発売元 ネットクルー
1月1日よりオープンβテストがスタートしたネットクルーのMMORPG「コルムオンライン」のオープンβクライアント。さっそく数日プレイしてみたので、そのインプレッションをお届けしたい。
「コルムオンライン」は、3,000にも及ぶ膨大な数のダンジョンを舞台に、モンスターとのバトルや、トレジャーハンティング、そして所有権を賭けたバトルなどなど、多種多様な迷宮探検が堪能できるダンジョンMMORPG。
グラフィックはフル3Dで描かれ、スムーズなズームインズームアウトをサポート。キャラクタモデルは比較的コンパクトだが、弾力性のあるダイナミックなアニメーションで、プレーヤーを楽しませてくれる。チャットやパーティーシステムに関しては、十分な検証ができなったが、MMORPGとしてのベースの部分はしっかりしている印象だ。
ゲーム性は、初代「Diablo」のダンジョンRPGのテイストをとことん突き詰めた感じで、もりもり潜り、がんがん敵を殴って、経験値とマジックアイテムをゲットしまくるという至極シンプルな内容になっている。逆に言うと現状では濃厚なストーリーや、手応えのあるクエストはほぼないといってよく、そうした要素を求めるユーザーには同作は向いていない。
初代「Diablo」との違いは、街に戻れば多くのユーザーがたむろい、ギルド戦争をはじめとした多人数バトルが楽しめるところだろう。そしてレベルを十分に上げた先には、ダンジョンの占有やギルド戦、1対1のPvPといったMMOならではの楽しみが用意されている。非常に割り切ったつくりが好印象だ。
序盤はポップアップウィンドウで示される案内に従い、ビギナー用のダンジョンでレベル上げすることになる。敵はリポップ間隔が非常に短く設定されているため、常に1対多の戦闘になる。ソロで潜っていると倒す敵の数より、寄ってくる敵の数のほうが多くなったりして予想外の激戦になったりしてなかなかおもしろい。この感覚は「Diablo 2」以来だ。
ちなみにこのゲーム、ディフェンスの扱いも「Diablo」シリーズを真似ているようで、いくら装備を調えても敵から受けるダメージは減らず、回避のみがあがるシステムになっている。レベルが上がると命中率と回避率が同時に上がるため、格下の相手に対してはいくら包囲されようがほぼ一方的に攻撃し続けられることになるが、それでも死ぬときは一瞬で、このあたりの緊張感が「Diablo」シリーズによく似ている。
最後にいくつか不満点を上げておくと、突然発生するクラッシュバグを筆頭に、スキルエフェクトが一部を除いて著しく地味で、長い硬直モーションをおしてまで使う意義が見いだせず、結果、通常攻撃偏重になっていることや、装備変更時のドラッグ&ドロップ操作が想像以上にシビアで、なかなか装備を変えられずいらいらする、といったところだろうか。もう少し遊び込むと新たな不満箇所が見つかるのかもしれないが、いずれにしてもオープンテストは始まったばかり。今後のバージョンアップに期待したい。
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