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本日到着! DEMO & PATCH

~2004年3月26日~


    【アクションシューティング】
    「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」Multiplay Demo [59.6MB]
  • 開発元 Ubi Soft Montreal
  • 発売元 Ubi Soft Entertainment

     北米で3月23日に発売が開始された「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」のMultiplay Demo。3月18日に公開されたSingleplay Demoに続いてのリリースとなるが、今回はマルチプレイのみに特化した内容で、UBIの専用サーバーに接続して最大4人によるマルチプレイが楽しめる。このDemoそのものはやや不安定で、片手間仕事の感が否めないが、内容に関しては非常に刺激的。Singleplay Demoにも増してお勧めのDemoだ。

     「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」の大きなウリのひとつであるマルチプレイモード。基本的な仕様は、2対2で侵入側と撃退側にわかれて、深夜のビルを舞台に息詰まるような闇夜の死闘を繰り広げていくというもの。

     侵入チームは、サム・フィッシャーと同じ容姿をした工作員となり、彼同様のステルスアクションを駆使して、与えられたオブジェクトを遂行していくことになる。しゃがみ、はりつき、ジャンプ、登る、つたう、ぶらさがるといった基本アクションに加え、スプリットジャンプ、ハーフスプリットジャンプ、静かに着地、SWATターンといったサム・フィッシャーばりのスーパーアクションも軽々とこなすことができる。習得には時間が掛かりそうだが、スーパースパイっぷりを味方や敵に見せつけられるのはいい気分だ。

     使用可能なガジェットは、サーモビジョン、サーマルビジョンのほか、目くらましに効果的なフラッシュバン、赤外線レーダーなどをを一時的に無効化できるチャフグレネードなど、要するにサム・フィッシャーが扱えるガジェットのほとんどが使える。武器はピストルを扱えるが、敵を一時的にスタンさせる殺傷力のない特殊な弾のみとなっている。

     一方、防衛チームは、傭兵スタイルのガードマンで、マシンガンにグレネードという、致死性の高い銃器を扱えるほか、地雷やトラップなども使用可能となっている。プレイスタイルはごく一般的なFPSのそれとほぼ同じで、五感と銃の威力が頼りになる。敵の視認は、基本的に肉眼とライトとなっているが、肉眼では物陰や通風口、病院の外部はほとんど見えない。ライトを使えば敵に位置を知らせてしまう。そこで活躍するのが、ビル内に仕掛けられているレーダーや防犯カメラによる情報と、2種類のトラッキング機能だ。

     Motion Trackingは文字通り動くオブジェクトに対して反応を示すレーダーで、どんな闇夜でも視界内に入っていれば反応してくれる。敵を見て射撃したがフラッシュバンを焚かれて逃げられた。しかし、この近くに必ず潜んでいるはず。という場合は、Motion Tracking状態で息を潜めていれば必ずや敵が動き出す。そこを一方的に狙い撃つわけだ。これを使うと視認性がすこぶる低下するのが玉に瑕だが、どうせ見えないなら関係ない。こうした闇夜の死闘がぞくぞくするほど快感だ。

     もうひとつのトラッキング機能であるElectromagnetic Trackingは、電磁力を関知するレーダーで、周囲の電磁力のパワーと距離を正確に検知する。通常は、オブジェクトである極低温コンテナや赤外線レーダーが検知されるだけだが、スパイが近くでそれらを無効化するようなアクションを取るとたちどころに感知できるようになっている。このレーダーは物理的な障害を無効化して感知してくれるので、小部屋が多いマップなどで効果を発揮しそうだ。

     さて、Demoでは、「Mount Hospital」ステージがプレイできる。「Rainbow Six: Raven Shield」のステージとしてもそのまま採用できそうなほど広々としたステージで、オブジェクトが配置されてある病院を中心に、スパイが侵入路として使える広大な地下道と複数のダクトが入り組んでおり、1度や2度のプレイではすべてのエリアに行き着くことすらできないだろう。

     スパイのターゲットは、病院内に点在する極低温コンテナを空けて、中身を中立化させてしまうこと。極低温コンテナのある部屋の入り口には赤外線レーダーと防犯カメラが仕掛けられており、やすやすとはたどり着けない。逆に傭兵側は10分間守りきるか、一定の数スパイを倒しきればいい。

     今回、両サイドでプレイしてみたが、私ぐらいの一般的な技量を持つFPSプレーヤーなら、確実に傭兵サイドのほうが有利。スパイ側は見つかったらあとは逃げるだけというバランスになっているため、本編を楽々クリアできるぐらいの技量がないと、うまくスパイを演じるのは難しいだろう。ともあれ、新鮮味たっぷりのマルチプレイモードだ。

    (C) 2004 Ubi Soft、 Inc. All rights reserved. Ubi Soft Entertainment and the Ubi Soft logo are registered trademarks of Ubi Soft、 Inc. Splinter Cell is a trademark of Ubi Soft Entertainment、 Inc. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners Xbox is a trademark of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries. Unreal Engine is a trademark of Epic Games Inc

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

「Tom Clancy's Splinter Cell: Pandora Tomorrow」のマルチプレイモードは、隠れながら任務を遂行する要素と、逃げる敵をじわじわ追いつめていく要素をうまくゲーム化している。プレイしてはじめて認識できるおもしろさだ

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(2004年3月26日)

[Reported by 中村聖司]



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