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【9/29】

    【ベンチマークプログラム】
    「Vana'diel Bench 2」 [53.9MB]
  • 開発/提供元 スクウェア・エニックス

     東京ゲームショウ初日に公開された「Final Fantasy XI」オフィシャルベンチマークプログラム第2弾「Vana'diel Bench 2」のフルバージョン。昨年11月に公開された第1弾と比較してファイルサイズが約5倍になっているが、ベンチマークプログラムだけではなく、店頭デモに最適なデモモードも収録されている。FF11ユーザーかどうかに関わらず、すべてのPCゲーマーにお勧めできるソフトウェアだ。

     ベンチマークのほうは、第一弾同様、同作における人気種族であるタルタルがフィールド内をところ狭しと埋め尽くし、可愛いエモーションを繰り返すといった内容。ステージは、拡張データディスク「ジラートの幻影」で追加された新リージョンエルシモ地方にあるユタンガ大森林。導入部で映し出される火山が同地を代表する名所イフリートの釜だ。

     主役であるタルタルたちも、第一弾の初期装備姿から一変して、全員召喚士のアーティファクト装備に進化している。それだけではなく、さらに密度が増し、トリッキーな場所にも出没(カザム入り口前の矢倉の中など)するなど、タルタルまみれとしか言いようがないような、うじゃうじゃ感が見ていて楽しい。また、序盤で展開されるチョコボ軍団の大行進は、チョコボレースのようで、まるでミニゲームか何かのようだ。

     一方、デモモードは、「ジラートの幻影」の発売直前に公開されたプロモーションムービーの第2弾といった内容で、「ジラートの幻影」ミッションをある程度進めると見ることのできるイベントシーンに一部アレンジを加えたものが使われている。BGMは、第一弾と同様に、同作を代表する名曲として名高い「Awakening」が使われており、緊迫したシーンを一層盛り上げてくれる。

     見所は、中盤以降に展開される戦闘シーン。「ジラートの幻影」における大きな謎のひとつであるクリスタルの戦士たちが登場し、高度なウェポンスキルを披露してくれる。普通にプレイして見ようと思ったら、ずいぶんやり込まないと見ることのできない映像だ。一度見ておくといいだろう。

    (C)2003 SQUARE CO.,LTD All Rights Reserved.
    Title Designed by Yoshitaka Amano

    ダウンロードはこちら(スクウェア・エニックス)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月29日版~」


【9/25】

    【アクションゲーム】
    「Lords of EverQuest」Playable Demo [402MB]
  • 開発元 Rapid Eye Entertainment
  • 発売元 Sony Online Entertainment

     北米最強のMMOメーカーとして君臨するSony Online Entertainment初のリアルタイムストラテジー「Lords of EverQuest」のPlayable Demo。SOEがPlayable Demoをリリースするのもレアケースながら、ファイルサイズもなかなかビックリサイズだ。丁寧なチュートリアルとSOEGAMES.netを利用したマルチプレイが楽しめる。RTSファンなら一度試しておくといいだろう。

     「Lords of EverQuest」は、「EverQuest」の世界観をモチーフにした3DRTS。「EverQuest II」と同時公開だったため、いまひとつ知名度の薄いタイトルだが、SOEではMMORPGと並んで、RTSもEQブランドのひとつとして育てていきたいようだ。開発元のRapid Eye Entertainmentは、「Lords of EverQuest」のほかに、MMORPGも手がけている。

     「Lords of EverQuest」は、タイトル画面からしてすでに明らかなように、「Warcraft III」を強烈に意識していて、基本的なゲームコンセプトも似通ったところが多い。そもそもの源流はいずれも英国産のハイファンタジーなので、ある意味似ていて当然だが、それにしても適度にディフォルメされたキャラクタ、Lordを軸とした少数精鋭同士の決戦、ユニット別のスペシャルアビリティ、レベルアップシステム、マジックアイテムなど、似ている箇所を挙げればきりがないぐらいだ。

     このため、プレイしていて何度も既視感を覚えてしまう。これは後発としては非常に不利だと思うのだが、SOE側はそれを認識しているのかどうか。マッチングサーバーSOEGAMES.netも、表向きBattle.netに似せつつ、現状ではプリミティブな機能しか搭載しておらず、このためプレイしているユーザーも少ない。ゲーム面だけ見ると、同作に対してSOEがどの程度本気なのか図りかねる部分がある。

     さて、チュートリアルステージでは、Shadow Realm勢力のLord Skassを操作し、ゲームの操作方法を学びながら順次軍勢を整え、敵勢力を撃破するという内容をプレイできる。同作はオーソドックスなインターフェイスを採用しているため、RTSを多少プレイしたことのあるプレーヤーなら迷わず進められる。一気にプレイすれば10分足らずで終了するほどの内容だが、丁寧に構築されたファンタジー世界を楽しみながらゆっくり進めていくといいだろう。

     ちなみにLord Skassは、Iksarのネクロマンサーという設定で、最初からレベル6で、ゾンビを召喚するアビリティを備えている。マルチプレイではさらにOgre WarriorのLord Urttも使用できる。同作は膨大な量のシングルプレイキャンペーンを最大の魅力としている。ぜひDemoでプレイしてみたいところだ。

    Lords of EverQuest is a trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. (C) 2003 Sony Computer Entertainment America Inc. SOE and the SOE logo are registered trademarks of Sony Online Entertainment Inc. All Rights Reserved. All other trademarks or tradenames are properties of their respective owners.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月25日版~」


【9/24】

    【アクションゲーム】
    「The Lord of the Rings: The Return of the King」Playable Demo [83.8MB]
  • 開発元 Electronic Arts

     EAの「Lord of the Rings」シリーズ最終作「The Lord of the Rings: The Return of the King」のPlayable Demo。「Lord of the Rings」シリーズというと、コンソール向けのアクションゲームというイメージが強いが、3作目にして初めてPCプラットフォームに対応。マウスとキーボードで、前作「The Lord of the Rings: The Two Towers」を上回るハイテンポアクションが堪能できる。

     「The Lord of the Rings: The Return of the King」は、2004年(北米では2003年末)に映画公開が予定されている「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」をモチーフにしたアクションアドベンチャー。第1弾「The Fellowship of the Ring」、第2弾「The Two Towers」ともども北米で高い評価を受け、いまや「ハリーポッター」シリーズと並んで、EAの重要なライセンスブランドのひとつに成長している。

     というわけでこのPlayable Demoも非常に凝っていて、単なるPlayable Demoではなく、プロモーションムービーも同時収録されている。プロモーションムービーでは、ゲームの概要が、プレイ中の映像と共に紹介される。ソースはPS2版を使っているらしく、クオリティはいまいちだが、各キャラクタの奮戦ぶりや、巨大な化物やドラゴンの登場シーンなども克明に描かれており、シリーズ完結編らしい疾風怒濤の展開が見ていて楽しい。

     一方、本編であるPlayable Demoのほうは、「王の帰還」の象徴的な存在である“白の魔法使い”と化したガンダルフを操作して、敵の怒濤の侵攻を単身で食い止めるというミッションがプレイできる。雪崩のようにやってくる避難民を無傷のまま、城の奥に保護し、それが一定数に達するとクリアという内容。

     だが、敵の侵攻はまさに怒濤の勢いで、倒しても倒しても敵は波状攻撃を仕掛けてきて、常に乱戦状態になる。弓兵などもいるにはいるが、ほぼ無力で、実質、1対多の戦闘になる。ガンダルフは、片手に剣、片手に輝く杖を持ち、マウス左右クリックで、薙刀のように振り回し、敵を薙ぎ倒していく。左shiftキーで、杖からエネルギーボルトを吐き出し、これが唯一の遠距離攻撃手段になる。

     これは何ステージ目なのか不明だが、なかなか難易度が高く、左クリックを連打して剣と杖をぶんぶん振り回すだけで倒せる敵は限られている。変則的な打撃を与えるFierce Attack(右クリック)を間に挟んだり、武器で攻撃をしのいでカウンターを当てるといった戦術が必要になる。

     だが、これはばくちでもあり、タイミングが悪いと背中から斬られたり、ジャンプ斬りにやられたりしてもみくちゃにされてしまう。白かろうが、偉大だろうが、ガンダルフはガンダルフなので、攻撃を食らっていると簡単にやられてしまう。特に後半に出てくる巨大モンスターは、2発食らっただけでやられてしまうので要注意だ。正直言って初心者には厳しい内容だが、決戦的な雰囲気は抜群で、ファンなら倒されても満足してしまう人もいそう。グラフィックも綺麗なので、ぜひ日本語でリリースしてもらいたいところだ。

    (c) MMIII New Line Productions, Inc. All Rights Reserved. "The Lord of the Rings; The Return of the King" and the names of the characters, items, events and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Company d/b/a Tolkien Enterprises under license to New Line Productions, Inc. Game code and certain audio visual elements c 2003 Electronic Arts Inc. All rights reserved.

    ダウンロードはこちら(3D Gamers)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月24日版~」


【9/22】

    【アドベンチャーゲーム】
    「シベリア 日本語版」体験版 [107MB]
  • 開発元 Microids
  • 発売元 メディアクエスト

     メディアクエストが9月26日に発売を予定している正統派アドベンチャーゲーム「シベリア 日本語版」の体験版。2002年の6月27日版で、勢い余って初出のフランス語版を紹介してしまったほどの吸引力を持つ作品で、ピュアアドベンチャーとしては「Myst III」以来の大作だ。予想どおり、昨年度のアドベンチャー関連の賞もほぼ総なめにし、満を持してといった感じで日本語版が発売される。ぜひ一度体験しておこう。

     「シベリア 日本語版」は、アドベンチャーゲーム大国であるフランス生まれの正統派アドベンチャーゲーム。背景は2D、キャラクタモデルのみ3Dを用い、プロローグを含むイベントシーンでは、プリレンダーCGを使ったアニメーションで処理するという珍しい手法が使われている。このため画質はどこまでもフォトリアルなクオリティで統一されており、ヨーロッパを旅行しているような感覚に浸ることができる。

     プレーヤーは、現代のニューヨークで弁護士を務めるケイト・ウォーカーとなり、工場の買収契約のためにフランスの片田舎を訪れることになる。序盤の舞台となるパラディレーンは、古くからからくり人形作りで栄えてきた町で、ゲーム中、さまざまなからくり仕掛けのアイテムに出会うことになる。

     このからくり人形の演出が非常に個性的で、「Myst」式のリアルタイムアニメーションによる稼働シーンが良くできている。このためゼンマイ仕掛けを見かけると、それをどうにかして動かそうと躍起になり、結果的にプレーヤーをゲーム世界に引き込む役割を果たしている。

     同時にからくり人形そのものが謎解き要素にもなっており、たびたびゼンマイ回しやパーツを探し回ることになる。言い方を変えれば、パーツひとつでストーリーの進行が全ストップするわけで、主人公が仕掛けに無知なのはまだしも、何故その解法を直接人に尋ねられないのか、このあたりに若干のもどかしさがある。

     ビジュアルは、先述したようにプリレンダーの高画質な静止画が使用されているが、質感たっぷりで、カメラアングルもよく、2Dベースであることに不便は感じさせない。物語は、ひとつ謎を解くと、また新たに大きな謎がひとつ浮上してくるような感じで、からくり人形関連の謎解きを除けば、テンポ良く進めていくことができる。PCゲームファンなら押さえておきたいアドベンチャーゲームだ。

    (c) 2002.2003 Microids - (c) 2001 Typhoon games(HK) Limited. All right reserved. Author and Director:Benoit Sokal

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月22日版~」


【9/19】

    【アクションアドベンチャー】
    「カオスレギオン インターナショナル」体験版 [103MB]
  • 開発/発売元 カプコン

     カプコンが11月14日に発売を予定しているアクションアドベンチャー「カオスレギオン インターナショナル」の体験版。プロローグシーンなどは省かれているが、「聖都ロタール」ステージをまるまる収録しており、遊びごたえ抜群。表示解像度やキャラクタのモデリングなどいくつかPC向けのチューニングを施しつつ、価格はPS2版と同等レベルの5,800円は驚異的といえる。多少必要スペックが高いものの、気軽にざくざく遊べそうなアクションゲームだ。

     「カオスレギオン インターナショナル」は、重厚な中世ゴシック風の世界観をモチーフにしたアクションアドベンチャー。オフィシャルでの呼称は「ファンタジーオペラ」。モノトーン調の世界観で、ただひたすら大量の敵を全滅させていくというストイックなゲーム性に魅力がある。

     主人公が肩に掛けるマントのクロスシミュレーションや、手の影が体に映り込むセルフシャドウ表現は、いずれもリアルタイム処理されたものではないが、実に丁寧な処理で彼の存在感を浮き彫りにさせるのに一役買っている。BGMはシンプル目に押さえ、そのかわりに魔獣の奇声や、主人公やレギオンの攻撃シーンのサウンドエフェクトを際だたせ、カオティックな雰囲気を盛り上げる。こうした作りの丁寧さは、やはり国産ならではの味わいといえる。

     ゲーム性はもはや国産お馴染みといえる多勢に無勢なシチュエーションで多勢を一方的に撃ち破るという、ヒロイックなデザインを採用している。毎回「おいおい、こんなの無理だろ」と思わせつつ、なぜか一方的に勝ってしまうという理由は、召喚獣「レギオン」の圧倒的強さにある。極端な話、主人公は何もしなくても勝ってしまうほど。一対多の戦闘は、同作の最大の魅力であると同時に、ウィークポイントとも感じられた。

     同作はフル3Dのグラフィックと、フルインタラクティブのインターフェイスを採用している。PS2版のアナログスティックによる視点操作は、PC版ではWキーで代替するようになっている。Wキーを押しながら、移動キーであるカーソルキーを押すとその方向に視点がずれるといった具合。最初はずいぶんとまどって「使いにくい」と感じたが、数回のプレイで、コンボアタック終了後のわずかな硬直時間に視点を調節するという効率的な動きもとれるようになった。実は意外と使いやすいかもしれない。

     逆におやおやと感じたのはチュートリアル機能。体験版でプレイできる1ステージ目はチュートリアルも兼ねているのだが、画面をメッセージボードに切り替える形式で行なわれる。移動の途中で出てくるのならまだしも、戦闘の真っ最中に、それもたびたび、数秒おかずして切り替わったりするため、興が冷める。

     初心者への配慮というのはわかるが、リアルタイムバトル中に強制的に画面を切り替える必然性がどこにあるのか、最後までよくわからなかった。「うるさい」と感じたら、オプション機能でチュートリアルを「オフ」にするといいだろう。これさえなかったら、「最初からラストまで一気に遊ばせる吸引力抜群のアクションアドベンチャー」と書けたのだが。

    (C)CAPCOM CO.,LTD. 2003 ALL RIGHTS RESERVED.

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月19日版~」


【9/18】

    【バスフィッシングシミュレーション】
    「バスフィッシング ザ レイクス」体験版 [42MB]
  • 開発/発売元 アンバランス

     アンバランスが10月2日に発売を予定している「バスフィッシング ザ レイクス」の体験版。「お父さんのための海釣り」、「お父さんのためのバス釣り」などで培ってきたノウハウを活かし、完全新作ながら3,980円とリーズナブルな設定になっている。グラフィックおよび魚のシミュレーションエンジンは、同社の熱帯魚育成シミュレーションゲーム「熱帯楽園」をブラッシュアップしたものを採用。気軽にバス釣りの醍醐味を味わえる作品だ。

     「バスフィッシング ザ レイクス」は、日本や米国の湖を舞台に、バス釣りが楽しめるバスフィッシングシミュレーションゲーム。フルプライスで売られている他のタイトルに比べて、舞台がすべて架空の場所であったり、釣れる魚も限られるなど、それほど凝った内容ではない。短時間でバス釣りをサクッと楽しむという、それだけにこだわったバス釣りソフトだ。

     プレイスタイルは、マウス操作でボートを動かしてキャストポイントを決め、キャスト後は、水中ビューで魚の動きを注視しながらルアーを操るといったオーソドックスなスタイルを採用している。魚が掛かったら、ロッドを左右に振って糸が切れないようにしながら、リールを巻きまくる。ノートPCでも楽しめるように、マウスを使わずにキーボードだけで操作することも可能。2、3回プレイすればすぐ理解できるわかりやすいシステムだ。

     ただ、このシステムは、本来は見ることのできない水中ビューで、湖底の様子をつぶさに観察し、魚の棲息位置を確認した上で、リキャストポイントを決めるという、まったくリアリティのない展開になるので、個人的にはあまり好きではない。せっかくフル3Dグラフィックを採用したのであれば、現実世界と同じように水上からリール操作ができてもよかったように思う。

     グラフィックエンジンは、「熱帯楽園」のものがベースになっているため、魚のビジュアルおよびアニメーションのクオリティは高い。また、湖面には環境マッピングが施され、周囲の草木や建物が映り込んでいるなど、情景描写へのこだわりは評価できる。

     が、昼夜の設定があるにも関わらずシャドウ表現がまったく無視されていたり、湖底のパターンが少なかったり、釣り人のモデリングが適当だったりと、ディテールの表現に甘さが目立つ。何はともあれ気軽にバス釣りを楽しみたい人向けの作品だ。

    (C) 2003 UNBALANCE Corporation

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月18日版~」


【9/12】

    【歴史シミュレーションゲーム】
    「信長の野望 天下創世」体験版 [172MB]
  • 開発/発売元 コーエー

     本日発売となった「信長の野望」シリーズ最新作「信長の野望 天下創世」の体験版。今回はダウンロード先をGAMECITYのみとしており、予想どおり大変混み合っている。比較的空いている日中や深夜に、レジューム機能のあるダウンロードツールを使って根気よくダウンロードを試みるしかなさそうだ。なお、ダウンロードにはGAMECITYの会員になる必要がある(無料)。

     「信長の野望 天下創世」は、すでに記事で何度も触れてきたように、シリーズ初のフル3Dエンジンの実装が大きなウリのひとつとなっている。このため、今回はグラフィックオプションが新たに追加されている。画面解像度は1,024×768ドット、800×600ドットの2パターン、色数は32bitと16bitの2パターン。さらにテクスチャカラーも32bitと16bitの2種類が用意している。

     なお、通例どおり、今回も体験版プレイに関して制限事項が設けられている。

    ・ プレーヤーは、シナリオ「桶狭間合戦」の織田信長のみ担当可能
    ・ 織田家の2箇所ある領地を5箇所に増やすか、1563年新春を迎えるまでプレイ可能
    ・ セーブ/ロード/チュートリアル/新規武将作成機能は未実装
    ・ 大名や朝廷との外交や、商人との売買を行なう交渉コマンドは未実装
    ・ 歴史ifイベント、および史実イベントを未実装
    ・ コンピュータ大名のアルゴリズムは、合戦を極力行なわず、外交交渉は一切行なわないように調整
    ・ オープニング/エンディングは未実装
    ・ BGMは、一部のみを実装
    ・ イベントのグラフィックは未実装

     体験版の基本的な方向性としては、「フル3Dで実現された内政シーンをたっぷり楽しんでください」ということのようだ。

     「天下創世」は、1年が8ターン(新春、春、梅雨、夏、秋、晩秋、冬、厳冬)となっており、3年間といえどもずいぶん長くプレイできる。チュートリアルが未実装なのをやや不安に見る向きもあるかもしれないが、基本システムはきわめてシンプルで、行なった試作がダイレクトにビジュアルに反応されるようになっているため、非常にわかりやすい。

     内政の基本は、開発と投資。開発で自領内に特定の施設をつくり、投資して大きく育てていく。代表的な施設としては、兵糧を増やす農村、金銭を増やす商人町、兵士数を増やす武家町があり、そのほか大名の規模に応じて、開発できる施設の選択肢が増えていく。ハイグレードな施設は、商業と兵士数の両方に効果のある宿場町、商業と日本文化の両方に効果のある公家町など、2つのパラメータを同時に上げることができるのが特徴だ。

     また、今回は国家興隆の源泉である金と米に加えて、日本文化や南蛮文化も非常に重要になっているようだ。というのは、これが城の拡張に直結しているためだ。今回は改修や築城といった城に関するコマンドがなく、自領内の繁栄に応じて、自動的に成長するようになっている。具体的には、農業への投資を続けていくと、二の丸、三の丸ができ、商業だと、空堀や水堀、矢倉、石垣のたぐいが作られていく。

     上記の施設の導入は1~2年で達成できたのだが、いつまでたっても本丸が館のままなので、マニュアルを調べてみたら、鉄城門やしっくい塀には日本文化が、館の天守化には南蛮文化が必要なことがわかった。これらのパラメータを上げるためには、寺町や南蛮町が必要で、これら施設を設けるためには大大名であることが条件となっている。つまり、がちがちの内政重視スタイルでは、領内の拡張に限りがある。内政のための外征を必須とするこのシステムは、今作に置ける大きな魅力のひとつといえそうだ。

    (C) 2003 KOEI Co.,Ltd.

    ダウンロードはこちら(コーエー)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月12日版~」


【9/11】

    【ブレインスポーツ】
    「カタン」オープンβクライアント [99MB]
  • 開発/発売元 カプコン

     カプコンがPCおよびプレイステーション2の同時展開を予定しているテーブルゲーム「カタン」のオープンβクライアント。オープンβテストとは言いながら、先着1万人限定のクローズドテストで、テストへの参加には事前応募が必要となる。募集は9月17日まで行なわれ、9月18日よりゲームサーバーが正式稼働となる予定。

     「じゃあ1万人以外は意味のないクライアントなのか?」というとそうでもない。オフラインプレイとチュートリアル機能を兼ねた「はじめてのカタン」を無制限でプレイできる。コンピュータAIも3キャラ分搭載され、仕事の合間の娯楽にちょうど良い。何より待ち時間を意識せずに遊べるのがいい感じだ。

     私自身初心者の域を出ていないので、彼らAIの行動が鋭いのかそうでないのかはよくわからないが、オフラインプレイを無料開放したのは評価したい。その一方で、1万人限定としたのは、やや首を傾げざるを得ないところだが、同作のゲームサーバーはDWANGO、アカウント管理システムはスターオンラインをそれぞれ利用しており、また、すでに数度のトライアルサービスの延期を経ているPS2版との兼ね合いもあるのだろう。

     なお、クライアントの機能は、PS2版、PC版の相互接続を実現することもあって、原則的に同じだが、PC版はマウスインターフェイスを採用している事情から、若干の機能拡張がある。まず、希望するコマンドを1クリックで実現するツールバー機能。ツールバーには「サイコロを振る」、「道をひく」といった基本コマンドを始めすべてのコマンドがアイコン化されており、標準のウィンドウメニューを使わずにダイレクトに行動を採ることができる。

     また、同作はウィンドウ表示専用になっていて、デスクトップの解像度に合わせて、解像度が可変になっている(余談だが、ウィンドウの端を掴んでマウスドラッグすることで、4:3以外のウィンドウサイズにできる)。マルチプレイ時に利用されるチャットウィンドウも別のウィンドウで外に出すことができるなど、なかなか便利な機能を備えている。

     さて、「はじめてのカタン」でプレイできるのは、「道を作ろう」以下、全7本のチュートリアルステージと、3人のCPUを相手にした「腕試し」ステージの全8ステージ。チュートリアルは各ステージ5分~10分程度のボリュームで、これ以上ないというほどの丁寧さで基本ルールをひとつずつ教えてくれる。「カタン」プレーヤーは飛ばしてもらってもかまわないが、フルボイスで丁寧に作られているので、一度試しておくのもいいだろう。

    (c)CAPCOM CO., LTD. 2003 ALL RIGHTS RESERVED. Character by (c)2003 Susumu Matsushita Company “Catan” is manufactured and distributed by CAPCOM CO., LTD. under the license from Klaus Teuber based on the board game “The Settlers of Catan”. “Catan” is a trademark of Klaus Teuber.

    ダウンロードはこちら(カプコン)

    ダウンロードはこちら(Impress)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月11日版~」


【9/10】

    【リアルタイムストラテジー】
    「Homeworld 2」Playable Demo [141MB]
  • 開発元 Relic Entertainment
  • 発売元 Sierra Entertainment

     '99年に発売されるやいなや新世代のスペースストラテジーとして北米で圧倒的な支持を受けた「Homeworld」の続編、「Homeworld 2」のPlayable Demo。開発元のRelicは、1から2の間に、ややオカルト寄りのSFRTS「Impossible Creatures」をリリースして世を騒がせたが、水面下で続編の開発は着々と進められていた模様だ。北米では9月中旬、日本でもサイバーフロントから9月26日の発売が予定されている。

     同作は、E3でクローズド出展され、正統な進化を遂げたディテール抜群のビジュアル、初心者の参入を意識した丁寧なチュートリアルモード、アニメ的手法を駆使した印象的なプロローグムービーなど、しっかりとした内容に好印象を持ったが、実際にプレイしてみたところ、またひとまわりほど大きなタイトルに仕上がっていた。PCゲームファンなら押さえておくべき傑作だ。

     Demoでは、チュートリアルモードの1部とプロローグシーンを含めた序盤のミッションが2ステージプレイできる。マルチプレイも可能だが、ユニットやシチュエーションに制限が多いため、それほど盛り上がっていない。

     チュートリアルモードは、「Homeworld 2」のウリのひとつになっていて、北米のPCゲーム史でもっとも長い歴史と伝統を誇るスペースシューティングに免疫のない人でもゲーム内容を簡単に理解できることを目的としてつくられている。Demoでプレイできるのはそのうちの一部のインターフェイスまわりのチュートリアルのみだが、これをクリアすればとりあえず迷わず遊べるようにはなる。

     圧巻なのはプロローグシーンだろう。全編プリレンダーだが、アニメタッチのCGを採用し、「ANIMATRIX」の1エピソードを彷彿とさせるような印象的な内容となっている。その後シームレスに本編に繋がっていくが、オリエンタルなサウンドをBGMに、絶妙なカメラワークで高ポリゴンのホームシップをなめるように見せるシーンなど、総じてクリエイターのセンスの良さを感じさせてくれる。

     グラフィックエンジンはオリジナルのものが採用されている。ホームシップや戦闘機といったユニット群は、驚くほどの高ポリゴンモデルで描かれ、それらの影もしっかりリアルタイムシャドウで処理され、実にリアルな宇宙空間を現出させている。このため、ややヘビーなゲームになっているが、それでもRTSとしてのパフォーマンスを維持できているのは、宇宙空間を1枚のテクスチャで処理しているためだ。つまり、高ポリゴンモデル同士のド派手な戦闘は、現状「Homeworld 2」のみの専売特許といえそうだ。

     キャンペーンは単純な物資の積み込みからスタートし、徐々に複雑になり、中盤以降は侵攻勢力との戦いも始まる。最初こそスペースRTS特有の多彩な視点切り替え操作に悩まされることだろうが、ユニットの扱いに慣れてくると、広大な宇宙空間が庭のような感覚になって俄然楽しくなる。宇宙空間での作戦任務を主体としたストイックなゲームデザインも好印象。ぜひ一度プレイしてみよう。

    (C) 1998-2003 Sierra Entertainment, Inc. Sierra and the Sierra logo are trademarks of Sierra Entertainment.

    ダウンロードはこちら(Sierra Entertainment)

    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月10日版~」


【9/9】

    【アクションシューティング】
    「Star Wars Jedi Knight: Jedi Academy」Playable Demo [186MB]
  • 開発元 Vicarous Visions
  • 発売元 LucasArts Entertainment

     Lucas Artsの「Jedi Knight」シリーズ最新作「Star Wars Jedi Knight: Jedi Academy」のPlayable Demo。グラフィックエンジンは一世代前に相当するQuake IIIエンジンを採用しており、グラフィックで押し切るタイプのFPSではないが、やはり「スター・ウォーズ」というべきか、自然な演出と軽快かつ多彩なアクションでぐいぐい遊ばせてくれる。ファンならずともプレイしておきたいところだ。

     「Star Wars Jedi Knight: Jedi Academy」は、「スター・ウォーズ」世界の外伝的エピソードを扱った「Jedi Knight」シリーズの最新作。従来作との大きな違いは、主人公がカイル・カターンなど固定キャラクタではなく、未来のジェダイを育てるジェダイアカデミーの一生徒であるところだ。ちなみにカイル・カターンはアカデミーの教官としてプレーヤーを導いてくれる役割を果たしてくれるようだ。

     このためゲームは、MMORPGライクなキャラメイクからスタートする。種族はTwilek、Zabrak、Human、Kel Dor、Radianが用意され、髪型や服装まで細かいカスタマイズが可能。続いてライトセイバーのスタイルを選ぶ。これがなかなかユニークで、従来の片手持ちのスタンダードスタイルのほか、デュアルスタイル(2刀流)、両手持ちスタイルの3種類がある。さらに柄のデザイン(2種類)、ブレード部分のカラーも5種類から選ぶことができるなど、なかなかのこだわりようだ。

     2刀流スタイルの場合、両方のブレードカラーを変えることもできて、ブォンブォン振っているだけでおもしろい。スタンダード以外は、ライトセーバーと同時にフォースを使うことができないという制限が課せられるが、右手のライトセーバーをぶん投げて、左手のライトセーバーでジャンプ斬りをするといった新しいアクションも取り入れられている。

     Demoでは、一般兵との戦いだけでなく、ジェダイとの一騎打ちなどもあり、一気にラストまでプレイしてしまうほどの吸引力がある。ただ、やや気になったのは、前作に比べ、ずいぶん重いゲームになっているところだ。ビデオメモリ128MB程度は必要そうな印象だ。

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【9/8】

    【歴史シミュレーションゲーム】
    「信長の野望 天下創世」プロモーションムービー [41.1MB]
  • 開発/発売元 コーエー

     コーエーが9月12日に発売を予定している歴史シミュレーションゲーム「信長の野望 天下創世」のプロモーションムービー。店頭デモ用に作られたもので、これから発売前後にかけて全国のゲームショップで流される予定となっている。解像度は640×480ドットと高く、長さも2分弱とたっぷりだ。なかなか気合いの入ったムービーなので「信長」ファンは一度見ておくといいだろう。

     「信長の野望 天下創世」は、言わずと知れた「信長の野望」シリーズ第11弾。グラフィックにシリーズ初のフル3Dグラフィックを採用し、合戦と内政を直結させたダイナミックなゲームデザインを実現している。一方、合戦シーンは完全リアルタイム処理となり、スピード感のある内容に仕上がっている。

     ムービーでは、特に注目したいのは、城下町の映像。田畑や商人街、寺社、武家屋敷、教会などが精密な3Dモデルで描かれ、合戦ではそれらがものの見事に破壊されるシーンも目の当たりにすることができる。公式サイトを覗くと、領地によっては八幡宮や忍者屋敷、歌舞伎小屋、鍛冶村、牧場、本願寺なども建てられるようだ。

     城の規模もさまざまで、楽に突破できそうな曲輪のたぐいから、高い塀が張り巡らされた本格的な城郭まで、大名の規模に応じて複数のパターンが用意されている。3Dエンジンを採用したことで、弓矢の掃射シーンや建物が燃えさかるシーンなども実に自然で、迫力がある。ユニットの動きも「信長の野望 嵐世紀」などと比べると、ずいぶん洗練された印象がある。一度見ておいて損はない映像だ。

    (C)2003 KOEI Co.,Ltd

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【9/5】

    【アクションシューティング】
    「Chrome」Playable Demo [314MB]
  • 開発元 Techland
  • 発売元 Strategy First

     ポーランドのデベロッパーTechlandが開発しているアクションシューティング「Chrome」のPlayable Demo。今年は、「Unreal II」、「Splinter Cell」、「Battlefield 1942」などなど良作盛りだくさんだった昨年度を上回るFPSの大当たり年になりそうだが、中でも今回紹介する「Chrome」は、「Half-Life 2」や「Far Cry」、「DOOM III」に比べるとネームバリューの点でやや劣るものの、よく練り込まれたゲームデザインで、ぐいぐい遊ばせてくれる。最終的なゲームの良し悪しは、ゲームデザイナーのセンス如何で決まるということを再認識させてくれた良作だ。

     「Chrome」は、遙かな未来の宇宙世界を舞台にしたSFアクションシューティング。ノリとしてはスペースシップを駆って宇宙世界を駆けめぐる正義のバウンティハンターといった感じで、とある惑星の敵を撃破していくという明快なオブジェクティブのもとにチームベースのゲームプレイが展開されていく。

     ゲームエンジンは、TechlandオリジナルのDirectX 8.1世代のものが採用されている。現状ならまず最高峰といって良さそうなクオリティだが、「Half-Life 2」や「DOOM III」が年度内に発売されるという前提で2003年度レベルで見ると、中の上レベルといったところ。リアルタイム処理されるオブジェクトはそれほど多くない割には、パフォーマンスはやや悪めで、これに関しては10月の発売までにより一層のチューンナップが望まれる。

     そんなことより同作の大きな魅力になっているのは、スクリプトベースのシナリオ展開だろう。スクリプトベースのシナリオ展開とは、プレーヤーがゲーム内である一定の条件を満たすことで、あらかじめ埋め込まれたスクリプトがライブになり、それによって新たなストーリーが展開されていくというゲーム制作における一手法のことを指す。リアルタイムムービーを挟むのが一般的で、ゲームの緊張感を持続させる効果がある。

     「なんだそんなことか」と思った人も多いだろうが、この技術に関しては実際、日本のコンソールゲームが世界を圧倒しており、欧米はまだ発展途上にある。というより、ゲームデザインの文化的相違といったほうが正しいのだが、ともあれ、「Half-Life」や「Medal of Honor」が日本で支持された理由のひとつは、このテクニックを積極的に活用していたということが大きい。

     この点、「Chrome」のシナリオはさらにユニークで、支援スタイルのスクリプトが多用され、1ステージ目からハラハラドキドキさせられる。Demoでは2人1組で行動し、NPCが行き先を率先して歩いていってくれる。このためプレーヤーはそれに付いていき、彼の行動をチェックしながらバックアップしていくだけでいい。ここまではシンプルなつくり。

     俄然おもしろくなるのは、敵の本拠地の側の塔にスナイパーがいることがわかった時点からで、この際プレーヤーは、単独で塔のスナイパーの除去および塔の占拠を命じられる。この任務を達成すると、森に潜んでいる彼の元に戻るのかと思いきや、そのままスナイパーライフルを構えて塔の上から俺をバックアップしろというのだ。「うお、そうくるか」とユーザーに思わせるのが、スクリプトベースの魅力だ。

     本拠地内には数多くの敵が潜み、ときおり内部から敵も飛び出してくる。これを撃ち漏らしたら彼がやられてしまって即ゲームオーバーといった具合で、この制限されたゲームプレイがシナリオのおもしろさを助長している。FPSで支援主体のシナリオはなかなかないので、この後の展開も期待できそうだ。

     その一方で、ゲームスタート直後、ケースを開けてアイテムを取り出し、その使い方を学ぶというチュートリアルが始まるのだが、少しでも移動しようとすると、「チュートリアルをキャンセルするか?」というダイアログが表示されてイライラするといったスクリプトベースの弱点も同時に露呈してしまっている。

     また、基本的に自分の力だけではクリアできないので、「Unreal 2」に代表されるヒロイックなゲームプレイが好きな人には違和感を覚えるだろう。一長一短はあるが個人的にはさまざまなシチュエーションが体験できて好感触だった。ぜひ一度プレイしてみていただきたい。

    (C) 2003 Strategy First Inc. All Right Reserved.

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    詳しい紹介はこちら「本日到着! DEMO & PATCH ~9月5日版~」


【9/4】

    【ターンベースストラテジー】
    「Warlords IV: Heroes of Etheria」Playable Demo [141MB]
  • 開発元 Infinite Interactive
  • 発売元 UbiSoft Entertainmentt

     Ubiの「Warlord」シリーズ最新作「Warlords IV: Heroes of Etheria」のPlayable Demo。といっても日本ではほとんど知名度のないシリーズの最新作なので、「Warlords Battlecry」のターンベースストラテジー版といったほうが理解が早いかも知れない。最先端のグラフィックテクノロジーやゲームデザインには期待できないが、ゲームとしてはおもしろい。ターンベースストラテジーのお手本的な作品だ。

     「Warlords IV」は、昨年のE3で出展され、向かいが「Splinter Cell」だったものだから、そのあまりの地味さに「なぜ、今頃ターンベースを」と思ったものだ。しかし、実際にプレイしてみると、その雰囲気の良さと、シンプルながら戦略性の要求されるゲームデザインに感心させられた。遊ぶほどに確かな手応えが感じられる作品だ。

     ゲームシステムは、ユニットの移動操作に多少の自由度を持たせたターンベースとなっており、複数のユニットで構成された軍団を1単位として操作し、敵ヒーローの撃破および敵城の制圧がゲームの目的だ。基本的なプレイスタイルは「Heroes: Might & Magic」シリーズに近い。大きく違うのはアップキープの概念で、複数の城を確保して収入を増やさなければ、軍団の維持費が支払えなくなる。守りは徹底的に不利なデザインだ。

     グラフィックは2Dベースに3Dエフェクトを用いる2D/3Dコンパチエンジンが採用されている。戦闘処理は、2D格闘ゲームで互いに静止したユニットが交互に殴り合うような感じで、アニメーションも簡略化され、かなり地味。ビジュアル的な面での魅力は薄い。一応、DirectX 9が採用されているが、特に重い処理は行なっていないので、Pentium II程度のCPUがあれば問題なく動きそうだ。

     同作の魅力の源泉となっているのは、戦術性の高い戦闘シーン。双方の部隊から1ユニットずつ出して、いずれかが全滅するまで勝ち抜き戦を繰り返すというものだが、与えるダメージにばらつきが多く、毎回予想の付かない展開になる。楽勝と思っていたら、ヒーローを残して後全滅という展開になってしまったり、苦戦必至の展開でも、予備部隊の援護射撃がタイミング良く出て死傷者ゼロで勝利したりなど、先の読めない展開がおもしろい。

     このゲームでは撤退というものが存在しないので、負け戦の損害は絶大で、いかに負け戦を避けるかが決定的勝利を収めるためのポイントとなる。負け戦イコールヒーローの死亡でもあり、ヒーローの生産には4ターンかかり、あまり連敗が続くと軍団編成すら覚束なくなる。また、いくらレベルを上げても決して超人的な領域には到達せず、あっさり死んでしまうこともある。このあたりの不条理感がゲームデザインとしてユニークだ。おそらくこのあたりは好みのわかれるところだろう。

     基本的なゲームの展開は、まさしく「Warlords Battlecry」のターンベース版(時系列でいえば逆になる)といった感じで、マップクリア型のオーソドックスなストラテジーゲームながら、クエストが発生したり、在野のヒーローやレベルの高いユニットがいきなり仕官を求めてきたりする。ターンベースだけにAIの動きも優秀で、思考にやや時間がかかるのが玉に瑕ながら、満足度の高い激闘が堪能できる。

     Demoではスカミッシュモードがプレイできる。ポップアップヘルプがチュートリアルも兼ねているので、それを丹念に目を通していけば自然のゲームの進め方が理解できるだろう。基本的に敵は無駄のない動きをしてくるので、初回のプレイは出来るだけ低い難易度で試してみるといいだろう。

    (C) 2003 Ubi Soft Entertainment. Ubi Soft and the Ubi Soft logo are trademarks of Ubi Soft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Warlords IV: Heroes of Etheria is a trademark of Infinite Interactive. Developed by Infinite Interactive. All rights reserved.

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【9/3】

    【レースアクション】
    「Midnight Outlaw: Illegal Street Drag Nitro Edition」Playable Demo [91.5MB]
  • 開発元 Canopy Games
  • 発売元 Valu Soft

     THQのValue専門のブランドValu Softの新作レースアクション「Midnight Outlaw: Illegal Street Drag Nitro Edition」のPlayable Demo。60分間の時間制限付きで、終了後はオンライン決済を利用すればそのまま継続プレイが可能という仕組み。ゲームのクオリティは、19.9ドルのValueタイトルならこんなもんかなという程度だが、ゼロヨンやドラッグレース好きには楽しめるだろう。

     「Midnight Outlaw: Illegal Street Drag Nitro Edition」は、深夜の公道を舞台に、賭けドラッグレースにチャレンジできるレースアクションゲーム。実はこの手のゼロヨンものというのは海外ではあまりゲーム化されていないが、実際にプレイしてみたところかなり楽しめた。Valueタイトルではなく、本気で開発に取り組むべき有望な素材のひとつだと思う。

     1レースにつき、長くて20秒、ニトロを使えば10秒前半台程度で終了するクイックな展開もいいが、なによりビビッドなマニュアル操作がいい。レースゲームは、画撮の関係からオートマチックでプレイすることがほとんどだが、これは裏返せば、ほとんどのレースゲームがオートマでも何ら支障なく楽しめてしまうということを意味している。

     ところがこのゲームの場合、マニュアル操作が大前提で、かつギアチェンジのタイミングが勝敗を分けるという、シビアなゲームデザインになっており、ゲームにおけるマニュアル操作の比重が高い。もちろん、これはセガの「頭文字D」における、込み入った峠を抜ける際のハンドル操作ほど複雑ではなく、ニュートラルから一気に3速まで上げるだけの話だが、久々にマニュアル操作の楽しさを味わった気がする。

     ゲームは、車種のチョイスからスタートし、初期資金でパーツを購入。その後、ライバルを指定して1対1のドラッグレースを開始する。勝てば掛け金が入手でき、負ければ掛け金分の資金が減額される。手持ちの資金がマイナスになると車は没収され、その時点でゲームオーバーとなる。

     同じライバルには何度でも挑戦できるので、敵に勝てなくなった場合はランクを落としてそこでじっくり金を稼ぎ、ためた金で新しいパーツを購入して再挑戦するというサイクルを経ることで、無理なくサクセスストーリーを登っていくことができる。ユニークなのはときおりパトカーが登場し、罰金を徴収していくところ。レースはお流れで、ドラッグレースを勝利することで蓄積されるRespectも0になる。またいちからやりなおしというわけだが、改造パーツはそのままで罰金だけなのは、やや手ぬるい気がする。

     グラフィックに関しては、DirectX 8.1採用とは到底信じられないぐらいお粗末で、せいぜいDirectX 5レベルの内容。限界までポリゴン数をおさえたアナウンスレディーと車にのみ適用された環境マッピングがもの寂しく映る。グラフィックの出来はよくないが、ゲーム自体はそこそこ遊べる。いかにもValueタイトルらしい内容だ。

    (C) 2001-2002 ValuSoft (R), a division of THQ (R) Inc., Headquarters: 711 S. Pine Street, Waconia, MN 55387

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【9/2】

    【アクションシューティング】
    「Call of Duty」Playable Demo [174MB]
  • 開発元 Infinity Ward
  • 発売元 Activision

     Electoronic Artsからリリースされた「Medal of Honor: Allied Assault」(以下、MoHといえば、人気の戦争映画をオマージュとしたステージや演出、実際の戦争に使われた銃器の射撃音を使ったそれまでとは比べものにならない緻密な兵器描写などが人気となり、豊作の年であった2002年のPCゲーム市場で抜きんでたヒットを飛ばしたタイトルとして記憶に新しいところだ。

     EAはその後、「Medal of Honor」シリーズを立て続けに量産し、ブランド化して展開していった。しかし、MoHを制作したゲームスタジオ2015の一部スタッフは、そういったマーケティング展開があまりお気に召さなかったようだ。結局2015のMoHのメインプログラマーの1人であるKen Turner以下、22名のクリエイターたちが独立して「Infinity Ward」という新しい制作スタジオを興すことになった。

     このInfinity Wardの第1弾タイトルとなるのが今回紹介する「Call of Duty」だ。ちなみに今回のデモは、実はゲームサイト「FilePlanet」の有料会員向けに先行して配られることになっていた。しかし、これが明らかになると「3D Gamer's」や「Blue's News」といったデモプログラム配布のホスティングを請け負っている各ゲームサイトが連名で販売元のActivisionに対して宣言を行なったのだ。

     その内容は、「FilePlanetに対して先行配布権を与えるのなら、今後「Call of Duty」のデモ配布は行なわない」というもの。これはActivision側もうれしい誤算だったようで、即座にFilePlanetの有料会員限定配布を撤回し、各ゲームサイトはめでたく制限なしに「Call of Duty」のデモ版を配布できることになった。

     そういった曰く付きのネタ以外にも、「Call of Duty」にはMoHで重厚なオーケストラを堪能させてくれたMichael Giacchinoが音楽担当として参加していたり、映画「プライベートライアン」ではWade衛生兵として熱演したGiovanni Ribisiや、映画「トランスポーター」で主人公Flank Martinとしてニヒルな役所を見せたJason Stathamが声優として参加していたりと、注目のネタがかなり満載されている。ぜひともデモ版でその高度な出来を堪能してほしい。

     さて、「Call of Duty」の基本的なゲーム内容は、英米露3カ国いずれかの兵士となって第二次世界大戦を戦い抜いていくというミリタリーアクション。今回のデモで遊べるのは、英国兵士となって戦うミッションの一部。ノルマンディー上陸作戦前夜に降下する空挺部隊に対して対空射撃を行っている対空陣地&車輌を排除するのが目的となる。プレーヤーは5、6人の部隊の一員として、戦場を駆けめぐることになる。注目したいのはそのスピーディーな展開と、敵味方の兵士を操るAI達だ。

     MoHでは敵AIの評判が非常に良かった。手榴弾を投げ込めば投げ返してくるし、銃撃戦になれば伏せたり壁から体を半分だけ出して撃ってきたり、という反応を見せてくれた。この反応の良さは「Call of Duty」でも健在で、さらにパワーアップしている。

     たとえば、敵AIと空間と遮蔽物を挟み込んで撃ち合いになる場合、常に敵AIはフォーメーションを組んでいる。その一部が欠けた場合、複数の兵が配置されているところから、欠けたポジションへと兵が移動したりする。また、常にこちらを狙うのに有利なポジションへ移動しようとしたり、遮蔽物から出るタイミングをずらしたり、といった非常に人間くさい行動を見せてくれる。またMG42のような機関銃担当の兵士がやられたら、別の兵士がMG42にとりついてこちらを狙ってくるので、機関銃手を倒しただけで安心してはいけない。今回の敵AIは非常に手強い。

     「Call of Duty」は、MoHと同じクリエイターが開発しているだけあって、プレーヤーが一定地点まで進んだら敵が決まった行動を取るスクリプト型のシナリオを採用しているのだが、敵AIにはある程度思考の幅が与えられているようだ。当然、このAIの思考パターンは敵だけに採用されるわけでなく、味方AIにも採用されている。MoHにおける味方AIは、常に猪突猛進で前へ前へと進みまくるものでとてもじゃないが優秀な兵士とは言い難いものだった。しかし、「Call of Duty」の味方AIは洗練されており、敵AI以上に繊細な動きを見せてくれるのだ。

     具体的には、ひらけた場所でMG42や大勢の敵兵士に遭遇した場合は即座に伏せ状態に移行し、じりじりと敵を排除していく。かと思えば敵の強力な火力によって遮蔽物の影に貼り付け状態にされてしまったら、いきなり二手に分かれて片方が弾幕によって敵の動きを封じ、もう片方が敵に接近して一気にけりをつける、といった非常に感嘆すべき行動を味方AIは見せてくれるのだ。

     極端な話、彼らに任せていけば、プレーヤーはほとんど銃を撃つことなく先へ進めてしまうので、FPSが苦手な人でも十二分に遊ぶことができるだろう。そして、味方に指示する隊長キャラの意志によどみが無いのがこれまたすばらしい。隊長の声に従って敵を排除していけば、プレーヤーは映画に登場するような有能な兵士を演じることができるだろう。

     また、登場する各武器も資料を精査して作られており、MoH以上に精細なモデルと挙動になっているので実際によく見て欲しい。ちなみに、若干弾が当たりすぎな気もするが、戦争映画のヒーローとして活躍すると思えばこんなものだろう。今回のデモ版、ザクッと遊んでも15分かからないと言う非常に短いものになっているが、その質は非常に高い。発売が非常に楽しみになってくる1本なので、ぜひとも遊んで欲しい。

    (C) 2003 ACTIVISION. All rights reserved.

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【9/1】

    【ストラテジーゲーム】
    「Etherlords II」Playable Demo [199MB]
  • 開発元 Nival Interactive
  • 発売元 イマジニア

     イマジニアが完全日本語版で今秋発売を予定しているターンベースストラテジー「Etherlords II」のPlayable Demo。シングルプレイ専用の英語版となっているが、チュートリアルとキャンペーンモードの序盤がプレイできる。ゲームシステムそのものはほとんど変わっていないので、前作の経験者なら迷わずプレイできるだろう。

     「Etherlords」は、架空のファンタジー世界を舞台に、スペルキャスター同士の勢力争いを描いたターンベースのストラテジーゲーム。クリーチャーやさまざまな効果を封じ込めたスペルをデッキとして組み込み、カードゲームのようなルールでデュエル戦を展開していく。

     「Magic: The Gathering」に代表される市販のカードゲームと同様に、ゲームのおもしろさは実質的にデッキの善し悪しによって決まる。このため、序盤は比較的淡泊な展開が続くものの、新しいスペルやクリーチャーを入手し、スペルキャスターのレベルがあがって来るにつれてぐんぐんおもしろくなってくる。

     キャンペーンでは、フル3Dで構築されたフィールドマップの舞台に、敵味方交互にスペルキャスターユニットを動かし、マップ上に配置されたアイテムやショップをうまく利用しながら、一番奥にある敵城の陥落を目指して戦術を練っていくことになる。プレイスタイルは「Heroes Might & Magic」シリーズに近い印象で、アクション性はないものの、数手先を見越した効率の良い操作が求められる。

     ところで、「Etherlords II」は、2001年に発売された「Etherlords」の続編だが、実際にプレイしてみたところ、新しい要素がほとんどなく、前作を経験済みの人間としてはひどくがっかりさせられた。新しい要素といえそうなのは、キャンペーンにストーリーが導入され、フルボイスによる会話シーンが豊富にあるほか、フィールドのビジュアルやユニットのモデリングがブラッシュアップされているぐらい。

     主人公に相当するスペルキャスターも一新しているが、モデリングのディテールやバトルフィールドのつくりは前作と同じであり、目新しさは薄い。個人的には、「Heroes Might & Magic」シリーズにおける新種族の導入、ビジュアルパターンの一新といったドラスティックな変化を期待していたのだが。

     念のために書き添えておくと、スペルやクリーチャーなどは、それぞれ前作から新しく数十種類が追加され、キャンペーンも一新、加えて対戦用の専用サーバーなども導入されるため、実際のゲームプレイは大きく変化しそう。クールに観察すると、これは要するに「Etherlords」の第2版ということなのだろう。

     ちなみにチュートリアルでは、バトルシステムが丁寧に解説され、キャンペーンでは粘りが信条のヴィタル陣営でプレイできる。多少の英語力が必要になるが、まったくの初心者でも比較的遊びやすいので、ストラテジー好きは試してみるといいだろう。

    (C) 2003 Nival Interactive. All rights reserved. Etherlords is a trademark of Nival Interactive. Published by Fishtank Interactive. Fishtank is a trademark of Ravensburger Interactive Media GmbH. Web design by Nival Interactive.

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