発売元 Empire Interactive
英国のパブリッシャーEmpire Interactiveのユニークなストラテジーゲーム「Ghost Master」のPlayable Demo。基本コンセプトが日本の文化とは合致しないため、地元のプレーヤーと同等の手応えは味わえないが、ホラー大国英国ならではの作品で、力押しのホラー文化が堪能できる。いずれにしても実にユニークな作品なので、一度プレイしてみることをお勧めしておきたい。
「Ghost Master」は、多種多様なゴースト軍団を指揮し、手練手管を労して、家の住人を恐怖のどん底に追い込み、最終的に家から全員追い出してしまうというゲーム。要は、幽霊屋敷の運営者となって、来場者を失神させれば勝ちといった内容だが、フィールドは当然一本道ではなく、住人たちの行動パターンも一定ではない。地上2階地下1階建ての広大な建物を舞台に、状況に応じてゴーストたちをあちこちに移動させつつ、住人を怖がらせまくるという、想像以上に忙しいゲームだ。
グラフィックはフル3Dで描かれており、マウス操作で自由に視点移動を行なえる。屋内のディテールもなかなかで、宙に浮くためだけに存在するようなピザの箱や花瓶のたぐい、ゴーストを設置する媒介となる家電や植木鉢なども細かく配置されており、そうした日常的な家屋をゴーストにめちゃめちゃにさせるのが実に愉快だ。
怖がらせ方の多彩さが同作の魅力のひとつで、序盤は、閃光を発生させたり、洗濯機を暴走させたりなど、ゴーストごとに異なる基本的なパワーを使用して住人たちを牽制していく。住人たちを怖がらせることでパワーが蓄積され、さらに高度なパワーが使用できるようになるという仕組みだ。
ゴーストたちのパワーは、いずれも技ありのパーティクルエフェクトによって演出され、住人たちのリアクションもおもしろい。怖がって逆方向に向かったところにさらにゴーストを仕掛け、とどめを差すというのがうまいやり方のようだ。
Demoでは、「Haunting 101」ステージがプレイできる。このステージは同時にチュートリアルになっていて、初回のプレイでは音声によってゲームの進め方を教えてくれる。ゴーストは6種類中4種類を投入することができる。「Recommend」ボタンを押すと、自動で最適なゴーストが選択されるが、いずれもクセ有りのゴーストでおもしろい。最低でも2度プレイして全ゴーストのパワーを見ておきたいところだ。
Ghost Master (C) 2003 Empire Interactive Europe Ltd. Game concept and creation by Sick Puppies, a studio of Empire Interactive Europe Limited. Ghost Master and Empire are registered trademarks, and the E logo is a trademark of Empire Interactive Europe Ltd. All rights reserved.
ダウンロードはこちら(3D Gamers)