発売元 ATARI
スポーツ系FPSの最右翼として全世界で絶大な支持を集める「Unreal Tournament」シリーズ待望の新作「Unreal Tournament 2004」のPlayable Demo。昨年末にリリースされた「Unreal II -The Awakening- Expanded Multiplayer」のパワーアップバージョンかと思って軽い気持ちでプレイしてみたら、いい意味で期待をまったく裏切る作品に仕上がっていて、没頭してプレイしてしまった。やはり良いモノはいい。迷わず今月イチオシだ。
「Unreal Tournament 2004」は、言わずと知れたマルチプレイに特化したスポーツ系のアクションシューティング。エンジンは最新バージョンの「Unreal Engine」を投入。前作「Unreal Tournament 2003」と同レベルのエンジンということになるが、パフォーマンスとビジュアルエフェクトの両面で、格段のブラッシュアップが図られている。
中でも感動的なのが、縦横に乗り物を駆使した野外マップでの集団戦闘をエピックスケールで実に見事に描ききっているところだろう。大量の乗り物が出るあたりは「Tribes 2」や「Battlefield 1942」を彷彿とさせるが、搭乗時のククッと小気味良い加速感と、スピード感抜群のゲーム展開、遅延なく60フレームで滑らかに魅せる抜群のネットコードなど、「ああ、これは確かにUTなんだ」と実感させてくれる。
上記の感想は、主に「UT 2004」の新モード「Onslaught」でのプレイを参考にして書いている。このモードこそ、同作の魅力の源泉といっていいもので、UTシリーズには珍しく完全にチームベースの多対多の戦いを基本コンセプトにデザインされている。
両陣営はマップの両端からスタートし、フィールド上に点在するPowerNodesにメンバーを送り込んで支配していく展開になる。スタート地点は堅牢な要塞になっていて、その中心にはパワーコアが置かれている。敵のコアを破壊すれば勝ちというのが「Onslaught」の基本ルールだ。
PowerNodesの支配が確立すると、パワーコアと連結され、そこで復活が可能になるほか、そこに置かれているタンク、ビークル、エアシップなど多数の乗り物が利用可能になる。このリンクを徐々に伸ばし、あるいは敵の連結を寸断しつつ、押し合いへし合いの戦いを繰り広げる。このあたりは「Battlefield 1942」、「Tribes 2」、「Planet Side」といった多人数FPSのエッセンスを上手に取り込んでおり、非常に洗練されている印象だ。
なお、一度やられてもペナルティなしで素早く復活できるため、まさに総力戦の展開になるところもいい。最前線のPowerNodes周辺は、多数の乗り物とそれらが放つレーザー、それから乗り物に向けて放たれるアンチビークルミサイルの爆煙などで騒然としており、いやがうえにもアドレナリンで満たされる。
Demoではシングルプレイモードも豊富に用意されており、収録マップも4枚とDemoとしては破格のボリューム。FPSファンのみといわず、全PCゲームファンにプレイしてもらいたいDemoだ。
Unreal Tournament 2003 2004 Epic Games, Inc. Raleigh, N.C. USA.
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Unreal Tournament 2004 was created by Digital Extremes and Epic Games,
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Manufactured and marketed by Infogrames, Inc., New York, New York,
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