開発/発売元 Electronic Arts
北米で3月9日にリリースされたEAのメジャーリーグシミュレータシリーズ最新作「MVP Baseball 2004」のPlayable Demo。
前作「MVP Baseball 2003」は、PS2版が日本語化されたため、ご存じの人も多いだろう。実はまだシリーズ第2弾目で、EA最大の強みを体現するブランドEA Sportsの中では新参の部類に入る。それだけにコンセプトの部分からかっちり作られていて、メジャーリーグの醍醐味がたっぷり味わえる作品に仕上がっている。
EA SportsのPlayable Demoは、どれもインストーラが付いておらず、機能もきわめて限定されていることが多いが、今回も圧縮ファイルを展開した後は、実行ファイルを直接叩いてゲームを起動するようになっている。オプション機能もカットされており、ゲーム解像度は800×600ドット固定だ。
選べるチームは、ニューヨークヤンキースとボストンレッドソックス。インターフェイスはゲームパッドとキーボードが対応しており、両チームの操作モードをゲームパッドかキーボードにすることで、2人対戦も可能。ただし、どちらもCPUにしての観戦モードはカットされている。
デフォルトでは、ヤンキースがプレーヤー操作チームになっている。初回はこのままスタートしたほうがいいかもしれない。というのは、現在来日していて国内で試合をやっていて親しみが持てる、あるいは松井がスタメン入りしているということもあるが、Demoの球場がヤンキーススタジアムだからだ。
ゲームが始まるやいなや、オルガンや場内アナウンスと共に場内から大歓声が聞こえてくる。こうした臨場感の再現はEA Sportsの大きなウリのひとつだが、レッドソックスの選手がバッターボックスに立つたびにこれでもかとばかりに大ブーイングがこだまする。そのほか、チャンスを逃すと数万人のためいきが聞かれ、ファインプレイを演じると大拍手が起こるなど、場内の演出がもの凄い。ともあれ、ホームでプレイするときの声援の心強さと、アウェイでプレイするチームにかかるプレッシャーの大きさがよく理解できる。
今回アナログパッドが手元になかったのでキーボードのみで操作したが、基本的にカーソルキーとテンキーを使って操作する。バッティングは右Ctrlキーで、ストレートでもそれほど振り遅れずにバッティングできたが、ピッチングに関しては細かい部分がキーボードだとやりにくく、結果、撃たれに撃たれてしまった。本格的にプレイするためにはPS2のゲームパッドライクなアナログパッドが必要になりそうだ。
(C) 2004 Electronic Arts Inc.
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