開発/発売元 Enlight Software
香港のゲームデベロッパーEnlight Softwareの新作経営シミュレーション「Zoo Empire」のPlayable Demo。キャンペーン序盤のチュートリアル限定となっているが、内容、ボリュームともに充実しており、たっぷり楽しんでしまった。「Zoo Tycoon」のいいライバルになりそうなゲームだ。
「Zoo Empire」は、広大な敷地を持つ動物園のオーナーとして、園内を整備し、動物たちを買い集めて、多くの来場者が集まる立派な動物園に成長させていく経営シミュレーションゲーム。コンセプトとしては「Zoo Tycoon」を強く意識した様子が伺えるが、アトラクションの類も充実しており、見た目はむしろEAの往年の人気シリーズ「テーマパーク」シリーズに近い。
同作は2004年のゲームだけあって、Level of Detailを駆使し、どの高さから見てもそれなりのディテールでプレイできる。動物専用の遊び道具も用意されており、目一杯寄ってそれらを鑑賞することができる。これらの要素は今年のE3で発表された「Zoo Tycoon 2」ですべて実装される予定になっているが、「Zoo Empire」はそれを先取りした形になる。
もうひとつ同作が特徴的なのは自らの分身が存在するところ。これは名前だけでなく、飼育パラメータも設定でき、独自のAIで今の動物園に必要となる適切な行動を採ってくれる。お金にゆとりがない序盤は特に重宝しそうなキャラだ。
Demoで感心したのはチュートリアルが非常に丁寧なところで、フルボイスとテキストで、動物園経営のノウハウを一から教えてくれる。ただ、植林やオブジェクト設置関連のインターフェイスがいまひとつ洗練されておらず、アンドゥー動作を繰り返す羽目になった。アイコンの大小のプライオリティに少し違和感がある。もっとも、このあたりは慣れればなんともなさそう。
各ステージには、それぞれ異なる目標が設定されており、それを達成するとステージクリアとなる。ただし、クリア後も継続してプレイすることが可能なので、思う存分楽しむことができる。序盤だけあって資金の設定も比較的緩やかなので、じっくり楽しみたいところだ。
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