開発元 Enlight Software
シェフ兼経営者として一流のレストランを育て上げていく経営SLG「Restaurant Empire」のPlayable Demo。Enlight Softwareは、経営SLGを得意中の得意としている香港のデベロッパー。昨年同社が発売したホテル経営SLG「The Hotel Giant」のために開発した3Dエンジンを再利用しているようで、見た目の新鮮みは薄いものの、新鮮なゲーム性でぐいぐい遊ばせてくれる。我々にとって最大の障害は食文化の違いか。
「Restaurant Empire」は、レストランの経営者兼シェフとして、縦横に腕を振るえる経営シミュレーションゲーム。こぢんまりとした一軒家レストランを上手に切り盛りし、客の絶えないお店にすることが目的である。
Demoで選択可能なのは「New Game」のみ。ゲームを開始するとチュートリアルとなり、インターフェイスの紹介から、レシピの追加の仕方、スタッフの雇用法、内装の装飾法などを順番に学ぶことができる。比較的長いチュートリアルで、いきなり詰め込みすぎな気もするが、適当にNEXTを押していくとわけがわからなくなる。前準備と思ってじっくり取り組みたい。
チュートリアルが終わるとようやく本編スタートで、スタッフをひととおり雇用し、レシピから客に出す料理を決め、唐突に暖炉を置いたりして内装を飾りつつと、にわかに忙しくなってくる。こうした一連のコマンドは、開店中にもリアルタイムで実行でき、即座に反映される。ちなみに主人公は厨房にいて料理を担当するが、これに関してプレーヤーが操作をする必要はない。
要注意なのは客の評判。客は帰る前に必ず反応を返してくれる。高いとか、安くしろとか料理が来るのが遅いといったたぐいの比較的修正の容易な内容だが、意外と難しいのはレシピの絞り込み。いわゆる大衆レストラン的感覚でいうと、レシピは多ければ多いほど良さそうなものだが、このゲームではそれは通用しない。
実は一度目のプレイでもっとも多く来た反応は、「レシピが多すぎて何を頼めばいいのかわからない。もっと絞り込んでくれ」というもの。いまあるレシピを片っ端からメニュー表に加えていったから当然といえば当然なのだが、朝食から、メイン、デザートなど各コースごとに2つないし3つぐらいが適当なようだ。
新しく開発されたレシピを加えて、既存のレシピをそのままにしていると、やがて同じ結果に陥るので、これも注意しなければならない。序盤からバランス感覚が重要視される高難易度の経営SLGだ。
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