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最新ゲーム DEMO & PATCH

~2004年1月~

■ 新作ゲーム一覧
■ ダイジェスト・ニュース


【1/30】

    【スポーツシミュレータ】
    「Wakeboarding Unleashed featuring Shaun Murray」Playable Demo [166MB]
  • 開発元 Beenox Studios
  • 発売元 Activision

     ウェイクボードをモチーフにしたスポーツシミュレータ「Wakeboarding Unleashed featuring Shaun Murray」のPlayable Demo。Activisionの人気シリーズ「Tony Hawk's Pro Skater」の水上版といった感じの作品で、爽快さが売り物の水上スポーツの醍醐味がたっぷり味わえる。

     「Wakeboarding Unleashed featuring Shaun Murray」は、水上スキーとサーフィンを足して2で割ったようなスポーツ「ウェイクボード」が楽しめるスポーツシミュレータ。見た目がそのまんま水上スキーで何がどう違うのかというと、牽引してくれるモータボートが生み出す大小の波を利用して、ジャンプやターンといった各種技を競う、というところが大きく異なる。北米ではすでにメジャーなウォータースポーツのひとつになっていて、日本でもすでに数万人の競技人口がいるという。

     実際のゲームの展開はというと、まさにこのスポーツのために作られたような入り組んだ長細い渓谷のコースを疾走しつつ、ジャンプ、ダブルジャンプを軸とした各種技で得点を稼いでいく。この競技で競われるのは累計点なのか最高点なのか、Demoではフリープレイしか試せないので細かいルールは良くわからないのだが、得点が獲得できるアクションというのは見てみて華麗で美しい。

     とはいえ、モータボートがつくる波で技を出したところで獲得できる得点には限りがある。コース上にはジャンプ台やパイプでできた長細い足場などが設置されており、これらをうまく活用することで、得点が一気に3倍、4倍に跳ね上がる。モーターボートの順路から脇に外れた先にいい足場があったりして、この場合はロープを離してアクションを行ない、素早くロープを掴むといったテクニックが必要になる。実際には一度も成功しなかったのだが、プレイしがいのあるこだわったコースになっているようだ。

     プレーヤーの分身はプロなので、崖や船に正面衝突するといったケース以外は、走行中にバランスを崩して水中に投げ出されるということはない。安心して各種技の実践に没頭できる。もともとコンソールで発売されているタイトルだけにゲームパッドの方が格段にプレイしやすいようだ。

     水上を高速で疾走しつつ活用できる足場を探す、この感覚は「Tony Hawk's Pro Skater」シリーズに近いものがあり、単純に順位を競うスポーツとはまた違ったおもしろさがある。ビジュアルもそこそこ美しく、特に水しぶきや波の表現には独特のこだわりが感じられる。PCならではの要素が感じられないのが残念とはいえるが、腕を問わず誰でも楽しめるスポーツシミュレータだ。

    (c) 1999-2003 Activision, Inc. and its affiliates. PC versions distributed by Aspyr Media under license from Activision Publishing, Inc. Activision is a registered trademark and Activision O2 and Sports Revolution are registered trademarks of Activision, Inc. and its affiliates. All rights reserved. The Aspyr logo is a trademark of Aspyr Media, Inc. All other trademarks and trade names are the property of their respective owners.

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月30日版~」


【1/29】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Desert Rats vs. Afrika Korps」Playable Demo [166MB]
  • 開発元 Digital Reality
  • 発売元 Monte Cristo

     ハンガリーのゲームデベロッパーDigital Realityが欧米で5月に発売を予定している新作リアルタイムストラテジー「Desert Rats vs. Afrika Korps」のPlayable Demo。第二次世界大戦をモチーフにしたRTSは、それこそここ数年だけで両手では足りないぐらいのタイトルが世界中でリリースされていて、クオリティもおおむね横並びで、正直食傷気味だったりするのだが、同作は「Hegemonia: Legions of Iron」同様のセンスの良さが伺える佳作に仕上がっていて、一気に最後までプレイしてしまった。RTSファンにお勧めだ。

     「Desert Rats vs. Afrika Korps」は、そのタイトルが示すように、トビネズミ(Desert Rats)を徽章にした英第七師団と、ロンメル率いるアフリカ軍団(Afrika Corps)との死闘を描いたリアルタイムストラテジー。舞台は言うまでもなく北アフリカで、時期は'41年3月。トリポリまで後退し、もはや後がない枢軸軍の期待の星であるロンメル率いるアフリカ軍団がトリポリに到着した直後からスタートする。

     よく知られているように、ロンメルは着任するや否やまたたくまにトリポリの安全を確保し、一気に攻勢に転じてエル・アゲイラの奪回に成功する。その後、英軍の戦力大増強が図られ、バトルアクス作戦、クルーセイダー作戦など、英軍主導による大反撃戦が展開され、一進一退が続く。クライマックスは二次にわたるエル・アラメインの攻防。期間はわずか1年半ほどだが、アフリカ戦線の一番おいしいところをプレイできるRTSというわけだ。

     Demoでは、エル・アゲイラ奪回直後、ドイツ軍がアジェダビアを目指した戦いをプレイできる。マップは実時間数分ほどで最奥に到達できるほどの規模で、まずは地の利を活かして英軍の猛攻を防ぎきり、次いで戦車や装甲車を軸とした機甲部隊をもって、一気に敵の拠点を叩くというシナリオになっている。

     こちらの主戦力となるのは、三号戦車と75mm野砲。オープニングで破壊された崖の上の野砲が1門ずつ無傷で生き残っているので、歩兵を派遣して土塁の置かれた正面と、両サイドの崖の上の3方向から攻撃を仕掛けるのが効果的だ。また、偵察車と斥候をできるだけ前線に置くと、敵の来襲を探知しやすくなる。

     グラフィックはフル3Dで、メリハリの効いた、実に精度の高いビジュアルを実現している。ズームイン・ズームアウト操作、視点の回転、オブジェクト達成時のクルクル回る処理など、いずれもスムーズかつセンスの良さが感じられ、気持ちよくゲームプレイに没頭できた。

     Demoではチュートリアルが未搭載だったので、細かいテクニックなどは見落としている可能性もあるが、手堅いゲームデザインと確かなテクノロジーで直球勝負に出たRTSの王道という印象がする。マルチプレイを試すまでは全体の評価はできないが、少なくともシングルプレイの出来は非常にいい。まずは一度プレイしてほしい。

    (C)2003 Monte Cristo. Monte Cristo and its logo are registered trademarks of Monte Cristo. All other trademarks and logos are property of their respective owners. Developed by Digital Reality. Orchestral samples included in this recording from the Vienna Symphonic Orchestra

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月29日版~」


【1/28】

    【ストラテジー】
    「Chicago 1930」Playable Demo [131MB]
  • 開発元 Spellbound Entertainment
  • 発売元 Wanadoo Edition

     '30年代のシカゴにおけるマフィアの暗躍を描いたストラテジーゲーム「Chicago 1930」のPlayable Demo。ドイツのデベロッパーSpellboundの新作ということで、「Robin Hood: The Legend of Sherwood」と似たような内容かと思ったら果たしてそのとおりだった。「Commandos」ライクなストラテジーゲームだ。

     「Chicago 1930」は、禁酒法制定下のアメリカにおいて、酒の密造・密売によって急速に勢力を拡大しつつあるイタリアンマフィアの暗躍を描いたストラテジーゲーム。プレーヤーは'30年代のシカゴにおいて暗黒時代を築き上げたアル・カポネとなり、敵対マフィアを秘密裏に壊滅させたり、警察との抗争を乗り越えていくといった内容になっている。同作ではさらに警察(FBI捜査官)側のキャンペーンも用意しており、1作で2粒美味しいゲームになっている。

     グラフィックは2Dだが、「Robin Hood」にも増してフォトリアルなビジュアルで、当時のシカゴの雰囲気を見事に描写している。基本的なゲームデザインも「Robin Hood」に似通っており、マフィアキャンペーンでは3人のキャラクタを随時切り替えつつ、マップの奥へ奥へと侵入していくことになる。

     Demoではマフィア、FBIとも1ステージずつプレイできる。マフィアキャンペーンは、3人で敵対マフィアの密造酒工場を襲撃し、マフィアメンバーを無力化しつつ、酒樽をぶちこわしまくるという非常にわかりやすい内容になっている。

     ゲームプレイはモロに「Commandos」で、ピストルで射殺してもいいし、サックによる一撃で気絶させて縄でぐるぐる巻きにしてもいい。もちろん、隠れながら移動していくことも可能だが、部屋のカギや金庫のパスワードを書いたメモなど、ミッションを解くのに必要不可欠なキーアイテムは、厳重警戒な部屋にいるボスが持っていることが多いため、結局は武力征伐が一番いいということになる。

     一方、FBIステージは、シカゴのビルの屋上で発生した殺人事件を解いていくことになる。会話可能な人物は頭上に?マークが表示されており、彼らとの会話で得た情報をヒントに家宅捜索を進めていく。会話可能なNPCは家のほぼ全域に配置されており、なんども同じ部屋を行き来する必要があって、なかなか面倒くさい。

     ラストは、いかにも同作らしい内容で気に入ったが、それまでのプロセスが空疎で、まったくリアリティが感じられない。アクティブなオブジェクトには必ず重要な手がかりが隠されているところなどは手抜き以外の何物でもなく、家宅捜査のリアリティがなさすぎるのが痛い。まあ、オマケと思えば、一定の評価は与えられるが、マフィアキャンペーンに比べ出来は数段落ちる。

     同作は、シカゴマフィア版「Commandos」といっても良さそうな内容だ。つくづくヨーロッパ市場における同シリーズの影響力の大きさというものを実感させられる。「Commandos」シリーズが好きな人なら楽しめるストラテジーゲームだ。

    (C) 2003 Spellbound Entertainment AG

    ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月28日版~」


【1/23】

    【MMORPG】
    「リネージュ II」プロモーションムービー [94MB]
  • 開発/発売元 エヌ・シー・ジャパン

     1月26日をもってクローズドβテストを終え、2月11日からオープンβテストをスタートさせるエヌ・シー・ジャパンのMMORPG「リネージュ II」のプロモーションムービー。同社のムービーは、発表以来、クオリティの高いものばかりだが、今回のは過去最高の内容ではないだろうか。本当の冒険はこれから始まるということを痛感させてくれるムービーだ。

     ムービーの内容は、前半がダンジョンを舞台にしたドラゴン討伐シーンで、後半が豪壮な洋風の城郭を舞台にした攻城戦シーンとなっている。いずれも前作からコアユーザーの大きなモチベーションとなってきた要素で、その規模といい、カメラワークといい、在野のMMOファンを一気に引き込む魅力的な映像となっている。また、ゲームのとしての方向性が明確なMMORPGの強さ、というものを改めて実感させてくれる映像でもある。

     ドラゴン戦は、「エバークエスト」のRAID、「ファイナルファンタジー XI」のHNM戦などを彷彿とさせるダイナミックな内容で、ドラゴンの大きさは、竜の首から見た仮想視点では、プレーヤーキャラクタが蟻のようにしか見えないほどのデカさがある。ドラゴンは、丁寧なバンプマッピング処理により、質感たっぷりのいかにも硬そうな甲殻に覆われ、迫力満点。また、ボーンがよほど細かく設定されているのか、大きさの割にアニメーションも滑らかだ。

     攻撃側は開始前に補助魔法をたっぷりかけて突っ込むが、魔法エフェクトの小ささが視聴者の絶望感を駆り立ててくれる。ドラゴンは範囲攻撃らしい足を使った踏みつけ攻撃を繰り返し、最後に口から光の束を吹き出す。その派手なエフェクトに一見、全滅したようにも映るが、何らかの対策を施しており全員無事なのかも知れない。短い映像だが、見所盛りだくさんだ。

     攻城戦は、現在韓国でもテストサーバー等で繰り返しテストが行なわれ、実装に向けて準備が進められている段階。攻城戦そのものは、同作における大きなウリのひとつとして、発表当時から公開されていた内容だが、今回の映像では騎乗動物ストライダーや、飛竜ワイバーンなどは姿を消しており、以前よりも地味な内容になっている。

     こうした乗り物は、最初のエピソードとなる「Chronicle1: Harbingers of War」に合わせて実装される、難解なクエストをクリアすることによって初めて入手が可能になるという。日本での攻城戦スタート時はもう少し違った形になるのかもしれないが、城の構造や、コアのある中心部の華麗な装飾など、見ておいて損はない映像だ。

    (C) NC Japan K.K All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月23日版~」


【1/22】

    【アクションシューティング】
    「Far Cry」Playable Demo [496MB]
  • 開発元 Crytek
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     欧米でついに3月に発売されるCrytekの次世代アクションシューティング「Far Cry」のPlayable Demo。昨年のE3でDirectX 9世代のゲームエンジンCryエンジンをひっさげ華々しくデビューし、ヨーロッパ最大規模のゲームショウECTSでは「Half-Life2」を押しのけてBEST PC GAMEにも選ばれた。大方の予想どおり、「非常に重いゲーム」に仕上がっているが、FPSファンはぜひともプレイしておきたいところだ。

     「Far Cry」は、南太平洋の孤島を舞台に繰り広げられる過酷なミッションを描いた血湧き肉躍るサバイバルアクション。南国の楽園的な美しい風景がどこまでも続く島は、実はテロリストが武装占拠しており、プレーヤーはゴムボートを使って単身敵の根拠地に乗り込んでいくことになる。

     島には旧日本軍が遺した戦闘機や戦車、砲台といったものが遺されており、テロリストの根拠地そのものも無人化した要塞を流用しているといった具合で、楽園的な風景と、前時代的な要塞、最新の兵器といった各要素のギャップがユニーク。また、親日家がひしめくCrytekらしい日本市場を強く意識したつくりともいえそうだ。

     同作の魅力は無数に指摘できるが、代表的なものをいくつかあげておくと、まず美しい3Dグラフィックス。同作のレベルエディットは、島1個丸ごとという途方もない規模になっていて、開始前にやや長いロードを経た後は、シームレスかつダイナミックにゲームが展開される。Demoミッションのオブジェクトであるアンテナは、遥か遠くの山頂に位置し、スタート直後から視認することができる。

     マップが広大なことから、山頂までの道のりも一本道ではなく、時間制限もない。草陰からスナイパーライフルのスコープなどで敵の配置をじっくり観察し、複数の選択肢の中から侵入路を決めていく。この過程がおもしろくてたまらない。選択したコースによってゲームの難易度もずいぶん変わってくる。このゲームの場合、「難しすぎる」と感じられる場合、大抵は侵入路に問題があることが多いようだ。

     そして敵AIも優れている。侵入者を発見してからの迅速な展開、遮蔽物をうまく利用した射撃、一箇所に留まらない柔軟な索敵能力など、同作のAIは人間的な思考をするようになっていて、歯ごたえのある銃撃戦が楽しめる。また、敵はこちらの逃げ道をふさぐように銃弾をばらまく傾向があり、ドッドッドッという土を叩く鈍い音が近づいてくる感覚などは、これまでのFPSでは味わえなかった要素だ。

     ゲームデザインは完全にリアル系で、向かい合ったら基本的に逃げられず、数発の被弾で死亡してしまう。頃合いを見計らって突っ込んで一気に敵を蹴散らすというゴルゴ13的な展開はほぼ無理になっていて、手榴弾の爆風を浴びて視界がぐらついたところを複数方向からの銃撃で蜂の巣にされるのがオチだ。

     何事もじっくりじっくりじわりじわり、というのが同作の基本的な展開で、敵を蹴散らす爽快感や、スピーディーな展開を望む人には同作は向いていない。製品版でどの程度ストーリーが盛り込まれるのかは不明だが、たっぷり楽しませてくれそうなシングルプレイキャンペーン、そして大規模な戦場をめいっぱい使ったマルチプレイ、FPSファンの期待に答えてくれる佳作に仕上がりそうだ。

    Copyright 2003 Crytek/UbiSoft.

    ダウンロードはこちら(Gamers Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月22日版~」


【1/21】

    【アクションアドベンチャー】
    「Prince of Persia: The Sands of Time」Playable Demo [240MB]
  • 開発元 Ubi Soft Montreal
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     「Rainbow Six 3: Raven Shield」、「Splinter Cell」のヒットで一躍知名度を上げたUbi Softの開発スタジオUbi Soft Montrealの最新作「Prince of Persia: The Sands of Time」のPlayable Demo。欧米ではすでに2003年12月に発売され、前評判どおりの高い評価を受けている。もともとコンソール向けに開発され、「Splinter Cell」とは別チームのタイトルということだが、抜群の移植内容で、熱中してプレイしてしまった。迷わず今月イチオシ指定だ。

     「Prince of Persia: The Sands of Time」は、Windows以前のパソコンゲームで一時代を築き上げたアクションゲーム「Prince of Persia」シリーズの最新作。完全新作としては実に十数年ぶり、「Prince of Persia」の世界観を3D化した「Prince of Persia 3D」から数えても4年ぶりの新作となる。

     ゲームデザインは、「Prince of Persia 3D」をよりダイナミックに、より華麗にしたような感じで、副題にもなっている「The Sands of Time」(時の砂)の要素を加えたことで、シリーズお馴染みの高難易度のゲームプレイは維持しつつ、無理なくプレイを継続できる設計になっている。

     Demoではプロローグシーンにもなっているチュートリアルステージをプレイできるのだが、これがいきなり高難易度で、思わず苦笑いしてしまう。ステージの作りはワナや障害だらけで、初っぱなからアクロバット的アクションを要求される。アクロバットのやり方は字幕テキストで表示されるが、要領が掴めないからなかなか前に進めない。これほどスパルタなチュートリアルも珍しい。

     インターフェイスはPC版独自の設計にチューニングされていて、マウスで画面視点操作と攻撃、壁のぼりといった特殊アクションを行ない、キーボードでキャラの移動、ジャンプ、飛び降りといった基本アクションを行なう。使い方は若干異なるがFPSのそれに近い印象だ。

     チュートリアルを普通に進めていくと、通常の感覚では「これどうやって先に進むの?」と頭を抱えてしまうような難所が続出する。たとえば、開始30秒でやってくる10数メートル隔てた壁への移動。これは壁のぼりのテクニックを応用し、ナナメに登ることで移動が可能になる。また、足場が欠けている場合は、向かい壁にジャンプしたり、ポール伝いに移動したり、こうした常識外れの解法を見つける過程とその実践が非常に楽しい。「ゼルダの伝説」シリーズとはまた違ったアプローチの謎解きの楽しみがある。

     グラフィックはオリジナルの3Dエンジンを採用しており、まばゆい光を表現するハイダイナミックレンジレンダリングや、アラビアンな雰囲気を盛り上げてくれる霧の表現など、比較的新しめの3D表現が贅沢に使われている。タイトル画面からシームレスに展開されるプロローグシーンの処理もセンス抜群で、プリレンダーのオープニングムービーの作りも丁寧。死角の見あたらない上質なアクションアドベンチャーだ。

    (C) 2003 Ubisoft Entertainment. Based on Prince of Persia(R) created by Jordan Mechner. All Rights Reserved. Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Prince of Persia and Prince of Persia The Sands of Time are trademarks of Jordan Mechner used under license by Ubisoft Entertainment. "PlayStation" and the "PS" Family logo are registered trademarks of Sony Computer Entertainment Inc. TM, (R), Game Boy Advance and the Nintendo GameCube logo are trademarks of Nintendo. Microsoft, Xbox, Xbox Live, the Live logo, and the Xbox Logos are either registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the U.S. and/or in other countries and are used under license from Microsoft.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月21日版~」


【1/20】

    【ガンシューティング】
    「Smoking Colts」Playable Demo [18.8MB]
  • 開発/発売元 Spellbound Entertainment

     ドイツのデベロッパーSpellbound Entertainmentのガンシューティングゲーム「Smoking Colts」のPlayable Demo。グラフィックは2Dで、オーソドックスな内容だが、ついつい何度もプレイしてしまう味のあるガンシューティングだ。

     「Smoking Colts」は、西洋ホラーではお馴染みの存在であるミイラ男やバンパイア、ゾンビ、狼男、首無し男、ガイコツ男などを自慢のコルト(オートマチック拳銃)で撃ち抜いていくというガンシューティング。

     プレイスタイルこそ「バーチャコップ」や「ハウス・オブ・ザ・デッド」のようなガンシューティングに似通っているが、プレイした印象は電動で標的が出し入れされるような豪華な射的に近く、システムの古くささが逆にプレイ欲を大いにそそらせてくれる。

     ゲーム内容は制限時間内にいかに多くの得点を稼ぐかというもので、ピアノの陰や時計の裏、額縁の中、床の穴、隣家の窓などなど、至る所から顔を出すモンスターたちを矢継ぎ早に撃ち抜き、得点を稼いでいくことになる。途中一瞬だけ出現するキーモンスターを倒すことで空から各種アイテムが振ってくる。これらをうまく活用することが重要だ。

     ポピュラーなアイテムとしてはショットガンがある。ショットガンは一定範囲を一度に狙える非常に便利なアイテムで、ボーナスモードに突入する条件である小さなモンスターを撃ち抜くのに最適。あらかじめステージに埋め込まれている隠されたモンスターを捜し出すのにも最適で、手当たり次第バシバシ撃つ感覚が楽しい。

     プレイできるステージは幽霊屋敷風の家屋が建ち並ぶ「Spook House」。ボーナスモードに突入すると、通常は見えない左右に移動して得点を稼ぎまくることができる。1プレイ数分ほどの短い内容だが、繰り返しプレイすることでじわじわおもしろさが増してくる。マシンスペックを問わずにプレイできるガンシューティングだ。

    (C) 2003 Spellbound Entertainment AG

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月20日版~」


【1/19】

    【ボウリングシミュレータ】
    「Fast Lanes Bowling」Playable Demo [57.8MB]
  • 開発元 LAB Rats Games
  • 発売元 Enlight Software

     Enlight Softwareの世にも珍しいボウリングシミュレータ「Fast Lanes Bowling」のPlayable Demo。ゴルフのスイングシステムを流用した内容で、ビジュアルは月並みだが、仮想世界ならではのユニークな趣向が凝らされている。

     「Fast Lanes Bowling」は、PC上で気軽にボウリングが楽しめるボウリングシミュレータ。ボウリングは友人達と数人でわいわい楽しむのがおもしろいように思うが、マルチプレイモードは未搭載。とりあえず作ってみましたという感じのオーソドックスな内容だ。

     プレイの仕方は簡単で、まずボールに加えるひねりの力を0から100%の範囲で設定し、次にキャラクタを左右に動かして投げる方向を設定する。スペースバーを押すと投げ始めるので、さらに2回スペースバーを押してパワーと正確さを決定する。あとは様々な視点でボールがレーンを走る様子が描かれ、倒れたピンの数に応じて得点が決まる。スペースバーをタイミングよく押すだけでいい簡単設計だ。

     ただ、せっかくのデジタルエンターテインメントなのに、ゴルフゲームではまず間違いなく完備されている、ひねりの力を変えることでどうなるのか、ボールをチェンジすることでどうなるのか、そうした基本情報を網羅したチュートリアルがないので、手探りの感じが否めない。この作りの浅さでは一般層を取り込むのは無理ではないだろうか。

     Demoでは、3回(最大で6回)投げると終了となる。ステージは、一般的なボウリング場と海賊船の甲板の都合2種類。まずはノーマルな設定のボウリング場で投げ方をひととおり覚えたところで海賊船にチャレンジしたい。

     海賊船は絶えず左右に揺れていて、パワーと正確さがバッチリのつもりでも左右のいずれかにボールが流れてしまうというやっかいな特性を持っている。「おし、ど真ん中」と思ってもガーターだったりしてなかなか腹の立つステージだが、ステージの作りはもちろん、ピンやボールなどもすべて海賊船仕様になっていて、新鮮な雰囲気でボーリングを楽しめるのはいい。

     インターネットを介したマルチプレイには未対応だが、複数のプレーヤーと交代交代でプレイすることはできる。また、あまり勉強にはならないが、NPCを入れることもできる。画面を見て興味をひいたら一度試してみるといいだろう。

    (C) 2003 Enlight Software Ltd. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(Bonus Web)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月19日版~」


【1/16】

    【英語学習ゲーム】
    「NOVAうさぎのトラベルEnglish 海外旅行のススメ。」体験版 [57.8MB]
  • 開発/発売元 アンバランス

     アンバランスが1月30日に発売を予定している英語学習ゲーム「NOVAうさぎのトラベルEnglish 海外旅行のススメ。」の体験版。大手英会話スクールのNOVAが絡んでいるだけあって筋金入りの教育ソフトかと思いきや、バランスの取れたエデュテイメントソフトに仕上がっている。NOVAうさぎファンならずとも誰でも楽しめるソフトだ。

     「NOVAうさぎのトラベルEnglish 海外旅行のススメ。」は、そのままズバリの海外旅行をテーマにした英語学習ソフト。NOVAうさぎが賑やかし担当として至る所に顔を出し、時には主役となって学習者を楽しませてくれる。

     ゲームモードは、「NOVAうさぎのトラベルEnglish」と「ワード☆ダンク! The Word Dunk」の2種類。体験版ではそれぞれ基礎的な表現が学べるLesson1がプレイできる。

     「NOVAうさぎのトラベルEnglish」は、ネイティブスピーカーの出題を聞いて、それをそのままキーボードでタイプしていくという内容。「練習」、「腕だめし」、「挑戦」の3つのモードがあり、上級のモードほどヒントが少なくなるという具合。Lesson1は基本表現なので、中学英語程度の能力があれば、難なくクリアできる。ヒアリングとタイピング、それから英単語のスペルが同時に学習できてなかなか刺激的だ。

     「ワード☆ダンク! The Word Dunk」は、短い単語を短い時間でどんどん入力していくというモードで、単語を入力し終えると、バスケットボールを持ったNOVAうさぎがゴールへのシュートを試みる。短い時間ならダンクシュートをはじめとした華麗なシュートで得点を得るが、遅かったりすると間抜けなアニメーションでシュートを外してくれる。答えても遅いと得点にならないところが必要以上に焦らせてくれておもしろい。

     こちらも基礎的な単語ばかりなので簡単だが、din、pin、finなど似たような単語が繰り返されるので、学習効果は高そうだ。体験版では出題が限られているので、数回プレイすればパターンに陥ってしまうが、製品版ではたっぷり用意されており、そのあたりの心配は無用のようだ。

    (C) 2004. UNBALANCE Corporation.(C) 2004 NOVA

    ダウンロードはこちら(アンバランス)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月16日版~」


【1/15】

    【熱帯魚育成シミュレータ】
    「アクアゾーン 水中庭園」体験版 [5.7MB]
  • 開発元 シノミクス
  • 発売元 イーフロンティア

     シノミクスの低価格ブランド「アクアゾーン 水中庭園」の体験版。もともとインタラクティブ要素の少ないタイトルだけに、本体験版も体験というより鑑賞といった感じに近い。ファイルサイズも小さいので、熱帯魚好きは気軽に試してみるといいだろう。

     「アクアゾーン 水中庭園」は、熱帯魚飼育の醍醐味を低価格で楽しめる熱帯魚育成シミュレータ。正確には「アクアゾーン」、「アクアゾーン 2」のようなシミュレート要素はなく、熱帯魚鑑賞のみに特化していて、魚の生き死にや出産などに立ち会うことはできない。当然のことながら定期的にエサをやる必要もないし、水替えや魚の病気に気を遣う必要もない。飼育にそれほど興味はないけど、綺麗な熱帯魚の泳ぐ姿は見たいというような、わがままなライトファンにちょうど良い作品というわけである。

     現在、「エンゼルフィッシュ」、「グッピー」、「アロワナ」の3ラインナップがあり、2月6日に「クマノミ」、「サメ」、「スズメダイ」の3つのラインナップが新たに加わることになる。本体験版は、「エンゼルフィッシュ」をカバーしており、ネオンテトラ10匹にエンゼルフィッシュを1匹飼うことができる。

     繰り返しになるが、「アクアゾーン 水中庭園」は、飼育要素を省くかわりに、大幅なコストカットを実現しており、インタラクティブ要素といえば、任意の魚にズームアップしてその動きを眺めたり、エサを蒔いてその反応を楽しんだりといった程度だ。

     インタラクティブ性という点ではやや物足りないが、「アクアゾーン」シリーズの魅力のひとつである魚のAIエンジンはしっかりしており、鑑賞する楽しさは十二分にある。ウィンドウ表示にして完全に壁紙(壁水槽)的な使い方をしてもいいし、そのままスクリーンセーバーとしても利用できる。

    (C)2003 cinomix inc. (C)2003 Frontier Groove,Inc..

    ダウンロードはこちら(シノミクス)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月15日版~」


【1/14】

    【ビリヤードシミュレータ】
    「World Championship Pool 2004」Playable Demo [92.5MB]
  • 開発元 Blade Interactive Studios
  • 発売元 Jaleco Entertainment

     Jaleco Entertainmentが欧米で発売しているピンボールシミュレータ「World Championship Pool 2004」のPlayable Demo。個人的にピンボールゲームはどれももどかしく感じられてあまり好きなゲームタイプではないのだが、アダルトなスポーツをプールバーの部分から丁寧に再現するという試みが気に入った。ピンボール好きなら誰でも楽しめる佳作だ。

     「World Championship Pool 2004」は、ビリヤードの世界選手権World Championship Poolを再現したビリヤードシミュレータ。同作をプレイしてまず驚かされるのは、グラフィックの美しさで、特にゲームの主役であるボールのビジュアルは見事としかいいようがない。完全な球体であることはもちろんだが、パーフェクトな環境マッピング(もちろんフェイクだが)に、今まで見たことないような光沢を放っている。実際のボールより美しく見えるほどで、まずこれに吸い込まれてしまった。

     続いて、プレーヤーのアニメーションもいい。ビリヤードゲームでは、プレーヤーの顔が出ればいいほうで、大抵はキューのみが表示されたバーチャル画面でショットを行なうのが通例だが、同作は3Dキャラクタがストロークする様子がリアルタイムで表示される。それもワンパターンではなく、ボールの位置に応じて支えキューを使ってショットしたり、キューを背中に回してショットしたり、半身を乗り出してショットしたりといった実際のプレイ同様のパターンが用意されている。

     また、キューに込めるパワーの加減によってもアニメーションが細かく変わる。弱く打てばゆるやかなモーションでアニメーションするし、力一杯に打つと打った直後に体が台に乗り出すようなアニメーションになるといった具合で、さらにまっさらで美しい台の上にチョークの粉が付くといった演出まで行なわれる。こんなにリアルな演出が行なわれるビリヤードゲームは初めてだ。

     カメラ視点は自動で切り替わるようになっていて、この点やや不満だが、女性プレーヤーのつま先から足首や手先の動きだけが見えたりして、パーツのみを映した小刻みなカメラワークが、いかにもアダルトなスポーツを演出していて好印象だ。

     Demoでは8ボールと9ボールの1セットマッチ、それから高難易度のスーパープレイに挑戦するTrick Shotが1ゲームプレイできる。相手をしてくれる女性プレーヤーは難易度Easyのハズながら、一気に突ききるほどの実力派で、ブレイクから油断できないスリリングなプレイが堪能できる。

     インターフェイスは、右ドラッグで打つ角度の調整、左クリック1回目でパワーを決め、もう一度クリックすると打つ、というシンプルなもの。自球と的球にはそれぞれヒット後の跳び先が矢印で表示されるので、しっかり狙えばそれほど難しいゲームではない。ビリヤードを雰囲気から丸ごと楽しめるシミュレータだ。

    (C) 2003 Jaleco Entertainment. All rights reserved. Jaleco Entertainment, the Jaleco Entertainment logo, World Championship Pool 2004 and the World Championship Pool 2004 logo are trademarks or registered trademarks of Jaleco Entertainment in the United States and other countries.

    ダウンロードはこちら(Gamers Hell)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月14日版~」


【1/13】

    【ドライビングアクション】
    「Crazy Taxi 3 High Roller」Playable Demo [103MB]
  • 開発元 ヒットメーカー
  • 発売元 Empire Interactive

     セガが2月26日に発売を予定しているドライビングアクション「クレイジータクシー3 ハイローラー」の海外向けPlayable Demo。ヨーロッパ方面の発売元Empire Interactiveが公開したもので、インストーラは英語、ドイツ語、フランス語など5カ国語に対応している。プログラムは英語版で日本語未対応だが、ゲームプレイに支障はない。

     「クレイジータクシー3 ハイローラー」は、タクシーを運転して制限時間内に出来るだけ多くのお客を目的地に届ける、という単純明快な内容をゲーム化したドライビングアクション。客を乗せ、車をぶっ飛ばして、客を降ろす、という行為をただひたすら繰り返していくだけだが、交通法規全部無視というクレイジーなゲームデザインをはじめ、後部座席で勝手気ままにワイワイ騒ぐ愉快な客達や、丁寧に作り込まれたステージ等々、ディテールがよく練られていて、ついつい没頭して遊び込んでしまうほどの吸引力を備えた作品だ。

     実際にプレイしてみると、客を乗せる際の停車位置によってずいぶんタイムを短縮できたり、意外なショートカットが発見できたりして、車を走らせるたびに新しい楽しみが発見できる。もちろん、のんびり走ってもそれはそれでおもしろいが、どう遊んでもおもしろいという欧米風のデザインが大変魅力的だ。

     さて、Demoでは「クレイジータクシー3 ハイローラー」で追加された新ステージ「GLITTER OASIS」をプレイできる。ゲームモードは、3分の時間制限でいかに稼げるかを競う「WORK FOR 3 MINUTES」限定。1プレイ3分というのが玉に瑕だがプレイ回数に制限はない。

     「GLITTER OASIS」は、ラスベガスをモチーフにした夜間ステージで、グランドキャニオンやフーバーダムといった同地の観光名所までカバーし、カジノのネオンでぎらぎらした歓楽街と、ひっそり静まりかえった夜の観光地との対比がおもしろい。このステージは自車を含む無数の車のヘッドライトとカジノやホテルのネオンが幾重にも重なり、さらにリアリティを出すためにモーションブラーをかけているためにかなり重い。購買前のベンチマークプログラムとしても有用だ。

     ちなみに客の行き先はおおむねホテルから歓楽街、歓楽街からホテルといった感じでラスベガス周辺が中心となっているが、それでは稼ぎがよくない。残り時間をチェックしながら遠距離客でガツンと稼ぐ方がいいスコアが残せるようだ。

    Original Game (C) SEGA (C) SEGA/Hitmaker, 2002, 2003

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月13日版~」


【1/9】

    【アクション】
    「ソニックアドベンチャーデラックス」体験版A [103MB]
  • 開発元 ソニックチーム
  • 発売元 セガ

     昨年12月にセガから発売された「ソニックアドベンチャーデラックス」の体験版A。2003年11月26日に公開された体験版Bをボリュームアップしたもので、使用可能キャラクタ、ステージ共に倍増している。未体験者はこの機会に試してみるといいだろう。

     この「体験版A」は、「体験版B」でプレイできたソニック、テイルス、ナックルズの3キャラに加え、エイミー、ビッグ、E-102ガンマの計6キャラクタで、1ステージずつプレイできる。国産の体験版としては史上最高クラスのボリュームだ。

     これだけでお腹いっぱいになりそうだが、Demoでプレイできるのはアクションステージのみで、オリジナルストーリーが展開されるアドベンチャーステージや、PC版オリジナル要素であるゲームギア版「ソニック」シリーズ12タイトルはまるまる残されている。またスペシャル特典として、壁紙集やマウスポインタなども収録されている。

     さて、肝心のゲーム内容はというと、体験版Bのソニック、テイルス、ナックルズの3ステージは個人的にも大満足だったのだが、今回盛り込まれたエイミー、ビッグ、E-102ガンマの各ステージは、キャラクタの性能およびステージの作りが共に未消化な印象で、シリーズ通じての魅力であるめくるめくスピード感や爽快感は感じられず、視点固定によるインターフェイスの違和感と、たびたび戸惑わせる不親切なステージ設計だけが印象に残った。

     同作の魅力はやはり体験版Bに収録されたソニック、テイルス、ナックルズの3キャラクタによるアクロバティックなアクションにあるようで、特にソニック、テイルスは、クリアタイム更新を狙って何度も遊び込んでしまうほどよくできている。6ステージというと結構なボリュームなので、焦らずじっくりプレイしてみてほしい。

    Original game (C) SEGA (C) SONICTEAM/SEGA, 2003

    ダウンロードはこちら(セガ)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月9日版~」


【1/8】

    【スニークアクション】
    「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」Rolling Demo [58.5MB]
  • 開発元 Ubi Soft Montreal
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     2002年度を代表するスニークアクション「Tom Clancy's Splinter Cell」待望の続編「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」のRolling Demo。実行ファイル形式で、ファイルサイズも大きいため、当然リアルタイムレンダリングだろうと思ったら、全編プリレンダーでやや腰砕けだったが、抜群の内容で何度も繰り返し見てしまった。北米での発売時期は2004年3月。前作にも増して高い評価を受けそうな印象だ。

     「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」は、映画やゲームですっかりお馴染みのジャック・ライアン/ジョン・クラークシリーズの著作で知られるTom Clancyを監修に迎え、彼独特のテクノスリラー路線をゲームとして再現したスニークアクションゲーム。

     前作が評価されたのは、彼が監修したからというよりむしろ、2002年当時の先端技術を惜しみなく投入した確かなゲームテクノロジーにあったが、Ubi Softは「Rainbow Six」の制作元Redstorm Entertainmentの買収以来、Tom Clancyシリーズに莫大な人材と予算を注ぎ込んでおり、その意味ではUbiが育てたブランド力の勝利と言い換えてもいい。

     前作はXboxで先行発売され、世界中で激賞されるに及んで、急遽PC版の発売を決めたという経緯があるが、今回はXbox、PS2、GC、PCの4プラットフォーム同時発売が予定されている。今回は日本法人も総力を挙げて日本語版を早期発売してくるものと見られるが、英語版がそのまま楽しめる環境にあるPCプラットフォームも同発リストに含まれたのは、純粋にPCゲーマーにとっては嬉しいニュースだ。

     さて、「Pandora Tomorrow」は、2の冠が付いていないことからもわかるように、グラフィックやゲームデザインは、前作をそのまま流用(エフェクト等は強化)しており、続編というより単体起動可能なアドオンといったほうが近い。中でも今回非常に楽しみなのはサム・フィッシャー並のステルス能力を備えたキャラクタたちによるマルチプレイモードの実装にある。

     その模様はムービーの最後のほうで見ることができるが、排水管をよじ登り、壁を利用して2階に飛び乗り、水道管にぶら下がり銃を構えて敵を待ち受ける、といった3次元アクションを駆使してのトリッキーなステルス戦の雰囲気がよく伝わってきて、なかなか興奮する。映像では画面映えするようにサーチライトを付けているが、実際は真っ暗な中で全員暗視スコープあるいはサーモスコープによるステルス戦になるのではないだろうか。

     キャンペーンモードの映像も緊張感たっぷりで、パリ、ロサンゼルス、ジャカルタ、エルサレム、ディリ(東ティモール)でのストイックなヒロイン サム・フィッシャーのスーパーアクションをダイジェストで見ることができる。ムービーでこれほどワクワクさせられるのは久しぶり。発売が楽しみな作品だ。

    (C) 2004 Ubi Soft、 Inc. All rights reserved. Ubi Soft Entertainment and the Ubi Soft logo are registered trademarks of Ubi Soft、 Inc. Splinter Cell is a trademark of Ubi Soft Entertainment、 Inc. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners Xbox is a trademark of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries. Unreal Engine is a trademark of Epic Games Inc

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月8日版~」


【1/7】

    【MMORPG】
    「コルムオンライン」オープンβクライアント [402MB]
  • 開発元 eSofnet
  • 発売元 ネットクルー

     1月1日よりオープンβテストがスタートしたネットクルーのMMORPG「コルムオンライン」のオープンβクライアント。さっそく数日プレイしてみたので、そのインプレッションをお届けしたい。

     「コルムオンライン」は、3,000にも及ぶ膨大な数のダンジョンを舞台に、モンスターとのバトルや、トレジャーハンティング、そして所有権を賭けたバトルなどなど、多種多様な迷宮探検が堪能できるダンジョンMMORPG。

     グラフィックはフル3Dで描かれ、スムーズなズームインズームアウトをサポート。キャラクタモデルは比較的コンパクトだが、弾力性のあるダイナミックなアニメーションで、プレーヤーを楽しませてくれる。チャットやパーティーシステムに関しては、十分な検証ができなったが、MMORPGとしてのベースの部分はしっかりしている印象だ。

     ゲーム性は、初代「Diablo」のダンジョンRPGのテイストをとことん突き詰めた感じで、もりもり潜り、がんがん敵を殴って、経験値とマジックアイテムをゲットしまくるという至極シンプルな内容になっている。逆に言うと現状では濃厚なストーリーや、手応えのあるクエストはほぼないといってよく、そうした要素を求めるユーザーには同作は向いていない。

     初代「Diablo」との違いは、街に戻れば多くのユーザーがたむろい、ギルド戦争をはじめとした多人数バトルが楽しめるところだろう。そしてレベルを十分に上げた先には、ダンジョンの占有やギルド戦、1対1のPvPといったMMOならではの楽しみが用意されている。非常に割り切ったつくりが好印象だ。

     序盤はポップアップウィンドウで示される案内に従い、ビギナー用のダンジョンでレベル上げすることになる。敵はリポップ間隔が非常に短く設定されているため、常に1対多の戦闘になる。ソロで潜っていると倒す敵の数より、寄ってくる敵の数のほうが多くなったりして予想外の激戦になったりしてなかなかおもしろい。この感覚は「Diablo 2」以来だ。

     ちなみにこのゲーム、ディフェンスの扱いも「Diablo」シリーズを真似ているようで、いくら装備を調えても敵から受けるダメージは減らず、回避のみがあがるシステムになっている。レベルが上がると命中率と回避率が同時に上がるため、格下の相手に対してはいくら包囲されようがほぼ一方的に攻撃し続けられることになるが、それでも死ぬときは一瞬で、このあたりの緊張感が「Diablo」シリーズによく似ている。

     最後にいくつか不満点を上げておくと、突然発生するクラッシュバグを筆頭に、スキルエフェクトが一部を除いて著しく地味で、長い硬直モーションをおしてまで使う意義が見いだせず、結果、通常攻撃偏重になっていることや、装備変更時のドラッグ&ドロップ操作が想像以上にシビアで、なかなか装備を変えられずいらいらする、といったところだろうか。もう少し遊び込むと新たな不満箇所が見つかるのかもしれないが、いずれにしてもオープンテストは始まったばかり。今後のバージョンアップに期待したい。

    (C) 2003 Corumonline All Rights Reserved.

    ダウンロードはこちら(ネットクルー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月7日版~」


【1/6】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Magic: The Gathering - Battlegrounds」Full Trial [704MB]
  • 開発元 Secret Level
  • 発売元 ATARI

     世界を代表するトレーディングカードゲーム「Magic: The Gathering」(以下MTG)の世界観をモチーフにしたリアルタイムストラテジー「Magic: The Gathering - Battlegrounds」のFull Trial。文字通りフルバージョンを3時間体験できるという豪勢な内容で、たっぷり楽しませてもらった。MTGをまったく知らない人がプレイしたら果たしておもしろいのかという疑問は拭えないが、ゲームとしては良くできている。お勧めだ。

     MTGのデジタルゲーム化は、これまでにもWizard of The Coastの正式ライセンスを受けたデベロッパーによってたびたび行なわれてきた。それらはいずれもモニタ上でMTGのカードバトルを楽しめるという点において共通しているが、「Magic: The Gathering - Battlegrounds」の斬新な点は、MTGのカードバトルをフル3Dで描き、かつリアルタイムで再現したらどうなるか、ということを真面目に取り組んだ初のプロダクトであるところだ。

     話はわき道にそれるが、「Etherlord」と呼ばれるロシア製のRTSシリーズがある。同作はMTGのカードバトルと、「Heroes」シリーズ風のターンベースストラテジーの旨味をうまくミックスさせた佳作だが、バトルシステムはターンベースであり、アクション性も皆無で、カードゲームの枠内に留まっている。

     これに対し、「Magic: The Gathering - Battlegrounds」は、MTGのカードバトルの全行程を一括して完全リアルタイムで処理しており、MTGファンにとってはかなり衝撃的な内容になっている。戦場はドッジボールコートほどの広さの広場で、中央には境界線が引かれ、双方が向かい合った状態でゲームスタートする。

     通常ならまずは1枚カードをめくり、その後土地やクリーチャー等のカードを出すといった展開になるが、同作の場合は自領内を走り回ることになる。一定の間隔を置いてマナクリスタルがポップし、これを使ってクリーチャーの召喚やソーサリー、エンチャントといったインスタントアクションを起こしていく。

     クリーチャーを召喚すると、そのまま一直線に敵のヒーローに向かって進んでいく。立ちふさがるクリーチャーがいなければそのまま敵のヒーローを殴りつけ、敵のHPをゼロにすれば勝ちとなる。この際、ヒーローに倒されれば消えるし、倒されなければ一定の間隔を置いて再度召喚される。

     「Etherlord」やMTGのヒーローは無力だが、同作では棍棒で殴ったり、シールドを張って被ダメージを抑えたりといったアクションが採れる。極端な話、敵領に踏み込んでマナクリスタルを奪ったり、敵ヒーローを棍棒で殴ったりもできるが、敵領では徐々にダメージを食らうのでバクチ性が高い。また、棍棒はレンジが短く、モーションも緩やかなので、MTGの定石どおり、敵のクリーチャーに対しては、こちらもクリーチャーを当たらせて急場をしのぐのがセオリーのようだ。

     要するにフィールド内を駆け回ってマナを集め、どしどしクリーチャーを召喚して、敵を圧倒するストラテジーゲームということになるが、マナが思うようにたまらず、どんどん敵が押し寄せてきて焦る感覚がおもしろくてたまらない。リアルタイムがゆえのおもしろさといえる。

     また、クリーチャーが倒れるとその場で小さなマナクリスタルを落とすため、これが敵領にばかり落ちてしまうとじり貧になるなど、同作ならではの戦術性もたっぷりあり、夢中でプレイできた。MTGの人気を底支えしているイラストレーターが参画していないため、ヒーローやクリーチャーの魅力が今ひとつなのが玉に瑕だが、しっかり遊ばせるリアルタイムストラテジーだ。

    Magic: The Gathering- Battlegrounds (C) 2003 Atari, Inc. All rights reserved. "Secret Level" is a registered trademark of Secret Level, Inc. and is used with permission. The Wizards of the Coast logo are trademarks owned by Wizards of the Coast, Inc., a subsidiary of Hasbro, Inc. and are used by Atari, Inc. under license. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月6日版~」


【1/5】

    【アクションシューティング】
    「Terminator 3: War of the Machines」Multiplayer Beta [168MB]
  • 開発元 Black Ops Entertainment
  • 発売元 ATARI

     同名のハリウッド映画をモチーフにしたアクションシューティング「Terminator 3: War of the Machines」のBeta Demo。欧米では2003年11月にプレイステーション 2およびXboxで先行リリースされ、PC版はそれをベースに一部拡張を施した移植版となる。北米では比較的辛い評価が下されているが、個人的には同映画の雰囲気がもりもり伝わってきてしっかり楽しめた。同映画のファンなら試してみる価値はあるだろう。

     このBeta Demoでは、大小2マップによる最大32名同時参加型のマルチプレイが楽しめる。このマルチプレイモードがPC版のウリで、荒廃したビル街を舞台にしたDowntownのマップの広大さには驚かされた。ゲームモードは、マップに点在する拠点を奪い合うコンクエストタイプが中心で、広大なマップで押し合いへし合いを演ずるゲームデザインは「Battlefield 1942」に近いものがある。

     登場勢力は武装した人間たちの集団であるTech Comと、驚異的な破壊力を誇るロボット集団SkyNetの2つ。いずれの勢力も見た目や性能がまるっきり違う上、アクセスできるオブジェクトや乗り物が異なり、所属勢力によって違ったプレイスタイルで死闘が展開される。このあたりの感覚は「Aliens vs. Predator 2」に近い。ビッグネームを使ったおいしいとこ取りのFPSといった印象だ。

     不満なのは、全クラスともおしなべて移動速度が遅く、アニメーションも簡素で、総じてキャラクタを操作する楽しみが薄いところだ。乗り物も装甲車のたぐいから巨大ロボまで色々用意されているが、これまた移動速度の遅さと被弾面積の大きさから集中砲火を浴びるだけのオブジェクトになってしまっている。

     ユニークさという点ではSkyNetの飛行ロボットが比較的いい感じだ。SkyNetは全クラスとも標準で対人レーダーを完備し、火力も高めに設定されており、同数対決なら有利に戦いを展開することができる。まずはTech Comでプレイしてゲームの感覚を掴み、そののちにSkyNetで同作ならではの楽しみを堪能するといいだろう。

    Terminator (R) 3: Rise of the Machines? (C) 2003 Atari, Inc. & IC Video LLC. All rights reserved. Developed by Black Ops Entertainment. Developed by Paradigm Entertainment. Terminator (R) used under license. TM (C) 2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co. 3 Produktions KG. PlayStation" and the PS Family logo are registered trademarks of Sony Computer Entertainment Inc. The Ratings icon is a trademark of the Interactive Digital Software Association. All other Trademarks are the property of their respective owners. Manufactured and marketed by Atari, Inc. New York, NY.

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~1月5日版~」


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[Reported by GAME Watch編集部]



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