発売元 Majesco
スウェーデンのゲームデベロッパーIdol FXが手がけたカートゥーンスタイルの3Dアクションシューティング「Drake of the 99 Dragons」のPlayable Demo。2003年に設立された新しいメーカーであるためか、全体的に荒っぽい作りで、マルチプラットフォームタイトルの弱点がそのまま露呈してしまっている。特にインターフェイスまわりの違和感が惨い。PC版発売の前に大幅な改良が必要不可欠な印象だ。
「Drake of the 99 Dragons」は、香港に本拠を置く秘密組織「The 99 Dragons」に所属するDrakeの復讐劇を描いたアクションシューティング。移動するたびに裾がヒラリと空に舞う漆黒のトレンチコートに両手に構えた拳銃がトレードマークのヒットマンだ。
Drakeのアクションは、昨今のコンソール向け3Dアクションを強く意識した内容になっていて、2段ジャンプ、壁のぼり、そして数秒間周囲の時間を止めるFreeze Timeなどが扱える。基本的な展開は、敵の出現と同時にFreeze Timeを発動させて、2丁拳銃でバシバシ敵を倒していく。敵を次々に薙ぎ倒していく感覚が楽しいガンアクションゲームだ。
ただし、その内情は「爽快感たっぷり」とはとても言えないもので、ターゲットカーソルを動かして敵を狙おうとすると、顔と手だけを回して撃とうとし、結果命中率が低かったり、Freeze Timeを使うとターゲットカーソルの動きも一緒に遅くなったりなど、特徴がすべて裏目裏目に出てしまっている。「Max Payne」と同様に3人称視点を採用して、Drakeのガンアクションが見られるようにしたのはいいが、それ自体が爽快感を失する原因になっているのでは本末転倒だろう。
グラフィックは先述のように、トゥーンシェーダーを使ったアメコミ風のビジュアルになっているが、カートゥーン路線で「Max Payne」風のガンアクションという試みは買うものの、アニメーションは地味でわかりにくく、サウンドエフェクトと吹き出しばかりが目立つちぐはぐな演出になっている。
総じて謎解きやアクションを楽しむ以前の部分でイライラムカムカさせられるという、まったく「Max Payne」モドキに終わっている。ビルの外から窓ガラスを撃ち破って踏み込む演出や、敵のトリッキーな動き、豊富な可動オブジェクトの数々など、評価できる箇所も散見されるが、肝心のアクションがつまらないのではどうしようもない。次回作に期待したい、といった感じだ。
Drake of the 99 Dragons, the Drake symbol, Freeze Motion and all character names and the distinctive likeness(es) thereof are trademarks of Idol FX AB 2002-2003. Licensed to and published by Majesco Sales, Inc. (C) 2003 Majesco Sales, Inc. All rights reserved. The ratings icon is a trademark of the Entertainment Software Association. Microsoft, Xbox and the Xbox Logos are either registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the U.S. and/or other countries and are used under license from Microsoft.
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