発売元 ブロードゲーム
ブロードゲームが日本展開を予定している韓国産MMORPG「アッピーオンライン」のオープンβクライアント。現在無料でテストに参加できるので、MMORPG好きは気軽に試してみるといいだろう。
「アッピーオンライン」は、韓国のZestturn Entertainmentが開発した2DクォータービュースタイルのMMORPG。リンゴの精のような「アッピー」と呼ばれるモンスターをはじめ、なごみ系の可愛らしいグラフィックが特徴的だが、一見子供向けと見せかけて実は仕様的にはかなり欲張っており、年齢を問わず楽しめる奥の深いMMORPGだ。
最初に行なうキャラ作成では、名前、性別、そして種族を選択する。種族には戦士、探検家、魔法使いが用意されている。いずれも本来「職業」のカテゴリに入るべき項目ばかりだが、同作では職業は別にあって、ゲームの途中から本業(種族)と副業(職業)を同時進行させていくことになる。
職業には鍛冶屋、医者、細工師、錬金術師、職人などがあり、フィールドでは戦士として活躍しつつ、街では鍛冶屋としてハンマーを握るという、感覚的には内職に近いイメージだ。他のMMORPGにおける生産スキルとの本質的な違いは、それらの作業を行なうことで経験値が得られるというところ。街の中だけでレベルアップすることも可能なようだ。
なお、ユニークな職業としてはこのほかに検事と弁護士がある。これらはPKに対する取り締まりおよび減刑を行なう職業で、検事は「捜査」技術を使ってPKを捜索し、「連行」技術を使ってPKを監獄にぶち込み、一方の弁護士は、監獄にぶち込まれたPKを「話術」、「弁護法典」といった技術を使って弁護し、刑の軽減を行なう。そうした行為により、経験値が貰えるのだからおもしろい。
ただ、序盤に関しては非常に淡泊なつくり。オープニングもプロローグイベントもなく、初心者エリアにいきなり放り込まれ、取るもとりあえずある程度までのレベル上げを強制される。この異様なデファクトスタンダードは、韓国産MMORPGの一大欠点と言っていい。
が、装備品を買い揃えることによってグラフィックが細かく代わり、与えたダメージに比例して獲得経験値が多くなり、序盤から比較的高額なお金をドロップするなど、遊ばせる工夫が随所に凝らされ、ふと気づいたら初心者エリアでは満足できないぐらいレベルが上がっていたりする。結果論で言えばこれでいいのかもしれないが、もう少し目に見える形でのストーリー性が欲しいところだ。
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