【特集】

ありがとう僕らのメガドライブミニ! アジアエディションレビューで最も読まれたのはまさかの「OutRun 2019」だった!!

【メガドライブミニW・アジアエディション】

3月25日発売

価格:8,980円(税別)

 メガドライブの発売30周年を記念して誕生した「メガドライブミニ」。2019年9月19日に国内版が発売され、そして3月25日、韓国や台湾などアジア地域で販売されていた「メガドライブミニW・アジアエディション」が、セガストアとアマゾン専売で発売されることとなった。

 弊誌ではこの発売日にフォーカスして「メガドラミニW AE収録タイトルレビュー」を掲載。国内版に収録されず、アジアエディションのみに収められた珠玉の9本のタイトルを取り上げた。各タイトルのレビューは下のリンクで読んで頂くとして本稿では9本のレビューの内多く読まれたベスト3を発表したい。

 見事1位に輝いたのは「OutRun 2019」。メガドライブオリジナルタイトルで、開発はシムス。シムスは「メガドライブ版アウトラン」で、メガドライブでは不可能と言われた高速スクロールを実現させた。「OutRun 2019」でもその技術を見せつけている。

【OutRun 2019】
30年近く前に想像した未来世界を走る。この"未来感"はまさに2020年現在だからこその違和感と気恥ずかしさがある。独特の気持ちが味わえるゲームと言えるだろう

 一方で、本家アウトランとは大きく異なるSF世界。本作が生まれた1993年時点での"未来イメージ"と現代のギャップなどで注目を集めたようだ。本作が「アジアエディション」に収録された理由については、セガの宮崎浩幸氏と奥成洋輔氏のインタビューで明らかになっているが、「タイトルに2019とついていたから」という真相も明かされている。こちらも合わせてお楽しみ頂きたい。

セガの宮崎浩幸氏と奥成洋輔氏のインタビュー。これはおそらく「メガドライブミニ」の最後のインタビューとなるだろう

 2位は「シャイニング・フォースII 古えの封印」、3位は「ストライダー飛竜」と納得の大作がランクインした。初代「シャイニング・フォース」とは一味違う魅力、そしてサービス精神豊富なライターの池紀彦氏が"裏ワザ"まで紹介してくれたところが人気を集めたのではないだろうか。一方、「ストライダー飛竜」はメガドライブで初めて8Mロムを使った作品であり、そのアクションは今見てもカッコイイ。このタイトルのために「メガドライブミニW・アジアエディション」を買いたくなった、という人も少なくないだろう。

 メガドライブミニの国内版は多くのメガドライブファン、メガドライバー出会ったことを誇りたくなるような素晴らしいラインナップだった。それでも「このタイトルはやりたかった」と思うタイトルがある。「アジアエディション」はその気持ちを満たしてくれる、濃いメガドライバーに刺さるラインナップだと思う。もちろん「もっともっと!」という気持ちはわかるし、筆者も同じ気持ちだが、そこはインタビューでも提示された「真メガドライブミニ」の日まで待っておきたいところだ。

前作以上に濃いゲーム性が魅力の「シャイニング・フォースII 古えの封印」が2位
派手な演出と見応えのあるアクションは今でも古びない「ストライダー飛竜」が3位となった