開発元 Techland
今年に入ってからアクションゲームが続いていたので、本日はレースゲームを探してみた。「FIM Speedway Grand Prix」は、ポーランドのデベロッパーTechlandが現在開発しているFIM(Federation Internationale de Motorcyclisme)公認のオフロードバイクレースシミュレータ。現時点でリリースされているのはポーランド語のみとなっているが、特にプレイに支障はないだろう。
プレイしてみて一番驚いたのは、場内の雰囲気が見事に再現されているところだ。サラウンドで歓声が聞こえてくるだけでなく、絶えずラッパが鳴り響き、テープが投げ込まれ、さらにポーランド語による熱っぽい実況も楽しめるなど、ポーランドにおける同レースの熱狂的な人気ぶりがよく伝わってくる。
ちなみに、同国のオフロードレースゲームはこれだけではなく、現在ちょっとしたゲーム化ブームになっているようで、いずれもポーランドバージョンから先にリリースされている。ただ、いくつかプレイしてみた限りでは、目の肥えた日本人にも満足しうるクオリティを備えた作品は、Techlandのタイトルのみだった。
同作が題材としている世界選手権「FIM Speedway Grand Prix」は、4台の専用オフロードバイクを駆って、比較的小さな楕円形のサーキットを4周して順位を競うというシンプルな内容。ただし、「4周くるくる廻ればいいだけか」と軽く見てると痛い目に遭うゲームだ。
まず、スタートのランプが点灯するまでにフライングスタートしてしまうとその時点で失格、また内周の縁石への乗り上げても失格となる。転倒判定も実際のレース同様にかなりシビアで、ライバルカーとの接触はもちろんのこと、外周に軽く接触した程度でも弾けるように転倒し、そのレースは自動的にリタイヤとなってしまう。
とはいえ、相手を追い抜くためには、限界まで攻める必要があるわけで、多少慣れてくるとこのあたりのせめぎ合いがおもしろくてたまらなくなる。ただ残念なことにDemoではシングルプレイ専用となっているため、心理戦を楽しむまでには至らない。「いまので転倒か!」とか「何で俺だけ転倒だ」みたいな感じで、マルチプレイだと相当楽しいレースになるのではないかという気がする。日本での発売も期待したいところだ。
(c) 2002 Techland.
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