開発元 Rockstar Games
いまや北米市場でもっとも有名なゲームに成長した「Grand Theft Auto」シリーズ。最新作「Grand Theft Auto III」は、プレイステーション 2で400万本以上のセールスを記録し、その外伝「Grand Theft Auto: Vice City」の評価も高い。Take2 Interactiveでは、こうした大ヒットを受け、ユーザーへの感謝の気持ちを込めて、昔のゲームをフリーソフトとして公開する「Rockstar Classics」ブランドを立ち上げた。その第1弾タイトルが初代「Grand Theft Auto」というわけである。
「Grand Theft Auto」は、'97年に当時としては珍しいMature指定で業界に乗り込んできた意欲作で、自動車強盗を繰り返しつつ、目的を達成していくというクライムアクションゲームだ。歩行者を轢き殺すとポイントを獲得し、強盗する車も救急車などレアカーほど高得点という、表層で見た限りではキワモノタイトルだが、そのプレイ感は実にコミカルだ。
'97年にコンセプト先行で発売されたタイトルだけに、グラフィックレベルは低く、システムも荒っぽい。GTAシリーズは、作を経るごとに(ゲーム上での)警察の締め付けが厳しくなっているが、初回作だけに街はまさに無法地帯。ガンガン強盗して、ガンガン暴走して、ガンガン乗り捨てられる。
視点はトップダウンビューで、グラフィックは疑似3Dを採用。車の進入の仕方によっては、車を動かせなくなったり、大交通渋滞が発生したりとバグっぽいところもなくはないが、歩道へのはみ出し、幹線道路で逆走、車道をふさいで車を止めさせた上で強盗するなど、違法行為がやり放題という点では実にそつないつくりとなっている。
ゲームは、矢印の方向にひたすら走っていくことで展開していくという非常にわかりやすい仕組みになっている。矢印に注目するあまり、車道の切れ目を見逃して車ごと水に突っ込んで死亡、車に当たりすぎて乗っていたタンカーが爆発して死亡など、主人公の死に方もユーモラスで、発売から6年経ったいまでも引き込まれるものを感じさせてくれる。ぜひ一度プレイしてほしい。
(c) 2003 Rockstar Games, Inc. Rockstar Games and the Rockstar Games logo are registered trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. All other trademarks and trade names are properties of their respective owners. All Rights Reserved.
ダウンロードはこちら(Rockstar Classics)