発売元 Strategy First
ロシアのデベロッパーPrimal Softwareが手がけたアクションアドベンチャー「The I of The Dragon」のPlayable Demo。どっかで見たタイトルだと思っていたが、すでに本国では2002年に発売されている。今回のDemoは、Strategy Firstが今年5月に発売を予定している英語、ドイツ語両対応版のPlayable Demoのようだ。
「The I of The Dragon」は、オリジナルのファンタジー世界をモチーフにしたアクションRPG。プレーヤーは、ファンタジー世界最強の生物であるドラゴンとなり、空飛ぶ絨毯に乗って現われる謎の人物からクエストを受け、それを達成していくことになる。
ドラゴンは、常時ホバリング状態にあり、前後左右への移動のほか、上昇降下が行なえる。これとは別に、自由に画面視点も操作できる。アナログパッドがあれば簡単に操作できそうだが、インターフェイスはマウスとキーボードを採用しているため、序盤は戸惑うだろう。
攻撃手段は、2種類のブレス攻撃のほか、地表に出現するモンスターの捕食が可能になっている。ドラゴンには、ブレス専用のゲージが用意されており、ブレスをはくたびにそのゲージが減少していく。ゲージがゼロになるとブレスをはくことができなくなり、高度を上げて逃げるしかない。これを避けるために、モンスターを捕食し、ゲージを回復するという機能があるわけだ。
ゲームの展開は、Tabキーで次々に敵をターゲットロックして、ブレスで撃破していくという気分爽快な内容になっている。ヘリコプターシムともまた違う独特の飛翔感こそが同作の醍醐味といってよさそうだが、ミッションの内容そのものは比較的淡泊で、国産コンソールのアクションゲームには必ず用意されているボスモンスターや隠しステージといったメリハリの演出がよくないために、次第に飽きてくる。せっかくドラゴンをモチーフにしているのだから、もうちょっと演出面を派手にできないのかという気がする。
グラフィックスはフル3Dで描かれ、テクノロジーは2002年当時のレベルながら、今なお十分、高解像度表示に耐えうるディテールを維持している。ドラゴンのブレス攻撃、地表のモンスターから打ち上げられる無数の弾幕、そしてインタラクティブ性の高いインターフェイス。素性の確かさは誰しも認めざるを得ないところだが、肝心の演出に未熟さが目立つ。Strategy Firstとのパートナーシップによってそのあたりがどの程度チューニングされたのかは不明だが、Demoで見る限りではあともう1歩という感じの作品だ。
(c) 2003 Strategy First Inc. All rights reserved. I of the Dragon is a trademark of Primal Software. All rights reserved. All other trademarks and copyrights are the properties of their respective owners.
ダウンロードはこちら(3D Gamers)