発売元 ATARI
同名のハリウッド映画をモチーフにしたアクションシューティング「Terminator 3: War of the Machines」のBeta Demo。欧米では2003年11月にプレイステーション 2およびXboxで先行リリースされ、PC版はそれをベースに一部拡張を施した移植版となる。北米では比較的辛い評価が下されているが、個人的には同映画の雰囲気がもりもり伝わってきてしっかり楽しめた。同映画のファンなら試してみる価値はあるだろう。
このBeta Demoでは、大小2マップによる最大32名同時参加型のマルチプレイが楽しめる。このマルチプレイモードがPC版のウリで、荒廃したビル街を舞台にしたDowntownのマップの広大さには驚かされた。ゲームモードは、マップに点在する拠点を奪い合うコンクエストタイプが中心で、広大なマップで押し合いへし合いを演ずるゲームデザインは「Battlefield 1942」に近いものがある。
登場勢力は武装した人間たちの集団であるTech Comと、驚異的な破壊力を誇るロボット集団SkyNetの2つ。いずれの勢力も見た目や性能がまるっきり違う上、アクセスできるオブジェクトや乗り物が異なり、所属勢力によって違ったプレイスタイルで死闘が展開される。このあたりの感覚は「Aliens vs. Predator 2」に近い。ビッグネームを使ったおいしいとこ取りのFPSといった印象だ。
不満なのは、全クラスともおしなべて移動速度が遅く、アニメーションも簡素で、総じてキャラクタを操作する楽しみが薄いところだ。乗り物も装甲車のたぐいから巨大ロボまで色々用意されているが、これまた移動速度の遅さと被弾面積の大きさから集中砲火を浴びるだけのオブジェクトになってしまっている。
ユニークさという点ではSkyNetの飛行ロボットが比較的いい感じだ。SkyNetは全クラスとも標準で対人レーダーを完備し、火力も高めに設定されており、同数対決なら有利に戦いを展開することができる。まずはTech Comでプレイしてゲームの感覚を掴み、そののちにSkyNetで同作ならではの楽しみを堪能するといいだろう。
Terminator (R) 3: Rise of the Machines? (C) 2003 Atari, Inc. & IC Video LLC. All rights reserved. Developed by Black Ops Entertainment. Developed by Paradigm Entertainment. Terminator (R) used under license. TM (C) 2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co. 3 Produktions KG. PlayStation" and the PS Family logo are registered trademarks of Sony Computer Entertainment Inc. The Ratings icon is a trademark of the Interactive Digital Software Association. All other Trademarks are the property of their respective owners. Manufactured and marketed by Atari, Inc. New York, NY.
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