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最新ゲーム DEMO & PATCH

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■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【5/30】

    【競走馬育成オンラインシミュレーション】
    「ダービーオーナーズクラブオンライン」オフィシャルベンチマーク [52.6MB]
  • 開発/発売元 セガ

     セガが5月27日に公開した「ダービーオーナーズクラブオンライン」のオフィシャルベンチマークソフト。オンラインゲームのプロモーションにベンチマークプログラムを使うのは、このところ定番のアプローチとなりつつあるが、ベンチとしての名に耐えうる機能を本当に持っているのはわずかといっていい。これもまた然りで、世界観の雰囲気を掴むためのオートデモといった内容だ。

     ベンチの仕様は、オートデモを起動してスコアを出力するという至ってシンプルな内容。ゲーム解像度は1,024×768ドット、グラフィックスはデフォルト。この設定では、キャラクタの影すら落ちず、その一方で大木などの一部固定オブジェクトには影が設定されていて、ちぐはぐな印象がいなめない。

     ベンチの記事では毎回書いていることだが、ベンチなのになぜグラフィックスのグレードを下げてまでわざわざマシン負荷の低い設定に固定するのか理解できない。欧米のゲームベンチではありえないことで、せっかくリアルタイム映像を見せる絶好の機会なのに、非常にもったいないと思う。

     さて、実際の映像の内容も点描しておくと、映像の舞台となっているのは、プレーヤーたちが主に仲間とのコミュニケーションや馬とのふれあいを楽しむオーナーズアイランド。オレンジの制服を着たNPCが文字通りうじゃうじゃいて、実際のサーバーでは絶対に見られない光景が繰り広げられていて、その意味では楽しめるだろう。

     後半は、ゲームのメインコンテンツであるレースシーンが繰り広げられる。これらに加えて、「ダービーオーナーズクラブオンライン」の持ち味であるお金稼ぎや調教シーンなどもあると尚良かったように思う。未体験者は一度見てみるといいだろう。

    Copyright (C) (C)SEGA,2004,2005

    ダウンロードはこちら(セガ)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月30日版~」


【5/27】

    【アクションRPG】
    「Dungeon Siege II」Multiplayer Beta [1.7GB]
  • 開発元 Gas Powered Games
  • 発売元 Microsoft Games Studios

     欧米で2005年8月に発売を予定しているGas Powered GamesのアクションRPG「Dungeon Siege II」のMultiplayer Beta。米Fileplanet独占配信となっており、ダウンロードにはユーザー登録に加えて、FileplanetのIDが必要になる。1.7GBという大ボリュームで、バグも少なくないが、その分内容もたっぷりで、かなり遊び込める。

     「Dungeon Siege」は、シングル/マルチの両方に対応した「Diablo」タイプのアクションRPG。画面切り替えをなくしたシームレスなレベルデザインと、隅々までこだわったマップデザインが高く評価され、日本でも大ヒットした。

     「Dungeon Siege II」は、その正当な続編ということになるが、今回はビジュアルの進化とストーリーの拡充に重きが置かれているようで、システムそのものは前作からほとんど変わっておらず、ブラッシュアップの粋に留まる。ただ、このブラッシュアップの部分に相当の力が注がれており、前作をプレイしたユーザーなら格段に遊びやすくなっていると感じるだろう。

     また、今回から、マルチプレイにGameSpyのシステムを採用し、途中セーブはもちろんのこと、データをサーバーに保管するセキュアなシステムを導入している。システム的には「Diablo II」におけるBattle.netプレイと似通っており、マルチプレイ主体のゲームデザインに大きくシフトした印象を受ける。そのためのテストが今回のβテストということのようだ。

     しかし、実際にゲームをプレイしてみて驚いたのだが、今回は前作にもましてストーリー性が濃くなっており、開始直後から膨大な量のテキスト、フルボイスと共に、長いイベントがスタートする。グラフィックスが似通っていることもあり、開始5分の印象は「Neverwinter Nights」そのものといっていい。

     しかし、イベントを終え、街で仲間を見つけて、いざフィールドに乗り出すと、スピーディーかつスムーズな「Dungeon Siege」本来の味わいで一安心した。序盤からどんどんクエスト(らしきもの)が発生するため、少し混乱してしまうが、基本的に1本道で、サブクエストの回答は脇道にあるといった感じ。とにかく突き進めば道は見えてくるという本来のゲームデザインは変わっていない。

     インターフェイスは、メインはマウスで、サブとしてキーボードショートカットを使うという感じだが、現状では、起伏の多いレベルデザインの割には視点変更がやりにくく、イライラさせられた。今時、縦横2軸のデジタル入力はないだろう。最低でもマウスドラッグで視点変更が可能になるなどの柔軟なカスタマイズオプションがほしい。

     今回、どこまで遊べるのかと思ってぐんぐん進めてみたが、チャプター2から4までツルっとプレイしてしまった。ポイント制のスキルシステムによるキャラクタ成長と隠しダンジョン探しがおもしろくて、ついつい熱中してしまった。取っつきやすさと吸引力は、前作以上のものがある。

     マルチプレイに関しては、ほとんどのテスターはまずはシステムに習熟するために、ソロプレイしていたため、ほとんど巡り会う機会に恵まれなかった。ただ、Game Spyでのソロプレイでは、個人で操作できるメンバーの数が最大でも3人に絞られるため、一緒に冒険する仲間がいた方が安全なのは間違いない。

     同作はシステム的に特段目新しい要素はなく、言わば欧米のRPGの楽しさのエッセンスをどん欲に取り込んだ寄せ集め型のゲームだが、それだけに器としては強烈な魅力があり、今後「Siege Editor」等のオフィシャルツールが公開されれば、コミュニティを中心に大いに盛り上がることが予想される。日本での発売が楽しみなタイトルだ。

    Copyright (C) 2002-2005 Gas Powered Games Corp. All rights reserved. Gas Powered Games, the GPG logo, and Dungeon Siege are the exclusive trademarks of Gas Powered Games Corp. Portions C & (p) 2005 Microsoft Corporation. All rights reserved."

    ダウンロードはこちら(Fileplanet)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~5月27日版~」


【4/28】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Cossacks II」Playable Demo [476MB]
  • 開発元 GSC Game World
  • 発売元 CDV Software Entertainment

     東欧を代表するゲームデベロッパーGSC Game Worldの人気シリーズ最新作「Cossacks II: Napoleonic Wars」のPlayable Demo。既報のように、ズーから完全日本語版の発売が予定されているタイトルである。ビジュアル面では2Dを維持しているため、インパクトには欠けるが、ゲーム性では頭ひとつ飛び抜けている感じで、このDemoでも十分な手応えを感じることができた。日本語版の発売を楽しみな作品である。

     「Cossacks II: Napoleonic Wars」は、ナポレオン戦争にフォーカスを当てたミリタリーRTS。ひとくちにミリタリーRTSといっても千差万別で、ほぼ無限のバリエーションが存在する。ポピュラーな切り口としては、ゲームとして遊びやすくするために数十人、数百人を1つのユニットで表し、史実では数万の戦いをせいぜい100程度のユニットで表現したタイプのRTSである。ミリタリーRTSの全体の9割がこの切り口である。

     「Cossacks」シリーズの凄みは、数万規模の戦闘を、実際に数万規模で表現しているだけでなく、陣形や士気、そして本来軍隊が備えている規律の美しさといったものまで再現しようとしているところだ。「Cossacks II: Napoleonic Wars」では、そうした戦闘のディテールの部分をディープに再現しており、大部隊がもみ合う様子や、鉄砲兵の一斉射撃、そして騎馬隊のうねるような動きを、さながら西洋の歴史画のようなリアリティで描いている。同シリーズは前作から、すでに異色の存在だったが、「Cossacks II」で孤高の地位に到達した印象がある。もはや他には真似できないゲームデザインだ。

     基本的なゲームの楽しみ方も非常に細かく、決戦に至るまでのプロセス、決戦直前の布陣、戦局が動いた際の判断といった具合に細かく判断を迫られる。戦力が同等でも、その指揮によって戦局の展開は大きく変わってくる。わかりやすい例で言えば、歩兵部隊に対して、鉄砲でいくのか、直接攻撃に備えさせるのか、陣形はどうするのか、といった具合に1部隊の指揮においても複数のバリエーションが存在する。読みが外れたときの自軍の無様な潰走ぶりには思わず笑ってしまうが、そこに学ぶべき要素があるというのは、RTSとしてあるべき姿だと思う。

     Demoでは、いわゆるチュートリアルに相当するミリタリーアカデミーが2ステージ(Sergeant Course、Officer Course)と、スカミッシュモードがプレイできる。ミリタリーアカデミーは、シンプルだが良くできていて、同作の奥深さの一端を知ることができる。スカミッシュは、陣営はフランス限定、オフライン限定となっているが、短く見積もっても2、3時間は平気でかかるぐらいのボリュームたっぷりのマップが舞台になっているため、大規模な野戦を存分に楽しめる。RTSファンにお勧めのDemoだ。

    Copyright (C) by CDV Software Entertainment AG and GSC Game World

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月28日版~」


【4/25】

    【アクションアドベンチャー】
    「SCRAPLAND」体験版 [318MB]
  • 開発元 Mercury Steam Entertainment
  • 発売元 フロンティアグルーヴ

     4月22日にフロンティアグルーヴが取り扱いを正式発表した「SCRAPLAND」の体験版。欧米タイトルのパブリッシングは今回が初めてだが、発表同日に日本語版の体験版を公開する手際の良さで、パブリッシャーとしての今後の活動に期待が集まるところだ。日本語版の発売は6月24日が予定されている。まずはこの体験版を試してみることをおすすめしておきたい。

     「SCRAPLAND」は、古くは「DOOM」、「Quake」、近年ではEAが発売した「アリスインナイトメア」のクリエイターとして知られるAmerican McGeeの最新作。彼はEAを退社後、独立系のクリエイターとして活動しているが、スペインのデベロッパーであるMercury Steam Entertainmentとは無関係で、香港のパブリッシャーであるEnlight Softwareとの絡みで「SCRAPLAND」の総合プロデュースを担当したということらしい。

     「SCRAPLAND」は、すでにニュースでも紹介されているように、ロボットだらけの惑星を舞台にしたアクションアドベンチャー。D-Tritus(ディトリタス)は、宇宙出身の流れ者として、ロボットの星ならではの任務に携わっていくことになる。ちなみにディトリタス自身もロボットで、同僚もすべてロボット。ロボットのデザインも「オズの魔法使い」に出てきたポンコツロボットのような印象で、非常にユニークである。

     基本的なゲームデザインは、「Grand Theft Auto」のSF版といった感じで、大筋のストーリーは存在するが、自由度はかなり高く、興味の赴くままの寄り道プレイが非常に楽しい。ゲーム序盤からブラックジョークを織り交ぜた会話や、カメラが喋ったりなどのナンセンスな設定、ディテール抜群の世界観など、American McGeeらしさをそこかしこに感じさせてくれるところも二重丸である。

     グラフィックスは、主要登場人物であるロボットのモデリングが良くできていて、質感、各パーツのディテール、アニメーションなど驚くほど豊かに表現されている。インターフェイスもよくこなれていて、マウスとキーボード上のいくつかのキーで、ほとんどの操作が可能。直感的かつわかりやすく、日本のゲームだと言っても信じられるぐらいに丁寧だ。

     シナリオの内容もバリエーションに富んでいて、360度自由に動き回れる宇宙都市の中で、パトカーを破壊したかと思えば、建物内で銃撃戦が始まったり、はたまたレースが始まったりと飽きさせない作りが好印象。アクションファンは一度プレイしてみると良いだろう。

    (C) 2004 Enlight Interactive Inc. (C)2004 Mercury Steam Entertainment. All rights reserved. All other trademarks are the property of their respective owners

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月25日版~」


【4/20】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Imperial Glory」Playable Demo [179MB]
  • 開発元 Pyro Studios
  • 発売元 Eidos

     欧米で5月に発売が予定されているPyro Studiosの新作リアルタイムストラテジー「Imperial Glory」のPlayable Demo。Pyro Studiosといえば、「Commandos」シリーズを皮切りに、常にクオリティの高い新機軸のRTSを生み出すスペインのデベロッパーとして知られているが、今回も出来がいい。残念ながら日本では、RTS市場そのものがシュリンク傾向にあるとして、日本語版の発売予定は見送ったようだが、英語必須のゲームデザインでもない。RTSファンはぜひ一度試してみてほしい。

     「Imperial Glory」は、19世紀のヨーロッパにおけるナポレオンの全欧制覇の軌跡を描いたリアルタイムストラテジー。余談だが、2005年に発売を予定しているメジャーなヒストリカルRTSは、「Age of Empires III」といい、「Cossacks 2」といい、今回の「Imperial Glory」といい、すべて19世紀がテーマになっていて、第二次世界大戦に並ぶトレンドとなっている。RTSファンは、否応なく19世紀のナポレオン戦争に詳しくなりそうである。

     「Imperial Glory」は、カテゴリーとしては「Total War」タイプの大規模RTSを採用しており、バードビューといっていいような高々度の視点から、数十名で構成された部隊を1ユニットとして、全軍を指揮し、遙か彼方に展開する敵軍の一方的な殲滅を目指して、戦略を練っていく。部隊はあらかじめ配置、展開されており、生産の必要はなく、手持ちの戦力だけで、敵勢力を撃破するという単純明快なゲームデザインである。

     この19世紀という時代は、騎兵が決戦兵器として投入された最後の時代にあたり、その一方でテクノロジーの進化により、弓兵は鉄砲兵に、投石部隊は砲兵部隊へとそれぞれ進化を遂げている。言い換えると、騎兵が火砲の群れにチャレンジする最初で最後の時代というわけで、ここに無限のドラマ性がある。もともとこの時代は、戦史ファンの間ではすこぶる人気が高く、戦史ファンが求めるドラマに、ゲームテクノロジーが追いついたといってもいいかもしれない。

     さて、Demoでは、ヨーロッパの田園地帯と砂漠地帯の2ステージで、1対1の戦いが体験できる。簡単なようで意外と難しく、数的優位や兵科の相性はあまり当てにならない。もっとも重要なのは、あらゆる事態を想定した事前準備であり、そのほかにも指揮のタイミングであったり、接触時の瞬間的な数的優位といったことも重要で、スポーツ系のRTSに比べて、指揮をしている感覚が濃厚に味わえるのが特徴である。

     3Dグラフィックスは、ズームインにも十分耐えられるほどのクオリティを備えており、アニメーションも自然かつきびきびした動きで、指揮していて心地よい。マルチプレイができないのが残念だが、ぜひ試してみてほしいDemoである。

    (C) Pyro Studios SL, 2005. Published by Eidos 2005. Imperial Glory is a trademark of Pyro Studios SL. Eidos and the Eidos logo are trademarks of the Eidos Group of companies. All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月20日版~」


【4/18】

    【食糧支援シミュレーション】
    「Food Force」クライアント [221MB]
  • 開発元 United Nations World Food Programme

     国連食糧計画(WEP)が公開した食糧支援シミュレーション「Food Force」のクライアント。結果をスコアで出力してくれるゲーム仕立てのシミュレーションソフトで、最小限の予算で開発されたらしく、ゲームデザインやグラフィックスなどは評価対象外の内容だが、状況説明はプリレンダーのCGムービーを使って音声込みで行なわれるなど、シミュレーションソフトとしては必要十分な内容が詰め込まれている。興味のある人は一度体験してみてはいかがだろうか。

     「Food Force」は、WEPの食糧支援活動をそのままシミュレーションゲームにしたもので、Sheylanという架空の島での活動を描いている。最初、“シェイロン”という言葉はセイロン島で、てっきりスリランカを舞台にしたリアルシミュレーターかと思ったら、スマトラ沖地震による津波被害での救護活動をモデルとした架空シミュレータということだ。

     ゲームは6つのミッションに分かれており、それぞれベストを尽くした働きが求められる。といってもクリア条件などはなく、気軽に救護活動を楽しめる。以下、いくつか紹介しておこう。

     「Air Surveillance」は、「バンゲリングベイ」のような真俯瞰ビューから、救護が必要な人々の群れをひとつずつカウントしていくという内容。「Energy Pacs」は、バランスの取れた食事を予算内に作り上げるというもの。計5つのスライドを動かしてバランスをとっていくのだが、すべての条件を満たすのはなかなか難しい。

     3つめの「Air Drop」は、食料の空中投下にチャレンジするという内容で、「Locate and Dispatch」は、配る食料を世界中から無駄なく調達していくという内容。共にタイミング重視のゲームだ。

     個人的に楽しかったのは、5つめの「Food Run」。食料を積んだトラックをマウスクリックで操作して、目的地まで送り届けるという内容で、途中で複数の道に枝分かれしており、その先にはさまざまな難関が待ちかまえている。最悪の結果としてはテロリストの検問があり、「食料をわけろ」といった無理難題を突きつけられる。

     そのほかにも落ちた橋を修復して通れるようにしたり、地雷を除去しながら道を通過したりなど、食糧支援活動の苦労がよく伝わってくる。もう少しゲーム性があっても良かったように思うが、公的機関の教材としては、これぐらいでちょうど良いのかもしれない。

    (C) United Nations World Food Programme - all rights reserved.

    ダウンロードはこちら(United Nations World Food Programme)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月18日版~」


【4/15】

    【レースアクション】
    「TrackMania Sunrise」Playable Demo [209MB]
  • 開発元 NADEO
  • 発売元 Digital Jesters

     フランスのデベロッパーNadeoの「Track Mania」シリーズ最新作「TrackMania Sunrise」のPlayable Demo。シングル、マルチの両方に対応し、基本4コース+コースエディット可能と、前作のDemoに続いてボリュームたっぷりの内容。詳しくは後述するとして、久々にゲラゲラ笑いながらプレイしてしまった。息抜きにはピッタリというより極上のゲームだ。

     「Track Mania」は、一見リアル系のレースゲームを装いつつ、その実、100人に100人「なんだこれ(笑)」と言わしめる奇想天外なレースゲームだ。一応、レースゲームであるから、当然コースがあり、ライバルカーもいるわけだが、コースデザインそのものが非常にアクロバティックで、リアル系でありながら、ジャンプ台や加速エリアがあったり、コースが天空を向かって途切れていたりする(笑)。プレーヤーはこうした奇想天外なコースを舞台に、最高で500~600kmにも達するハイスピードレースを展開していくことになる。

     Demoでプレイできるゲームモードは、RaceとPlatformの2種類があり、Raceは文字通りライバルカーやゴーストカーを相手にタイムレコードを伸ばし続けるタイプのゲーム。基本的に高速が出せるコース設計になっており、加速台やジャンプ台といったアトラクションを活用して爽快感抜群のレースが楽しめる。

     そして今回新しく追加された「Platform」は、チャレンジングなコースを舞台に、いかに最小限のコースアウトでクリアできるかを競うゲームだ。最初からコースアウトが想定されていることからもわかるように、普通に走ったら普通に海中に転落するように設計されている。芸能人が制限時間内に困難な仕掛けを突破していくテレビの特番を、車でやってしまったようなゲームデザインだ。

     「Air Control」は、空中での微妙な操作が要求されるステージで、普通に突っ込むとガンガン海に落ちる。踏切に斜めから進入したり、空中でブレーキを効かせたり、何のゲームだからわからなくなるぐらいハチャメチャなゲームデザインになっている。だが、それがおもしろい。

     もうひとつのステージ「Gravity」は、地球の重力に抗って、空中ブランコのような曲芸にチャレンジするステージ。加速台を使って、ぐるりと回転しながら、隣の回転台に飛び移ったり、ジャンプ中にスピードをゆるめて落下地点を調整したりなど、いよいよなんだかわからないステージデザインがいい感じである。

    (C) 2003 Nadeo.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月15日版~」


【4/13】

    【カーアクション】
    「DRIV3R」Playable Demo [700MB]
  • 開発元 Reflections Interactive
  • 発売元 ATARI

     ATARIが昨年、鳴り物入りで売り出したハリウッドスタイルのカーアクションゲーム「DRIV3R」のPlayable Demo。同シリーズは、近年ATARIとイコールで結ばれるほどのATARIのドル箱シリーズだが、今回の最新作は、欧米のゲームメディアの評価は辛く、さらに「DRIV3R」発売後に、開発スタジオのReflections Interactiveのトップを解任させるなど、厳しい結果となった。今回紹介するのは、コンソール版から半年後の今年3月にリリースされたPC版のDemoである。半年後のリリースにもかかわらずベタ移植ということでさらに酷評を受けたタイトルだが、個人的には結構楽しめた。

     「DRIV3R」は、FBI潜入捜査官タナーの活躍を描いたカーアクションゲーム。コンセプト、自由度の高さ、バイオレンス性の高さといった部分は、「Grand Theft Auto」シリーズに近い部分があり、濃厚なストーリーやプリレンダー映像を多用したイベントシーンといった部分は、「Mafia」に近い。「DRIV3R」は、この2作を強烈に意識しつつ、完全に凌駕することを狙った欲張りなゲームデザインがウリといえる。

     タイトルが「DRIVER」だけあって、基本的なゲーム性はカーチェイスで、プラスアルファでさまざまなミッションが付随してくる。といった点では「クレイジータクシー」のハードボイルド版と言えなくもないが、街の広さといい、ミッションのシビアさといい、国産ゲームではあり得ないようなピリ辛の難易度になっている。

     発表当初大きく話題を集めたグラフィックスに関しては、改めてPC版で観てみるとキッチリPS2レベルのグラフィックスに留まっており、物理エンジンによる衝突判定にしても、Codemastersのレースシミュレータのほうが断然まともで、テクノロジーレベルで「おっ」と思わせる要素は確認できなかった。

     それよりむしろ評価したいのは、遠景のリアリティに力を入れているため、車を走らせるだけで楽しいという、箱庭性の高さだろう。遠景のリアルさに関しては、高低差のあるレベルデザイン、樹木や芝生など、手が抜けるところはバッサリ手を抜き、その代わり隅々まで奥行きたっぷりに描くという割り切ったメモリの使い方。そのほか街路樹やバス停、ゴミ箱など、オブジェクトの多様さといった理由が挙げられる。

     その一方で、PCゲームとしてはインターフェイス部分が弱い。ゲームパッドでのプレイを前提にしているのはまだしも、アナログ操作軸が半固定だったり、デフォルトのキー設定がPCゲームのスタンダードとはかけ離れていたりして、インターフェイスに力が入れられていないのがありありと実感できるのが残念で仕方がない。

     さて、Demoでは、「Boody Trap」と「Tanner Escapes」の2ステージが楽しめる。「Boody Trap」は、爆弾が仕掛けられた車から、時速80km以上のスピードを維持しつつ、脱出を計るという手に汗握るミッションで、10回以内でクリアできる人はいないのではないかと思われるほど難易度が高い。一方の「Tanner Escapes」は、追いすがるパトカー達の群れを相手に、トラック後部から銃撃しつつ逃げまくるというカーチェイスミッションで、こちらも手に汗握る展開になる。

     ただ、こちらに関しては前述したようにアナログ操作軸が半固定だったため、ぜんぜんゲームにならなかった。すでにデファクトスタンダードが存在するゲームジャンルにおいて、ユーザーの操作スタイルを、ゲームの仕様に合わせることを要求するのは、インターフェイスデザインとして間違っていて、パッチ等での対応が望まれるところである。“箱”もシナリオも優秀なのに、インターフェイスの部分で大きく損をしているタイトルである。

    (C) 2004 Atari. All rights reserved. Atari and the Atari logo are registered trademarks of Atari. All trademarks are the property of their respective owners. Created and developed by REFLECTIONS Interactive Limited, an Atari Studio. REFLECTIONS, the REFLECTIONS logo and the DRIVER logo are trademarks of REFLECTIONS Interactive Limited. The ratings icon is a trademark of the Interactive Digital Software Association.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月13日版~」


【4/12】

    【アクションシューティング】
    「Project: Snowblind」Playable Demo [213MB]
  • 開発元 Crystal Dynamics
  • 発売元 Eidos

     ヒット作不在による株価低迷の煽りを受け、現在、買収騒動で揺れに揺れている英最大手Eidosの新作アクションゲーム「Project: Snowblind」のPlayable Demo。開発元のCrystal Dynamicsは、現在「Tomb Raider」の最新作を開発しているEidos傘下の米国のデベロッパー。次世代「Tomb Raider」の出来映えを占う意味でも注目されるタイトルだが、もともとコンソール向けに開発されていることを抜きにしても今ひとつピリッとしない出来だ。

     「Project: Snowblind」は、人体をナノテクノロジーで改良可能という、未来世界を舞台にしたSFアクションシューティング。EidosのSFアクションといえば、なんといってもIon Stormの「Deus EX」シリーズが有名だが、こちらがナノマシンによる改良というロールプレイ要素と、プログラマブルシェーダーをふんだんに駆使したリアル感たっぷりのグラフィックスを特徴にしているのに対し、「Project: Snowblind」は、AI操作の味方たちと共にガンガン撃ちまくって、ガンガン突き進んでいくという、単純明快なシューティングアクションになっている。

     プレイしてみて「おっ」と思ったのは、エフェクトの派手さ。タイトルの「Snowblind」というのは雪盲の意で、これは雪の光線反射による一時的な網膜炎症のことを指した言葉だが、これがタイトルの由来なのかと思わせるぐらい、爆発、閃光のたぐいが派手になっている。とにかく眩しいゲームである。

     ゲームデザインはオーソドックスで、チームベースだが、特に隊員を操作・指揮する必要はなく、状況に応じてある程度勝手に戦ってくれる。ただし、AIは前世代の内容で、物陰から顔だけ出して偵察を行なうあたりはいい感じだが、実際に銃撃戦に突入すると、身を完全に敵にさらして立ったまま銃撃し続ける。結局はプレーヤーがガンガン突っ込んで、味方が倒れる前に、敵を倒し続けるという、“味方は添え物”のレベルに留まっている。

     同作のPC版が良くないのは、ゲーム内容そのものより、むしろクライアントの不安定性にあって、発売後にリリースされたDemoであるにも関わらず、クラッシュバグが根絶できてない。ビデオカードによっては起動しないこともあるようで、これは私も遭遇した。公式サイトのQ&Aにも似た症例が報告されていて、そこに書かれているように、ビデオカードのドライバを最新にし、オプションの「Fullscreen Effects(ソフトシャドウ効果の有無ではないかと思うが、起動しないのでよくわからない)」を切ることによって、ようやくゲームがプレイできた。

     しかしトラブルはこれだけに留まらず、その後もたびたびゲーム中にすとーんとプログラムが落ちた。Demoでこういうバグに遭遇してしまうと、Eidosは「Tomb Raider」の失敗から何も学んでいないように思えてならない。レベルデザインやアクションの内容そのものはしっかり楽しめるだけに残念である。

    (C) 2004 Eidos Inc. Developed by Crystal Dynamics, Inc. Published by Eidos, Inc. Project: Snowblind, the Project: Snowblind logo, Eidos and the Eidos logo, Crystal Dynamics and the Crystal Dynamics logo are all trademarks of the Eidos Group of Companies.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月12日版~」


【4/11】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Second Sight」Playable Demo [604MB]
  • 開発元 Free Radical Design
  • 発売元 Codemasters

     英国の有力デベロッパーFree Radical Designの最新アクションゲーム「Second Sight」のPlayable Demo。600MBもある割には、15分の試遊制限が設けられている。下手するとダウンロードに掛かる時間のほうが長くなってしまいそうなDemoだが、連作モノが世界を席巻する昨今、こうしたオリジナルタイトルはなかなか貴重な存在だろう。

     「Second Sight」は、「Time Splitter」シリーズの開発元として知られるFree Radical Designの最新作。警戒厳重な軍事施設で囚われの状態から、うまく敵の監視をすり抜け、脱出を計っていくというスニークアクション仕立ての内容になっている。ゲームエンジンは「Time Splitter」シリーズに近い印象で、相変わらずキャラクタのアニメーションは豊かながら、グラフィックスのクオリティはPC向けとしてはやや厳しい印象である。

     同作の最大の特徴は、主人公John Vatticが超能力者であるところだ。John Vatticは過去の記憶を完全に喪失している代わりに、囚われの身で各種実験を受けた結果として、複数のサイオニックパワーを操ることができる。この特殊な能力を駆使して、トラップを突破し、敵を倒していく、という一風変わったスニークアクションである。

     Demoでは、病院から脱出を計る最初のステージがプレイできる。このレベルは操作方法を学ぶチュートリアルも兼ねており、主人公のひとりごとやコマンドヘルプに注意することで、何をすればいいのかが理解できる仕組み。このレベルで使用できる超能力は、物理オブジェクトを遠隔操作できるテレキネシスと、ヒットポイントを回復できるヒーリングの2種類。同作はもともとコンソール機で発売されたタイトルだが、サイオニックパワーの使用はマウスの左右ボタンでできるようになっていて、遊びにくさは感じない。

     主人公はサイオニックパワー以外に、銃器の扱いにも精通しているらしいが、一見不可能な状況を突破するためにはサイオニックパワーの使用が必要不可欠で、自分の力の可能性にチャレンジする過程がおもしろい。15分で強制的に終了してしまうのが残念だが、アクションファンは一度試してみるといいだろう。

    (C) 2004 Free Radical Design Limited. All rights reserved. "Second Sight" is a trademark of Free Radical Design Limited. Developed by Free Radical Design Limited. Published by The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). "Codemasters" is a registered trademark and "GENIUS AT PLAY" is a trademark of Codemasters. All Rights Reserved Privacy Policy. Website Terms of Use.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月11日版~」


【4/8】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Empire Earth 2」Playable Demo [203MB]
  • 開発元 Mad Doc Software
  • 発売元 Vivendi Universal Games

     Vivendi Universal Gamesが欧米で4月26日に発売を予定しているリアルタイムストラテジー「Empire Earth II」のPlayable Demo。シングル、マルチの両方に対応し、ゲームデザインそのものも奥行きが深いため、たっぷり楽しめる。RTSとしては久々にメジャーシリーズの最新作ということもあり、個人的にも好きなジャンルなのでがっつり遊んでみたが、ゲームデザインとユーザビリティに乖離が感じられ、おもしろいはおもしろいが操作が煩雑すぎてひどく疲れる。スポーツ系最右翼といった感じのRTSだ。

     「Empire Earth」は、初代「Age of Empires」のリードデザイナー リック・グッドマンがポスト「Age of Empires」を目指して開発されたリアルタイムストラテジー。立脚点としては、良かれ悪しかれ「Age of Empires」の延長線上にあり、ランダムマップシステムや歴史や文明の扱い方など似通った部分も多い。

     ただ、リック・グッドマン率いるStainless Steel Studiosは、「Empires」という新しいRTSを立ち上げており、「Empire Earth II」の開発は、「Empire Earth」のアドオン「The Art of Conquest」を担当したMad Doc Softwareが担当している。「Empire Earth」の正当な続編というよりは、アドオンの続編といったほうがいいかもしれない。

     こうしたことから、続編にふさわしいゲームデザイン上の劇的な変化というのはほとんどなく、「Empire Earth: The Art of Conquest」のスーパーバージョンとも言うべき内容になっている。グラフィックスのレベルは、「Empire Earth」以上、「Empires」以下であり、いずれにしてもDirectX 7世代から一気にプログラマブルシェーダー3.0世代へと文字通り劇的な進化を遂げた「Age of Empires III」が発表された今では「旧世代」の印象をぬぐえない。

     さて、Demoでは、アメリカ、ドイツ、韓国の3カ国限定、時代は7~9(中世)で、専用マップを舞台にスカミッシュをプレイすることができる。「Empire Earth」は古代から未来までを描いたRTSだが、Demoではプレイできる年代を中世に限定しており、基本的に歩兵、騎兵、砲兵の3兵科を主戦力に、敵勢力を攻略していくことになる。

     機能限定のDemoといえども、「Empire Earth II」の新要素はひととおり確認できるようになっており、RTSファンならついつい熱中してしまうこと請け合いである。中でもCitizen Manegerは、人を資源に割り当てるのではなく、資源に人を割り当てるという逆の発想で全体の効率化を計ろうというシステムで、こうしたシステムがいくつも導入されており、新鮮な感覚でゲームを楽しめるだろう。

     ただ、これは逆に言えば、コマンドに対するアプローチが複雑化しているわけで、何が自分にとって適した操作方法なのかを探るだけで結構な時間が掛かってしまう。ホスト設定も、たとえばゲームスピードも、全体のスピードだけでなく、ユニットの移動スピードだけ、あるいは建物の建築スピードだけ速くするといったことも可能など、非常にカスタマイズ性が高い。プロゲーマー向けとまでは言わないが、それに近い上級者向けのRTSといえるかもしれない。

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月8日版~」


【4/4】

    【アクションゲーム】
    「真・三國無双3 ハイパー」デモプレイプログラム [64.3MB]
  • 開発/発売元 コーエー

     コーエーが4月1日に発売したアクションゲーム「真・三國無双3 ハイパー」のデモプレイプログラム。3月25日に公開されたオフィシャルベンチマークのスペシャルバージョンといった位置づけで、パフォーマンスチェックをクリアしたユーザーを対象にしたリアルタイムデモになっている。

     今回のデモプレイプログラムは、プログラムとしては、3月25日に公開されたオフィシャルベンチマークと同一のものが流用されており、ベンチマークとしての機能はない代わりに、グラフィックスオプションを高い水準に設定している。

     具体的には、ゲーム解像度は1,024×768ドット、全オブジェクト、ユニットに対してダイナミックシャドー、フォグの深さは最大、人物表示数は15段階中8段階目、テクスチャフィルタはアンソトロピック レベル8、アンチエイリアス4サンプルとなっている。

     要するに人物表示以外はほぼ最高の設定になっており、「ハイパー」の美麗グラフィックスが自前のPCで鑑賞でき、さらにある程度のパフォーマンスもチェックできるというプログラムだ。先述したように、ベンチマークとしての機能は省かれているため、具体的なスコアは明示されないが、アクションゲームの場合、快適かそうでないかは見ればわかる。デフォルト設定を高水準においているだけ、まだ先のベンチよりも有用性が高いと言える。

     3月25日版と比較して一番違うのは、キャラクタのモデリングやテクスチャが高解像度になり、そして影が付け加えられたことで、グラフィックスがPCプラットフォーム水準のリアリティに達していることだろう。3月25日版はPS2版のデータがそのまま使われていたため、顔の表情は潰れ、ジャギーがひどく、PCモニタで見るには厳しいグラフィックスだった。“見違えるような”というと褒めすぎだが、感覚としてはそれに近い。

     また、奥行きの描写もかなり深く行なわれるようになったため、戦場の乱戦感といったものが、より濃く描かれている。キャラクタの装いも、色鮮やかに表現され、鎧や絹の照りやツヤといったものまで確認できるようになっている。その分、パフォーマンスも前回のように“振り切っている”感じはなくなり、派手なエフェクトが連発されたりや、数多くのキャラクタが群れあう場面では重みを感じさせる。すでに購入済みのユーザーにとっては不要のプログラムだが、そうではないユーザーは、一度試してみてはいかがだろうか。

    (C)2003-2005 KOEI Co., Ltd.

    ダウンロードはこちら(コーエー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~4月4日版~」


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