発売元 Enlight Software
Enlight Softwareの世にも珍しいボウリングシミュレータ「Fast Lanes Bowling」のPlayable Demo。ゴルフのスイングシステムを流用した内容で、ビジュアルは月並みだが、仮想世界ならではのユニークな趣向が凝らされている。
「Fast Lanes Bowling」は、PC上で気軽にボウリングが楽しめるボウリングシミュレータ。ボウリングは友人達と数人でわいわい楽しむのがおもしろいように思うが、マルチプレイモードは未搭載。とりあえず作ってみましたという感じのオーソドックスな内容だ。
プレイの仕方は簡単で、まずボールに加えるひねりの力を0から100%の範囲で設定し、次にキャラクタを左右に動かして投げる方向を設定する。スペースバーを押すと投げ始めるので、さらに2回スペースバーを押してパワーと正確さを決定する。あとは様々な視点でボールがレーンを走る様子が描かれ、倒れたピンの数に応じて得点が決まる。スペースバーをタイミングよく押すだけでいい簡単設計だ。
ただ、せっかくのデジタルエンターテインメントなのに、ゴルフゲームではまず間違いなく完備されている、ひねりの力を変えることでどうなるのか、ボールをチェンジすることでどうなるのか、そうした基本情報を網羅したチュートリアルがないので、手探りの感じが否めない。この作りの浅さでは一般層を取り込むのは無理ではないだろうか。
Demoでは、3回(最大で6回)投げると終了となる。ステージは、一般的なボウリング場と海賊船の甲板の都合2種類。まずはノーマルな設定のボウリング場で投げ方をひととおり覚えたところで海賊船にチャレンジしたい。
海賊船は絶えず左右に揺れていて、パワーと正確さがバッチリのつもりでも左右のいずれかにボールが流れてしまうというやっかいな特性を持っている。「おし、ど真ん中」と思ってもガーターだったりしてなかなか腹の立つステージだが、ステージの作りはもちろん、ピンやボールなどもすべて海賊船仕様になっていて、新鮮な雰囲気でボーリングを楽しめるのはいい。
インターネットを介したマルチプレイには未対応だが、複数のプレーヤーと交代交代でプレイすることはできる。また、あまり勉強にはならないが、NPCを入れることもできる。画面を見て興味をひいたら一度試してみるといいだろう。
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