開発/発売元 Codemasters
Codemastersの「TOCA Touring Car Championship」シミュレータ最新作「Pro Race Driver」のPlayable Demo。当初のスケジュールでは昨年夏にプレイステーション 2版をはじめ、PC版、Xbox版が発売される予定だったが、特にPC版とXboxは開発が遅れに遅れ、ようやく今春に発売される。たっぷり待たせただけあって、特に挙動まわりのリアリティは抜群の内容。明らかに従来のレースゲームとは次元の異なる作品だ。
「Pro Race Driver」は、2000cc4ドアセダン限定の公道車レース「BTCC」などを扱ったレースシミュレータ。スープラやインプレッサ、チェイサーなど国産の市販車も数多く登場するため、新作ごとに高い注目を集めるタイトルだ。今回でシリーズ3作目にあたり、前作から実に4年ぶり、まさしく満を持しての登場となる。
今回目新しい要素のひとつは、主人公Ryan McKaneとしてレースに参戦し、レース終了後に挿入されるイベントを見ながらChampionshipを戦い抜いていくという、ストーリー要素の導入だ。仲間もいればライバルも登場し、無味乾燥になりがちなレースゲームに鮮やかな彩りを加えているが、ストイックなレースファンは邪魔だと感じるかも知れない。このあたりは、コンソール市場を意識する上で実装は必要不可欠だったと見るのが正解だろう。
ゲームは彼のオフィスからスタートし、デスクのパソコンにアクセスし、レースへの参戦を促すメールにレスポンスを返すという展開からスタートする。まずは、テストコースMonzaをゆっくり1周し、その後本戦「Brands Hatch Indy」に突入する。本戦では20台の車が入り乱れ、激しい格闘戦が味わえる。
今作の見事なところは、挙動まわりのリアルさで、衝突時の画面の振動処理、音で位置がわかるライバルカーのエンジン音、ハンドルを左右に振ったときの細かいボディの揺り返し、アクセルを踏んだときの加速感などなど、実に手応えのあるドライブが堪能できる。
グラフィックもE3よりもメリハリ感は後退した印象だが、20台のシャドウをリアルタイムで描画しつつ、白煙やエンジン音、ボディへのリフレクションなど、PCプラットフォームならではの3D表現が見事だ。解像度を下げればGe Force 2クラスのマシンでも楽しめそうだが、ぜひ最高設定で楽しみたいところだ。
その一方で、制動まわりはスポーティーな感じで、人によって好みがわかれそう。ハイスピードでもくいくい曲がり、特にセッティングをいじらなくても、後方に白煙まき散らしつつ、弩派手なドリフトでコーナーを曲がることができる。個人的にはデフォルトでこれぐらい走れた方が楽しいが、シミュレータ性を重視する向きには不満を覚えるかも知れない。ともあれ、レースファンならぜひ試してみるべき良作だ。
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