一番最初に出会った優しい女の子が、孤児だから誰も悲しまないというそれだけの理由でいけにえにされる。そうしたやりとりの一部始終を聞いていたふたりは魔物退治に乗り出していく。和風ファンタジーならではのわかりやすいシナリオ展開だ。

     ダンジョンでは、クナは殴りで、少女リエルは魔法で敵を倒していく。各階ごとに1ぐらいずつレベルをあげていくぐらいの進み方が最適。敵を全員倒しても画面をスクロールし直すと、すでに敵がポップしており、経験値は無限に稼ぐことができる。道の途中にはポーションなども落ちており、これでHPの回復をしていく。

     レベルさえしっかり上げれば、謎らしい謎もなく、比較的すんなり解くことができる。「Diablo II」のような世界レベルのアクションRPGと比べるとひと味もふた味も足りない作品だが、入門者向けアクションRPGとしてはいいかもしれない。まずはこの体験版で確かめてみるといいだろう。

    (C) EXE CREATE ALL RIGHTS RESERVED.

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【3/5】

    【アクションシューティング】
    「Tom Clancy's Rainbow Six 3: Raven Shield」Singleplay Demo [223MB]
  • 開発元 Red Storm Entertainment
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     リアル系FPSの旗手Red Stormが満を持して放つシリーズ最新作「Tom Clancy's Rainbow Six 3: Raven Shield」のSinglePlayer Demo。北米での発売日も3月18日に決まり、日本でもユービーアイが日本語マニュアル付き英語版を3月20日に発売する。2002年11月に公開されたMultiplay Demoはβテスト的意味合いが強かったが、今回はカリカリにチューンされたAIを実装した多数のテロリストと激突できる。遊びがいのあるDemoだ。

     「Tom Clancy's Rainbow Six 3: Raven Shield」は、「Rainbow Six」、「Rogue Spear」に続く、米国のテクノスリラー作家トム・クランシーの同名のベストセラー小説をモチーフにしたアクションシューティング。実戦で使用されている豊富な銃器とハイテクアイテム、フルアーマー装着でも当たり所が悪ければ一撃で死ぬという、現実世界同様のシビアなセッティングが最大の特徴。いわるるリアル系FPSの最右翼に位置する人気シリーズだ。

     今回のDemoでは、小説世界同様、Team Rainbowを率いて、テロリストの野望を打ち砕くというシングルプレイミッションが1ステージ楽しめる。Operation Stolen Flameと名付けられたミッションは、石油製油施設を占拠したテロリストを無力化するという内容。闇夜に紛れて侵入するため、外は暗く、各所に配置されているテロリストが視認しづらい。

     今回キャンペーンモードは選択できず、任意のキャンペーンマップをさまざまなスタイルで楽しむカスタムミッションモード限定となっている。このモードは前後のつながりを考えずに、常に最精鋭部隊(自由なセッティングといってもいい)で現場に踏み込むことができる。隊員数は最大8名で、3つの小隊にわけることができる。デフォルトではRed4名、Green4名、全員アサルト兵で、プレーヤーは小説で準主役として活躍するドミンゴ・シャベスを操作し、残る7名を率いていくことになる。

     余談だが彼のステータスはAssault100、Stealth100、Leadership100と隊長にふさわしい数値となっているが、立ったまま無造作に歩いていくと、開始5秒で狙撃を受けて死亡してしまう。小説の英雄を容赦なく死なすところが、同作の偉いところだ。

     ゲームモードは「Practice Mission」、「Lone Wolf」、「Terrorist Hunt」、「Hostage Rescue」の4つ。このあたりは前作「Rogue Spear」から変わっていない。まずはキャンペーン同様のシチュエーションで楽しめる「Practice Mission」をプレイすることをお勧めする。

     ゲームは、まず司令室からブリーフィングを受け、次にRainbow長官ジョン・クラークの説明、そして部隊編成、武装選択、最後に突入プランを立てていく。部隊編成以下は、一応自動設定されているので、何もいじらずにミッションスタートすることも可能だが、Rainbowの隊長気分で、これらをあれこれ考えるところに同シリーズのおもしろさがある。たとえば、アサルト兵の代わりにスナイパーを入れて、隊員にやかましく指示しつつ、自分だけ後方から狙撃しまくるのでもいいし、もっと実践的にグレネード投げは部下に任せて、自分はハートビートセンサーを装備することで、出会い頭の戦闘で隊員が死傷することはなくなる。

     もっとも重要な突入プランは、ゲームに慣れるまでは特にいじらなくてもいいが、初期プランを少し修正するだけでさらに作戦が楽になったり、安全性を高めることができる。個人的に残念だったのは、プランニング画面の解像度が相変わらず640×480ドット固定というところだろう。この一覧性の悪さではちょっと一からプランを組立て直す気にはならない。

     「Practice Mission」クリア後は、1人でテロリストと戦っていく「Lone Wolf」、テロリストの数を設定して戦う「Terrorist Hunt」、人質を救出して安全地帯まで連れて行く「Hostage Rescue」などを順番にプレイしていくといいだろう。テロリストも場所に応じて適切な戦術を取ってくるため、プレイするたびに新鮮な気分で強襲ミッションを堪能できる。 なお、このマップは構造上、アサルト兵がもっとも適しており、他の兵科が活躍しにくい。スナイパーや工作兵などの真の評価は、製品版まで待つ必要がありそうだ。

    (C) 2002 Red Storm Entertainment, Inc. Red Storm and Red Storm Entertainment are trademarks of Red Storm Entertainment, Inc. Rainbow Six is a trademark of Red Storm Entertainment, Inc. Rainbow Six: Raven Shield is a trademark under registration by Ubi Soft Entertainment, Inc. Red Storm Entertainment, Inc. is a Ubi Soft Entertainment company. All Rights Reserved.

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【3/4】

    【アクションアドベンチャー】
    「No One Lives Forever 2: A Spy in H.A.R.M.'s Way」プロモーションムービー [48.3MB]
  • 開発元 Fox Interactive
  • 発売元 イマジニア

     イマジニアが3月7日に発売するアクションアドベンチャー「No One Lives Forever 2: A Spy in H.A.R.M.'s Way」のプロモーションムービー。同社のプロモーションムービーのクオリティの高さはPCゲーム業界ではよく知られるところだが、今回のムービーも画質は上々で、内容も濃い。同作の魅力を鮮やかに描いている。

     「No One Lives Forever 2: A Spy in H.A.R.M.'s Way」は、美貌の女スパイ ケイトアーチャーの活躍を描いたアクションアドベンチャーゲーム。北米ではすでに2002年10月に発売され、輸入版も数多く出回っている。

     同社では、当初完全日本語化を予定していたが、2バイトコードが通らないという理由から、急遽日本語マニュアル付き英語版に仕様変更。すでに着手していたテキストのローカライズ部分を無駄にしないために、シナリオ全訳ガイド「UNITY AGENT GUIDE」を同梱する。全228ページ構成で、これを読めば同作のすべてがわかるという、「秘蔵の台本」的な特別付録だ。

     プロモーションムービーの長さは1分43秒で、解像度は720×480ドット。BGMやサウンドエフェクトのクオリティも高く、見ていて心地よい。個性的な敵キャラクタ、魅力的なスパイガジェット、Lithtech Jupiterエンジンがもたらす美しい3Dグラフィックといった数々の要素が、下手に体験版をプレイするよりも明瞭に伝わってくる。ぜひとも一度見ておこう。

    (C) 2002 Monolith Productions, Inc. (C)2002 Twentieth Century Fox Film Corporation. Fox Interactive, No One Lives Forever and their respective logos are trademarks of Twentieth Century Fox Film Corporation. Monolith and A Spy In H.A.R.M's Way are trademarks of Monolith Productions, Inc. Sierra and the Sierra logo are trademarks of Sierra Entertainment, Inc. The ratings icon is a trademark of the Interactive Digital Software Association. Vivendi and Fox have no association with and take no responsibility for the community fan sites to which this site is linked or the content thereon.

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【3/3】

    【レースシミュレータ】
    「Pro Race Driver」Playable Demo [92.5MB]
  • 開発/発売元 Codemasters

     Codemastersの「TOCA Touring Car Championship」シミュレータ最新作「Pro Race Driver」のPlayable Demo。当初のスケジュールでは昨年夏にプレイステーション 2版をはじめ、PC版、Xbox版が発売される予定だったが、特にPC版とXboxは開発が遅れに遅れ、ようやく今春に発売される。たっぷり待たせただけあって、特に挙動まわりのリアリティは抜群の内容。明らかに従来のレースゲームとは次元の異なる作品だ。

     「Pro Race Driver」は、2000cc4ドアセダン限定の公道車レース「BTCC」などを扱ったレースシミュレータ。スープラやインプレッサ、チェイサーなど国産の市販車も数多く登場するため、新作ごとに高い注目を集めるタイトルだ。今回でシリーズ3作目にあたり、前作から実に4年ぶり、まさしく満を持しての登場となる。

     今回目新しい要素のひとつは、主人公Ryan McKaneとしてレースに参戦し、レース終了後に挿入されるイベントを見ながらChampionshipを戦い抜いていくという、ストーリー要素の導入だ。仲間もいればライバルも登場し、無味乾燥になりがちなレースゲームに鮮やかな彩りを加えているが、ストイックなレースファンは邪魔だと感じるかも知れない。このあたりは、コンソール市場を意識する上で実装は必要不可欠だったと見るのが正解だろう。

     ゲームは彼のオフィスからスタートし、デスクのパソコンにアクセスし、レースへの参戦を促すメールにレスポンスを返すという展開からスタートする。まずは、テストコースMonzaをゆっくり1周し、その後本戦「Brands Hatch Indy」に突入する。本戦では20台の車が入り乱れ、激しい格闘戦が味わえる。

     今作の見事なところは、挙動まわりのリアルさで、衝突時の画面の振動処理、音で位置がわかるライバルカーのエンジン音、ハンドルを左右に振ったときの細かいボディの揺り返し、アクセルを踏んだときの加速感などなど、実に手応えのあるドライブが堪能できる。

     グラフィックもE3よりもメリハリ感は後退した印象だが、20台のシャドウをリアルタイムで描画しつつ、白煙やエンジン音、ボディへのリフレクションなど、PCプラットフォームならではの3D表現が見事だ。解像度を下げればGe Force 2クラスのマシンでも楽しめそうだが、ぜひ最高設定で楽しみたいところだ。

     その一方で、制動まわりはスポーティーな感じで、人によって好みがわかれそう。ハイスピードでもくいくい曲がり、特にセッティングをいじらなくても、後方に白煙まき散らしつつ、弩派手なドリフトでコーナーを曲がることができる。個人的にはデフォルトでこれぐらい走れた方が楽しいが、シミュレータ性を重視する向きには不満を覚えるかも知れない。ともあれ、レースファンならぜひ試してみるべき良作だ。

    ToCA (TM) is a registered trademark of TOCA Limited used under license.(C) 1986-2002 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. All Rights Reserved.Privacy Policy Website Terms of Use

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