発売元 Electronic Arts
欧州サッカー連盟(UEFA)が主催となって4年に一度開催されている欧州選手権を題材にしたフットボールシミュレータ「UEFA EURO 2004」のPlayable Demo。ちょうど今年は開催年ということで、従来のFIFAシリーズとは別扱いでの単発リリースとなるようだ。
「UEFA EURO 2004」は、FIFA(国際サッカー連盟)に次ぐ国際団体として知られるUEFAが4年に一度開催する全欧規模の国際大会「UEFA EURO」を完全再現したフットボールシミュレータ。唯一のUEFAのオフィシャルライセンスタイトルということで、代表選手の名前はもちろん、試合形式、競技場までそっくりそのまま再現している。
とはいえ、「FIFA Soccer 2004」の発売からわずか半年でのリリースということもあって、基本的なゲームデザインやプレイスタイルはほとんど変わらず、新鮮味は薄い。強いて言えば、リプレイ時にTV放送の解説を模した細かい演出があったり、観客の応援がよりいっそうダイナミックにそしてバリエーション豊かになっているという程度で、「FIFA Soccer 2004」ユーザーがさらにもう1本買うかというと微妙な内容だろう。ワールドカップのない「FIFA」シリーズには見向きもしないようなヨーロッパ人のための特別版といった印象だ。
Demoでは、今年の主催国であるポルトガルと、2000年度大会の覇者フランス、そしてサッカーの母国であるイングランドの3チームから2チームを選んで、前半45分フルに戦うことができる。EAのPlayable Demoは毎回恒例だが、オプション機能は一切使えないため、ビジュアルエフェクトはデフォルトのままとなる。
同作は、PC版のほか、PS2、Xbox、GCへのリリースが予定されているが、6月12日の本戦開幕に発売を間に合わせるためか、Demoで見た限りではPC版ならではの高解像度を意識したリファインなどは施していないようで、選手達のビジュアルはかなり荒い。選手達の動きは「FIFA Soccer 2004」にも増して実にきびきびしていて好印象だが、選手のテクスチャが荒いため、肝心のリプレイシーンやセットシーンが今ひとつ冴えない。場内の臨場感の盛り上げは過去最高レベルなだけに、この点はややもったいない感じだ。
ひとつ感心したのはホームとアウェイを、観客の声援のレベルでしっかり再現しているところで、これはDemoでも体感できる。ホームのチームは常に最大限の応援を受けられ、アウェイのチームは何をやってもブーイングの嵐となる。ヨーロッパサッカーファンにはたまらない要素かもしれない。まずは試してみてはいかがだろうか。
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