発売元 ARUSH Entertainment
ARUSH Entertainmentが欧米で3月25日に発売したSFアクションシューティング「Devastation」のMultiplayer Demo。新世代「Unreal」エンジン採用の3Dグラフィックは美しく、サウンドエフェクトも上々。ややクライアントが不安定な印象もあるが、アクションファンは試してみて損はないだろう。
「Devastation」は、荒廃した近未来の地球を舞台にしたアクションシューティング。どちらかというとシングルプレイを重視したつくりで、圧倒的な軍事力を背景に地球を支配するハイテク企業に対してレジスタンス活動を行なっていく、といったシチュエーションになっている。
このためゲーム性はバリバリのリアル系と思いきや、その実、「Unreal」の系統に属しそうなスポーツ系の内容で、ジャンプしまくりで弾丸を避け、ひとっ飛びでハシゴを登り切るなど、殺伐とした雰囲気とはほど遠い、飄々としたゲームデザインがちょっと意外な印象を受ける。
このMultiplayer Demoでは、サーバーブラウザを使って、最大16人対戦を楽しむことができる。ゲームモードは、Street War(デスマッチ)、Team Street War(チームデスマッチ)、Territories(陣取り戦)、CTF(旗取り戦)の4つ。マップは大小2枚で、いずれも荒廃された雰囲気がよく出ている。ステージの作り込みも見事で、オブジェクトに張られたテクスチャもクオリティが高い。「Rainbow Six 3: Raven Shield」にもひけを取らない内容だ。
ただ、小さい方のマップ「DDM-EmbarcaderoDepot」は、16人でプレイするにはやや狭く、同作の醍醐味は堪能できない。土管には可燃性の液体が詰め込まれており、これを撃つことで誘爆を狙うことができるなど、目新しい試みも取り入れられているが、死亡直後に同じ場所で生き返り、再び殺害されるなど、システム全般の練り込みが甘く、これでは見切り発車といわれても仕方がない気がする。
一方の大きいマップ「CTF-Union」は、CTF戦のためのステージで、広々とした鉄道の停車場を挟んで、両陣営が設置されている。こちらは16人でも充分の広さがあり、同作らしさを堪能するにはこちらのほうが向いている気がする。
(C)2000 ARUSH Entertainment.
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